こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
ワイヤレスイヤホンでもド定番となったAnker Soundcoreシリーズですが、ついに最新フラッグシップモデル「Soundcore Liberty 4 Pro」が2024年10月に登場しました。
今回は価格は19,990円と、Ankerとしては珍しくコスパではなく品質を重視したモデルって感じですね。前作のLiberty 4よりも5000円ほど高くなっています。
このSoundcore LibertyシリーズはAmazonランキングでも常に上位にいるような超人気モデルで、日本でもおそらくAirPodsに次ぐ2番目くらいに売れているシリーズじゃないでしょうかね。
早速使ってみましたけど、これは2万円以下最強……ではないですね!ボクの中ではですけど。
用途によっては「最強」って人もいるし、用途によっては「これだったら他のイヤホンの方がもっと良いのもがある」と感じる人もいると思います。
2万円以下ならこれ一択!というよりは、ちゃんと強みと弱みを把握した上で自分にピッタリと合うかどうかを判断した方が良いと思います。
今回はLiberty 4 Proをレビュー用に購入してみましたので、前機種のLiberty 4やLiberty 4 NC、P40iなど他のSoundcoreシリーズとの比較を中心にしつつ、他社のイヤホンとも比べながらレビューしていきます。
YouTube版はこちら
Soundcore Liberty 4 Pro 外観・付属品
それではSoundcore Liberty 4 Proの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Soundcore Liberty 4 Proのパッケージはこちら。他のAnker製品と比べると少し高級感があります。
ちなみに裏からペリペリとめくるタイプの非可逆式パッケージになっています。
開封するとこんなで入ってます。環境にやさしいプラスチックフリーのサステナブル仕様です。
付属品
- イヤーチップ (6種)
- USB-C & USB-A ケーブル
- クイックスタートガイド & 安全マニュアル
- 18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Ankerで会員登録後)
イヤーチップは6種類付属とかなり豊富に備わっています。
ただ、前作のような肉厚のクリアイヤーチップではなく、薄めの通常タイプに戻っていますね。イヤーチップはグレードダウンしてる……。
充電ケース・本体
Soundcore Liberty 4 Proの充電ケースはこちら。パッと見はSoundcore LIberty 4を少し大きくしたデザインって感じ。
側面から見るとこんな感じ。
Soundcore LIberty 4 / NC / P40iと比べるとこんな感じ。
Soundcore LIberty 4 はマットな質感&金属フレームのおかげで高級感というか所有欲を満たしてくれるデザインでしたが、LIberty 4 Proになってシンプルなデザインに落ち着きましたね。
デザインだけで評価するなら、ボクはLiberty 4の方が好きかな〜。
充電端子はUSB Type Cに対応。
もちろんワイヤレス充電にも対応しています。そりゃバッテリーで有名なAnker様ですもの、搭載していないとむしろ「なんで?」ってなります。
そのうちMagSafe充電対応とかにもなりそうw
充電ケースの開き方はSoundcore LIberty 4同様に上側にスッとスライドして開くようなタイプ。
この開き方めっちゃカッコいいんですよね。これだけでも所有欲が満たされる。
Liberty 4はケース内部もLEDで照らされていてカッコよかったんですけど、今回は省かれていますね。アレ好きだったんですけど、まあ余計な機能でもありますしね〜……。
そしてユニークなのがこのディスプレイ付きのスマートケース。できることは後半でお伝えします。
取り出しやすさはまあ問題なしってところでしょうか。
イヤホン本体のデザインもSoundcore LIberty 4から大きく変わったようには感じないですね。相変わらずショートスティック型のスタイリッシュなデザインです。
Soundcore LIberty 4 / NC / P40i と比べるとこんな感じ。
Soundcore LIberty 4と比べてスティック部が少し長くなっていますね。Liberty 4 NCよりはやや短いくらい。
「Soundcore」のロゴも今回は入っていないですね。
内側は激シンプル。
ノズル部はLiberty 4のメカニカルなデザインと比べて、めっちゃシンプルになっています。
