こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は2024年最新版!音質最強のワイヤレスイヤホンランキングTOP10を発表します!
ピヤホン7やMOMENTUM True WIreless 4も発売されましたし、前回発表したランキングはFoKus PrestigeやGEMINI IIも入っていないですし、ここで一度ランキングを更新しようと思います。
ランキングをまとめてみましたけど、前回のランキングから大幅に順位が変動しましたね。
選定基準はあくまで僕が聴いた感想にはなるので、ゴリゴリ主観での評価として一意見として参考にしてみてください。
ちなみに、評価的には10位だから音質が悪いということもなく、10位からワイヤレスイヤホンとしては音質めちゃくちゃ良い!くらいの感覚でご覧ください。
YouTube版ではダミーヘッドによるバーチャル試聴を行っています
音質最強の完全ワイヤレスイヤホンTOP10
10位 Technics EAH-AZ80
総合評価
5/5
- 機能性重視としてはトップクラスのサウンド
- 高解像度かつ響きが美しい音作り
- ノイズキャンセリングもかなりの高さ
- 耳に何もつけていないかのような外音取り込み性能
- ホールド力が高くそれでいて自然な装着感
- ノイズを取り入れないマイク性能
- ワイヤレス充電に対応
- マルチポイントに最大3台対応
- 長押しで音量操作をしたい
- 欲を言えばマルチポイント3台使いつつLDACも使いたい
4.8
高音
4.8
中音
4.8
低音
4.8
装着感
4.7
ノイズキャンセリング
4.8
外音取り込み
4.6
マイク性能
4.9
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体7時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 本体;2時間 ケース:2.5時間 15分で70分再生 |
ドライバー | 10mm アルミニウム振動板 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6.2g/60g |
外音取り込み | ◯ | 低遅延モード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ 3台 | 公式サイト | こちら |
10位はTechnics EAH-AZ80! 2023年下半期のランキングでは6位で紹介していたのですが、音質特化のワイヤレスイヤホンが続々登場したことによりランクダウン。
こちらはパナソニックの高級オーディオブランド「Technics」が2023年6月に発売したモデルです。
ドライバーは10mmアルミニウム振動板を採用。外音取り込みやノイズキャンセリング性能もそれぞれ高く。ワイヤレス充電や自動装着検出を備えた機能性が非常に優れている製品です。コーデックはSBC、AAC、LDACに対応。
2024年初頭にアップしたワイヤレスイヤホンおすすめランキングでは1位として紹介しています。
価格は36,000円と今回紹介する中ではまだお手頃です。これだけの機能性とこの価格で10位は逆にすごいんよ。
4.8
高音
4.8
中音
4.8
低音
音の傾向は金物系の音の響きが美しいナチュラルかつ少し余韻感のあるサウンドでリスニングライクに鳴らすような感覚。
高音はカチッとした煌びやかさのなかに美しい余韻をまとったような響きの良い音。華やかさがあり、聴いていて単純に「美しい」と感じるような豊潤な鳴らし方です。
中音はしっとりとした余韻たっぷりで、男性ボーカルは特に色っぽく緻密に鳴らしてくれますね。音のつながりが滑らかで艶やかな音で鳴らします。
低音は前作のEAH-AZ60はぼやっとした感じの低音でしたが、より深みと迫力のある音が出るようになりました。解像度感もかなり上がっていますね。ただ、他のモデルと比べると少しスピード感はかける部分もあります。
音場はなかなかに広めで抜け感の良い広さではなく、ホールのように余韻感のある広さという印象。
男性ボーカル得意で、「Vaundy」「藤井風」「星野源」「エドシーラン」がとくに相性が良く感じましたね。あとは「宇多田ヒカル」や「MISIA」などのソウルテイストのポップスも得意ですね。
音質が良いだけではなくて機能性も申し分なく、ノイズキャンセリングランキングでは全体で5位として紹介しましたし、外音取り込み性能も全体で個人的には3位くらいの実力に感じました。
マルチポイントも3台まで対応(LDACの併用不可)していたりと、利便性も他のワイヤレスイヤホンと比べると最強クラスです。
2024年初めの総合ランキングでも1位として紹介しましたし、迷ったらコレを選べ!と自信を持って言えるようなワイヤレスイヤホンです。
9位 Astell&Kern AK UW100MKII
総合評価
4.0/5
AK UW100MKII
- フラットでより高解像度になったモニターサウンド
- アプリでDACフィルターの変更も可能
- ノイキャンなしでも高い遮音性
- よりAKらしくなったデザイン
- 再生時間が本体9.5時間、ケース込み29時間と長め
- マルチポイントも対応
- 本体が大きい
- 定価だとコスパは悪め
- マイク音声がめちゃめちゃ小さい
4.8
高音
4.9
中音
4.8
低音
3.8
装着感
–
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
2.5
マイク性能
3.8
利便性
Bluetooth | 5.2 QCC 5141 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体9時間/ ケース込み29時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive | 充電時間 | 10分充電で1時間再生が可能 |
