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JBL TOUR PRO+ TWS レビュー|前作の”ちょうど良さ”がさらに底上げ!全てがハイクオリティのTWS

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JBL TOUR Pro+ TWS

評価:4.8

ポータブルオーディオ専門ブログを運営していますカジェット (@kajet_jt)です。

2020年の大ヒット完全ワイヤレスイヤホン『JBL CLUB Pro+ TWS』の発売から1年。ついに上位機種である『TOUR Pro+ TWS』が2021年10月に発売されました。

もちろん発売日当日にゲット

前作のCLUB Pro+ TWSガジェット系YouTuberが『買ってよかったイヤホンランキング』でこぞって上位に挙げていた製品で、しばらく品切れが続いたほど人気の製品でした。

2020年最強イヤホン『CLUB Pro+ TWS』

今回発売されたTOUR Pro+ TWSは、後継ではなく上位機種にあたるようですが、CLUB Pro+ TWSの”ちょうど良かった”音質・性能・価格のバランスが、全体的にさらに底上げされたイヤホンのように感じました。

結論から言うとこれは買いですね!

前作以上のノイズキャンリングや外音取り込み機能を備えつつ、音質もさらに良くなっていますね!目新しい機能はありませんが、イヤホンを使う上ではこれで十分すぎる性能を備えています。

今回はこちらの『TOUR Pro+ TWS』を購入してきましたので、実機を使ってレビューをしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

総合評価

4.7/5

TOUR PRO+ TWS

  • JBL TOUR Pro+ TWS
  • ノリよく上質に楽しめる高音質サウンド
  • トップクラスのマイク性能
  • 必要十分なノイズキャンセリング性能
  • 自然に取り込める外音取り込み性能
  • ワイヤレス充電に対応
  • 充電ケースに本体を収めにくい
  • 本体がやや大きい

4.6

高音

4.6

中音

4.6

低音

4.0

装着感

4.5

ノイズキャンセリング

4.5

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.6

利便性

Bluetooth5.0最大再生時間本体6時間/
ケース込み24時間
コーデックSBC,AAC充電時間約2時間
ドライバー6.8mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IPX5
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
7.5g/56.8g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら
目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

JBL TOUR Pro+ TWS 概要

TOUR Pro+ TWSの特徴
  • 2020年発売の大ヒット作『CLUB Pro+ TWS』の上位機種
  • 2種類の外音取り込み機能とハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載
  • 6.8 mmドライバーを搭載によるプロサウンドにインスパイアされた究極のサウンド体験
  • ビームフォーミングマイクを含めた計6マイクを搭載し、高品質な通話を可能とする
  • 『マイアラーム』『サイレントナウ』など、新たな機能も搭載
  • etc……

最近の完全ワイヤレスイヤホンとして目新しい機能が備わったわけでもありませんが、音質・ノイズキャンセリング・外音取り込み・マイク性能など、基本性能をとことん突き詰めたイヤホンという感じですね。

カラーバリエーションはブラックの一色のみです。

JBL TOUR Pro+ TWSとCLUB Pro+ TWSと比較すると?

気になるのは、2020年の大ヒット作『CLUB Pro+ TWS』との違い。

以下の表でまとめてみましたのでご覧ください。

製品名TOUR Pro+ TWS
TOUR Pro+ TWS

CLUB Pro+ TWS
JBL CLUB PRO+ TWS
Bluetooth5.05.1
コーデックSBC,AACSBC,AAC
再生時間
※ANC ON時
本体:6時間
ケース込:24時間
本体:6時間
ケース込:18時間
充電端子Type C
ワイヤレス充電
Type C
ワイヤレス充電
防水IPX5IPX4
自動装着検出
ビデオモード
サイレントナウ×
マイアラーム×
音質
(4.8)

(4.5)
装着感
(4.5)

(3.8)
ノイズキャンセリング
(4.5)

(4.4)
外音取り込み
(4.7)

(4.5)
価格
※Amazon参考価格
23,000円17,700円
レビュー記事こちら

性能レビューは後述していきますが、結論からお伝えすると、TOUR Pro+ TWSはCLUB Pro+ TWSの性能を全体的に底上げして見た目もスマートにしたような製品で、予算に余裕があるならTOUR Pro+ TWSがおすすめです。