一見グレードダウンしているように見えますけど、Liberty 4はノズルにセンサーが入っているみたいで、純正イヤーピース以外に変更すると本体操作ができなくなるという弊害があったんですよ。途中から気づいたんですけど。
今回はセンサーの位置が変更されたのか、他社のイヤーピースを使っても問題なく操作ができるようになりました。
イヤーピースの収納部は少しだけ広めに取られています。
コレイルはダメでしたけど、スパイラルドット++やディープマウントイヤーピース(Lサイズは干渉する)など少し長めのイヤーピースでもギリギリ干渉するコトなく収納できました。
最後に重さですが、総重量は62.6g、本体片耳の重量は5.5gです。
イヤホンとしては平均的な軽さです。
Soundcore Liberty 4 Pro / Liberty 4 / Liberty 4 NC / P40i スペック比較
商品名 | Soundcore Liberty 4 Pro | Soundcore Liberty 4 | Soundcore Liberty 4 NC | Soundcore P40i |
---|---|---|---|---|
Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC |
防水 | IP55 | IPX4 | IPX4 | IPX5 |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:7.5時間 ケース込:30時間 | 本体:7時間 ケース込:24時間 | 本体:8時間 ケース込:40時間 | 本体:10時間 ケース込:50時間 |
充電時間 | 約5分充電で最大4時間 | 約15分充電で最大3時間 | 約15分充電で最大4時間 | 約10分充電で最大5時間 |
充電端子 | Type C ワイヤレス充電 | Type C ワイヤレス充電 | Type C ワイヤレス充電 | Type C ワイヤレス充電 |
ドライバー | A.C.A.A 4.0 (10.5mm + 4.6mm) | A.C.A.A 3.0 (9.2mm + 6mm) | 11mmダイナミック | 11mm ダイナミック |
ノイズ キャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング 3.5 (環境+装着状態に合わせて最適化 / 常時検知) | ウルトラノイズキャンセリング 2.0 (環境に合わせて自動調節) | ウルトラノイズキャンセリング 3.0 環境+装着状態に合わせて最適化 | ウルトラノイズキャンセリング 2.0 (環境に合わせて自動調節) |
スクリーン搭載ケース | ◯ | – | – | – |
アプリ対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | ◯ | – | – |
HearID | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ゲームモード | ◯ | – | – | ◯ |
3Dオーディオ | ◎ (ヘッドトラッキング 音楽モード / PodCast /ムービーモード / ゲームモード) | ◎ (ヘッドトラッキング 音楽モード / ムービーモード) | ◯ | ◯ |
ヘルスケア | – | ◯ | – | – |
タッチセンサー | スワイプコントロール 感圧センサーコントロール | 感圧センサーコントロール | タッチコントロール | タッチコントロール |
価格 | 19,990円 | 14,990円 | 12,990円 | 7,990円 |
Soundcore Liberty 4 Pro レビュー
装着感|Liberty 4同様にとても良い
Soundcore Liberty 4 Proの装着感は、前作同様にとても良いですね!
Soundcore Liberty 4と同じく耳への収まりが特に良くて、密閉しつつも安定した装着感のように感じました。
Soundcore Liberty 4 Pro
デザインもスタイリッシュで安っぽさもまったく感じさせません。
Soundcore Liberty 4
Soundcore Liberty 4 NC
Soundcore P40i
外でも使ってみましたが、耳から落ちそうな気配がまったくないですね。ジョギング時だと振動で落ちてしまうかもですが。
このようなスティックタイプの方が耳にフィットしやすい方は、おそらくSoundcore Liberty 4 Proもピッタリ合うかと思います。
装着感 | (4.8) |
音質|バランスを良くした上で進化
Soundcore Liberty 4 Proの音質ですが、Soundcore LIberty 4と比べてバランスが良くなっています!
