【購入レビュー】予算2万円のコスパ最強セット 水月雨(MOONDROP)Aria 2 & DAWN Proを試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

1月に入って新製品の発表が落ち着いてきたので、前々から気になっていた水月雨の「Aria 2」と「破暁 – DAWN Pro」を購入してきました。

水月雨といえばイヤホンマニアからも非常に人気の高いブランドで、個人的には「中国版final」的なポジションだと思っています。

当メディアでは、以前ツイッターでバズった2,000円以下で買える有線イヤホン「Quarks」を取り上げましたけど、そちらと同じブランドです。

今回紹介するAria 2は1万円台の定番機であるAriaシリーズの最新機種。水月雨特許取得済みのダイナミックドライバー構造を採用したモデルで、約15,000円という価格で3.5mm・4.4mmのプラグ変換も可能です。

そしてDAWN PROは9,450円という価格で3.5mm出力、4.4mmバランス出力どちらにも対応したUSB-DACで、DACチップはCS43131をデュアル搭載するなど、日本市場ではかなりのハイコスパモデルとなります。

ちなみに知らない人向けにお伝えしますが、USB-DACとは有線イヤホンで聴く際にiPhoneやスマホの音をもっと良くするためのデバイスだと思ってください。

この2機種を使えば、約2万円という価格でかなりの音質で楽しめるんじゃね?と思って気になって購入してみました。

近い価格の有線イヤホンやDACとも比べながら検証してみますので、ぜひ最後までご覧ください。

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

Aria 2 外観・付属品

それではまずはAria 2の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

パッケージはこんな感じで、水月雨はいつも可愛らしいアニメイラストを採用しています。毎回イラストに力を入れすぎてアートワークとしても楽しめるレベル。

開封するとこんな感じ。1万5000円って考えたらプレミアム感すごくね?

付属品

付属品一覧
  1. イヤーピース(S/M/L)1ペア
  2. 3.5mmプラグ
  3. 4.4mmプラグ
  4. イヤホンケース
  5. マニュアル

イヤホンケースの高級感がすごい。6万円クラスの有線イヤホンに入っているかのようなクオリティです。

ちなみに中身はこんな感じになっています

本体・ケーブル

本体はシルバー調で斑点模様で彩られたデザインでとてもおしゃれ!

