こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
5000円以下で最強の完全ワイヤレスイヤホンとして当ブログにておすすめしているSOUNDPEATS(サウンドピーツ)『Sonic』。
イヤホン単体で15時間再生対応、高音質コーデックaptX Adaptiveにも対応し、さらに動画を見ても遅延が気にならないゲームモードも搭載し音質も最強のイヤホンです。
Sonicは心からコスパ最強と思えるイヤホンです!
その『Sonic』に上位機種が発表されました。
それが今回紹介する『Sonic Pro』です。
前作のスペックはそのままに、ドライバー構成がダイナミックドライバー1基から2BA(バランスドアーマチュアドライバー)に変更され、さらに高音質に!
それだけではなくQi(ワイヤレス充電)にも対応し、利便性がさらに向上しました。
充電ケースや本体はほとんど一緒ですが、中身は別物です。
今回はこちらの『Sonic Pro』をSOUNDPEATS様よりご提供いただきましたので、前モデル『Sonic』との比較と、提供関係なく容赦のないレビューをしていきます。
Sonicが良かっただけに期待!
総合評価
4.8/5
- 同価格帯で最強クラスの音質
- 邦楽ポップスとの相性抜群
- 本体のみで最大15時間再生できる
- ゲームや動画を見ても遅延を感じない
- 物理ボタンで快適に操作できる
- ワイヤレス充電に対応
- 欲を言えば外音取り込みがほしい
4.0
高音
4.1
中音
3.8
低音
4.8
コスパ
4.8
装着感
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体15時間/ ケース込み35時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 2BA | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | – | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 6g/53g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ○ |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
1万円以下のおすすめ完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は以下の記事をご覧ください。
SOUNDPEATS Sonic Pro 概要
- デュアルBA(バランスドアーマチュア)ドライバー搭載
- 本体再生15時間、ケース込み最大35時間の再生に対応
- 艶やかでクリアなボーカル
- ワイヤレス充電に対応
- 高音質コーデック『aptX Adaptive』に対応
- ゲームプレイや動画視聴でも低遅延『ゲームモード』を搭載
- VGP 2021 SUMMER」金賞&コスパ大賞受賞
- バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー → 補聴器などでも採用している小型のスピーカー。細かく繊細な音が特徴。
- ダイナミック(D)型ドライバー → イヤホンで一般的に採用しているスピーカー。豊かで自然な音が特徴。
6000円台で購入できる完全ワイヤレスイヤホンですが、スペックはかなりのもの。
VGP2021SUMMERでも金賞とコスパ対象を受賞しており、プロにも認められた実績を持ち合わせています。
本体のみの再生時間が15時間というのが素晴らしいですね。寝る時間以外ずっと音楽を流しておかないとバッテリー切れが起こらないですね(笑)
前作のsonicと異なる点は本体デザインもそうですが、ドライバーが2BA構成になり、ワイヤレス充電にも対応した点ですね。
価格は上がりましたが、さらに高音質・さらに便利になったって感じですね。
カラーバリエーションはブラックの1色のみ。
少しラメ状の塗装が施されており、大理石のような高級感がありますね。
それでは本体をチェックしていきましょう!
SOUNDPEATS Sonic Pro 外観・付属品
パッケージ・付属品
Sonic Proの外箱はいつものSOUNDPEATS担当イケメンお兄さん。
いっつもどっちが表かわからないんですよね。
付属品一覧はこちら。
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースはシリコン製のものが3ペア付属。SOUNDPEATSのイヤーピースは純正でも密閉感が高く、良好な装着感を得られますね。
USBケーブルは短めのType Cケーブルが付属します。
マニュアルは日本語表記でわかりやすくペアリングや操作方法の説明が記されています。
充電ケース・本体
Sonic Proの充電ケースはブラックというよりチャコールのような色合い。
霜降り状のラメのような塗装が施されており、大理石のような高級感がありますね。プラスチックですけど。
手のひらサイズで小型ですが、厚みは結構あるので、パンツのポケットに入れると膨らみがボコっと目立ちますね。
充電ケースの寸法は61.0×38.8×34.4(mm)
体積は単3電池4つ分くらいですね。
充電端子はUSB Type Cに対応。最近はType C対応が当たり前になってきましたね。
そして嬉しいことにQi規格のワイヤレス充電にも対応しました!
無印のSonicはワイヤレス充電に対応していませんでしたが、Sonic Proから対応しました。
ワイヤレス充電は『充電したつもりが無いのに、いつも満充電になっている』感覚で使えるのでマジで便利なんですよね。
再生時間は本体のみで15時間、ケース込みで35時間と恐ろしいほどのタフネスバッテリー。
イヤホン本体の再生時間の平均は5時間ほどなのに、Sonic Proはその3倍!
