こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
日本の高級イヤホンメーカー「final(ファイナル)」から、超高音質トンファー(失礼)の2作目「ZE8000 MK2」が登場しました。
前作のZE8000は賛否両論の嵐でしたが、今回は前評判を見る限りではもう少し万人受けしやすいチューニングに仕上がってそう。
ちなみに個人的なZE8000の評価は、音質はたしかに良いけどチューニングが特殊すぎるという印象でしたね。ポップスは全然合わなかったですからね。
ZE8000 MK2の特徴はこちら
- さらに進化した8K SOUNDを実現
- 超高精度&超低歪のドライバーユニット「f-CORE for 8K SOUND」を搭載
- AB級アンプと薄膜高分子積層コンデンサーを採用
- ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載
- 新設計「シールドフィン」付きイヤーピース・アクティブノイズキャンセリングのアルゴリズムの見直しにより遮音性能が32%向上
- マルチポイントにも対応
- アプリにも対応し、イコライザー設定やボリュームステップ最適化を行える
進化した点としては8K SOUNDのチューニングの再設計、イヤーピース、ノイズキャンセリングのアルゴリズムの見直しという感じでしょうかね。
あくまでマイナーチェンジという感じですかね。
今回は前作のZE8000とも比較しつつ、価格の近いWF-1000XM5やEAH-AZ80、そしてPerL ProやSvanar WIreless、Gemini IIなど高価格帯の音質特化イヤホンとも比べてみます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
▼動画版はこちら▼
final ZE8000 MK2 外観・付属品
それではfinal ZE8000 MK2の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
final ZE8000 MK2のパッケージは、いつものfinalらしい感じですが、いつもよりやや大きめ。
開封するとこんな感じ。ここまでは前作とほぼ変わらずって感じですね。
付属品
- ZE8000 MK2専用イヤーピース SS/S/M/L/LLサイズ
- USB Type Cケーブル
- アコースティック治具
- ダストフィルター
- マニュアル
イヤーピースはZE8000 MK2からさらにブラッシュアップされた「シールドフィン」付きイヤーピースに変更されており、
この特殊なイヤーピースのおかげで、前作のZE8000よりも安定した装着感を得られるようになりましたが、他のイヤーピースに替えてカスタマイズを楽しむことはできません。
その他にもダストフィルターや、ダストフィルター交換用の治具も用意されています。
ノズル部に耳垢が溜まった時にダストフィルターごと交換することで、高い音質をキープできるというわけですね。
充電ケース・本体
ZE8000 MK2の充電ケースは前作と同じく結構大型。MK2とわかるように、右下に斜線が2本並ぶようになりました。
表面はシボ塗装仕上げになっていて、指紋や皮脂が目立ちにくく、手から滑り落ちにくい仕様になっています。
本体の厚みはそこまでないので、ズボンやアウターのポケットにもすっぽりと収まる程度ではあります。
見た目以上に重量はなく、割と軽いですね。
前作のZE8000と比べるとこんな感じ。斜線以外は全く一緒です。
他のワイヤレスイヤホンと比べるとこんな感じ。やはり全体的に大きめ。
充電端子はUSB Type Cに対応。
残念ながらワイヤレス充電には対応していません。
充電ケースは上にスライドして開くような感じですね。
本体はやや奥まったところにあるため、若干取り出しにくい印象です。
本体は完全にトンファー。音が鳴るトンファーです。
イヤホン本体もシボ塗装仕上げとなっていて、指紋や皮脂が目立ちにくくなっています。
AB級アンプとコンデンサーを搭載しているため、どうしても本体は大型になってしまいますね。前作を使っていて思ったけど、やっぱりこのデザインは苦手だ。
こちらも本体下部に2本の斜線が入るようになっていて、MK2とわかりやすいデザインになっています。
内側にも「final」「ZE8000 MK2」と印字があります。
ノズルはイヤーピースを引っ掛けるための段差もなく、とてもフラットな形状になっていますね。他社のイヤーピースは全てアウトです。
final ZE8000 MK2 スペック比較
final ZE8000 MK2 レビュー
装着感|見た目以上に良い!