見た目はCLUB Pro+ TWSは全体的に角ばったゴテゴテアメリカンデザインでしたが、TOUR Pro+ TWSはフォーマルでも合わせることのできるシックなデザインに変更されました。

TOUR Pro+ TWS
CLUB Pro+ TWS

フラグシップモデルならではの風格のあるデザインですね。

『マイアラーム』『サイレントナウ』といった睡眠時に使える機能も追加されていますが、使う場面が限られるので使う機会は少ないと思われます。

スペック面ではなぜかBluetoothバージョンが『5.1』→『5.0』と下がっていますが……特に接続が途切れやすいということもないので影響はありません。それ以外のスペックは全て底上げされていますね。

JBL TOUR Pro+ TWS 外観・付属品

ということでTOUR Pro+ TWSを開封していきましょう。

パッケージ|アメリカンデザイン

TOUR Pro+ TWSのパッケージはいつものJBLらしいアメリカンでゴテゴテとした感じのデザイン。CESのイノベーションアワード2021受賞ロゴも掲載されていますね。

開封してみるとダンディなおじさまと一緒に本体がお目見えです。

付属品|イヤーチップ、エンハンサー、USB-Cケーブル

付属品一覧
  1. イヤーチップ(シリコン製)5ペア
  2. エンハンサー×2サイズ
  3. USB Type Cケーブル
  4. マニュアル

イヤーチップは本体装着分を合わせて5ペア付属しています。若干背が高い方と低い方の2種類が付属していますね。

計5ペア
背が高い方と低い方

どちらが良いかは耳の形状次第になってきますので、とりあえず全サイズ試してみてしっくりきたものを装着してみてください。

左右どちらも同じサイズにする必要はなく、左がMサイズ、右がLサイズがフィットするということもありますよ。

そのほかにはエンハンサーと呼ばれる耳からの脱落を防ぐイヤーウイングのようなものも付属しています。

エンハンサー

本体装着分は少し突起があり、付属で入っているものは突起がなくフラットな形状のものになります。

本体装着分は突起ありのイヤーウイング型

こちらも耳の形状やフィット感の好み次第にはなっていますが、耳からイヤホンが落ちるのを防ぎたい場合は突起あり、耳の奥まで深く挿入してフィットさせたい方は突起なしがおすすめです。

充電用のケーブルはは短めのType Cケーブルが付属します。

JBLのロゴ入り

充電ケース・本体|やや大きめのシックなデザイン

TOUR Pro+ TWSの充電ケースは円柱状のケースで艶感のあるデザイン。

横幅は結構厚みがあるため、胸ポケットに入れると片側だけBカップくらいになりますね。ゆったりとしたズボンのポケットに入れればさほど膨らみは気にならないように感じます。

AirPods ProWF-1000XM4と比べるとこんな感じ。他の完全ワイヤレスイヤホンと比べても厚みは1回りほど太いですね。

左上からTOUR Pro+ TWS、WF-1000XM4、Soundcore Life P3、AirPods Pro
左からTOUR Pro+ TWS、WF-1000XM4、Soundcore Life P3、AirPods Pro

特別大きいというわけでもありませんが、大きさは若干気になるところ。ただ太い分持った時の手の馴染みは良くて落としにくそうな印象を受けますね。

充電端子はもちろんUSB Type Cに対応。

さらにワイヤレス充電にも対応しています。

ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。

ちなみにワイヤレス充電機は以下の製品を使っています。

1000円台で買える安価なワイヤレス充電機で動作も安定していておすすめですよ。メーカーも安心と信頼のAnkerですしね。

安価で動作も安定しているので、とりあえずワイヤレス充電器デビューしたい方におすすめです。

充電ケースを開けてみると、本体が手前側で収納されており、ケースから取り出しやすい設計になっていますね。取り出す時にケースからぽろっと落としてしまうことも少なそうです。

充電ケースの内側は光沢感のあるデザインでうつくしい

本体部はマグネットでしっかり吸着しており、ケースから落ちてしまう心配もなさそうですが、ケースに入れるときに充電端子にうまくハマらないこともありますね。

充電端子に接触していない状態でケースを閉めると、けっこう大きめの音で『ピーーーー!!』とブザー音を鳴らしてくれますが、そんな機能を備えるならもっと入れやすくしてっ!