ドライバー | BA×1 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 7g/65g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
AK UW100MKIIはDAPで有名な「Astell&Kern(アステルアンドケルン)」より2023年9月発売したAKM Hi-Fi 32bit DACを搭載した1BAフルレンジ構成の音質特化ワイヤレスイヤホンです。
前作のAK UW100から外観の変更、内部設計の変更、電源システム、アンプ部の強化によりさらに高音質になっていますね。
ノイズキャンセリングは搭載されておらず、外音取り込み機能のみと機能性はそこまでありません。
価格は元々49,800円とかなり高くコスパが悪い印象でしたが、最近はキャンペーン価格で26,000円ほどとお求めやすくなりました。
4.8
高音
4.9
中音
4.8
低音
その音はまさにAstell&Kernらしいフラットなモニターサウンド。音の広がりとか響き、臨場感のようなものは薄めで、ホントに実直に鳴らすAKらしいモニター傾向の音作りって感じですね。
音のダイナミックさという意味では前作の方が上でしたが、それ以上に全体的に音の解像度感が前作よりめちゃくちゃ高くなっています。といってもスカスカになったような感じもなく、低音の締まりが良くなったって感じですね。
高域は粒立ちが良く、ニュートラルかつカチッとした高解像度系のサウンド。中音の解像度感はAKシリーズらしくとても高く、同価格帯の中でもボーカルの表現力はやはり最高クラス。
かといってボーカルだけが主張するような感じではなく、あくまで他の楽器隊との距離感やバランスもフラットに保つような感じですね。付帯音や雑味を感じないめちゃくちゃクリーンな音で、ワイヤレスでありつつも純度の高い音で鳴らしてくれます。
DACを搭載していることもあって、機能性も備えた万能型のワイヤレスイヤホンと比べると、やはりその実力は一歩上をいくような感覚があります。
得意なジャンルはモニターサウンドということもあって、基本オールジャンルいけますが、1BAフルレンジということもあってズンっとくるような迫力のある低音は苦手。なのでEDMやヒップホップとの相性はイマイチですね。
そしてAKシリーズらしく音のレスポンスが良くてボーカルもクリアなので、アニソンや最新のポップスとの相性はとても良いですね。
発売当初は正直コスパがかなり悪く感じましたけど、26000円でこの音質の良さはアリなんじゃないかなと思います。Amazonの評価がめっちゃ悪いのは気になるけど、今のところ僕の筐体では何も不具合は起きていないですね。
8位 Noble Audio Falcon MAX
総合評価
4.8/5
- MEMSドライバーによる伸びやかすぎる高音
- aptX AdaptiveやLDACなど高音質コーデックを網羅している
- 実用的なノイズキャンセリングや外音取り込み性能
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電にも対応
- 自動装着検出非対応
- ケースから本体を取り出しにくい
- 風切り音がやや大きめ
- 無音時にややノイズが入る
- マイクのゲインが高すぎる
- 外音モード切り替え時にノーマルモードを挟む
5.0
高音
4.8
中音
4.7
低音
4.3
装着感
4.4
ノイズキャンセリング
4.3
外音取り込み
3.5
マイク性能
4.4
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 ※aptX Adaptive時 | 本体4.5時間/ ケース込み18時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX adaptive、aptX Lossless,LDAC,LC3 | 充電時間 | 本体:約2時間 ケース:約2時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 +MEMSドライバー | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.5g/51.5g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
FALCON MAXは2023年12月に登場した10mm ダイナミック型と新世代ドライバー「MEMSドライバー」を搭載したワイヤレスイヤホンです。
このMEMSドライバーが最新の半導体技術を応用したすごいドライバーで、従来のイヤホンとはレベルが違う高域の伸びの良さを実現してくれます。
2024年〜2025年の主流となりえるドライバーをいち早く採用したのが、このFALCON MAXです。
音質だけでなくノイズキャンセリングや外音取り込み、ワイヤレス充電などにも対応し、機能性も高め。ただ、風切音が大きかったり本体を取り出しにくかったり、無音時にノイズが乗ったりと気になるところがけっこうあります……。
対応コーデックはSBC、AAC、aptX adaptive、aptX Lossless、LDAC、LC3と今回紹介する中では最強クラスの網羅性です。
5.0
高音
4.8
中音
4.7
低音
FALCON MAXの音で一番特筆すべきなのが高音。MEMSドライバーの影響を顕著に感じられる音作りで、高音の伸びは今回紹介するワイヤレスイヤホンと比べても明らかにクリアです。
傾向的には平面ドライバーのような感覚に近い伸びの良さですが、平面ドライバーのような線の細い感じではなく、もっとしっとりとしていて豊かな高音という印象でしょうか。
