評価:5
こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
2021年8月21日にAnkerの3機種目となるノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンであり、名作『Soundcore Life P2』の後継機である『Soundcore Life P3』が発売されました。
先に発売された上位機種『Soundcore Liberty Air 2 Pro』の完成度が高すぎて「2021年ベストバイのイヤホンなのでは!?」と思っていたのですが、こちらの『Soundcore Life P3』は1万円以下で買える完全ワイヤレスイヤホンのため、コスパ面で上位機種を超えてきました。
Soundcore Liberty Air 2 Proより価格が4000円ほど安いのに、音質もノイズキャンセリングも外音取り込み機能も同レベル。
ワイヤレス充電機能も対応していて、なんなら上位機種には搭載していない遅延を少なくする『ゲーミングモード』や『イヤホンを探す』など新たな機能も搭載!
あれ、Soundcore Liberty Air 2 Proの存在価値無くなってない?
2021年のコスパ最強イヤホンを同社内でつぶし合うという謎の現象が起きてますね。
いやいやAnkerさん商売下手か!…うまいけど!
ということで今回は『Soundcore Life P3』をAnker様よりご提供いただけましたが、いつも通り容赦なくレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.3/5
- 1万円以下でトップクラスの遮音性
- アプリのカスタマイズ性が高い
- ワイヤレス充電が便利
- ケースもコンパクトで携帯性が高い
- 通話時に雑音が全然入らない
- ゲームモードで音声のズレがほとんどない
- 外音取り込みが少し聞き辛い
- ダブルタップ時の感度が悪い
3.9
高音
3.7
中音
3.9
低音
4.3
装着感
4.2
ノイズキャンセリング
3.5
外音取り込み
4.3
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み30時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約3時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C QI |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.3g/60.4g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 保証 | 18ヶ月 会員登録で+6ヶ月 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
他社製のケースも販売しています。
他のAnker製イヤホンとの比較は以下の記事をご覧ください。
Anker Soundcore Life P3 概要
- ウルトラノイズキャンセリング搭載、環境に合わせてノイズキャンセリングレベルも選べる
- 本体のみで最大7時間、ケース込みで35時間の長時間再生対応
- ワイヤレス充電に対応
- 外音取り込み機能搭載でイヤホンをつけたまま会話やアナウンスを取り込める
- アプリでカスタマイズができる
- ゲーミングモード搭載で、映像と音声のずれを低減し、臨場感のあるサウンドを楽しめる
- イヤホンを探す機能を搭載で、本体を無くしても音を鳴らして知らせることができる
ノイズキャンセリング・外音取り込み・ゲーミングモード・アプリ・ワイヤレス充電など、8000円台とは思えないくらい機能満載。
機能性だけで言えば2万-3万円クラスの実力を誇りますね。
カラーバリエーションは5色展開と豊富に揃えています。
ちなみにブラックは8,990円ですが、それ以外のカラーは機能性は同じですが9,999円と1,000円ほど高いためご注意ください。
今回はネイビーをお送りいただきました。
上位機種の『Liberty Air 2 Pro』や『Life A2 NC』と比較すると?