再生時間はノイズキャンセリングONの状態で、本体のみ6時間、ケース込みで24時間とそれなりには長め。

本体再生が6時間持てば、新幹線で移動したり、カフェで長時間作業していてもバッテリーが切れる心配もなく安心ですね。

イヤホン本体はハウジング面の中心から少しずれた位置に小さめのロゴを記したフォーマルなデザインに仕上がっています。

背面部が少し出っ張っているため摘んで持ちやすく、誤って落としてしまう心配もなさそうです。

少し中心からずらした位置にJBLロゴ。オサレ。
本体内側にはL/Rの表記もありますね。

前作のCLUB PRO+ TWSはシールド型のゴテゴテとしたデザインでしたが、かなりスッキリとしたデザインになりましたね。

シールド型TWS『CLUB PRO+ TWS』

僕は断然TOUR PRO+ TWSのデザインの方が好みです。

ドライバーは6.8mmのダイナミック型ドライバーで、セルロースナノファイバー素材を振動板に採用しているようです。軽いのに鋼鉄の5倍の強度を誇る素材で、音の歪みを抑えたサウンドを提供できるようですね。

CLUB PRO+ TWSとは異なるドライバーを採用しているようなので、また一味違ったサウンドを体感できそうです。

TOUR Pro+ TWSのノズル径は6.1mm、くびれ部は5.1mm、ノズル長は4.2mm。

ノズル径6.1mm
くびれ5.1mm
ノズル長4.2mm

イヤホンとしては平均的なノズル型で、サードパーティ製のイヤーピースでも多くの種類を装着できそうです。

平均的なノズル径
充電ケースの収納部もかなり深めでイヤーピースが干渉しにくい

サードパーティ製のイヤーピースで自分好みの音質やフィット感にカスタマイズしたい人にとってはありがたい仕様ですね!

ちなみに、軸が少し長めの『SednaEarfit Crystal Standard』でも問題なく装着できました。

もちろん充電ケースにも収納できました。

最後にTOUR Pro+ TWSの重さですが、総重量は72.8g、本体片耳で7.6g、ケースのみは57.8gです

最近の完全ワイヤレスイヤホンとしては比較的重ためではありますが、本体に関しては耳内で重さが分散されるせいか、そこまで重みを感じません。

ポケットに入れていてもズシっとくる感じもなく、特に携帯性が悪いということもなさそうな印象ですね。

ここまでまとめるとこんな感じですね。

  • 前作『CLUB PRO+ TWS』もフォーマルなデザインに
  • エンハンサーが付属したことにより装着感もアップ
  • 本体のハンドリングも良く、落としにくい
  • ただ、ケースに本体を収納しにくい
  • ワイヤレス充電が便利
  • やや重ためだけど気にならない。

外観・スペック面では特に気になるところもなく、ユーザービリティに優れた質感の良いイヤホンのように感じました。

ただ無意識でケースに収納しようとすると、マグネットがうまくハマらずに失敗することが多かったので、ここを改善して欲しいとは感じました。

JBL TOUR Pro+ TWS ペアリング方法

スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら。

STEP
充電ケースから本体を取り出す(初回時)

2回目以降のペアリングモードの以降は、LorR側を『1タップ+1長押し』という特殊なタップ操作を行えば移行します。

1タップ+長押し

本体のみでペアリングモードにできるのは会社のパソコンなど他の機器と接続する時に便利ですね。

STEP
「設定」→「Bluetoothを開く」
STEP
「TOUR Pro+ TWS」をタップする

TOUR Pro+ TWSのペアリングはこちらで完了です。以降はケースから本体を取り出すだけで自動的に接続されます。

また、TOUR Pro+ TWSは『モノモード』にも対応しており、イヤホン本体どちらかを充電ケースに入れた状態にして、片耳のみ使うこともできます。

片耳だけ装着してテレワーク時にヘッドセットとして使うのにも便利ですよ。

JBL TOUR Pro+ TWS レビュー

装着感|前作より大幅に改善

TOUR Pro+ TWSは脱落を防ぐエンハンサーが本体に備わった影響か、個人的には前作のCLUB PRO+ TWSより大幅に改善されてい流ように感じました。

前作のCLUB PRO+ TWSはジョギングすると耳から落ちそうでヒヤヒヤした覚えがありますが、TOUR Pro+ TWSは頭を振ろうが全速力でダッシュをしようが落ちる気が一切しません