素合金鋳造でCNC彫刻が施され、カスタマイズされたネジで固定されています。接着剤の経年劣化や外力による破損という隠れた危険を排除した設計になっているようです。

内側はとてもシンプル

ドライバーには水月雨が研究開発を主導した新開発のTiNセラミックドーム複合振動板を搭載。

先代のAria Snow Editionとはまた異なる構造になっているようですね。

インピーダンス 33Ω±15%(@1kHz)、音圧感度 122dB/Vrms(@1kHz)と特別鳴らしにくいということもなさそうです。

コネクタ部は埋め込み型の2Pinタイプを採用。折れる心配がなくて安心ですね。

ノズル部は真鍮金メッキノズルを採用しており、響きの良い音を奏でてくれそうな感じです。

さらに先端のフィルター部分は取り外しが可能です。

交換用のフィルターが付属しているわけではないのですが清掃が楽だったり、修理に出した際の交換が楽だったりするくらいかな。

汎用品のフィルターを使うのもありかも。

ケーブルはリッツ構造銅と銀メッキ銅を使用し、デザイン性と実用性を兼ね備えた新設計のケーブルを採用。

シルバー調で太めのケーブルですが、柔軟で取り回しの良いケーブルですね。

それにしてもこの価格でねじ込み式・交換可能プラグに対応しているのはすごい。

追加投資なしで4.4mmバランス化が可能です。

Dawn Pro 外観・付属品

Dawn Proのパッケージは缶ケースにイラストが掲載されためずらしいデザイン。

開封するとこんな感じ。

付属品一覧
  1. Type-C to Type-C ケーブル
  2. Type-C to Type-A 変換アダプタ
  3. マニュアル

ケーブルも本体に合わせたスケルトンカラーで彩られていてオシャンです。

本体はこちらもシルバー調のミニマルなデザイン。

素材は航空レベルアルミニウム合金を使用しており、表面はアルマイト処理され、質感と耐久性に優れた設計になっています。

穴ポコデザインが気になると思いますが、これはチップに熱が発するため、その熱を逃すために設けられています。

穴ポコさえもデザインと思えるほどの美しい設計ですね。ちなみにスマホに接続すると赤く光ります。結構眩しい。

底面にはデジタル入力用のUSB-C端子。ここから付属のUSBケーブルでスマホに接続します。

天面には3.5mmと4.4mmのイヤホンジャックが備わっています。

4.4mm側はiFiほどではないけど、少し引っ掛かりの感じるような挿入感で、プラグ側が若干傷つきそうで怖い。

出力は3.5mm接続時は2Vrms、4.4mm接続時は4Vrmsとこの価格としてはかなり高め。

側面には音量+,-ボタンが備わっているのですが、なんとスマホとは独立ボリュームになっていまして、100段階の超細かい音量調整が可能なんですよ。

他のUSB-DACだと細かな音量調整ができなくて、1段階ボリュームを上げただけで爆音になったりするものが多いなか、Dawn Proはこの価格で超細かく音量調整が可能です!この時点で評価が高い。

他のUSB-DACと比べるとこんな感じ。Dawn Proがひとまわり小さめで可愛らしい感じです。

重さは13.4gとUSB-DACとしては比較的軽めです。

Aria 2 レビュー

まずAria 2のレビューをしていきます。

装着感

装着感も問題なく、安心して使えますね。

実際につけてみるとこんな感じ。

前から見てもそんなに飛び出しはないです。

圧迫感もそこまで強くなく、長時間装着していても耳が痛くなりにくかったですね。

金属筐体なので冬場に使うと少しヒヤッとします。

装着感(4.5)

音質について

こちらは水月雨らしい艶やかで柔らかな表現と、全体的なバランスの良さが特徴のように感じました。

とても万人受けしやすい音作りで、この価格帯ならかなりおすすめできる有線イヤホンだと思います。

検証環境
  • スマホ:iPhone 15 Pro
  • DAC:Dawn Pro
  • 接続方式:4.4mmバランス接続
  • アプリ:Apple Music
  • エージング:約100時間

わりと鳴らしやすい方なので、無理にバランス接続にしなくても、3.5mmアンバランス接続でも問題ないようにも感じましたね。

Aria 2の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.4

高音

4.5

中音

4.4

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

まず高音については、刺さり感を全く感じさせないマイルドさが特徴のように感じました。Aria SnowEditionはキラッと突き抜けるような高音のような印象でしたが、Aria 2はまろやかに抑えられていますね。

伸びがイマイチというわけではなく、粒立ち良く響きを加えて伸びながらも、聴き疲れしないように丸みのある音にしているような感覚ですね。

中域ラインの表現力はさすが水月雨! とても艶やかで豊潤なサウンドを奏でてくれます。ボーカルラインがフレッシュでありつつエロさもあり優しさもある、あらゆる感情をボーカルに乗せてくれるような感覚です。

「相対性理論(やくしまるえつこ)」のようなウィスパーボイスや、「YOASOBI」や「ずっと真夜中でいいのに。」、「ヨルシカ」のようなハイトーン系ボイスとの相性はとくに良いですね。

ボーカルの表現力もさることながら、ピアノの表現もとても美しいですね。鍵盤を落としてから筐体を伝わり、部屋に響き渡る様をとてもキレイに表現してくれます。

なんでピアノと女性ボーカルのみの小編成の楽曲は最高です。宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」とか、ちょっとマニアックですけど、「ChouChou」のDawnとかめっちゃ相性が良いです。

そして、今回意外だったのが低音の量感。今までのAriaシリーズといえばスッキリとした印象で人によっては物足りないと感じるレベルだと思っていましたが、Aria 2はかなりしっかり目に低音が出ますね