ZE8000 MK2の装着感は、前作よりもさらに良くなっています。
前作もフィットしていたのですが、今回のシールドフィン付きイヤーピースのおかげで耳から外れにくくなり、密閉感もかなりアップしました。
実際につけてみるとこんな感じ。ビジュアルがエグい。
「あいつヤベェイヤホン耳につけてんぞ」って思われるやつや。
装着感がどうこうより、見た目の方が気になります。
とりあえずつけた状態で通勤時に使ってみたのですが、耳から落ちる感覚は全然ありませんでしたね。ジャンプをしても落ちる気がせず、ストレスなく使えますね!
ただ、イヤーピースの吸着性が高すぎて、イヤホンを外す時に100%の確率でイヤーピースが裏返った状態で出てきます。
良いことかもしれないけど、ちょっとめんどくさい。
装着感 | (4.5) |
音質|オーケストラは他のハイエンドモデル以上の実力
それでは音質についてですが、まずはオーケストラで聴いてみました。
これ、オーケストラだと多分6万とか8万クラスのワイヤレスイヤホンを引っくるめても、ZE8000MK2がトップクラスに良いですね。ボクはそう感じました。
試聴環境には「Xperia 5Ⅳ」を使ってSnapdragon Soundで接続しました。
また、アプリで8K SOUNDをONの設定にしています。
試聴楽曲はフィルハーモニア管弦楽団の行進曲<威風堂々>第1番。ボクが普段聴くことはない楽曲ですね。
とりあえず、ZE8000 MK2の音の特長は次のとおりです。
4.9
高音
4.8
中音
4.9
低音
得意なジャンル
- オーケストラ
そのまま聴くと、チューニングがオーケストラ極振りかな?というくらい見事にぴったり合わせてきていて、むしろそれ以外のジャンルは度外視しているのかな?と思うほど特化してきています。
同じ大編成のオーケストラでZE8000と聴き比べてみましたが、ZE8000は各音の輪郭が少し曖昧で、オーケストラのまとまりを重視したような感覚。
ZE8000 MK2はストリングスの音の輪郭がビシッと定まり、ティンパニも締まりのある音で「ドドドンッ」と鳴らすようなり、全体的に音像が定まったような感覚があります。
中低域や高域のモヤっとした感覚も少なくなったので、より華やかさも増しているように感じました。
ただ、やはり響きや艶感などの味気は全体的に少なく、解像度や繊細さを重視した傾向ではあります。
また定位感がイヤホン特有のステレオサウンドのように「左」「右」と分かれているような感じではなく、定位が全方位にあるような聴こえ方で、スピーカーに近いような感覚がありますね。ZE8000も同じような感じではありますが。
ZE8000 MK2より劇的に良くなった!というほどではないですが、間違いなくレベルアップはしていそうです。
ただ、オーケストラの音源によってはZE8000の方がよりホールで聴いているような感覚を味わえることも。
あと、ZE8000は装着位置によって音がこもったり低域が膨れすぎたりする感覚がありましたが、ZE8000 MK2は新しいイヤーピースのおかげか、ベストな装着位置を一発で見つけられるようになりましたね。
このベストな装着位置の見つけやすくなったという点も音質の良さにつながっている気がします。
前作とか耳穴からちょっと浮かした状態でベストな聴こえ方でしたからね、手放しに良い音になりました。
オーケストラで他のイヤホンと聴き比べてみると
同じ楽曲でWF-1000XM5やEAH-AZ80でも聴いてみましたが、オーケストラにおいては明らかにZE8000 MK2の方が実力は上のように感じました。
WF-1000XM5やEAH-AZ80だとやはり残響感や艶やかさの演出はありますが、オーケストラに対応できるダイナミックレンジの広さやスピーカーで聴いているような自然なホール感の演出はZE8000 MK2の方が圧倒的に上。
最近1軍として愛用しているGemini IIとも比べてみましたが、高域の弦楽器の伸びやかさやステレオとしての解像度感はGemini IIが上。
低域の深みやティンパニやバスの臨場感や、オーケストラとしての一体感などはZE8000 MK2の方がよく聴こえました。価格差は2倍近くあるのに、ZE8000 MK2のオーケストラへの対応力が高すぎる。
HiFiMAN Svanar Wirelessでもオーケストラを聴いてみましたが、なんか違うなーという印象。音が艶やかすぎる。ピアノソロなど楽器数の少ない小編成のクラシックは合いますが、オーケストラは合わないですね。
音場の広さと臨場感の高さ代表のDENON PerL Proでも聴き比べましたが、やはりZE8000 MK2のような低域の深みや高域の自然な伸びやかさとか、リアルホールで聴いているようなオーケストラ感を再現できないんですよ。
なにこれ、オーケストラの化身かよ。
つまり、オーケストラにおいては音質とコスパが最強のイヤホンというわけですよ。
ロックやポップスを聴いてみると
はい、ここまでZE8000 MK2の評価を持ち上げるためにオーケストラを中心に紹介してきましたが、正直ボクオーケストラ聴かないんですよ〜〜〜〜〜。
ということで、ここからは普段聴いているロックやポップスで聴いた時の感想をお伝えします。
結論から伝えると、前作のZE8000よりもロックやポップスもかなり聴きやすくなった!