就寝時間以外で一日中音を流しっぱなしでもバッテリーが切れる心配がありませんね。耳の方が心配だわ。
イヤホン本体もチャコールのような色合いで、ラメ加工が施された高級感のあるデザインです。
少し厚みがあるようにも見えますが、耳の形状に沿った筐体で前作のSonic同様、良好な装着感を得られそうです。
Sonic Proのノズル径は5.3mm、くびれ部は3.9mm、ノズル長は3.0mm。
ノズルはやや短めでくびれが細めのため、他社製のイヤーピースで装着できるものは限られてきます。
他社製イヤーピースで検証した中で、Sonic Proに問題なく着けることができ、充電ケースに干渉しないものだとSpinfit『CP360』がおすすめです。
耳内の密閉度が上がり遮音性もUP。耳から落ちにくくもなるのでおすすめのイヤーピースですよ。
Sonic Proの総重量は49.4g、本体片耳で5.6g、ケースのみは38.2g。
初代Sonicと本体の重さは同じですが、充電ケースは 38.2gと3.8gほど重たくなっていますね(初代sonicは34.4g)。
ワイヤレス充電の機構が備わったことで少しだけ重たくなったのかと思われます。かといってズシっとくる感覚は全然ないですね。
また、Sonic ProはIPX5相当の防水に対応しています。スポーツ時の汗からの保護や雨天時でも安心して使えます。
いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。
コンパクトな設計でありつつワイヤレス充電にも対応。再生時間も本体のみで15時間と長く、防水性も高いとスペック面は完璧ですね。
SOUNDPEATS Sonic Pro と初代Sonicの違い
Sonic Proと初代Sonicとの違いは以下のとおりです。
スペック一覧 | Sonic Pro | Sonic |
---|---|---|
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive | SBC,AAC,aptX Adaptive |
防水規格 | IPX5 | IPX5 |
ドライバー | バランスドアーマチュア×2 | ダイナミック型 |
質量 | ケース:49.4g 本体:5.6g | ケース込:45.8g 本体:5.6g |
再生時間 | 本体:15時間 ケース込:35時間 | 本体:15時間 ケース込み:35時間 |
充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2時間 |
充電端子 | USB Type C ワイヤレス充電 | USB Type C |
ゲームモード | ○ | ○ |
価格 | 6,980円 | 4,980円 |
比較してみるとスペックはほとんど変わりませんが、大きな違いが『ドライバー構成』と『ワイヤレス充電対応』という点。
バランスドアーマチュアドライバー2基搭載することによってSonicのサウンドがさらに洗練され、ワイヤレス充電対応により利便性も向上しました。
コスパ重視のSonicか、それとも妥協なしのSonic Proか…
音質比較は記事後半で詳しく解説しています。サクッと見たい方はこちらからレビュー欄までジャンプできます。
SOUNDPEATS Sonic Pro の接続方法
ペアリング方法
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら
Sonic Proのペアリングはこちらで完了です。
また、Sonic Proはイヤホン本体どちらかを充電ケースに入れた状態にして、片耳のみ使うこともできます。
片耳だけで使うとYouTubeや音声コンテンツをBGM感覚で聴くこともできたり、通話用ヘッドセットとしても使うことができて便利ですよ!
SOUNDPEATS Sonic Pro レビュー
装着感|耳の形に合わせてフィット
Sonic Proの装着感は良好で、耳の形に合わせてピタッとフィットしてくれるような印象です。
本体内側が耳の形に合わせた筐体設計になっているため、異物感のない装着感を得られるようですね。
装着画像を撮影してみても野暮ったさはなく、前アングルから見ても耳からそこまで飛び出さないので割とスマートな印象ですね。
耳の小さな方だと若干圧迫感はあるかもしれませんが、個人的には不満は全くありません。
ただ、ジョギングをすると汗で耳から滑り落ちてくるかも?
装着感 | (4.8) |
装着感は全く不満なし!
ただ、欲を言えば外音取り込み機能も欲しかったな~。あの機能があればイヤホンを外さなくてもコンビニでお会計ができるから便利なんですよねぇ。
音質|女性ボーカルのポップスにぴったり!
Sonic Proは2BA搭載になったこともあり、前作のSonicより高解像度でハリの良い中高音が鳴るようになりました。
各帯域ごとの音の特徴をまとめると以下のとおりです。
- 高音:初代Sonicと比べると、上までスッと伸びる高音にハリと押しの強さが加わり、ボーカルからシンバルの音までパワフルに鳴らすようになりました。刺さりはないけど元気な高音という印象です。
- 中音:ボーカルラインが楽器隊と比べると一歩前に位置し、歌声を張り上げるように乗せてくれます。ピークの音が心地よく、ボーカルの感情まで乗せるような生感のあるダイナミックな中音です。
- 低音:BA構成ということもあり、やや平面的な印象にはなりましたが、低域の明瞭さや解像度は初代Sonicよりも確実に向上しています。フロアを揺らすような重低音は鳴りませんが、スナップ感の効いた締まりのある低音を届けてくれます。
- 音場:ふつう。
- 傾向:ボーカル重視の元気の良いサウンド。
- 解像度:同価格帯ではかなり高め。
得意なジャンル
- 邦楽ポップス
- アニソン
- ロック
6000円台で買える完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスの音質の良さ。
深みと臨場感のある洋楽ポップスよりも、音数が多く疾走感のある邦楽ポップスが向いているように感じましたね。
『ずっと真夜中でいいのに。』や、『YOASOBI』との相性が抜群に良いですよ!