見た目に反して耳からの飛び出しも少なめ
ゴテゴテとしすぎず、スマートなデザイン

見た目もスマートになり、スーツやジャケパンスタイルなどフォーマルなシーンにもぴったりのデザインになりました。

CLUB PRO+ TWSの音が好きだったけど、耳にどうしてもフィットしなかったという方は、TOUR Pro+ TWSの装着感の良さに感動すると思いますよ。

ただ、耳の小さな方だと本体が大きすぎてうまくフィットしないかも……。

ちなみにTOUR Pro+ TWSには『オートプレイ』という自動装着検出機能が備わっており、イヤホンの着脱で音楽が自動で再生/停止を行なってくれるので、イヤホンを外して会話に移行したいときなんかに便利ですよ。

装着感(4.0)

音質|より洗練された上質なサウンド

TOUR Pro+ TWSの音質は前作CLUB PRO+ TWSの躍動感はそのままに、緻密さや解像度感がより向上したサウンドに進化しました。

各帯域ごとの音の特徴はこちら。

音の特長
  • 高音:澄みわたりすぎたクリアサウンド。ハイハットのカリッとした音も、ストリングスの伸びやかなサウンドも、楽器に合わせて最適な音を鳴らしてくれます。CLUB Pro+ TWSより刺さりが少なくなり、より上質になったような印象。
  • 中音:躍動感のある低音や高音に埋もれず、ハリの良いボーカルラインを鳴らしてくれます。
  • 低音:CLUB Pro+ TWSの躍動感や迫力はそのままに、より上質かつ高解像度の低音になったような印象。深みのある音で奥行き感がより加わりました。
  • 音場:広めで臨場感のあるサウンド。ライブハウスのような空気感のある音を鳴らします。
  • 傾向:弱ドンシャリ型ではありますが、ボーカルもかなりの存在感がある印象。上品なパワフルサウンドといった印象ですかね。
  • 解像度:かなり高めで、他の完全ワイヤレスイヤホンと比較してもトップクラスのレベル。

得意なジャンル

  • ロック
  • ポップス
  • アニソン
  • クラシック
  • ジャズ

いやあ〜聴いてみましたが久しぶりに完全ワイヤレスイヤホンで音質に感動したような気がします。

ロックやポップスを楽しく聴けるようなノリの良い音でありつつも、高解像度かつ深みのある音作りでオールジャンルに適応できそうですね。

他のライバル機と比べるとこんな感じです。

製品名TOUR Pro+ TWS
TOUR Pro+ TWS
WF-1000XM4
WF-1000XM4
CLUB Pro+ TWS
JBL CLUB PRO+ TWS
高音
(4.7)

(4.8)

(4.6)
中音
(4.6)

(4.8)

(4.4)
低音
(4.7)

(4.8)

(4.6)
傾向上質なパワフルサウンドスッキリ系の上品なサウンドパワフルなドンシャリサウンド

音質最強クラスのSONY『WF-1000XM4』と比べても同クラスの実力で、音の傾向に違いを感じる程度。

WF-1000XM4はサラッとした音作りで、良くも悪くもキレイすぎる印象なのですが、TOUR Pro+ TWSは一音一音に芯があり、音楽をノリよく楽しめつつ高価格帯ならではの密度の高い上質なサウンドを楽しめるような印象ですね。

ただ、TOUR Pro+ TWSのコーデックは『AAC』までしか対応していないため、LDACで聴いたWF-1000XM4には劣る印象はありますね。まあiPhoneは全て『AAC』での接続になりますので、iPhoneユーザーは気にしなくてOKです。

CLUB Pro+ TWSは良くも悪くもどんな音でもノリ良く楽しく鳴らす少し荒さのあるパリピサウンドなので、ノリの良さはそのままにオールジャンルに適応できる上質なサウンドを楽しみたい方はTOUR Pro+ TWSがおすすめです。

こちらも参考にしてね!