けど、やはりZE8000系列の音って感じですかね。ロックやポップスには特化されてない感覚はありますね。
サビに入っても抑揚が少なく、中低域もやや膨れているような感じで、全体的にメリハリ感がないような感覚があります。ボーカルもあまり前に出てこない感じがあります。
そのままロックやポップスをメインで聴くなら、やはりWF-1000XM5やEAH-AZ80など他のイヤホンの方がノリ良く心地よく聴けましたね〜。
イコライザーで設定するとロックポップス向けになる
イコライザーをうまく設定すれば、ZE8000MK2でもロックやポップスを楽しく聴けるようになります。
finalのアプリにはPROイコライザーという設定がありまして、4バンドに対して±3dBの間でかなり細かく調整ができます。
また、4バンドの各帯域は周波数帯域を変更することもできます。
たとえば、低域帯の場合だと、ダイヤルをタップすることで「35Hz」「60Hz」「110Hz」「220Hz」と4つの帯域から選択が可能です。
finalの公式にどの帯域をどのように設定すれば、どんな風に音が変わるかをまとめた表も掲載されていますので、またこちらを確認しながら調整してみてください!
実際に僕が設定したイコライザーがこちら。
かなり極端に見えますがあくまで±3dBの範囲内なので、極端な波形にしても音のバランスはそこまで崩れないんですよね。
こちらの設定にすればボーカルがかなり前に出るようになり、膨れがちだった中低域も締まって全体的に聴きやすくなりました。
ZE8000の時も同じようなイコライザー設定をしていたのですが、ZE8000特有のモッサリ感を払拭できない感じがあったのですが、ZE8000MK2はしっかり締まりのある音になりましたね。
前作の音が合わなかったという方でも、ZE8000 MK2でイコライザーを自分好みに設定してあげれば、おそらくお気に召すかと思います。
ただ、この設定にしたから他のイヤホンよりも音質が最強! というわけではなく、あくまでロックやポップスが”苦手ではなくなった”という感覚。
僕が普段聴いているジャンルだとGemini II、方が好みですねー。
PerL Proと比べても解像度感はZE8000MK2の方が高いような印象でしたね。臨場感は音場の広さ、そしてノリ良く楽しく聴くならPerL Proの方が上ですがね。
ZE8000 MK2は30,000円台だと音質はとても良い方かと。イコライザー設定は必要ですけど。
ノイズキャンセリング|そもそも本体の遮音性が高い
final ZE8000 MK2のノイズキャンセリング性能ですが、ノイズキャンセリング機能自体はほどほどです。前作よりも少し遮音性がアップしているかなー程度。
それ以上にシールドフィン付きのイヤーピースのおかげで密閉感がかなりアップしているので、本体自体の遮音性が高いという感覚の方が強いですね。
電車の中で使いましたが、音楽を聴いていれば電車の走行音がしっかりシャットアウトできますね。
ただ、WF-1000XM5やEAH-AZ80などには全然敵いません。PerL Proよりも少し良いくらいですかね?
また、そのまま使うと屋外だと風切り音が少し目立ちます。タッチパネルを長押しすると「風切り音防止モード」になるので、それで風切り音を抑えることもできますね。
しかし、風切り音防止モードの場合、ノイズキャンセリング効果もかなり薄くなるので、あくまで風の強い場所での使用に限定した方が良いかなと思いました。
ノイズキャンセリング | (4.3) |
ノイズキャンセリングOFFモードが新たに搭載!