有線イヤホンのWinterの骨伝導ドライバーのようにシャキッと鋭く鳴らしつつも刺さらない感じもありつつ、平面ドライバーのような繊細さや解像度感も備え、ダイナミックドライバーのような空間表現力もあるような感覚。
楽器ごとの相性も選ばず、アコギは一弦一弦をクッキリと弾きつつも木の響きを加え、シンセサイザーはキラキラとしつつもキツくはならず、シンバルやハイハットは刺激的に鳴らしつつも刺さりはない感覚です。
中域ラインにもMEMドライバーの恩恵があり、ボーカルはずっと浮き彫りにされたような感覚になり、どれだけ音圧が高い状態でも決してボーカルが埋もれることがありません。
やくしまるえつこや、Cö shu Nieのようなウィスパーボイス・ハイトーンボイス系との相性はすばらしく、ささやき声の消えいる最後の最後まで輪郭をクッキリと描写します。
低域も過不足なく出ているような感覚で、FoKus Mystiqueのようなパンチの効いた音ではないですが、豊かな音で楽曲を下支えしているような感覚です。迫力はやや薄めかしら。
YOASOBIのアイドルを聴くと、ドスの効いた低音を楽しむのではなく、ボーカルとシンセサイザーをメインで楽しむような聴き方になりますね。
全体的にレスポンスもとても良く、ロックやポップス、ジャズ・クラシックまであらゆるジャンルをこなせます。ヒップホップやEDMだとFoKus Mystiqueの方が相性は良いですね。
音場も抜け感の良い広さがあり、全体的にクセも少なく、万人ウケしやすい高音質サウンドを体感できます。
ちなみにXperia 5ⅣでLDAC接続で検証しましたが、iPhoneでAAC接続しても高域が荒くならず、LDAC同様に超伸びやかに鳴らしますね。iPhoneで運用しても全然良いかと。
歴代のFalconシリーズの中で間違いなく一番音質は良いですし、FoKusシリーズよりも好きという方も多いと思いますよ。
7位 final ZE8000 MK2
総合評価
4.5/5
ZE8000 MK2
- 前作より番人受けしやすくなったチューニング
- オーケストラはトップクラスの実力
- イコライザーで好みの音に仕上げやすい
- 新イヤーピースで密閉感と安定性がアップ
- アプリでボリューム調整が細かく設定できる
- マルチポイント対応
- 再生時間が本体5時間/ケース込15時間とやや短い
- ワイヤレス充電非搭載
- デザインが目立ちすぎる
- 楽曲との相性を選ぶ
4.9
高音
4,8
中音
4.9
低音
4.5
装着感
4.3
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.7
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み15時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive Snapdoragon Sound | 充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6.8g/64.8g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
7位は音質特化型トンファーこと「final ZE8000 MK2」がランクイン。前作のZE8000がチューニングが特殊すぎて賛否両論でしたが、今作は万人ウケしやすい音になりました。
イヤーピースもシールドフィン付きになり、さらに装着感もアップし、無条件で使いやすくなったような印象です。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は備わっていますが、あくまでおまけ程度といった性能ですね。
コーデックもSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive対応とaptX系列は網羅しています。
4.9
高音
4.8
中音
4.9
低音
これ、オーケストラだと多分6万とか8万クラスのワイヤレスイヤホンを引っくるめても、ZE8000MK2がトップクラスに良いですね。ボクはそう感じました。
そのまま聴くと、チューニングがオーケストラ極振りかな?というくらい見事にぴったり合わせてきていて、むしろそれ以外のジャンルは度外視しているのかな?と思うほど特化してきています。
同じ大編成のオーケストラでZE8000と聴き比べてみましたが、ZE8000は各音の輪郭が少し曖昧で、オーケストラのまとまりを重視したような感覚。
ZE8000 MK2はストリングスの音の輪郭がビシッと定まり、ティンパニも締まりのある音で「ドドドンッ」と鳴らすようなり、全体的に音像が定まったような感覚があります。
中低域や高域のモヤっとした感覚も少なくなったので、より華やかさも増しているように感じました。ただ、響きや艶感などの味気は全体的に少なく、解像度や繊細さを重視した傾向ではあります。
また定位感がイヤホン特有のステレオサウンドのように「左」「右」と分かれているような感じではなく、定位が全方位にあるような聴こえ方で、スピーカーに近いような感覚がありますね。ZE8000も同じような感じではありますが。
ZE8000 MK2より劇的に良くなった!というほどではないですが、間違いなくレベルアップはしていそうです。ただ、オーケストラの音源によってはZE8000の方がよりホールで聴いているような感覚を味わえることも。
あと、ZE8000は装着位置によって音がこもったり低域が膨れすぎたりする感覚がありましたが、ZE8000 MK2は新しいイヤーピースのおかげか、ベストな装着位置を一発で見つけられるようになりましたね。
このベストな装着位置の見つけやすくなったという点も音質の良さにつながっている気がします。前作とか耳穴からちょっと浮かした状態でベストな聴こえ方でしたからね、手放しに良い音になりました。
