ポータブルオーディオ専門ブログを運営しています、かじかじ (@kajet_jt)です。
おすすめのイヤーピースとしてよく紹介する「SednaEarFitシリーズ」でも有名な「AZLA(アズラ)」から、最新作が登場しました!
それが今回紹介するSednaEarFit MAXです。
このイヤーピースの特徴をひとことで表すと、「究極の低刺激を実現したイヤーピース」です。
そのこだわりは、なかなかにエグいですよ!
「KCC SILICONE社100%医療用メディカルシリコン」を採用したイヤーピースとなっており、究極の低刺激フィットを実現した快適感MAXのイヤーピースとのことです。
質の高いイヤーピースでも「医療グレードを採用」くらいの謳い文句なのですが、SednaEarFit MAXは「医療用シリコン100%」ですよ! 他のイヤーピースとグレードが明らかに違うのですよ。
さらにテーパード型構造設計という、耳に触れる部分のシリコンの厚みを徐々に薄くしていき、圧迫感をより軽減して遮音性も高めるという設計にもしています。
その他にもハニカム構造コアレスワックスガードというものを搭載しているのですが、これは耳垢の混入を防ぎつつ理想的な音に整える機構。
本来このようなフィルターを使った場合、シリコンに柔軟性がなくなり、圧迫感が強まってしまうのですが、このハニカム構造コアレスワックスガードはめちゃくちゃ柔軟性が高いのですよ。
また、あらゆるイヤホンに合わせられるように「Standard」「for TWS」「for AirPods」と3タイプの形状をラインナップ。
サイズもSS〜Lサイズの6サイズ、for TWSとfor AirPods ProについてはSSSサイズも含めた計7サイズ展開と超細かなサイズ展開。さらに「M、ML、L」のサイズ別アソート販売なども行っており微妙に耳に合わないを防ぐことができます。
- 医療用シリコン100%使用
- テーパード型構造設計
- ハニカム構造コアレスワックスガード
- Standard、for TWS、for AirPods Proの3展開
- SSS〜Lの7サイズ展開(Standardは6サイズ)
これらの特徴により、究極まで異物感のない装着感を得られる最強のイヤーピースに仕上がっているというわけです。
ということで今回はこちらのSednaEarfit MAXを使って、装着感、音質、そしてどんなワイヤレスイヤホンに使えるのか、検証していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
- びっくりするほど低刺激で耳が全然痒くならない
- あらゆるイヤホンに合わせられる
- 細かなサイズ展開で耳に合わせやすい
- 高域の抜け感や粒立ちが良い
- イヤーピースとしては価格が高い
AZLA SednaEarFit MAX 外観・付属品
それではSednaEarFit MAXを開封していきましょう。
パッケージ・付属品
SednaEarFit MAXの外箱は、MAXの文字が際立つ、やや情報量が多めのデザイン。
開封すると本体がペア別に収納されています。
付属品は購入するタイプによって異なります。
StandardはSHUREなどに採用される細軸のノズルに口径を合わせるアダプターが付属。
このアダプターを使えば、SHUREのイヤホンでも問題なく使用できます。
for TWSには付属品はついていません。
for AirPods Proには、AIrPodsのノズルに対応するためのアダプターが付属しています。
こちらのアダプターをAirPods Pro側に装着することで、イヤーピースを装着できる仕様になっています。
外観
SednaEarFit MAXは乳白色でやや透けたようなデザインで、軸は薄めの黄色で彩られています。
ややポップな配色のため、イヤホンの組み合わせ次第ではデザインを損ねてしまいそうな気もします。
耳に挿入される部分で隠れてしまうので、そこまで気にしませんけどね。
Standardの方が軸が少し長いため、より耳の奥に挿入しやすい仕様になっています。
ちなみに寸法は次のとおりとなっています。
商品名 | Standard | for TWS | for AirPods Pro |
---|---|---|---|
傘径 (mm) | SS:10.3 S:11.1 MS:11.8 M:12.5 ML:13.2 L:13.9 | SSS:9.5 SS:10.3 S:11.1 MS:11.8 M:12.5 ML:13.2 L:13.9 | SSS:9.5 SS:10.3 S:11.1 MS:11.8 M:12.5 ML:13.2 L:13.9 |
軸長 (mm) | SS:7.0 S:7.2 MS:7.4 M:7.6 ML:7.8 L:8.0 | 全サイズ:4.9 | 全サイズ:4.9 |
全幅 (mm) | 全サイズ:7.0 | 全サイズ:6.9 | 全サイズ:7.65 |
開口部 (mm) | 全サイズ:7.0 | 全サイズ:6.9 | 全サイズ:4.6 |
軸径 (mm) | 全サイズ:3.6 | 全サイズ:3.6 | 全サイズ:3.5 |
傘の大きさはどれも同じですが、大きく異なる点は軸の長さのみといったところです。
ちなみにWF-1000XM4やGalaxy Buds Pro、AirPods Proの付属イヤーピースとサイズの比較もされているようで、以下の画像のように分かりやすい表が掲載されていました。
軸の長さはWF-1000XM4の純正イヤーピースの方がおおよそ1mmほど長いようですね。
WF-1000XM4のSサイズは、SednaEarFit MAXのSSとSの間ほどの大きさ。Mサイズはだいたい同じくらい。LサイズはMLサイズよりやや小さめのようです。
AirPods Proの付属イヤーピースと比較すると次のとおり
SサイズはSednaEarFit MAXのSサイズとほぼ同じ口径、Mサイズもほぼ同じ口径のようです。Lサイズは純正イヤーピースの方が0.2mmほど大きいようですね。
どのワイヤレスイヤホンに使える?
