こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
コスパの高さで定評のあるワイヤレスイヤホンメーカー『SOUNDPEATS(サウンドピーツ)』より、耳を密閉しない『インナーイヤー型』を採用した5000円台で買える完全ワイヤレスイヤホン『Air3』が2021年8月に発売しました。
前作の『TrueAir2』の完成度がかなり高かったのですが、今作は本体デザインを刷新し、さらにスマートな見た目に。
新たに『低遅延モード』や『自動装着検出機能』を搭載し、利便性もさらに向上しました。
結論からお伝えすると、安いインナーイヤー型イヤホンを探している方にはイチオシできる完成度の高さのように感じました。
大迫力のサウンド、痛くならない装着感、携帯性や機能性の高さ、どこをとってもかなりのコスパの高さです。
今回はこちらのAir3をメーカー様よりレビュー用に提供いただきましたので、実機を使ってレビューをしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.7/5
- 低域の量感がかなり多いのにバランスが整ったサウンド
- 胸ポケットサイズで携帯性が高い
- ずっと着けていても耳が痛くならない
- ゲームも映画も大迫力で楽しめる
- 低遅延モードで音と映像のズレが少ない
- タッチパネルの感度が敏感すぎる
- ケースから取り出しにくい
3.7
高音
3.7
中音
3.9
低音
4.8
コスパ
4.8
装着感
4.5
利便性
Bluetooth/ チップ | 5.2/QCC3040 | 最大再生時間 | 本体5時間/ ケース込み17.5時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | 14.2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4g/33g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
SOUNDPEATS Air3 概要
- 耳を密閉しないインナーイヤー型を採用した完全ワイヤレスイヤホン
- 大口径14.2mmダイナミックドライバーを搭載
- 最新高音質コーデック『aptX Adaptive』に対応
- イヤホン着脱検出機能を搭載
etc……
SOUNDPEATS Air3はイヤホンを着けていても外の音がガンガン聞こえる『インナーイヤー型』の完全ワイヤレスイヤホンです。
電車内や屋外など騒がしい環境では音楽が聞こえにくくて使いにくいですが、静かな環境では自分だけに聞こえるスピーカーのような感覚で使えます。
映画やアニメを見ながら来客に気づくことができたり、家族の声かけにも気づくことができます。
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
インナーイヤー型を採用しているため、イヤーピースは付属しておらず、充電用のケーブルのみと必要最小限の付属内容となっています。
カラーバリエーションは2021年8月現在はブラックのみとなりますね。
TrueAir2や初代TrueAirと比較すると?
TrueAirシリーズは『Air3』『TrueAir2』『TrueAir2+』『TrueAir』の4種類ありますが、各製品を比較するとこんな感じ。
商品名 | Air3 | TrueAir2 | TrueAir2+ | TrueAir |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.2 | 5.0 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive | SBC,AAC,aptX Adaptive | SBC,AAC,aptX Adaptive | SBC,AAC,aptX |
防水 | IPX5 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
再生時間 | 本体:5時間 ケース込:17.5時間 | 本体:5時間 ケース込:25時間 | 本体:5時間 ケース込:25時間 | 本体:5時間 ケース込:25時間 |
充電端子 | Type C | Type C | Type C ワイヤレス充電 | Type C |
自動装着検出 | ◯ | × | × | × |
ゲームモード | ◯ | × | ◯ | × |
価格 | 5,380円 | 4,380円 | 5,280円 | 4,800円 |
結論から申し上げると、音楽はもちろんのこと、ゲームや動画を見る方はゲームモードを搭載した『Air3』『TrueAir2+』。
そこから耳への着脱だけで再生/停止を自動でして欲しい方は自動装着検出機能のある『Air3』。
自動装着検出よりワイヤレス充電の方が使いたいという方は『TrueAir2+』。
音楽さえ高音質で聴けて、とにかく安い方が良い方は『TrueAir2』がおすすめですね。
初代TrueAirは特に買う理由はないかな
SOUNDPEATS Air3 レビュー