ちなみに、Sonic Proを初代Sonicと、1万円以下で特に音質が良いと感じているAviotのTE-D01gvと比較すると以下のような評価になります。
製品名 | Sonic Pro | Sonic | TE-D01gv |
---|---|---|---|
高音 | (4.1) | (4.0) | (4.0) |
中音 | (4.2) | (3.8) | (4.3) |
低音 | (3.9) | (3.9) | (4.1) |
ひとこと | ボーカル重視 | 低音高音重視の ドンシャリサウンド | ボーカル重視 |
迫力や立体感はダイナミックドライバーを搭載したSonicが上ですが、それ以外の解像度の高さや高域やボーカルのクリアさなどはSonic Proに軍配があがりますね。
コスパで選ぶなら初代Sonicがおすすめですが、もう少し予算を出せればSonic Proがおすすめですね。
TE-D01gvと比べてもかなり良い勝負をしており、どちらが音質が良いか聴いていてもわからなくなるレベル。
ボーカルを艶やかに聴くならTE-D01gv、疾走感や元気さを求めるならSonic Proが良いかなと感じました。
Sonic Proは1万円以下でボーカルを重視したい方におすすめ!
こちらも参考にしてね!
関連記事:【徹底比較】1万円以下/前後の完全ワイヤレスイヤホンおすすめはどれ?
操作性|物理ボタンで快適!
Sonic Proの操作は物理ボタンを採用。
タッチパネルと違い誤動作が起きることがないので、かなり快適に操作をすることができます。
操作方法一覧は以下をご覧ください。
▽音楽再生
- 再生/停止 → L or R側を1回押す
- 曲送り → R側を1.5秒間長押し
- 曲戻し → L側を1.5秒間長押し
- 音量を上げる → R側を2回押す
- 音量を下げる → L側を2回押す
▽通話
- 電話を受ける → L or R側を1回押す
- 着信拒否 → L or R側を1.5秒間長押し
- 通話終了 → L or R側を1回押す
▽その他
- 電源を入れる → L側 or R側を1.5秒間長押し
- 電源を切る → L側 or R側を8秒間長押し
- 手動でペアリングモード → L側 or R側を6秒間長押し
- 音声アシスタント → R側を3回押す
- ゲームモード → L側を3回押す
再生/停止はもちろんのこと、音量操作から音声アシスタントまであらゆる操作が本体のみで可能とします。
本体のみの操作性に関してはストレスなく快適に運用できますね。
通話品質|ふつう
Sonic Proのマイク性能はそれなりに良く、通話用に使っても割とクリアな音声を相手に伝えてくれますね。
実際に音声も録音してみましたので、以下の音声もチェックしてみてください。
長時間のWEB会議やテレワークには向かないですが、友達や家族とのちょっとした通話くらいであれば十分実用レベルです。
通話品質 | (4.0) |
音の遅延|ゲームモードで遅延をほとんど感じない
Sonic Proは、低遅延を実現するゲームモードをON(L側を3回連続でクリック)にすることによって、ほとんど遅延を感じずに動画鑑賞やゲームプレイやができます。
アニメの激しいアクションシーンでも違和感が感じないのでかなりの遅延の少なさですね。
音ゲーに関してもほとんどズレなくプレイすることができ、よほどシビアなスコアにこだわらなければそのままプレイできるほど。
よりスコアを高めたい場合はゲームアプリ側でのタイミング設定をおすすめします。
遅延の少なさ | (5.0) |
音楽鑑賞だけでなくゲームや映画鑑賞にもおすすめ!
SOUNDPEATS Sonic Pro レビューまとめ
Sonic Proのレビューをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
- 同価格帯で最強クラスの音質
- 邦楽ポップスとの相性抜群
- 本体のみで最大15時間再生できる
- ゲームや動画を見ても遅延を感じない
- 物理ボタンで快適に操作できる
- ワイヤレス充電に対応
- 欲を言えば外音取り込みがほしい
4.1
高音
4.2
中音
3.9
低音
4.8
コスパ
4.8
装着感
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体15時間/ ケース込み35時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 〇mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | – | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 6g/53g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ○ |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
予算1万円以下で音質に特化したイヤホンを探している方におすすめ
- 予算1万円以下で音質に特化した完全ワイヤレスイヤホンを探している
- 邦楽ポップスや女性ボーカルメインで聴く
- ワイヤレスイヤホンで映画やアニメを見たり、ゲームもしたい
Sonic Proは6000円台という価格帯でありつつ、クオリティに一才の妥協がない音質特化型の完全ワイヤレスイヤホンのように感じました。
前モデルのSonicでも十分音質が良いと感じていましたが、ボーカルにさらに磨きがかかり、一つ一つの音も聴き取りやすくなりましたね。
『ずっと真夜中でいいのに。』や『ヨルシカ』、『YOASOBI』など、音数の多い女性ボーカルのポップスとの相性が超良いので、ファンの方にはおすすめですよ!
邦楽女性ボーカル好きにおすすめ!
以上!Sonic Proのレビューをお送りしました。
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