現在所持しているイヤホンで、使用できるかチェックしてみました。
Standardでも傘が浅めなので、装着できるイヤホンが多かったですね。forTWSであれば、ほぼ全イヤホンで使えました。
外観などのチェックはここまでにして、実際にSednaEarFit MAXを実際に使ってみましょう。
AZLA SednaEarFit MAX レビュー
それでは、SednaEarFit MAXをしばらく使ってみましたので、詳細なレビューをお送りしていきます。
装着感|マジで異物感なし
まず、SednaEarFit MAXの装着感ですが、マジで異物感が全然ないですね!
耳に挿入した際、ふつうのイヤーピースだと摩擦があるといいますか「何か耳に入ってきた」感覚があるのですが、SednaEarFit MAXはその感覚がほとんどないんですよ。
挿入すると、耳の一部としてそのまま馴染むような感覚です。
さまざまなイヤーピースを使ってきましたが、ここまで異物感がないのは初めてです。
AirPods Proにつけてみると
実験として、SednaEarfit MAX for AirPods Proを4時間連続で使用してみたのですが、耳を掻くことが一度もありませんでした。
もちろん、体調や合わせるイヤホンにもよると思いますが、他のイヤーピースと比べても圧倒的に刺激が少なく、ずっと快適です。
AirPods Proの「まるで耳で聞いているような超自然な外音取り込み」と「SednaEarfit MAXの異物感のなさ」が相まって、耳に何もつけていないような感覚になりますね。
軽やかな装着感なのに密閉度が高く、AirPods Proの純正イヤーピースと比べてもノイズキャンセリング効果がより増したようにも感じました。
AirPods Proユーザーには個人的に一番おすすめしたいイヤーピースだと思いました。
AirPods Proにおすすめのイヤーピースは、以下の記事でも解説しています。
MOMENTUM True Wireless 3に装着すると?
普段愛用しているゼンハイザーMOMENTUM True Wireless 3に装着してみました。
Mサイズまでであれば、Standardサイズでも充電ケースに干渉せず、問題なく使用できましたね。
こちらもAirPods Pro同様に耳への摩擦が少なく、長時間装着していてもずっと快適に使えます。
MOMENTUM True Wireless 3におすすめのイヤーピースは以下でも解説しています。
WF-1000XM4に装着すると?
大人気ワイヤレスイヤホン SONY WF-1000XM4に合わせて使ってみましたが、こちらは普段WF-1000XM4で使っているSednaEarfit Crystalの方が相性が良いですね。
Crystalと比べると、MAXはホールド力が甘めで、ややグラつきがあるように感じましたね。
ボクの耳だと、WF-1000XM4はイヤーピース部だけで支えるような装着の仕方になるため、がっしりとしたホールド力のあるCrystalの方が安定した装着感を得られましたね。
代表的な3つのワイヤレスイヤホンで解説しましたが、他の完全ワイヤレスイヤホンでも同様に、とても異物感の少ない装着感を得られましたね。
装着感重視のイヤーピースとしては大大大満足です!
WF-1000XM4におすすめのイヤーピースは以下の記事でも解説しています。
装着感 | (5) |
音質|高域寄りにクリアになる
SednaEarFit MAXは装着感重視のイヤーピースかと思いきや、音の変化もかなり良い感じです。
音の変化ですが、他のSednaEarfitシリーズとは異なり、高域の抜けが良くなり、クリアなサウンドに変化したように感じました。
反面、低域はやや薄めな印象で、重低音や中低域の厚みを増やしたいという方には向いていないかもしれません。
AirPods Proと合わせると?
AirPods ProにSednaEarfit MAXを使った場合、純正イヤーピースと比べて中高域がクリアになり、よりフレッシュで軽快なサウンドを楽しめるように感じましたね。
ただ、低域が少し薄くなったようにも感じたため、普段激しめの音楽を聴く方は、SednaEarfit Crystalの方が良いかな?とは感じました。
音声も聞き取りやすくなるため、YouTubeの閲覧や、Audbleなどの聞く読書サービスとの相性はとても良さそうです。
MOMENTUM True Wireless 3に合わせると?