充電ケース・本体|超薄型でコンパクト
SOUNDPEATS Air3の充電ケースはとにかく薄く、携帯性が最高に良いですね。
見てくださいこの薄さ! 胸ポケットに入れても全然膨らまず、手の中にもスッポリと収まりそうなほどコンパクトです。
ケースのコンパクトさで定評のある『AirPods Pro』と比較してもこの通り、サイズの小ささはAir3が上回ります。
充電端子はUSB Type Cに対応。残念ながらTrueAir2+に備わっていたワイヤレス充電には対応していません。
その代わりにイヤホンを着脱するだけで音楽が自動で再生/停止してくれる『自動装着検出機能』が搭載しているというわけです。
再生時間は本体のみで5時間、ケース込みで17時間。
最近の完全ワイヤレスイヤホンとしてはやや短めの再生時間ですが、その分をサイズの小ささにステータスを極振りしたような感じですね。
まあ本体の再生時間が5時間持てば、割と不便なく使えますし、5時間音楽を聴きっぱなしというのも耳へのダメージを考えれば逆に危険です。
イヤホン本体は耳を密閉しないiPhoneの付属イヤホンのような『インナーイヤー型』を採用。
マットな質感で下に伸びるアンテナ部も短く、価格以上に高級感を感じさせるデザイン。
TrueAir2と比べてみると、Air3のアンテナ部が少し短くなっていますね。
アンテナ部があまりに長いと、初代AirPodsのように「うどん」とイジられるので、これくらい短いほうがデザイン的に好きです。
ちなみにロゴ部はタッチセンサーになっていて操作を行うことができます。
ちなみに『TrueWireless™ Mirroring』に対応しているので、L・R問わず片耳利用ができ、どちらかを充電ケースに収納しても接続が途切れることがありません。
インナーイヤー型って片耳で使うとヘッドセット感覚で使えるので、片側利用できるのは結構便利なんですよね。
また、IPX5相当の防水にも対応しているので、雨天時の使用やジョギング時に汗だくになっても壊れる心配が少ないです。
最後にSOUNDPEATS Air3の総重量は31.7g、本体片耳で4.1g、ケースのみは23.7gです
総重量31.7gって本っ当に軽くて、単3電池1個より少し重たいくらいですよ?
胸ポケットに入れていても、そもそも入れていたことを忘れるくらいの軽さです。
欠点としては充電ケースからイヤホンを取り出しにくいことでしょうか。ケース収納時に持ち手部分が少なく、ツルッと落としそうになります。
それ以外は薄型設計でとにかく軽く、本体デザインもスマートということもあり、かなり好印象です。
装着感|空気のように軽やか
SOUNDPEATS Air3の装着感は、耳を密閉しない設計かつ軽量ということもあり、何もつけていないかのように軽やかです。
前作のTrueAir2は長時間つけていると、やや鈍痛が発生したのですが、Air3は全然痛くならないですね!
低遅延を実現する『ゲームモード』も搭載しているので、長時間ゲームをしたり、スマホでアニメをずっと見ているという方にはめちゃめちゃおすすめです。
装着感 | (4.8) |
全然耳が痛くならなかった!
自動装着検出は個人的には便利
Air3は『自動装着検出』というイヤホンの着脱で音楽を自動で再生・停止してくれる機能が備わっています。
インナーイヤー型ということもあり、基本イヤホンを外さなくても会話ができるくらい外の音が聞こえるのですが、たまに聞こえづらい時はイヤホンを外すので、そのタイミングで音楽が止まってくれた方がありがたいですね。
ただ、Amazonレビューだと「通話中に耳が痒くなってイヤホンを外したら通話が終了した」という意見もあったので、シチュエーションによっては不便になることもありそうです。
音質|大迫力の豊かなサウンド
SOUNDPEATS Air3の音の傾向は、インナーイヤー型とは思えないような、低音の量感がたっぷりの大迫力サウンドです。
各帯域ごとの音の特徴は以下のとおりです。
- 高音:刺さりがなく、かといってこもりもない伸びやかなサウンド。ストリングスも自然に鳴らします。
- 中音:男性・女性ボーカル問わず、埋もれることのないハリの良いサウンド。かといってボーカルだけが目立ちすぎない印象です。
- 低音:かなりの迫力と広がりの良さ。他の帯域に被りそうなくらいズンっと鳴りますが、中高域は意外と埋もれない印象。
- 音場:インナーイヤー型+14.2mmの大口径ドライバーを搭載ということもあり、かなり広め。
- 傾向:中低域寄りの豊かなサウンド。
- 解像度:価格相応レベル。
得意なジャンル
- ロック
- ポップス
- アニソン
- EDM
- ヒップホップ
インナーイヤー型は耳を密閉しないので、低域が逃げたり、音のバランスが悪くてモコモコとした音になりがち。
しかし、Air3は音のバランスをしっかりと確保しつつ、EDMやヒップホップなど低域がズンズンと鳴るジャンルでもかなりノリ良く鳴らしてくれますね。
14. 2mmの大口径ドライバーを搭載している恩恵なのでしょうね。
高音 | (3.7) |
中音 | (3.7) |
低音 | (3.9) |
映画も大迫力で楽しめますね!