操作性|カスタマイズ性に癖はあるが良好な操作性

TOUR Pro+ TWSの操作はタッチパネルで行います。

操作方法一覧(デフォルト)

▽音楽再生

  • 再生/停止 → R側を1回タップ
  • 曲送り → R側を2回タップ
  • 曲戻し → R側を3回タップ
  • 音量を上げる → アプリで設定可能
  • 音量を下げる → アプリで設定可能

▽通話

  • 電話を受ける → L or R側を2回タップ
  • 通話拒否 → 着信時にL or R側を2秒間長押し
  • ミュート → 通話中にL or R側を2秒間長押し
  • 通話終了 → L or R側を2回タップ

▽その他

  • ノイズキャンセリング・外音取り込みの切り替え → L側を1タップ
  • トークスルーモードON/OFF → L側を2タップ
  • 音声アシスタント → L or R側長押し

タッチをすると「ポッ」とタップ音が鳴るため、自分が何回タップしているかを把握しやすく、ほどよい感度のため操作性はかなり良いですね。

音量操作はデフォルトでは対応していないのですが、アプリでカスタマイズすることによって振り分けを可能としています。

しかし、SONYのイヤホンのように操作ごとの割り当てはできず、『再生コントロール』『アンビエントの操作』『音量コントロール』『ボイスアシスタント』の4つの項目からL/Rに割り振るようなカスタマイズとなります。

再生コントロール
アンビエントサウンドの操作
音量コントロール
ボイスアシスタント

使用頻度の高い『再生コントロール』『アンビエントサウンドの操作』は確実に割り振っておきたいのですが、そうなると必然的に『音量コントロール』を割り振れなくなるんですよね。

どちらかを犠牲にしないと『音量操作』を使えないなんて残酷な世界なんだ……。

個人的には再生・音量などの『項目ごと』ではなく、このボタンは音量アップ、このボタンは外音取り込みなど、『操作ごと』に割り振れたらうれしかったですね。

まあ、操作性はめちゃめちゃ良いので不満はそこまでなしです。

アプリ|多機能かつカスタマイズが豊富

TOUR Pro+ TWSは専用アプリで自分好みの操作性や音質設定にカスタマイズすることができます。

アプリでできることは以下の通りです。

  • バッテリー状況の確認
  • ノイズキャンセリングのON/OFF
  • アンビエントサウンドの操作
    →アンビエントウェア/トークスルーモードの切り替え
  • スマートオーディオモード
    →ビデオモード・オーディオモードの切り替え
  • イコライザーの設定
    →jazz,Vocal,Bass,Piano,Jazz 2,Vocal 2,マイEQから選べる
  • タッチ操作の変更
    →L/Rのボタンの振り分けを『再生コントロール』『アンビエントサウンドの操作』『音量コントロール』『ボイスアシスタント』の4つから選べる
  • マイアラーム・サイレントナウ
    →睡眠時に音楽をタイマー形式で鳴らすモード、そのままノイズキャンセリングONの状態で電源を切るサイレントナウに移行する
  • オートオフ
    →動作がない状態で自動で電源を切る機能『15分』『30分』『1時間』『2時間』から選べる
  • 再生&一時停止
    →イヤホン着脱時に音源の再生/停止を自動で行う
  • ボイスアシスタント
    →Googleアシスタント、Amazon Alexaから選べる
  • 最適なフィット感をチェックする
    →イヤーピースが耳に合っているかチェックできる
  • イヤホン本体を見つける
    →イヤホンから大きいビープ音を流すだけ
     GPS機能なんてないよ!

使える機能としてはザッとこんな感じですが、かなり機能が豊富ですね。

今回から追加された機能として『マイアラーム』『サイレントナウ』という機能がありますが、音楽を聴きながら寝落ちする時に使う機能ですね。

1時間半のBGMと、6時間の無音ノイズキャンセリングの計7時間半の寝落ちスケジューリング

音楽を流す時間を1時間など自分が寝落ちしているタイミングで設定しておいて、残りの時間は音楽を停止してノイズキャンセリングだけをONにしておくという機能が備わっています。