Anker独特の高域のキツさや鋭さが緩和されていて、イコライザーをいじらなくても「ふつうに良い音」と感じるレベルになっていますね。
Anker Soundcore シリーズの中では、ボクは一番音質が良く、それでいて聴きやすい音のように感じました。
- スマホ:iPhone 15 Pro(AAC接続検証)、Xperia1Ⅵ(LDAC検証)
- アプリ:Apple Music
Soundcore Liberty 4 Proの音の特長は次のとおりです。
4.3
高音
4.3
中音
4.4
低音
音の傾向はAnkerらしさのある低域と高域が強調された、いわゆるドンシャリサウンドというやつ。
ただ、Liberty 4ほどツンざくような高域でもなく、Liberty 4 NCのように低域側により過ぎることもなく、よい塩梅のドンシャリサウンドですね。(Liberty 4+Liberty 4 NC)÷2×1.5って感じの実力です。
高域はキツさはかなり軽減されましたけど、硬質で鋭めの音であることには変わりはなく、YOASOBIのようなハイトーン系のボーカルの場合、イコライザー調整をしないと少し刺さる感じがあります。
ずっと真夜中でいいのに。の場合だと声が高すぎてイコライザーで調整してもサビのボーカルがほぼ刺さります。相性わりぃ。
低域はゴリゴリとした立体的な迫力を加える勢い重視のサウンド。EDMやヒップホップなど低音を重視した楽曲を好んで聴く方にもおすすめしやすいです。
中域はいままでのAnkerのように引っ込みすぎず、厚みとハリの良さを感じられる中音。ボーカルもうもれず明瞭に鳴らしますね。
音場は特別広いというわけではなく、中高域は少し窮屈で平面的な印象を受けますが、これは後述する空間オーディオで対策はできそうです。
得意なジャンルはロック、ポップス、ヒップホップ、EDMなど元気なジャンルはなんでもOKって感じです。
さらにHearIDも使える
Liberty 4 Proは自動で自分にぴったりのイコライザーを作る機能である「HearID」にもモチロン対応。というか基本これ使った方がイイです。
HearIDの使い方ですが、まずアプリのイコライザー設定からHearIDを選び、そこから聴覚検査に入ります。今回から聴覚検査の音も2種類から選べるようになりました。
他社の聴覚検査とは異なりマジで聴こえない音がけっこうあるので、精度はめちゃめちゃ高そう。
テストが終了したら聞こえ方をグラフで可視化してくれます。
次に「お好み診断」をタップし、どの音が自分の好みの音か?音源を聴きながら6回ほどテストを繰り返します。
テストを終えるとイコライザーが自動で生成されます。ボクの場合だと次のようなイコライザー設定になりました。
この設定だと高域のちょっとしたシャリつきが抑えられ、ボーカルラインが豊かになってさらに聴きやすいバランスになりましたね。
さらにこの設定からさらにプリセットやカスタムイコライザーを加えることもできます。
Liberty 4 Proを購入したら、とりあえずHearIDの設定しておくことをおすすめします。
3Dオーディオが超優秀!
前作のLiberty 4に引き続き3Dオーディオが搭載されているのですが、こちらがまた優秀なんですよ。
Liberty 4は音楽モード(ヘッドトラッキング)とムービーモードの2つでしたが、Liberty 4 Proは「音楽モード(ヘッドトラッキング)」「Podcastモード」「ムービーモード」「ゲームモード」の4つがあります。
「音楽モード」は通常のチューニングに対して自然に音を広げたような感覚で、ボーカルがシャリついたり不自然に広げたような感覚もなく、音像をぶれさせず真ん中にビシッと定位させたナチュラルな3D感のあるサウンドにしてくれます。
なんだったら音場も広がって立体感が加わるしボーカルの刺さり感もなくなるから、常時ONで使ってもイイかなと思ったくらいです。
「ムービーモード」は音や臨場感を重視した音作りで、アクションやSF映画などをみた時の迫力が凄まじくなります。喋り声の響き方も映画館ならではの下から響くような臨場感を加えてくれます。ムービーモードはかなり実用的!