「結束バンド」のようなゴリゴリロック系でも、ベースラインからバスドラムまで厚みのある音でレスポンス良く鳴らしてくれます。むしろ結束バンドはかなり得意。同じ傾向だと初期〜中期あたりの「ヨルシカ」なんかもめっちゃおすすめです。

音場は普通かやや広めという程度で、めちゃめちゃ抜け感がよく広大!みたいな感じでもないです。

突き抜けるような高音が好みならAria Snow Editionの方が良いかもしれませんが、全体的なバランスの良さの方が上かなと思いました。

他の同価格帯の有線イヤホンと比べると?

他の有線イヤホンと比べた場合、まあSHURE SE215SPEは間違いなく超えているとして。

final A4000と比べると、高音の繊細な表現や粒立ちの良さはA4000の方が上でアコギやストリングスの表現はA4000のほうが上手ですね。ボーカルの表現力や音の色っぽさはAria 2の方が良く感じましたね。

qdc SUPERIORと比べると、バランス接続で比べれば大体実力的には同じくらいかな〜とは思いましたね。SUPERIORは音作りがモニター的なアプローチなのでどちらかといえば簡素な表現なんですよね。

ただ、80年〜90年代の洋楽ロックやポップスはSUPERIORマジで最高です。最新チャート曲やアニソン、女性ボーカルメインで聞くならAria 2の方が良いと思います。

Kiwi EarsのMelodyと比べた場合、高音の伸びやポテンシャルは粒立ちの良さはMelodyの方が上かな〜とは思います。ただ、Melodyは装着感が浅めですし、DAPやDACなど上流が良くないと実力を発揮しにくいのでマニア向け感が強いですね。

Aria 2はMelodyよりも濃厚で、ボーカルラインももっと艶やかです。装着感もこちらのほうが良いですし、スマホ直差しでも実力を発揮しやすいですし、おすすめしやすいのはAria 2ですかねー。

総評して1万円台という価格を考えれば、かなり良いイヤホンだと思います。

1万円台で個人的にどの機種が一番良く感じたかは、また別途まとめ記事でもアップしようかと思いますので、それまでお待ちください。

バーチャル試聴

YouTube版ではダミーヘッドによるバーチャル試聴も行っています。

Dawn Pro レビュー

音質について

Dawn Proの音質ですが、価格を考えればなかなかの実力だと思います。

HiFiGOで7000円台で購入したとすればコスパはかなり高く感じると思いますし、e☆イヤホンで9,450円で購入すれば、国内で1万円以下のDACと考えればなかなかの実力だと感じると思います。

音の特長

3.8

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

音の傾向は弱ドンシャリっぽい感覚で華やかに鳴らすDACですね。 また、水月雨らしくボーカルラインはとても艶やかで、音の豊かさや響きを加えてくれるように感じました。

イヤホンの特性をそのまま引き出すタイプではなく、少し味付けで水月雨っぽさを加えるような感じですかね。

Aria 2と合わせるとそのまま4.4mmで接続できますし、同じ水月雨同士でチューニングの相性も良いですし、かなりおすすめの組み合わせです。

ただ、バランス接続でデフォルトのハイゲインのままだと出力が高くて音が低音が濃厚になりすぎるので、個人的にはローゲインで聴いた方が好みでしたね。

Dawn Proを試聴して「低音がちょっと強いな〜」と思ったことがある人は、ローゲインで聴いたらもう少しスッキリとするかと思います。

極端にイヤホンの特性を変えるようなタイプではないので、わりとどんなイヤホンにも合わせやすいかと思います。

この価格でアプリにも対応

さらに凄いのが、この価格で「Moondrop LINK」に対応しているアプリに対応している点です。

「Moondrop LINK」というアプリでは「音響フィルターの変更」「ゲイン設定」「LEDのセッティング」「ボリュームの調整」が可能です。

音響フィルター設定では、4つから選択が可能。

ゲイン設定は「Low」と「High」の2種類。初期設定では「High」になっています。細かな音量調整もできるので、個人的にはHighで問題ありませんでした。

LEDはオン・オン(しばらく)・オフの3つから選べます。LEDがけっこう眩しいのでオフでもいいかも。

ボリューム調整はアプリ経由からでも細かく調整が可能です。

便利なアプリなんですが、iPhoneだとDawn Proが認識しないんですよねー。iOSの制約なのかUA100をはじめ、iPhoneとDACの連携はうまくいかないものがほとんどです。