上位機種の『Soundcore Liberty Air 2 Pro』や『Soundcore Life A2 NC』との違いがまず気になると思いますので、スペックや性能を見比べてみましょう。
製品名 | Soundcore Life P3 | Soundcore Liberty Air 2 Pro | Soundcore Life A2 NC |
総合評価 | (5.0) | (5.0) | (4.8) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC | SBC,AAC |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:6時間 ケース込:30時間 | 本体:6時間 ケース込:21時間 | 本体:6時間 ケース込:30時間 |
充電端子 | Type C ワイヤレス充電 | Type C ワイヤレス充電 | Type C |
自動装着検出 | × | ○ | × |
HearID | × | ○ | × |
ゲーミングモード | ○ | × | × |
イヤホンを探す | ○ | × | × |
睡眠モード | ○ | × | × |
音質 | (3.8) | (3.9) | (3.8) |
装着感 | (4.5) | (4.8) | (4.8) |
ノイズキャンセリング | (4.7) | (4.7) | (4.7) |
外音取り込み | (4.2) | (4.3) | (4.3) |
価格 | 8,990円 | 12,980円 | 9,990円 |
レビュー記事 | レビューはこちら | レビューはこちら |
比較してみると見ての通り、ほとんど性能が変わらないどころか、Soundcore Life P3の方が機能が増えているし安くなっているのですよ。
Soundcore Liberty Air 2 ProはLife P3にはついていない、自分に最適なイコライザー設定を行う『HearID』と、イヤホンを外すと自動で再生が止まる『自動装着検出』が備わっていますが、4000円の差額を払ってでも欲しい機能というわけでもありません。
Soundcore Life A2 NCもかなり良い製品ではあるのですが、Soundcore Life P3のコスパが高すぎてオワコン感が否めませんね。
Soundcore Life P3のコスパがいかに高いか、よく分かります。
ということで、ここからSoundcore Life P3の魅力をたっぷりとご紹介していきます。
Anker Soundcore Life P3 外観・付属品
パッケージ
Soundcore Life P3の外箱はこちら。
正面に「ウルトラノイズキャンセリング」と大きく印字され、バックには振り幅の大きい波形が静まっていく様子が描かれています。
ノイズキャンセリングへの自信の高さを伺えますね。
開封してみると充電ケースがお目見え。
付属品一覧は以下をご覧ください。
- イヤーピース(シリコン製)5ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースは本体カラーに合わせた配色のシリコン製イヤーピースが5ペア付属。
サイズ展開がXS / S / M / L / XLと幅広いため、耳の大きさ問わずにフィットさせやすいですね。
僕は本体に装着済みのMサイズを使っています。
充電ケーブルは、少し長めのUSB Type Cケーブルが付属します。
マジックテープも付属しており、取り回しも良好です。さすがバッテリーメーカー。
充電ケース・本体
Soundcore Life P3の充電ケースはマカロンのように小型でコロンとした形状。
真ん中にAnkerの「Soundcore」シリーズのロゴである「d」のマーク
少しだけ厚みはありますが、ズボンのポケットに入れても膨らみを感じない程度ではありますね。
上位機種のSoundcore Liberty Air 2 Proと比べると少しだけコンパクトになっており、横幅はAirPods Proと同程度のサイズ感になっていますね。
同価格帯のライバルでなるであろうAVIOT TE-D01qと比べると厚みがない分、携帯性は高いですね。
ちなみに2日ほど使ってみたのですが、結構傷がつきやすい素材のようで、表面に目立つすり傷ができてしまいました。
今後長く運用していきたいという方は、合わせてLife P3用のケースを購入することをおすすめします。
充電端子はUSB Type Cに対応。
さらに8000円台という価格でワイヤレス充電に対応しています。
1万円7000円で販売されているBeats Studio Budsでさえワイヤレス充電は搭載していなかったのに、Ankerさん安いのに機能盛り込みすぎっ!
ちなみにワイヤレス充電機は以下の製品を使っています。
安価で動作も安定しているので、とりあえずワイヤレス充電器デビューしたい方におすすめです。
再生時間は本体のみで最大7時間、ケース込みで35時間。ノイズキャンセリングONでも本体6時間、ケース込み30時間再生ができます。
AirPods Proが4.5時間/24時間のため、ノイズキャンセリング搭載機としては再生時間がかなり長めです。
本体6時間持てば、新幹線での移動中もバッテリーが切れる心配もないですし、WEB会議で突然バッテリーが切れるトラブルに見舞われる心配も少なそうです。
充電ケースを開けるとインジゲーターが点灯し、バッテリー残量が確認できます。
イヤホン本体はいわゆる『うどん型』と呼ばれるAIrPodsのように下にアンテナが伸びる形状。
内側に左右を判別するためのL・Rの表記と、ハウジング(背面)には「d」のロゴがあしらわれています。