ZE8000 MK2から待望のノイズキャンセリングOFFモードが追加されました!意外ですが、前作はノイズキャンセリングをOFFにできなかったんですよね。
ノイズキャンセリングOFFのメリットは、「風切り音が入らないこと」と「音質に一切影響を与えない」ことの2つでしょうか。
実際にノイズキャンセリングOFFで聴いてみましたが、高域のわずかに詰まった感覚や低域が少しだけ膨らむような感覚がなくなって、よりナチュラルに伸びるようになったような”気がします”。
“気がします”くらいのわずかな違いですが、たしかにノイズキャンセリングOFFの方が音質が良い気がするんですよねー。
先にも伝えた通り、イヤーピースのおかげで本体の遮音性は非常に高いので、ノイズキャンセリングOFFでの運用でも全然ありですよ。
ただ、ノイズキャンセリングOFFは本体のみでは切り替えられません。
また、アプリでOFFにすると、本体のみで再びノイズキャンセリングONや外音取り込みモードへの移行ができなくなります。
機能面では不便になってしまうのが残念。
いつもと言っていることが逆になりますが、本体のみでノイズキャンセリングOFFも挟めるようにしてほしいですね。
外音取り込み|人の声は聞き取りやすい
final ZE8000 MK2の外音取り込み性能ですが、こちらもそれなりの実力って感じですかね。性能はZE8000と変わらない印象でした。
ただ、音楽を流した状態で使うと相手の声が聞き取りにくくなるので、レジでのお会計時など、あくまでワンポイントで使う方が良いように感じました。
右側のボタンを長押しすることで「ながら聴きモード」と 「ボイススルーモード」の2つを切り替えられます。
それぞれの違いは次のとおりです。
- ながら聴きモード→外音取り込みON時に、音楽を通常の音量で流す
- ボイススルーモード→外音取り込みON時に、音量をグッと下げて音楽を流す
JBLのトークスルーとアンビエントアウェアみたいな感じですね。
ZE8000 MK2はながら聴きをすると、相当小さな音量で音楽を流さないと相手の声が聞こえにくいので個人的にはボイススルーモードにしてワンポイントで使っています。
外音取り込み | (4.0) |
操作性|ふつう
final ZE8000 MK2の操作性ですが、感度は高すぎないですが、操作性は普通です。操作性はZE8000と同じです。
操作方法一覧はこちら。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | R側を1回タップ |
曲送り | R側を3回タップ |
曲戻し | L側を3回タップ |
音量を上げる | R側を2回タップ |
音量を下げる | L側を2回タップ |
電話を受ける | 着信中にL or R側を2回タップ |
着信拒否 | 着信中にL or R側を長押し |
通話終了 | 通話中にL or R側を2回タップ |
ノイキャン・外音取り込みの切り替え | L側を1回タップ |
風切り音防止モード | L 側を2秒ほど長押し |
外音取り込みモードの切り替え | R側を1回タップ |
音声アシスタント | L or R側を5秒長押し |
ペアリングモードへの移行 | 充電ケースのボタンを長押し |
基本的に必要な操作は網羅されていて、割と不満なく使える感じです。
ただ、複数タップの感度は弱めで反応しないことが多いですね。
どうせだったら操作方法もアプリで自由に割り振れるようにしてほしいですね。
アプリについて
アプリでできることは次のとおりです。
- ノイズコントロールの切り替え
→ON / OFF、ノイズキャンセリング、ウインドカット、ながら聴き、ボイススルー - PROイコライザー
→4バンドのイコライザー調整 - ボリュームステップ最適化
→ボリュームの細かな調整 - マルチポイント
→ON/OFFの設定のみ - 8K SOUND+
→ONにするとデジタル信号の演算能力を限界値まで高めることで音質をアップさせる
ただし、再生時間が30分〜60分ほど短くなる - 各種設定
→音声ガイダンス言語と音量、電子音音量、タッチセンサーのON/OFF、LEDのON/OFF、オートパワーオフまでの時間 - ファームウェアアップデート
ボリュームステップの最適化
ボリュームステップの最適化ですが、これは神機能だと思います!
これは指定の音量帯に対してボリューム調整量を細かくして、ちょうど良い音量を作るための機能です。
たとえば、「iPhoneで音量を真ん中あたりにすると小さいし、かといってあと1ボリューム大きくすると音が大きくなりすぎるし……間が欲しいんだよ!」って経験ないでしょうか。
その間を絶妙に作ってくれるのが、このボリュームステップの最適化なんですよ。
全ステップが細かくなるわけではないですが、アプリで事前に決めた音量帯のみを細かくしてくれる機能です。
DACもそうなんですが、絶妙な音量を作るのって意外と難しいんですよね。
アプリは以下よりダウンロードできます。
final CONNECT
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マルチポイントにも対応!