音の万能性やロックやポップスを重視するなら、先ほど紹介したEAH-AZ80やFalcon MAXの方がおすすめですが、オーケストラだけに関してはどのワイヤレスイヤホンと比べてもトップの実力のように感じましたね。
6位 DENON PerL Pro
総合評価
5/5
- 化け物クラスの音質がさらに進化している
- 空間表現力がズバ抜けて良い
- パーソナライズで音を最適化してくれる
- 操作性がとても良い
- 音や操作のカスタマイズ性も高い
- マルチポイントやワイヤレス充電など利便性も高い
- 外出先だと音が少し途切れやすい
- 価格が前作より1万円ほどアップしている
- aptXロスレスを使えるスマホが限られている
4.9
高音
4.9
中音
4.9
低音
4.5
装着感
4.0
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み32時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX adaptive,Snapdragon Sound,aptX Lossless | 充電時間 | 本体:5分の充電で1時間駆動 ケース:1時間で満充電 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 8.7g/71.6g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
6位はDENONより2023年7月に発売した「PerL Pro」がランクイン。前回は2位で紹介したのですが、新製品の発表により一気にランクダウンしました。
……が普通に今でも音質は良いですしおすすめです。というか4位〜6位はほぼ同実力。
一番の特徴は「Masimo AAT」という聴覚の自動測定による音質の最適化機能で、これがAppleでもソニーでも真似できないようなとんでもない技術なんですよ。
最適化の効果は、動画で見ていただいた方がわかりやすいと思います。(6:00〜あたり)
なんちゃって最適化ではなく、イコライザーをドンピシャで自分好みの設定に合わせてくれるんですよ。しかも左右の耳の特性を図って、それぞれ別々に音を最適化してくれます。初めて使った時はびっくりしました。
パーソナライズをしないとゴミみたいな音ですけど、パーソナライズ後はワイヤレスランキングでもランクインするほどの実力ですよ。
音質だけではなくてスペックや機能も高くて、再生時間も最大本体8時間、ケース込み32時間いけるし、ノイズキャンセリングはちょっと弱めだけどついているし、外音取り込み機能は実用的だし、マルチポイントもついているし、マイク性能も高いんですよ。
コーデックはSBC,AAC,aptX adaptive、そしてワイヤレスでもCD音質をほぼそのまま伝送できるaptXロスレスにも対応しているので、対応スマホをお持ちの方であれば、さらに解像度感の高い音を体感できます。
4.8
高音
4.9
中音
4.9
低音
音の傾向はヘッドホンかのようなダイナミックなサウンドが特徴。パーソナライズのおかげで欲しい音を欲しいがままにくれる音作りで、音質特化系のなかではめずらしい「万人にとって良い音」を体現したかのような音作りですね。
高音は伸びがよくてクセのない高音で、ワイヤレス特有のザラつき感が全然なく、情報量たっぷりで緻密に鳴らしてくれます。ただ、最近発売した同価格帯のモデルと比べるとやや解像度感が甘めという印象にもなりました。
中音は情報量たっぷりで厚みのある音で、解像度感も高くギターやピアノなどの同帯域の音もしっかり分離されていますね。
低音はライブさながらの重低音!コレほど臨場感があるのに、低音が多すぎると感じさせないこのチューニングが最高。ただ、NobleのFoKusシリーズと比べると、深みや解像度感は少し浅めに感じますね。臨場感や迫力重視という印象です。
一番特徴的なのは音場の広さ!完全ワイヤレスでもトップクラスの実力で、もはやヘッドホンですよ!これ以上に音場が広いワイヤレスイヤホンは聴いたことがないです。
他のイヤホンだとジャンルを選んだりすることが多いなか、PerL Proは手放しに良い音というか、どのジャンルを聴いても良い音で鳴らしてくれるんですよね
パッと見は大きいですけど、意外と装着感も良くて、イヤーフィンのおかげで僕は安定しやすいですが、人によっては装着感がイマイチということがあるようです。
価格は元々52,000円とかなり高価でしたが、最近は44,000円ほどで買えるようになってきました。
少し前まではこの手の音質特化系イヤホンでは一強レベルだったんですが、最近になってライバル機が増えてきましたね。それでも今でもおすすめできる逸品です。
5位 AVIOT ピヤホン7
総合評価
5/5
ピヤホン7(TE-ZX1PNK)
- 完全ワイヤレスイヤホンで上位に迫るの音質
- ロックやライブ音源との相性がとてつもなく良い
- 様々なアーティストのチューニングを体感できる
- サウンドガイダンスが超かっこいい
- 充実した付属品
- イヤモニのような装着感の良さ
- マルチポイントに対応
- ワイヤレス充電に対応していない
- 自動装着検出に対応していない
- 風切り音が少し気になる
4.9
高音
4.9
中音
4.9
低音
4.8
装着感
4.1
ノイズキャンセリング
3.8
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み20時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 10mmウーファー+平面磁気駆動型ツイーター+3BA | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4相当 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 7g/65.3g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