場面が合えば良い機能だと思うのですが、寝ホンとしてTOUR Pro+ TWSを使うには筐体が大きすぎて寝返りが打てないんですよね。

この飛び出し具合で寝返りはできません。

なので個人的には使うことはないかなーと思う機能ではありますね。

イコライザーは『Jazz』『Vocal』『Bass』『Piano』『Jazz(2)』『Vocal(2)』そして『マイEQ』の7種類。

前作のCLUB Pro+ TWSだと『プロEQ』というプロのDJが設定したプリセットがあったのですが、TOUR Pro+ TWSはその項目がなくなっていますね。

プリセットは7つほど用意されていますが、個人的にはEQはOFFでフラットで聴くのが一番好みでした。

イヤホンがきちんとフィットしているかチェックする機能も備わっているので、イヤーピースが適合しているかどうかわからない場合はこの機能を使うといいかもですね。

装着感テスト
問題がなければこのような結果に

あとは、イヤホンを探す機能も備わっていますが、GPS機能はなく本体から大きなビープ音を鳴らすだけなので、家の中で紛失したとき用ですね。

GPSはなく音を鳴らすだけ

一部クセがあったり使いにくい機能もありますが、カスタマイズの項目も多く動作も安定していて使いやすいアプリだと思います。

アプリは以下よりダウンロードできます。

JBL Headphones

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ノイズキャンセリング|必要十分な遮音性

TOUR Pro+ TWSのノイズキャンセリング性能は価格を考えると「超強烈っ!!」というほどでもないですが、遮音効果は十分に高いと感じられるほどの実力を備えているように感じました。

電車の走行音の高周波や振動音は抑えられ、音楽を流しておけば全然気にならないレベルまで遮音します。

風切り音もほぼ感じないため、どんな場面でもストレスなく音楽に集中できますね。

他の完全ワイヤレスイヤホンと比べたら実力はこんな感じですね。

製品名TOUR Pro+ TWS
TOUR Pro+ TWS

WF-1000XM4
WF-1000XM4
CLUB Pro+ TWS
JBL CLUB PRO+ TWS
AirPods Pro
AirPods Pro

ノイズキャンセリング
(4.5)

(5.0)

(4.4)

(4.9)

前作の『CLUB Pro+ TWS』と比べると、驚くほどノイズキャンセリングの効果がアップした感じではないですが、少しだけ遮音性が上がっているように感じました。

WF-1000XM4AirPods Proと比べると実力は劣りますが、あくまで遮音性の高さをどこまで求めるかにもよるので、普段使いレベルであればTOUR Pro+ TWSほどの遮音性の高さでも十分なんですよ。

必要なレベルのノイズキャンセリング性能を確保しつつ、音質重視の完全ワイヤレスイヤホンを探している人にはTOUR Pro+ TWSは良い選択肢になると思います。

こちらも参考にしてね!

外音取り込み|着けたままでも生活を送れる

TOUR Pro+ TWSの外音取り込み性能はとにかく自然で、ずっと装着したままでも生活を送れるほど。

小さな音量で音楽を流している状態でも、家族と会話をしながらBGM感覚で音楽も楽しむことができますね。

また、TOUR Pro+ TWSの外音取り込みは、音量はそのままで外音取り込みにする『アンビエントウェア』と、再生中の音量をガクンと下げて会話をしやすくする『トークスルーモード』の2種類が備わっています。

どちらもアプリを使わず操作ボタンで切り替えることができるので、

  • コンビニでのお会計時
    2回タップで『トークスルーモード』にして、再生中の音源の音量をガクンと下がり、お会計時の会話をしやすくする。
  • オフィスでBGM感覚で音楽を聴く
    1回タップで『アンビエントウェア』にしておいてBGM感覚で音楽を聴きながら内線や声かけに気づける状態にしつつ、実際に声をかけられたら2回タップで『トークスルーモード』にして会話をする。

と、いったように場面に応じて使い分けることができます。これ、けっこう便利。

ちなみに外音取り込み性能を他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとこんな感じです。

製品名TOUR Pro+ TWS
TOUR Pro+ TWS

WF-1000XM4
WF-1000XM4
CLUB Pro+ TWS
JBL CLUB PRO+ TWS
AirPods Pro
AirPods Pro

外音取り込み
(4.7)

(4.8)

(4.5)

(5.0)

聴き比べてみた感想としては、WF-1000XM4より周りの音が若干拾いにくく、マイクを通して音を集音したような印象を少し感じましたがほぼ同レベルの性能ですね。

前作のCLUB Pro+ TWSよりは明らかに自然に集音できるようになっていました

アンビエントウェアモードでBGM感覚で聴くのも良し、お会計時などピンポイントで会話をするためにトークスルーモードにするのも良し。

どちらのモードにしても非常に利便性の高い外音取り込み性能のように感じました。

こちらも参考にしてね!