MOMENTUM True Wireless 3にSednaEarfit MAXを合わせると、超高域帯の伸びがとても良くなったように感じましたね。
アコースティックギターの爪弾く音がとてもリアルに抜けていくように感じ、弾き語りやジャズ、クラシックなど生楽器系ジャンルとの相性が良くなったように感じましたね。
この音の変化は個人的に超アリです。
ほんの少し刺さり感も生まれるため、ハイ上がりの音が苦手な方で中低域の厚みを出したい方は、以前MOMENTUM True Wireless 3におすすめのイヤーピースとして紹介したradius ディープマウントイヤーピースの方がおすすめです。
WF-1000XM4と合わせると?
SONY WF−1000XM4にSednaEarfit MAXを合わせた場合ですが、全体的に躍動感に欠けるように感じましたね。
元の音質が少しのっぺりとしていて味付けが少なめのため、そこにSednaEarfit MAXの中高域がクリアになる音を合わせても、のっぺり感は変わらないように感じましたね。
ただ、高域の伸びはとても良くなったように感じるため、純正イヤーピースを使っていて、もう少し高域のクリアさが欲しい方にとってはアリかもしれません。
個人的には装着感・音質ともに、SednaEarfit Crystalの方が相性が良く感じましたね。
ZE2000 ZE3000に合わせると?
個人的に一番相性が良いと思った組み合わせがZE2000とZE3000。
SednaEarfit MAXの高域の抜けの良さと、ZE2000や3000の自然な高域がマッチして、さらにクリアに、さらに粒立ちが良くなったように感じましたね!
純正イヤーピースと比べると、低域の量感が少し落ちますが、ZE2000や3000の長所をさらに伸ばしたい方は、ぜひ使ってみてください!
音質 | (4.3) |
AZLA SednaEarfit Crystal、XELASTECと比較すると?
他のSednaEarfitシリーズと比べて、SednaEarFit MAXがどれくらいの実力か気になる方が多いのではないでしょうか?
実際にSednaEarfit Crystal、XELASTECとの比較もしてみました。以下は公式より拝借した比較表です。
以上の表をもとに、実際にボクが使ってみて比較した感想をまとめると次のとおりです。
型番 | SednaEarfit XELASTEC | SednaEarfit Crystal | SednaEarfit MAX |
---|---|---|---|
音質 | ニュートラルで味付けが少ない | 低域に躍動感が生まれる | 高域の抜けと粒立ちが良い |
装着感 | 耳から落ちにくく、体温で変形して耳にフィットしやすい | 刺激が少なく、ガッシリとホールドするような装着感 | とにかく刺激がなく、異物感をほとんど感じない |
気になる点 | 耳垢が付着しやすくよごれやすい 変形したあと元の形状に戻りにくい | やや圧迫感がある | ←2つと比べると低域がやや薄め |
価格 | 2ペア:2980円 3ペアアソート:3980円 | 2ペア:2980円 3ペアアソート:3980円 | 2ペア:2980円 3ペアアソート:3980円 |
こんな人におすすめ | 音に味付けを加えたくない人 イヤホンが耳から落ちることが多い人 | 躍動感のある音にしたい人 ガッシリとした装着感が好み WF-1000XM4ユーザー | 高域の抜けやクリアさが欲しい 耳が痒くなるのを防ぎたい AirPods Proユーザー |
個人的にはSednaEarfit MAXの装着感と音の変化が一番好みでした。
やはり長時間装着していても耳が痒くなりにくいのはすばらしい。SednaEarFit MAXを使うことで、今まで以上に気兼ねなくカナル型のイヤホンを使えるようになりましたね。
AIrPods Proのように、長時間耳に装着しっぱなしで使うイヤホンとの相性は本当に良いです。
ただ、WF-1000XM4のようにイヤーピースで耳に固定するようなタイプのイヤホンだと、ガッツリとした装着感のSednaEarfit Crystalの方が相性が良く感じましたね。
耳の形状や音の好み、合わせるイヤホンによって、この3つのうちどれが良いかは異なります。
あくまで個人の意見として参考程度にご覧いただければと思います。
AZLA SednaEarFit MAX まとめ
総合評価
5/5
SednaEarFit MAX
- びっくりするほど低刺激で耳が全然痒くならない
- あらゆるイヤホンに合わせられる
- 細かなサイズ展開で耳に合わせやすい
- 高域の抜け感や粒立ちが良い
- イヤーピースとしては価格が高い
4.5
音質
3.5
迫力
5.0
装着感
4.5
遮音性
- イヤホン使っていると耳が痒くなることが多い
- 長時間イヤホンを付けていることが多い
- 高域をもう少しクリアにしたい
価格関係なくおすすめのイヤーピースを教えてと言われたら、今ならSednaEarFit MAXを推しますね。
イヤーピースを挿入したときの擦れ感がなく、装着した瞬間から耳の一部として溶け込んでいくような感覚で、ホントに刺激が全然ありません。
装着感の良さだけでなく、音質も高域の抜けが良くなり、全体的にクリアで粒立ちの良い音に変化したように感じましたね。
少し値は張りますが、耳が痒くなるからカナル型イヤホンが苦手という方や、テレワークなどで長時間イヤホンをつけっぱなしにするという方は、ぜひ導入してみてください!
動画版はこちら
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