ピヤホン7は2024年2月に発売した、日本の大人気ロックバンド「凛として時雨」のドラムス「ピエール中野さん」監修の大人気ワイヤレスイヤホンの7作目です。
完全ワイヤレス史上初という平面磁気駆動型ドライバー1基、バランスドアーマチュア3基、ダイナミック1基の、3種5基からなる新開発「トライブリッド5ドライバー」を搭載しています。
コーデックはSBC、AAC、LDACに対応。外音取り込み機能やノイズキャンセリングにも対応していますが、それぞれの性能はそこまでは高くありません。
マルチポイントには対応していますが、ワイヤレス充電や自動装着検出などは非対応です。
4.9
高音
4.9
中音
4.9
低音
ピヤホン7の音質ですが、ピヤホン6の時点でかなりの完成度だったのに、それをさらに超えてきました。音の傾向は従来のピヤホンシリーズらしくメリハリ感のある音作りですが、あらゆる点で全てピヤホン6を上回っています。
定位感もピヤホン6よりも大きく向上していて、まるでモニターイヤホンかのように音の距離感や方向性が把握しやすくなっています。
高音は平面ドライバーらしい抜け感が良く刺激的な高音で、シンバルやハイハットはまるで目の前で叩いているかのようなリアルな刺激感を味わえます。この表現力は色んなイヤホンを聴いてきましたけど、ピヤホンでしか再現できません。
低域も従来のピヤホンシリーズ同様に表現力が素晴らしく、ベースラインからバスドラムまでライブハウスで聴いているかのような躍動感を味合わせてくれます。うねるような低音を持ちつつも解像度感は高く、ワイヤレスイヤホンとしては完璧な表現力の高さです。
中域はピヤホン6よりもボーカルの主張が強くなり、歌モノもよりボーカルメインで聴きやすくなりましたね。同帯域に対する分離感も非常に高くなっており、ボーカル・ギター・シンセサイザーなど楽器隊ごとの聴き分けを余裕でできるような感覚ですね。また、BA3基を搭載しつつも低域から高域までの繋がりも非常に滑らかです。
有線イヤホンとどちらが良いか?と聴かれると、もちろん同価格帯の有線イヤホン+DAPの方がより情報量が多くて緻密な音で鳴らしてくれますが、ピヤホン7が同価格帯の有線イヤホンの緻密な音を真似できないのと同じく、また有線イヤホンもピヤホン7の音は真似できないんですよね。
ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンとは違いチップ・アンプ・イコライザーまで音作りをオールインワンで完結できるため、ピエール中野氏とAVIOTが狙った音を余すことなく体感できるのが強みです。
邦楽ロックはあらゆるワイヤレスイヤホンの中でも一番良いと断言できるレベルです。ボーカルラインも従来のピヤホンシリーズよりも一歩前に出てきたような感覚もあるので、AdoやYOASOBIといった最新チャート曲との相性もとても良いですね。
さらに「エクストラチューニング」という機能も搭載で、プロのアーティストが制作したチューニングを一つのイヤホンで体感できます。
とにかく音へのこだわりが凄すぎるワイヤレスイヤホンで、今回は5位として紹介していますが、今回紹介した中でボクの音の好みだけで順位をつけるなら1〜2位を争うほどのように感じました。
4位 ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4
総合評価
4.9/5
MOMENTUM True Wireless 4
- 音質と機能性をどちらも両立できている
- あらゆるジャンルに適応しやすい
- 自動イコライザー機能でで好みの音に仕上げやすい
- aptX Losslessなど幅広いコーデックに対応
- イヤーフィンによって耳から落ちにくい
- ノイキャンや外音取り込み機能も優秀
- 操作が直感的に行いやすい
- マルチポイント対応
- 低遅延モードも搭載でゲームも気軽にできる
- ケースに傷がつきにくい
- 外音取り込み時の風切り音が大きい
- 欲を言えばLDACにも対応してほしい
4.9
高音
4.9
中音
4.9
低音
4.7
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
4.3
マイク性能
4.8
利便性
Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体7時間/ ケース込み28時間 |
コーデック | SBC,AAC, aptX, aptX Adaptive Snapdragon Sound aptX Lossless、LC3(予定) | 充電時間 | 約1.5時間 8分で1時間再生 |
ドライバー | 7mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6.2g/66.4g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
4位はドイツの大人気オーディオブランド「ゼンハイザー」より、2024年3月に発売された大注目作、MOMENTUM True Wireless 4がランクイン
画期的な機能は追加されていませんが、MOMENTUM True WIreless 3の音質・性能をさらに底上げしたモデルという感じですね。
ピヤホン7とどちらを上にしようか迷いましたが、aptX Lossless接続時の解像度感はMOMENTUM True Wireless 4の方が上に感じたので4位にしました。
音質の良さだけでなく、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能もなかなか優秀で、ワイヤレス充電やマルチポイントも対応しているなど機能性はEAH-AZ80に近いレベル。ただ、EAH-AZ80の方が機能性は上。