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操作性|感度が高すぎる
SOUNDPEATS Air3の操作はタッチパネルで行います。
操作方法は以下をご覧ください。
▽音楽再生
- 再生/停止 → L or R側を2回タップ
- 曲送り → R側を1.5秒間長押し
- 曲戻し → L側を1.5秒間長押し
- 音量を上げる → R側を1回タップ
- 音量を下げる → L側を1回タップ
▽通話
- 電話を受ける → L or R側を1回押す
- 着信拒否 → L or R側を2秒間長押し
- 通話終了 → L or R側を1回押す
▽その他
- 電源を入れる → L側 or R側を1.5秒間長押し
- 電源を切る → L側 or R側を10秒間長押し
- 手動でペアリングモード → L側 or R側を6秒間長押し
- 音声アシスタント → R側を3回タップ
- 低遅延モード → L側を3回タップ
操作してみた感想としては“感度が良すぎる“これに尽きます。
ちょっと触れただけで音量が上下するので、誤動作が起きまくりです。
ただ、 連続タップの感度は悪くないので、低遅延モードの切り替えや再生/停止は行いやすいかなとは感じました。
感度が良すぎるので、1タップで反応するのやめてほしい泣
マイク性能|クリアかつノイズを伝えにくい
Air3のマイク性能ですが、価格を考えれば品質はかなり良く、肉声に近い音を相手に伝えてくれる印象を受けます。
音声も録音してみましたので、よければチェックしてみてください。
周りのノイズも取り入れにくく、若干騒がしい環境でもスムーズに通話をしやすそうです。
テレワークや友達との長電話にもおすすめです。
通話品質 | (4.5) |
同価格帯の中ではマイク性能はかなり高い!
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音の遅延|低遅延モードでゲームプレイも快適!
SOUNDPEATS Air3の映像と音声のズレですが、低遅延モードをONにしなくても映画やアニメは違和感なく見れるくらい遅延が少ないです。
低遅延モードをONにすると、FPSはほぼ違和感なくプレイできますね。
音ゲーはタップ時の音とリズムが若干ズレる印象で、高スコアを獲得するのは厳しいけどギリギリプレイできるって感じです。
装着感も良く、ずっと耳に装着していても耳が痛くなりにくいので、長時間ゲームをしたり映画を見る方におすすめです。
遅延の少なさ | (4.8) |
周りの音も聞こえやすいから、来客や家族の声にも気付けるのもいいね!
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SOUNDPEATS Air3 まとめ
SOUNDPEATS Air3をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.7/5
- 低域の量感がかなり多いのにバランスが整ったサウンド
- 胸ポケットサイズで携帯性が高い
- ずっと着けていても耳が痛くならない
- ゲームも映画も大迫力で楽しめる
- 低遅延モードで音と映像のズレが少ない
- タッチパネルの感度が敏感すぎる
- ケースから取り出しにくい
3.7
高音
3.7
中音
3.9
低音
4.8
コスパ
4.8
装着感
4.5
利便性
Bluetooth/ チップ | 5.2/QCC3040 | 最大再生時間 | 本体5時間/ ケース込み17.5時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | 14.2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4g/33g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
こんな人におすすめ
- カナル型(耳栓型)が苦手
- 周りの音に注意しながらゲームや動画を見たい
- 映画を見るのが好き
- 迫力のあるサウンドが好き
- テレワーク用途でも使いたい
- イヤホンをつけっぱなしでずっとBGM感覚で音楽を聴きたい
※タブで切り替えができます
SOUNDPEATS Air3はインナーイヤー型を採用していることもあり、周りの音に注意しながら音声を聞くことができるイヤホンです。
ずっと耳に着けていても痛くなりにくく、遅延も少なくて低域の迫力もすごいので、FPSをしたり、映画・アニメを見るのにぴったりですね!
自分だけに聞こえるスピーカーのような感覚で、マルチメディアを楽しみたい方におすすめです。
インナーイヤー型で探している人はAir3を選べば間違いなし!
以上!SOUNDPEATS Air3のレビューをお送りしました。
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