アプリで設定したい場合はAndroidデバイスからでおねよろです。

ホワイトノイズも少ない

あと驚いたのがホワイトノイズの少なさ。

ホワイトノイズとは無音時に「サー」と背景で聞こえるノイズのことなのですが、高出力のDACでありがちなホワイトノイズもほとんどありません。

音量調整も細かくできますし、ゲイン設定もできますし、高感度のイヤホンにとても優しいDACです。

他のDACと比べると

他の同価格帯のDACと比べた場合ですが、1万円以下で一番のライバルとなるのはEarFun UA100でしょう。UA100も通常価格は9980円、セール価格で7000円ほどとおおよそDawn Proと同じ価格帯になります。

音の傾向は違えど、音質だけでいえばUA100の方が全体的な解像度感や迫力などグレードが少し上のように感じました。UA100はもう少し低域寄りで豊かな音という感じでしょうか。

ただ、UA100は細かなボリューム調整ができず、iPhoneだとアプリでゲイン設定などもできないため、利便性では劣りますね。Dawn Proの100段階ボリューム調整はイヤホンでの運用時にほんと便利です。

DC04Proと比べた場合、やはり価格差だけはあってDC04Proの方が全体的に実力は上ですね。もっと華やかで解像度感の高い音で鳴らしてくれます。

音質だけで評価するなら DC04Pro > UA100 > Dawn Proという印象でしたが、Dawn Proの強みは「見た目の美しさ」「ボリューム調整のしやすさ」そして「安さ」でしょうか。

なかなか1万円以下で細かなボリューム調整ができて、4.4mmと3.5mmどちらも使えるDACはないので、はじめてのDACとしてはとてもおすすめしやすいですね。

Aria 2 / 破暁 – Dawn Pro レビューまとめ

Aria 2をまとめると以下のとおりです。

総合評価

5/5

Aria 2

  • 水月雨らしい艶やかで美しい音作り
  • 前作のAriaシリーズよりも低音が豊かになっている
  • プラグ交換が簡単で気軽にバランス化ができる
  • あらゆるジャンルをこなせる万能型
  • 見た目が美しい
  • 高級感のあるパッケージやケース
  • スマホ直差しでも鳴らしやすい
  • とくになし(強いて言えばよく品切れになる)

4.4

高音

4.5

中音

4.4

低音

4.3

解像度

4.4

迫力

4.5

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

総合評価

5/5

破暁Dawn Pro

  • スマホ直差しよりも音質と出力を改善できる
  • 1万円以下で3.5mm / 4.4mmどちらも使える
  • ホワイトノイズがとても少ない
  • 100段階の細かなボリューム調整が可能
  • アプリに対応
  • iPhoneではアプリが連動できない

3.8

音質

4.8

携帯性

4.0

拡張性

4.8

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

どちらも価格に対して素晴らしいコストパフォーマンスを持った製品だと思います。このセットを約2万ほどで買えるのはふつうにスゴイ

ただ、水月雨って人気すぎるのか、それとも生産力が弱いのか、基本人気製品って品切れしているんですよね……。そこが残念。

ボクもHiFiGOで頼みましたけど、両方揃うまで約1ヶ月くらいかかりましたかね。

お手軽に購入したい場合はe☆イヤホンでの購入がおすすめですが、少しでも安く購入したい場合はHiFiGOでの購入がおすすめです。

2つセットで買ったら、e☆イヤホンより5000円ほど安くなりました。まあ為替状況次第だと思いますが……。

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