ドライバーは自社開発の7mmトランデューサーを採用。コーデックはSBC,AAC, aptX, aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3(予定)まで対応。ほぼ網羅していますが、欲を言えばLDACまで対応してほしい。
4.9
高音
4.9
中音
4.9
低音
音の傾向的にはMOMENTUM True Wireless 3とは大きくは変わらず、「繊細」と「迫力」をどちらも兼ね備えた音作りですね。またゼンハイザーらしく少しダークさのあるような音です。
コーデックの影響もあるかもしれませんが、より有線らしさのある音という感じでしょうか。Bluetooth特有の雑味をほとんど感じにくくなっています。
高域は伸びやかかつ繊細で粒立ちの良い音。華やかさのようなものは薄めではありますが、少し暗めでありつつも丁寧に音を描写するような感覚ですね。弦楽器・管楽器を問わず「生音感」を味わえる再現度の高さです。
低域も高域と同様にとても丁寧な音で、迫力や臨場感だけに頼らずベースラインやバスドラムの輪郭までクッキリと描きつつ、それでいて楽器が持つ空気感や振動をありのままに伝えるような感覚ですね。
中域のボーカルラインは前作同様に他の帯域に埋もれることなく、ナチュラルかつハリの良いボーカルラインを伝えてくれます。
また、前作よりも高域と中域の繋がりが滑らかになっていて、より音楽としての一体感を感じられるように聴こえました。
ゼンハイザーということもあり音場はなかなか広めで、クラシックだとホールのような抜けのよさを、ロックだとライブハウスのような臨場感を味合わせますね。
ジャンルも選ばず、ロックやポップス、ジャズ・クラシック、ヒップホップからEDMまでさまざまなジャンルに対応できます。
ここから紹介するTOP3のド変態ワイヤレスイヤホンには勝てるほどでないですが、同価格帯の4〜5万クラスの音質特化型ワイヤレスイヤホンと十分対抗できるほどの実力はあると思います。
ただ個人的には、このままだとちょっと音が暗くて華やかさに欠ける印象だったんですが、独自のサウンドパーソナライゼーション機能で自分にぴったり合うイコライザーを自動で作ることが可能。この機能を使えば華やかでメリハリ感のあるボク好みの音に変化してくれました。
予算4−5万で使いやすさにも拘りつつ、あらゆるジャンルを高品質なサウンドで楽しみたい方におすすめのワイヤレスイヤホンです。今回紹介する中でもおすすめ度はかなりのものです。
3位 DEVIALET GEMINI II
総合評価
5/5
- ワイヤレスイヤホン最強クラスの音質
- iPhoneでも高音質で聴ける
- 音質特化にしてはノイズキャンセリングが強い
- マルチポイントやワイヤレス充電対応なども対応
- 所有欲を満たすデザイン
- なんでaptXまでやねん
- ケースに指紋がつきやすい
- イヤーピースを変えないと装着感がイマイチ
- 欲を言えば外音取り込み機能がもっと自然であってほしかった
- 6万は高ぇ
5.0
高音
5.0
中音
4.9
低音
3.5
装着感
4.7
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み22時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6g/61g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
3位はフランスのオーディオブランド「DEVIALET(デビアレ)」から登場したワイヤレスイヤホンの2作目、GEMINI IIがランクイン。価格は64,800円!
ボクも普段から愛用しているワイヤレスイヤホンで、2024年初頭のワイヤレスイヤホンランキングでも予算度外視でのおすすめ1位として紹介した製品です。
見た目は鏡面仕上げとても高級感がありますが、そのかわり指紋もベッタリつきます。
ノイズキャンセリング性能もかなり強く、ワイヤレス充電やマルチポイントにも対応など機能性も申し分なし。ただ、再生時間が5時間だったり、外音取り込み機能はそれなりだったりとややイマイチな点もあります。
SBC、AAC、aptXまでと対応コーデックは少なく、コーデック面が一番足を引っ張っているように感じます。……が、aptXまでとは感じさせないほど、とんでもなく音が良いんですよね。
5.0
高音
5.0
中音
4.9
低音
音の傾向はフラットで繊細な音作りで、ボーカルよりも楽器隊が少しだけ際立って聴こえるような感覚ですね。
EAH-AZ80のほうがもっとボーカルラインが前にでているような感覚はありますが、楽器隊を上質な音で楽しむならGEMINI IIの方が圧倒的に良いですね。
高音はワイヤレスイヤホンの中でトップクラスのクリアさ。スッキリとした音で弦楽器全般を美しく伸ばすような音ですが、金管楽器の響きも再現力も高いので、ジャズもクラシックもハイレベルでこなせます。
ただaptXが足を引っ張っているのか、楽曲によっては高音の一部周波数帯に雑味を感じることがありますね。なんでaptX Adaptiveにしなかったのよ……。本気出せよ……。
中音ラインの艶やかで解像度感も高く、こちらもワイヤレスイヤホンとしてはTOP2~3を争うレベル。あと、スッキリした音のように聞こえるかもしれませんが、低音の迫力もかなりのものなんですよね。
ビリー・アイリッシュのbad guyを聴いても、キック音やサブベースもグイグイきますからね。しかも解像度感がかなり高いので、bad guyがめちゃめちゃキレイに聴こえるという。もっとゴリゴリの低音が欲しい人にはピヤホン7やNobleのFoKusシリーズがおすすめです。
音場もとても広くて、PerL Proほどではないですけど近いレベルの広さを持っていますね。
ストリングスアレンジなど弦楽器を用いた楽曲が得意なので、普段聴いているEveの「花嵐」「白雪」とか、King Gnuの「逆夢」「BOY」、ずっと真夜中でいいのに。の「暗く黒く」とか、キラキラとしたアプローチも得意なので「脳裏上のクラッカー」もかなり心地よく聴こえますね。