また、今作はマルチポイントにも対応しました!これはありがたい!
といっても前作のZE8000もアップデートでマルチポイントに対応しました。
マルチポイントとはiPhoneとパソコン、iPhoneとAndroidなど2台のデバイスに同時に接続して、毎回ペアリングしなおさなくても、どちらかからの音声をイヤホン側から鳴らすことのできる機能です。
挙動については、一度ZE8000 MK2の電源をOFFにした後でも2台目のデバイスに自動的に接続されたので問題なしでした。
ただ、ファームウェアアップデート後、一度本体をリセットしないとうまく動作しなかったので、マルチポイントが使えない場合は一度リセットしてみましょう。
通話品質|外付けマイクを使っているかのよう
final ZE8000 MK2のマイク性能についてですが、これとんでもなく良いですね。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
無音状態では、声にかなりの厚みがあって、別売りのマイクでも使ってるのでは?と思うくらい音声がキレイです。
雑音を流した状態でもノイズが小さく、騒がしい環境下でも非常に聞き取りやすいですね。
特殊な形状により、マイクから口元への距離が近くなった影響と、そもそものマイク性能が高い点の2つがあわさって、最強クラスの品質の高さになっていますね。
片耳使用もできますので、通話用途にも十分すぎるくらい使えます。
通話品質 | (4.7) |
音の遅延|ライブ映像でも問題なし
final ZE8000 MK2の映像と音声のズレですが、こちらもかなり少ないですね。
動画を見る分には全く問題ないレベルです。
音ゲーやFPSをすると若干ズレるので、基本的には動画鑑賞用途がおすすめです。
ライブ映像を見ても、音声と映像がほとんどズレない状態のなかで超高音質で臨場感のある音楽体験ができますよ!
final ZE8000 MK2 まとめ
final ZE8000 MK2をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.5/5
ZE8000 MK2
- 前作より番人受けしやすくなったチューニング
- オーケストラはトップクラスの実力
- イコライザーで好みの音に仕上げやすい
- 新イヤーピースで密閉感と安定性がアップ
- アプリでボリューム調整が細かく設定できる
- マルチポイント対応
- 再生時間が本体5時間/ケース込15時間とやや短い
- ワイヤレス充電非搭載
- デザインが目立ちすぎる
- 楽曲との相性を選ぶ
4.9
高音
4,8
中音
4.9
低音
4.5
装着感
4.3
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.7
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み15時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive Snapdoragon Sound | 充電時間 | 本体:約1.5時間 ケース:約2時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6.8g/64.8g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
final ZE8000 MK2はこんな人におすすめ
- 予算3万ほどで音質に特化したワイヤレスイヤホンを探している
- ロックやポップスよりオーケストラを好んで聴く
- 音楽よりも”音”を聴きたい
前作よりもとても良くなったと思いますよ。僕が普段聴いているジャンルでもイコライザーで合わせれば良く聴こえますし、3万円台でこの音質は凄いと思います。
普段聴かないけどオーケストラは鳥肌ものです。このジャンルだけは他のワイヤレスイヤホンと比べてもトップレベルです。
新しいイヤーピースのおかげでベストな装着位置も見つけやすくなりましたし、前作と比べても手放しに”良い音”と感じられるようになりましたね。
むしろ弱点は見た目だよ!! トンファーだよ!!
さすがコレを耳につけるのはちょっと恥ずかしいよ!!
音質はこの感じでも満足できたから、ZE3000のようなデザインにしてきてください……。
もしくはZE2000やZE3000のチューニングで本気のワイヤレスイヤホンを出してください。
ちなみに公式ショップである「final store」で購入すると、30日間の返金保証があります。
公式サイトにも「近場にご試聴いただける環境がない地域にお住まいのお客様や、静かな環境でじっくり聴いてみたいというお客様からのリクエストにお応えして」って書いているので、遠慮なく使って、耳に合わなかったら返金でも良いかと思います。
30日をすぎると返金できなくなるので注意が必要ですが、気に入ったらそのまま継続利用しても良いですし、ダメだったら返金しても良いですし、周りの意見は気にせずとりあえず体験してみることをおすすめします。
以上! final ZE8000 MK2のレビューをお送りしました。
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