「Podcastモード」は声を強調させてラジオや配信などでも何を喋っているかを聞き取りやすくするためのモードです。3Dオーディオというよりは瞬時に使えるイコライザー的な役割ですかね〜。
「ゲームモード」は効果音を少し強調させつつ、ゲーム操作時の音の遅延も少なくするモードです。こちらも3Dというよりはイコライザー+低遅延モードって感じ。
Liberty 4も3Dオーディオは優秀だったんですけど、アプリから毎回モードを切り替える必要があって煩わしかったんですよね。
Liberty 4 Proはケースから3DオーディオのON/OFFや各モードの切り替えも可能になったので、コンテンツに合わせて気軽にモードを切り替えられるようになりました。
3Dオーディオの切り替えだけでもディスプレイを搭載した価値があるように感じました。
他のイヤホンと比べると
Soundcoreシリーズとしては一番音質は良いですが、他社も含めるとベストではないようにも感じました。
個人的にはAVIOTのピヤホン8の方が解像度感やレンジなど全体的に実力は上のように感じましたね。
また最近だとJBLの前作フラッグシップモデル「TOUR PRO 2」も値下がりして約2万円ほどになっているので、こちらも選択肢に入ってきます。これらと比べるとさすがに負けますね。
ただ、Soundcore Liberty 4 Proは音質だけが強みではなく、その他の空間オーディオや操作性、ノイズキャンセリングなど利便性やあらゆるコンテンツへの対応力が強みです。
“音質”を取るか”利便性&マルチなコンテンツへの対応”を取るかで選択肢が分かれそうですね。
バーチャル試聴
ノイズキャンセリング|2万円以下としては強力
Soundcore Liberty 4 Proのノイズキャンセリング性能は2万円以下としては、とても強力だと思います。
今回から独自の規格であるウルトラノイズキャンセリングが3.5にバージョンアップしたことで、耳や環境に合わせてパーソナライズするだけでなく、環境音やノイズを1分間に180回検知し、シーンに合わせて自動で除去できるようになりました。
Liberty 4と比べてみると明らかな差を感じるレベル。カチャカチャとした高音は残るような印象はありますが、電車や車の振動音のような低域側から響く音はしっかりカットしてくれます。
ただ、大体Soundcore Liberty 4 NCと同じくらいですね。あの子約1万なのに優秀すぎる。
JBL TOUR PRO 2よりは若干強いくらいって感じです。Technics EAH-AZ80やJBL TOUR PRO 3など3万円クラスにはさすがに敵わないですが、かなり遮音性は高い方だと思いますよ。
ただ風切り音には少し弱めで、風が強い日に外で使うとビョービョーとした風切音が入ってきて鬱陶しく感じますね。
アプリで「風切り音カット」の設定はあるのですが、これをONにすると遮音性が少し下がってしまうんですよね。
リアルタイムで最適化してくれるなら、風切音もリアルタイムで防いでほしかったな〜。
ちなみに今回から「飛行機モード」という機能も搭載されていまして、気圧変化が激しい環境でも最適なノイズキャンセリングに適応できるようになりました。
ただ、直近で飛行機に乗る予定がないのでこちらのレビューはカットでお願いします。すみません、他の方のレビューを参考にしてみてください。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
外音取り込み|いつも通り微妙
Soundcore Liberty 4の外音取り込みですが、いつも通り特別優秀というわけでもないですね。
若干こもり感のあるマイクで拾ったような音ですし、取り込み量もそこまで大きくありません。
小音量で音楽を聴いている状態では相手の声が聞き取りにくく、音楽を止めている状態だと聞き取ることはできますが、耳が詰まったような感覚が強くて会話はしにくいように感じましたね。
1万円以下で買えるEarFun Air Pro 3 / 4あたりの方がまだ自然に取り込めます。
YouTubeを見ながら食器を洗っているときに子どもに話しかけられたりするのですが、AirPods ProやBose、Technicsあたりだと何を言っているかハッキリと聞き取れるんですけど、Ankerは聞き取れなくて結局イヤホンを外しちゃうんですよね〜。
また、風切り音が結構目立つので、屋外で使うとボボボボという音が耳に入ってきてしまって気になります。
外音取り込み | (3.8) |
新機能「EASY CHAT」
今回のLiberty 4 Proから「EASY CHAT」という機能が追加されました。
この機能は自分が声を発すると、再生中の音楽の音量をグッと下げて外音取り込みモードにしてくれるという機能です。
ただ、先ほど伝えた通りLiberty 4 Proの外音取り込みモード自体がそこまで優秀ではないので実用的ではないように感じました。