コーデックが残念だったので初めは期待してなかったのですが、この音質の良さにはただただ驚かされました。コーデックに影響されない音質の良さが特徴なので、AAC接続しかできないiPhoneユーザーの方にもおすすめです。
2位 Noble Audio FoKus Prestige
総合評価
4.5/5
- 完全ワイヤレス最高峰の音質の良さ
- 低音の迫力と深みがスゴイ
- 小さな音量でも音圧をしっかり感じる
- 再生時間が長い
- 装着感がとても良い
- ノイズキャンセリングなしでも高い遮音性
- 見た目が工芸品
- 高い、あまりに高すぎる
- 機能性はほぼないに等しい
- 耐水性能が備わっていない
- 充電時に純正以外のケーブルはケースに干渉する
4.8
高音
5.0
中音
5.0
低音
4.8
装着感
–
ノイズキャンセリング
3.0
外音取り込み
3.5
マイク性能
3.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 | 本体9~10時間/ ケース2.5回分 |
コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive(上限:48kHz/24bit) | 充電時間 | 本体1.5時間 ケース1.5時間 |
ドライバー | 2BA+1DD ハイブリッド型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 情報なし |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
FoKus PrestigeはNoble Audioより2023年10月に発売された製品で、音質特化モデルFoKus Mystiqueの後継機になります。価格は定価で114,880円! ワイヤレスイヤホンの価格じゃない……。ちなみに最近は86000円くらいで買えるようになっています。かなり安くなった!高いけど。
ちなみにFoKus Mystiqueは生産完了のため、今回はあえてランキングに入れていません。入れた場合はランキングは7位くらいでしょうか。
ドライバー構成は2BA+1DDで、ケースと本体にスタビライズド・ウッドを纏った究極のワイヤレスイヤホンです。
コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive(上限:48kHz/24bit)。ノイズキャンセリングや防水機能、ワイヤレス充電など機能性はなく、搭載している機能は外音取り込み機能くらい。めちゃくちゃ音質特化です。
FoKus Prestigeの音質ですが、まあそりゃあさすがの実力ですよ。あれだけ音質の良かったFoKus Mystiqueの音質をさらに超えてきます。
4.8
高音
5.0
中音
5.0
低音
音の傾向は低域寄りの迫力重視のチューニング。全体的にやや分析的な傾向で艶感や響きのようなものが少なく、録音環境に対して率直に音を引き出すような感覚です。
一番特徴的なのは低音! とにかく量感たっぷりで、ベースラインはベンベン跳ねますし、バスドラムはリズム隊を聴いていてとにかく楽しいイヤホンです。「小綺麗な音とかどうでもいいから俺の低音を聴け!」と言わんばかりの暴力的な低音をゴリゴリ耳に響かせてきますね。
低音の量感に対して高音の解像度感も高く、一音一音を粒立ち良く奏でますね。ただ、ストリングス系の自然な高域の伸びが少し苦手な気がします。
中音ラインは厚みたっぷりの豊かで情報量の多いサウンドです。同帯域に対しての音の分離がとても良く、ボーカルと同帯域のギターやピアノ、シンセサイザーの音も見事に聴きわけができます。
音場はこの価格帯としては珍しくやや近めで、抜け感もそこまでありません。イヤモニ的な感覚に近いですね。
得意なジャンルはFoKus Mystiqueと同じくエレクトロやロック系全般、あとはヒップホップやシティポップとかですかね。
PerfumeやYOASOBI、Adoあたりのエレクトロ系トラックはかなり得意な感じです。一番エグいのは米津玄師の「KICK BACK」。低音ブリブリすぎて頭ぶっ飛びます。あとVaundyの「不可幸力」もおすすめです。
高域の繊細さより低音の迫力を重視したい!という方には超おすすめの選択肢かと。
Gemini IIと比べると高域の伸びの良さや音の繊細さはGemini IIの方が上、低域〜中域の解像度感や情報量の多さはFoKus Prestigeが上という感じでしょうか。こちらも圧倒的にPrestigeが上というわけではなく音質の好みの差程度って感じでしょうか。
ただ、FoKus Prestigeの悪魔のような低音のゴリゴリさは他のワイヤレスイヤホンにも真似できないかと。脳内麻薬ダラダラ溢れるような感覚で、この低音に慣れてしまうと他のイヤホンの低音が足りなく感じるので危険です。
そろそろ次世代モデルでMEMSドライバーを搭載した「FoKus Triumph」が日本でも発表されそうなので超楽しみ。
1位 HIFIMAN Svanar Wireless
総合評価
4.5/5
- 音質は全ワイヤレスイヤホン中No.1クラス
- ヒマラヤDACならではの滑らかでアナログライクなサウンドを体感できる
- 装着感がなかなか良い
- マイク性能もなかなか良い
- LDACだとたまに接続が途切れる
- 価格がとにかく高い
- 外音取り込み機能が効いているかわからないレベル
- アプリは非対応
5.0
高音
5.0
中音
5.0
低音
4.5
装着感
3.5
ノイズキャンセリング
1.0
外音取り込み
4.5
マイク性能
3.0