防水性能も高く、IPX5相当の防水に対応しているので、雨の日に使ってもジョギングで汗だくになっても本体が壊れる心配が少ないですね。
Soundcore Life P3のノズル径は5.7mm、くびれ部は4.4mm、ノズル長は3.0mm。
ノズルの口径は一般的なサイズですが、ノズル長は短くて充電ケースの収納部も狭いので、サードパーティー製で使えるイヤーピースはかなり限られそうです。
最後にSoundcore Life P3の重さですが、総重量は60.4g、本体片耳で5.3g、ケースのみは49.9gです。
完全ワイヤレスイヤホンの中でも携帯性・装着感が抜群のAirPods Proの総重量が56.4g、本体が5.5gのため、ほぼ同程度の重さ。
つまりSoundcore Life P3も軽くて使いやすさが抜群に良いということでございます。
ここまでまとめるとこんな感じですかね。
- 充電ケースはやや厚みはあるが、コンパクト。
- 再生時間は長い
- ワイヤレス充電にも対応していて便利
- 軽くて携帯性も良い
本体サイズや再生時間など基本スペックはかなり高めのように感じました。
これでノイズキャンセリング機能も高くて音質も良ければ最強ですね。
Anker Soundcore Life P3 ペアリング方法
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら
Soundcore Life P3のペアリングはこちらで完了です。
ペアリング方法は簡単ではありますが、他の機器に接続したいときに、わざわざ充電ケースに入れてボタンを長押ししないといけないのは面倒くさいですね。できれば本体だけでペアリングができて欲しかった。
また、Soundcore Life P3はイヤホン本体どちらかを充電ケースに入れた状態にして、片耳のみ使うこともできます。
後述しますが、外音取り込み機能がそこまで良くはないので周りの音を聞き取りづらいですが、片耳で使うことによって周りの音を聞きながらBGM感覚でYouTubeを見たり、音楽を聴くのに最適になります。
WEB会議用として片耳ヘッドセットとして使うのもアリですね。自分の声がこもらず快適に通話ができますよ。
Anker Soundcore Life P3 レビュー
装着感|圧迫感がなく良好
Soundcore Life P3の装着感はスティック型を採用しているため、耳の収納部が小さく圧迫感を感じにくいフィット感です。
長時間装着していても耳が痛くなりにくい印象でしたね。
前アングルから見ても耳の飛び出しも少なく、通話用のヘッドセットかのようにスマートな見た目ですね。
頭を振っても落ちる素振りはありませんが、本体がツルツルとした樹脂素材のためジョギングをしていて汗をかいてくると耳から落ちてしまいそうになるかも。
装着感 | (4.5) |
ジョギング用途以外では快適に使えますね!
ちなみに上位機種の『Soundcore Liberty Air 2 Pro』にはイヤホンを外すと音楽の再生が止まる『自動装着検出』がついていましたが、今回のSoundcore Life P3には備わっていませんでした。
自動装着検出がついていれば、ちょっとイヤホンを外して会話をするときに便利だったのですが、価格が8000円台ということと、上位機種との差別化を考えれば仕方がないですね。
音質|価格相応のドンシャリサウンド
Soundcore Life P3の音質はいつものAnkerらしい、低域がズンと響き、鋭めの高域が鳴るドンシャリサウンド。
価格を考えれば妥当な音質という印象で、特別悪いというわけではないですね。
各帯域ごとの音質の特徴はこちら。
- 高音:鋭くきらびやかだけど、意外と刺さりはなく歯切れ良く鳴らす。
- 中音:やや引っ込みがちではあるが、ボーカルが埋もれている感じもない。
- 低音:締まりのある音で、少し沈み込みは浅いがスナップ感のある重低音を鳴らす。
- 音場:やや狭め。
- 傾向:レスポンスの良い重低音サウンド。
- 解像度:やや高め
得意なジャンル
- ロック
- EDM
Anker製のイヤホンはあまり音が良くないイメージでしたが、Soundcore Life P3に関しては周りのレビューで言われているほど悪すぎるわけではないと感じました。
ボーカル重視で聴きたい方は、やや声が引っ込みがちなのでイマイチに聴こえますが、ロックを聴くとドラムの躍動感や歯切れの良いギターサウンドを楽しめるのでかなり相性は良いですね。
ちなみに他のAnker製品と比べるとこんな感じです。
製品名 | Soundcore Life P3 | Soundcore Liberty Air 2 Pro | Soundcore Life A2 NC |
高音 | (3.8) | (3.9) | (3.8) |
中音 | (3.6) | (3.8) | (3.7) |
低音 | (3.9) | (4.0) | (3.9) |
傾向 | 歯切れの良いドンシャリ | ドンシャリ HearIDで最適化できる | 広がりのあるドンシャリ |
Soundcore Life P3の音質は『Soundcore Life A2 NC』とほぼ同レベルで若干音の広がり方に違いがあるかな?と感じる程度。
上位機種の『Soundcore Liberty Air 2 Pro』は、自分の耳に対して最適なイコライジングを行う『HearID』機能が備わっていることにってLife P3より音質に優れているように感じます。
どちらにしても音質にそこまでこだわりがなければ、十分に高音質と感じる実力はあるように感じますね。
特にロック好きの方はおすすめ!