あと咳払いでもEASY CHATが反応してしまいます。これ結構うっとおしい。結局OFFにして使ってます。
操作性|AirPods Pro 2のような神操作感
Soundcore Liberty 4 Proの操作性は最高になっていますね! Liberty 4 Proの一番の成長ポイントはこの操作性だと思ってます。
操作は前作同様にAirPods Pro 2と同じようにスティック部をツマむだけで操作ができる「感圧センサー」を搭載。それだけでなく、スワイプコントロールによる音量調整が可能になりました。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回つまむ |
曲送り | R側を2回つまむ |
曲戻し | L側を2回つまむ |
音量を上げる | 上にスライド |
音量を下げる | 下にスライド |
外音モードの切り替え | L or R側を長押し |
音声アシスタント | アプリで割り振り可能 |
ペアリングモードへの移行 | 充電ケースに入れてケースのタッチセンサーを長押し または本体感圧センサーを長押し |
操作の割り振りもアプリから可能で、L/Rの1〜3回タップに対して自由に割り振りが可能。さらにLiberty 4とは違い長押しに対しても操作をちゃんと割り振りできるようになっています。
感圧センサー対応で操作性が良かったLIberty 4をさらにブラッシュアップさせたような感じですね。
操作性は2万円位かのワイヤレスイヤホンの中では最強だと思いますよ。めちゃめちゃ使いやすいです。
ただAirPods Pro 2と比べると、感圧センサーが少し敏感な気もします。
アプリについて
各モデルごとにアプリでできることをまとめてました。
アプリ | Soundcore Liberty 4 NC | Soundcore Liberty 4 | Soundcore Liberty 4 NC | Soundcore P40i |
---|---|---|---|---|
外音モードの切り替え | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ノイズキャンセリング設定 | 10段階で調整可能 飛行機モード | 自動でモード切替 手動設定モード(3段階調整) ノイズキャンセリング最適化 | 自動でモード切り替え/移動検知/手動設定モード(5段階調整)/移動モード | 自動でモード切り替え/手動設定モード(3段階調整)/装着状態にあわせて最適化/シーンから選択 |
外音取り込み | 10段階で調整可能 | 全ての外音 音声フォーカス | 全ての外音 音声フォーカス | 全ての外音 音声フォーカス |
サウンドエフェクト | HearID/プリセット/カスタムEQ | HearID/プリセット/カスタムEQ | HearID/プリセット/カスタムEQ | HearID/プリセット/カスタムEQ |
音量制限設定 | ◯ | × | ◯ | ◯ |
3Dオーディオ | 音楽モード ヘッドトラッキング Podcastモード ムービーモード ゲームモード | 音楽モード ヘッドトラッキング ムービーモード | ◯ | ◯ |
操作コントロール | 1回押すの変更 2回押すの変更 3回押すの変更 長押しの変更 | 1回押すの変更 2回押すの変更 3回押すの変更 | 1回押すの変更 2回押すの変更 3回押すの変更 長押しの変更 | 1回押すの変更 2回押すの変更 3回押すの変更 長押しの変更 |
ヘルスモニタリング | × | ◯ | × | × |
ゲームモード | ◯ | × | ◯ | ◯ |
EASY CHAT | ◯ | × | × | × |
風切り音の低減 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
装着テスト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
装着検出 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
マルチポイントの設定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
自動電源オフ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
イヤホンを探す | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Liberty 4と比べて「長押し操作の割り振り」「ゲームモード」の2つが追加されたのは大きな進化になったかと思います。
ヘルスモニタリング機能が省かれたのは残念ですが、正直使ってませんでした。Liberty 4で使ってた人っているのかな?