通話品質|かなりの品質の高さ

TOUR Pro+ TWSはマイク性能もかなり高く、肉声に近い音声を相手に伝えてくれます。

音声を録音してみましたので、以下のファイルを聴いてみてください。

低い音までしっかりと集音しており、ガサつきが少なく非常に聞き取りやすい音声のように感じました。

周りの雑音はある程度は抑えれていますが、完全にはノイズをカットできていないため、騒がしい環境での通話には向いていないかな? とは感じました。

オフィスや自宅でのテレワーク用途では十分過ぎるくらい使えそうです。

通話品質(4.7)

こちらも参考にしてね!

音の遅延|ビデオモードだと遅延は少ない

TOUR Pro+ TWSの映像と音声のズレですが、デフォルト状態だとほんの少し遅延を感じますね。

ライブ映像を見ると、口元の動きやドラム、ハンドクラップの音がほんの少しずれているように感じます。

アプリで『ビデオモード』という設定があり、そちらをONにすると遅延を少なくすることができます。

アプリから切り替えが可能

ビデオモードで視聴してみると、ライブ映像でもPVでもほぼ違和感なく見れるようになりましたね。

音質重視であれば『オーディオモード』のほうが良いので、TOUR Pro+ TWSでアニメや映画、ライブ映像を見るときだけビデオモードに切り替えてあげるのが良さそうですね。

遅延の少なさ(4.5)

TOUR Pro+ TWSにおすすめのイヤーピース

最後にTOUR Pro+ TWSに一番おすすめのイヤーピースが何かないか、手持ちの製品で検証してみました。

いろいろ試した結果、個人的に良いと感じたイヤーピースはAZLAの『SednaEarfit Crystal for TWS』。

1ペア2000円台と少し高価なイヤーピースではありますが、自分の耳に一番ぴったりフィットしたように感じました。

LSRという耳に優しい高級素材を採用したイヤーピースのため、長時間装着していても耳が痒くなりにくくジョギング用途で使っても耳からズレ落ちにくい印象でした。

3Dサラウンドに特化したチューニングを施されたイヤーピースであり、TOUR Pro+ TWSの臨場感や躍動感をより際立たせてくれるように感じましたね。

充電ケースにも問題なく収納できます。

傘部が長いSednaEarfit Crystal Standardでも充電ケースに干渉しませんでしたが、イヤーピース部が長すぎて逆にフィットしにくい印象でした。

付属のイヤーピースでしっくりこなかった方は、SednaEarfit Crystal for TWSはおすすめですよ。

JBL TOUR Pro+ TWS まとめ

TOUR Pro+ TWSをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.7/5

TOUR PRO+ TWS

  • JBL TOUR Pro+ TWS
  • ノリよく上質に楽しめる高音質サウンド
  • トップクラスのマイク性能
  • 必要十分なノイズキャンセリング性能
  • 自然に取り込める外音取り込み性能
  • ワイヤレス充電に対応
  • 充電ケースに本体を収めにくい
  • 本体がやや大きい

4.6

高音

4.6

中音

4.6

低音

4.0

装着感

4.5

ノイズキャンセリング

4.5

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.6

利便性

Bluetooth5.0最大再生時間本体6時間/
ケース込み24時間
コーデックSBC,AAC充電時間約2時間
ドライバー6.8mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IPX5
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
7.5g/56.8g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

こんな人におすすめ

  • 音質を最重要視しつつ、機能性にもこだわりたい
  • ロックやEDM、ポップスなど明るくてノリの良い楽曲が好き
  • スポーツやテレワーク、BGM用などマルチなシーンで使いたい

※タブで切り替えができます

TOUR Pro+ TWSは音質・機能性・装着感・デザインなど、あらゆる面で高水準の性能を備えたイヤホンであり、音楽観賞用や通勤・通学用にイヤホンを探している方、スポーツ用やテレワーク用などあらゆるシーンで活躍できるイヤホンのように感じました。

一番良いところはどこ? と言われたら、やはり音質ですね。

WF-1000XM4とは異なる躍動感の芯のあるサウンドで、ロックやポップスを元気かつ高解像度で楽しむことができましたね。

2021年最高傑作と思われたWF-1000XM4に十分対抗できる実力を備えつつ、価格も1万円近く安いのでコスパはかなり高めですよ。

かじかじ

音質はTOUR Pro+ TWSの方が断然好みでした!

以上!TOUR Pro+ TWSのレビューをお送りしました。

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JBL TOUR Pro+ TWS

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