こちらも参考にしてね!
ノイズキャンセリング|AirPods Pro級
Soundcore Life P3のノイズキャンセリング性能は8000円台としては最強クラスの遮音性を誇ります。
電車やオフィス内で使えば、周りの雑音が全く気にならないレベルまでグッと遮音してくれるため、ストレスなく音楽に浸ったり作業に没頭することができます。
ノイズキャンセリングをONにしてもホワイトノイズが気にならず、圧迫感も少なく自然な印象ですね。
他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとこんな感じです。
上位機種のSoundcore Liberty Air 2 Proと比べると差はなく、同レベルの遮音性。
遮音の自然さはAIrPods Proの方が上かなとは感じましたが、8000円台ということを考えると、この遮音性の高さはコスパ最強すぎます。
素晴らしすぎる遮音性の高さ!他メーカーは追従が辛いだろうな…。
こちらも参考にしてね!
外音取り込み|やや聞こえにくい
Soundcore Life P3の外音取り込み性能を試してみましたが、周りの音が若干こもり、イヤホンを装着した状態でも会話がしにくい印象を受けます。
とは言いつつ、価格を考えれば優秀な方ではありますね。
さすがにAirPods Pro級の『なにも耳に着けていないかのような外音取り込み性能』を求めるのは酷ですね。
ちなみに上位機種である『Soundcore LIberty Air 2 Pro』や『Soundcore Life A2 NC』と比べても、ほぼ同程度の外音取り込み性能ですね。
同価格帯で外音取り込み機能が優秀な『AVIOT TE-D01q』『HUAWEI FreeBuds 4i』と比べるとこんな感じ。
同価格帯だと『HUAWEI FreeBuds 4i』の外音取り込み性能がダントツで優秀ですね。
音質は柔らかめで高域の伸びはイマイチですが、イヤホンでBGM感覚で音楽を聴きつつ周りの音も聴きたいという方は『HUAWEI FreeBuds 4i』。
音質と外音取り込み性能のバランスは良いけど、操作性がイマイチでもよければ『TE-D01q』。
ドンシャリサウンドが好きで、利便性も高く、ノイズキャンセリングによる遮音性が強いものを求めるなら『Soundcore Life P3』って感じですね。
外音取り込み性能で選ぶなら他社の方がオススメって感じかな。
こちらも参考にしてね!
操作|タップの反応が悪い
Soundcore Life P3の操作はタッチパネルで行います。
デフォルト状態の操作方法一覧は以下をご覧ください。
▽音楽再生
- 再生/停止 → R側を2回タップ
- 曲送り → L側を2回タップ
- 曲戻し → アプリで割り当て可能
- 音量を上げる → アプリで割り当て可能
- 音量を下げる → アプリで割り当て可能
▽通話
- 電話を受ける → L or R側を1回押す
- 着信拒否 → L or R側を2秒間長押し
- 通話終了 → L or R側を1回押す
▽その他
- ノイズキャンセリング/外音取り込みの切り替え → L側 or R側を長押し
- 手動でペアリングモード → ケースにしまった状態で充電ケースのボタンを長押し
- 音声アシスタント → アプリで割り当て可能
使ってみた感想としてはタッチセンサーの反応が悪く、『ダブルタップ』は思ったとおりに操作ができない印象を受けました。
『長押し』に関しては問題なく動作するので、外音モードの切り替えは問題なしです。
上位機種の『Soundcore Liberty Air 2 Pro』を使っていたときは操作性に関して特に何も感じませんでしたが、今回のSoundcore Life P3はタッチパネルの反応がやけに悪い気がしますね。
タッチ操作はアップデートで改善を求む!