ノイズキャンセリングと外音取り込みの量感もBoseみたいに「1〜10」の間で設定できるようになりましたが、正直「1」か「10」かしか使わないから、これはどっちでもいいかな〜。
アップデートも頻繁に行われているので、アプリは絶対にダウンロードしておいた方が良いです。
soundcore
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ディスプレイケースでできること
そしてディスプレイ付きのケースでできることについてもまとめてみました。
- バッテリー残量の詳細な確認
- ノイズキャンセリング/外音取り込みの量感の調整
- 3Dオーディオの切り替え
- 飛行機モードのON/OFF
- イヤホン本体を探す
- リモートシャッター
初期設定だとノイズキャンセリング/外音取り込みの調整しかできないですが、アプリの「充電ケースの設定」から各機能をONにすることでケースから操作ができるようになります。
JBL TOUR PRO 2みたいにディスプレイをスワイプして操作するのかと思いきや、下部のセンサー部分をスライドしたり、タップしたりしながら操作をするタイプでした。はじめどうやって操作するのかわからんかった。
ノイズキャンセリングと外音取り込みの調整は、ボクの場合「1(外音取り込みMAX)」か「10(ノイズキャンセリングMAX)」のどちらかしか使わないから、ぶっちゃけ必要ないんですよね。
「リモートシャッター」はイヤホンを装着した状態であれば、ケースを使って遠隔でスマホのカメラのシャッターを切れる機能なんですが……写真を撮るためにイヤホンを装着するという意味わからん行動を挟むので、まあ使わんでしょうね。
やはり一番使えるのは「3Dオーディオ」の切り替えですかね。わざわざアプリを開かずともパッと切り替えられるのはありがたいです。逆に言えばそれ以外の機能はほぼ使わないです。
マルチポイントは搭載しているが……
Soundcore LIberty 4 Proさん、もちろんマルチポイントに対応しています。
この機能があればスマホとパソコン、スマホとタブレットなど、2台同時接続してシームレスに接続先のデバイスを切り替えられます。
ただ、今回の仕様は2台目のデバイスから流した音声が割り込まれてしまうみたいで、たとえばパソコンとの接続時に何かしらの通知音が鳴ったとしたら、スマホで再生している音楽も止められてしまうんですよ。
この割り込みができるタイプのマルチポイント、マジで弊害しかないのでファームウェアアップデートで改善してほしいです。
マルチポイントとLDACの併用はできない
また、マルチポイントとLDACの併用はできません。これやめてほしい。
JBLやTechnics、EarFunでもマルチポイントとLDACの併用はできるのに、Ankerはなかなか対応してくれません。
マルチポイントとLDACを併用してしまったら音途切れが発生しやすくなるから推奨したくないのはわかるけどさ〜、かといって毎回アプリでこの設定を切り替えるのもめんどくさいのよ。
音途切れが激しくなったら片側のBluetooth接続を解除すればいいだけやし、とりあえず併用はできるようにしといてほしいな〜。
通話品質|音声のクリアさとノイズ対策のバランスが良い
Anker Soundcore LIberty 4 Proの通話品質ですが、価格を考えればとても優秀だと思います。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
Soundcore Liberty 4 Pro
Soundcore Liberty 4
バックでノイズを流した状態で音声を録音してみましたが、音声がクリアでありつつ、ノイズもほとんど入っていません。
Liberty 4と比べてもマイク音声の解像度が上がり、音量も大きくなっていますね。
マイク性能波とても良いと思います! それだけにマルチポイントの仕様が心配……。
マイク音声 | |
Soundcore Liberty 4 Pro | (4.8) |
音の遅延|ゲームモードならかなり遅延が少ない
Soundcore Liberty 4 Proの音の遅延ですが、まずゲームモードをOFFの状態でもYouTubeやPrime Videoを見る分には問題なし。
ライブ映像も3DオーディオをONにしてズレなく楽しめます!
次にゲームモードをONにしてプレイしてみましたが、音ゲーはちょっと厳しいけどタイミングはもう少しで合いそうなレベル。FPSくらいならカジュアルにプレイできそうですね。
Liberty 4がゲームモード非搭載だったんで、ゲームをワイヤレスイヤホンでしたい方には良いアップデートとなりましたね。
イマイチな点
イマイチな点もお伝えしていきますが、LDACの弊害が多すぎるという点ですかね。
LDACをONにすると「空間オーディオ」「マルチポイント」が併用できなくなります。あと最大再生時間も短くなります。
あと、音質を優先した990kbps接続モードだと音途切れがわりと激しめで、デスクの上にスマホを置いた状態で聴いてもたまに音途切れがしました。
ぶっちゃけiPhoneのAAC接続とAndroidのLDAC接続(330kbps)だとLiberty 4 Proの場合ほとんど音の違いを感じないですよ。AAC接続の方が音質云々よりストレスなく使えます。
LDACをOFFにして3Dオーディオとマルチポイントを使えるようにした方がLiberty 4 Proの魅力を引き出せると思います。3Dオーディオマジ優秀なんで。
欲を言えば