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※HiFiモード | 本体4時間/ ケース込み16時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 不明 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX5 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 8g/99.7g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
Svanar Wireless は中国の超音質特化オーディオメーカー「HiFiMAN」から、2023年6月に発売されたモデルです。
なんと、価格は79,860円! 発売当初は高すぎて何じゃこりゃって思ってましたけど、FoKus Prestigeの登場と最近セールだと50,000円台で買えることも多くなってきたので、何も感じなくなってきた……。
ヒマラヤDACという、ガチのDACに搭載されるものをワイヤレスイヤホンに詰め込んだとんでもない製品で、メーカー曰くSvanarという23万クラスのイヤホンと、EF400という8万相当の据え置き型DACを組み合わせた音に95%近づけた音質とのこと。さすがにそこまでの音質は出えへんけどねー。
ただ、音質は他のワイヤレスイヤホンと比べても別格です。
5.0
高音
5.0
中音
5.0
低音
価格だけはあって、他のワイヤレスイヤホンとはひとつ頭をが抜けているような感覚です。4~5万クラスの音質特化イヤホンと比べても、音の好みはあるかもしれませんが、音質の違いはハッキリとわかります。
音の傾向はHiFiMANらしいというかヒマラヤDACらしい極ウォームなサウンド。全体的に中低域から中高域ラインに音が集まっている感じのカマボコ型傾向。かといってボーカルが目立った感じでもなく、中高域と中低域にフォーカスを当てた感じ。
ピヤホン7やFoKus Prestigeとは正反対の音ですね。GEMINI IIに余韻を超プラスしてもっとしっとりとさせたような感じです。
高域は伸びやかさや煌びやかさというよりは、情報量や純度の高さが特徴の高音。ワイヤレス特有のデジタル感も滑らかな音で隠して、とても上質にしっとりと聴かせる感覚ですね。刺さりも一切ありません。逆に刺激もないので、メタルを鋭くスピーディーに鳴らすのは苦手。
中域は厚みと深みのある音で、ワイヤレスでは荒くなりがちな描写も丁寧に描きつつ、異なる周波数帯のつながりも滑らかですね。ボーカルだけが際立つような感じではなく、ピアノやギターとか同じ帯域の楽器隊がフラットなバランスで一つの部屋で鳴らしているような感覚です。
低域は中低域寄りで厚みもたっぷりとあって、優しくしっとりと鳴らしますね。一聴して膨れがちに感じる低音も、聴き込めば音の深みや細部まで丁寧に描写していることがわかります。
音場はなかなかに広めで、優しくフワッと広がっていきつつ豊かな低音も聞かせるナチュラルかつダイナミックな音場感。
ただ、音質1位だからといっておすすめはしません。まず価格はめっちゃ高いですし、ノイズキャンセリングはHiFiモードという音質特化のモードと併用できないですし、外音取り込み機能は評点を1点とつけたくらいひどいですし、再生時間も短いですし、接続も安定しにくいですし、ワイヤレスイヤホンとしての利便性は最悪レベルです。
ただ、家の中でじっくり音楽を楽しむ上では、間違いなく一番音質の良いモデルといえるでしょう。お金と利便性を引き換えに、ワイヤレスで究極の音質をゲットしたいならGOしちゃいましょう。
少しでも利便性を求めるなら、GEMINI IIやMOMENTUM True Wireless 4、EAH-AZ80などをおすすめします。
バーチャル試聴
各製品のバーチャル試聴も録音してみました。(32:57あたり)
- ダミーヘッド:サザン音響 SAMREC 2600
- オーディオインターフェイス:Babyface Pro FS
- 録音デバイス:iPhone 15 Pro(純正ビデオアプリ)
- 接続方式→SAMREC 2600→XLRケーブル→Babyfase Pro FS→USB-ケーブル→iPhone 15 Pro
GEMINI IIのみノイズキャンセリングが録音時に干渉してしまい、ノイズが入って正常に録音ができていない状況です。
まとめ
ということで以上、完全ワイヤレスイヤホンランキングTOP10をお送りしました。ちなみにソニーWF-1000XM5は14位くらいです。
一応ランキングをつけてますけど、ぶっちゃけ音の好みとか、よく聴くジャンルとかで、どれが音が良かったとかは人それぞれになると思います。
ジャンル別におすすめをするなら
- ロック→ピヤホン7、FoKus Prestige
- アニソン→FALCON MAX、AK UW100MKII
- バラード・ソウル→EAH-AZ80、Svanar Wireless
- エレクトロ、EDM→ピヤホン7、FoKus Prestige
- ジャズ→Svanar Wireless、GEMINI II
- クラシック・オーケストラ→ZE8000 MK2、GEMINI II
- オールジャンル→PerL Pro、MOMENTUM True Wireless 4
こんな感じです。
音質の良し悪し関係なく、コスト面も考慮してボクの音質の好みだけでTOP3を選ぶなら
①GEMINI II ②ピヤホン7 ③MOMENTUM True WIreless 4 ですかね〜。EAH-AZ80もかなり好きだけど、あちらは音質だけでなく総合的な性能を含めてって感じですね。
音質はホントに人によって好みの差が激しいので、一意見として参考にしてみてください。
また、音質も含む総合力でのおすすめランキングは以下の記事をご覧ください。
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