操作項目についてはデフォルトの状態だと『再生/停止』『曲送り』ノイズキャンセリングなどの『外音モードの切り替え』の2つのみしか操作ができません。
ただアプリを使うことによって他の操作に対してボタンを割り振ることができます。
アプリ|ゲーミングモードなど新たな機能を搭載
専用アプリは、他のAnker製品には対応していない『ゲーミングモード』や『イヤホンを探す』、『睡眠モード』と新たな3つのモードに対応しています。
アプリは以下よりダウンロードできます。
- 操作方法の変更
- 外音モードの調整、変更
- イコライザー設定
- イヤーチップ装着テスト
- ゲーミングモード(NEW)
- イヤホンを探す(NEW)
- 睡眠モード(NEW)
- その他アップデート、マニュアル閲覧など
専用アプリでできることを解説していきますね。
操作方法の変更
タッチ時の操作項目の変更が可能で、L/Rの『シングルタップ』『ダブルタップ』『長押し』の6項目に割り振ることができます。
ダブルタップの反応が悪いので、良く使う操作はダブルタップに割り振らない方が良さそうですね。
長押しはスムーズに使えますので、操作を行うことの多い『外音モード設定』を割り振るのがおすすめです。
外音モードの調整、変更
ノイズキャンセリングおよび、外音取り込み時のモード切り替えができます。
ノイズキャンセリングは3つのモードがありますが、『交通機関』が一番遮音性が高そうなので、僕はその設定にしています。
外音取り込みも2つのモードがありますが、『音声フォーカス』は周りの音は少し遮音して、声だけが聞こえるようになります。
個人的には気分が悪くなりそうな聞こえ方だったため、使ってはいません。
イコライザー設定
イコライザー設定はあらかじめ用意された21種類のプリセットイコライザーが備わっています。
デフォルトの状態から低域の量感だけを増やす『Bass Up』という設定もあります。
さらに自分で好みの音に設定するカスタムイコライザーも用意されており、8つの帯域から12段階の調整が可能です。
かなり細かく設定することができ、極端な波形にしない限りは音の破綻も少ないため、好みの音には仕上げやすいように感じました。
イヤーチップ装着テスト
イヤーチップ装着テストでイヤーチップのサイズが合っているかのチェックを行うこともできます。
どのイヤーチップを選べばいいかわからない場合はこちらの機能を使ってみるといいでしょう。
ゲーミングモード(NEW)
Soundcore Life P3からの新たな設定として『ゲーミングモード』が追加されました。
こちらをONにするとゲームが違和感なくプレイできるくらい遅延が少なくなりますが、イコライザーが効かなくなり音途切れも発生しやすくなります。
また、環境音が強調され、足音や銃声の音が若干聞こえやすくなりますね。
操作ボタンで切り替えられたら便利だったのですが、アプリからでないとゲーミングモードの切り替えができません。
デバイスを探す(NEW)
こちらも新たな機能ですが、失くした本体を探す『デバイスを探す』機能も備わっています。
といっても本体からビープ音を鳴らすだけの簡易的な機能で、最終接続位置やリアルタイムでのトラッキングが行えるわけではありません。
ビープ音の音量もスマホと連動しており、音量を最大にすれば、まだ聞こえやすくはなりますが、そこまで大きな音ではありません。
正直、使う機会がなさそうな機能ではあります。
睡眠モード(NEW)
最後に睡眠モードですが、プリセットで用意された『波』『水滴』『風』などの環境音を音量バランスを設定しながら組み合わせ、自分に最適な環境音を作っていくような感じですね。
個人的には睡眠モードを使うより、YouTube Premiumで睡眠音楽を聴きながら寝落ちした方が癒されたので、こちらも使う機会がないかなとは感じました。
ここまでまとめると、新機能については『ゲーミングモード』以外は使いにくい印象でしたが、それ以外の機能は豊富。
カスタマイズできる項目も多く、非常に優秀なアプリなように感じました。
Ankerのイヤホンは「専用アプリが優秀だから使いやすい」というのもある。
通話品質|ノイズを全然拾わない
Soundcore Life P3のマイク性能ですが、音声はそこまでクリアというわけではありませんが、ノイズは全然拾いませんね。
音声を録音してみましたので、気になる方は以下の音声をチェックしてみてください。
電車の音を鳴らした状態で録音をしてみたのですが、一瞬ノイズが入ったくらいで、話している間は全然雑音が聞こえないですね。
騒がしいオフィスでのWEB会議や、車内で通話用ヘッドセットが代わりにも使えそうです。
通話品質 | (4.7) |
通話のノイズキャンセリング性能も素晴らしい!