どうせ全部盛りにするなら、TOUR PRO 3みたいにケース自体がトランスミッターになるような機能が欲しかったですね〜。
あの機能があれば、飛行機内のイヤホンジャックにケースを直差しして、機内でもワイヤレスイヤホンで聴けるようになって便利なんですよね〜。
接続方式はLC3で、ゲーム接続時でもほぼ遅延なくプレイできたら最高でしたね。
そこまでの機能が備わって19,900円なら、2万円以下で総合力最強のイヤホンとして紹介していたと思います。
Soundcore Liberty 4 Proおすすめのイヤーピース
最後にSoundcore Liberty 4 Pro におすすめのイヤーピースを紹介します。
いろいろ試してみましたが、ボクはSpinFit OMNIが一番よかったですね。
ワイヤレスイヤホン向けに制作されたイヤーピースで、軸が短いからケースの開閉時も干渉しないようになっています。
Liberty 4 Proの細めのノズルに対してOMNIの口径も細めなので、勝手に抜けることもなくガッチリと装着できます。
独自開発の高品質シリコンのおかげで長時間装着していても耳が痒くなりにくく、3Dオーディオモードで映画に浸りたい時なんかにもピッタリです。
表面が滑り止めのような加工が施されているおかげで耳から落ちにくく、それでいて密閉感も高いため装着感も高めることができます。
音質も純正イヤーピースと比べて高域のシャリつきが少し抑えられて、低域もやや太くなるように感じましたね。純正イヤーピースよりOMNIの方が断然好みでした。
耳の形状や音の好み次第ではあるので、あくまで選択肢の一つではありますけど、ボクはOMNIが一番相性が良く感じたので参考にしてみてください。
Anker Soundcore Liberty 4 Pro まとめ
Soundcore Liberty 4 Proをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
Soundcore Liberty 4 Pro
- Ankerの中ではもっとも高音質
- 2万円以下ではノイズキャンセリング性能最強クラス
- 3Dオーディオが超優秀
- ディスプレイケースで3Dオーディオの切替が容易
- 操作性がかなり良い
- 充電速度が早い
- ケースの開閉がスタイリッシュ
- マイク性能がとても高い
- LDAC990kbps接続時の音途切れが多い
- LDAC/とマルチポイント/3Dオーディオの併用不可
- ハイトーン系のボーカルが刺さる
- 外音取り込み機能がイマイチ
- マルチポイント時に2台目のデバイスの音が割り込まれてしまう
4.3
高音
4.3
中音
4.4
低音
4.8
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
3.8
外音取り込み
4.8
マイク性能
4.8
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体:7.5時間 ケース込:30時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 約5分充電で最大4時間再生 |
ドライバー | A.C.A.A 4.0 (10.5mm + 4.6mm) | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP55 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.5g/62g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 最大2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
Soundcore Liberty 4 Proはこんな人におすすめ
- 予算2万円以下でワイヤレスイヤホンを買いたい方
- 音質より使いやすさやノイズキャンセリングにこだわりたい
- 映画やアニメ鑑賞、音声学習、ゲームなどマルチに使う
同価格帯のイヤホンと比べてLiberty 4 Proの強みは以下の5つ。
- 強烈なノイズキャンセリング
- スタイリッシュに開閉できるケース
- AirPods Pro 2ライクに使える快適な操作感
- 3Dオーディオ
- Ankerブランドならではの安心感
この5つのポイントにビビッときた人は購入しても良いかな〜とは思います。
同価格帯だとやはりピヤホン8がライバルになるかな〜と思います。
操作性やノイズキャンセリング性能など利便性重視で考えている人にはLiberty 4 Proが良いでしょうし、音質とバッテリーの持ち重視ならピヤホン8の方がおすすめって感じですかね〜。
ボクはこの2つなら音楽鑑賞時の音質を重視するのでピヤホン8を選ぶとは思いますし、TOUR PRO 2がセールで2万ちょうどくらいになってたらそっちを選ぶと思います。まあそれも人それぞれです。
Liberty 4からの買い替えでLiberty 4 Proにするのはふつうにアリです。ただ自分が適する用途に合わせて他の選択肢も含めて検討した方が良いとも思います。
ちなみに予算1万円以下で考えているなら、Soundcore P40iよりもEarFun Air Pro 4の方がおすすめです。あっちの方が全体的に性能も音質も上じゃ。
以上! Soundcore Liberty 4 Proのレビューをお送りしました。
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