こちらも参考にしてね!
関連記事:【テレワークにおすすめ!】通話品質の高い完全ワイヤレスイヤホン|マイク性能で選ぶならこれ!
音の遅延|ゲーミングモードのおかげでほぼズレなし
Soundcore Life P3の遅延についてですが、新たな機能『ゲーミングモード』によって、映像と音のズレをほとんど感じません。
FPSをしてもほとんど違和感なくプレイができますね。
音ゲーはさすがにハイスコアを取るのは難しく、タイミング調整が必要でした。
PVやライブ映像に関してはゲーミングモードにしなくても違和感なく視聴できましたね。
とにかく遅延が少ないので、映画やアニメ、ゲームなど音楽だけでなくエンタメも楽しみたいという方におすすめしやすいですね!
遅延の少なさ | (4.8) |
YouTubeやプライムビデオを見るのにも最適!
Soundcore Life P3におすすめのイヤーピース
Soundcore Life P3付属のイヤーピースを使っていて
- 耳がかゆくなる
- フィット感がしっくりこない
- 耳から落ちそうで怖い
という方は、他社製のイヤーピースに変えることをおすすめします。
Soundcore Life P3におすすめのイヤーピースが何かないか10製品ほど検証してみましたが、SednaEarfit Crystal for TWSが一番しっくりきました。
長時間耳に装着していても痒くなりにくい素材で、表面が滑り止めのような加工が施されており、耳から落ちる心配もすくない印象。
もちろん充電ケースにも干渉することもありません。
音質も締まりのある低域はそのままに、少しボーカルが明瞭になった気がしますね。
Soundcore Life P3を使っていて、装着感に悩みを感じる場合は一度SednaEarfit Crystal for TWSを試してみてくださいね。
Life P3のコスパに対して高いイヤーピースだけど、おすすめ!
Anker Soundcore Life P3 まとめ
Soundcore Life P3をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.3/5
- 1万円以下でトップクラスの遮音性
- アプリのカスタマイズ性が高い
- ワイヤレス充電が便利
- ケースもコンパクトで携帯性が高い
- 通話時に雑音が全然入らない
- ゲームモードで音声のズレがほとんどない
- 外音取り込みが少し聞き辛い
- ダブルタップ時の感度が悪い
3.9
高音
3.7
中音
3.9
低音
4.3
装着感
4.2
ノイズキャンセリング
3.5
外音取り込み
4.3
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み30時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約3時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C QI |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.3g/60.4g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 保証 | 18ヶ月 会員登録で+6ヶ月 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
1万円以下で完全ワイヤレスイヤホンを探している方にイチオシ!
- 予算は1万円以下で一番コスパの良い完全ワイヤレスイヤホンを探している
- 音楽だけでなく、動画やゲームもすることがある
- 周りの音をシャットアウトして作業に集中したい
- ロックが好き
※タブで切り替えができます
1万円以下で一番おすすめのワイヤレスイヤホンはどれ?と聞かれたら、即答でSoundcore Life P3をおすすめします。それほどの完成度ですね。
気になった点としてはダブルタップの反応の悪さですが、長押しはスムーズに行えるので良く使うノイズキャンセリングの切り替えなどは問題なしです。
実力が上位機種の『Soundcore Liberty Air 2 Pro』と肉薄しすぎているのに、価格は4000円ほど安くて、遅延もさらに少ないという。
価格設定を間違えてませんか?Ankerさん(いい意味で)。
間違いなく1万円以下のワイヤレスイヤホンで一番コスパ最強です!
以上!Soundcore Life P3のレビューをお送りしました。
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