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【ハズレなし】界隈で話題沸騰のハイコスパ有線イヤホンブランド”Kiwi Ears”徹底比較レビュー!「Quintet」「Cacenza」「Melody」などまとめて紹介

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

いまイヤホン界隈で話題沸騰のイヤホンメーカーが「Kiwi Ears」。

2021年に中国で生まれた新鋭メーカーで甘酸っぱくて美味しそうな名前ですが、鳥の方のキーウィみたいですね

発表するイヤホン全てがとにかく「価格に対して良い音」のモノばかりなんですよ。

ボクも2023年夏のポタフェスというオーディオイベントで約5000円のCadenzaというイヤホンを聴いたのですが、まるで1万円クラスの音のように感じてリアルに値段を3度見しました。

元からイヤホン界隈でも話題になっていたメーカーではありましたが、このCadenzaを聴いた瞬間に一気にファンになりましたね。

ということで今回は、Kiwi Earsの現行のほぼ全イヤホン「Dolce」「Cadenza」「Melody」「Quartet」「Quintet」「Orchestra Lite」の6種類を一気にレビューします!

今回はLinsoulさんから提供いただきました。

無いのは「Orchestra」だけですね。あとレビューを作っている間に発表された「Forteza」も除きます。

一応、「Cadenza」と「Dolce」は自分で買いました。

各モデルがどんな音なのか、どんな違いがあるのか、どれがおすすめなのか? お伝えしていきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

Kiwi Ears 徹底比較

Dolce|高解像度なのにしっとりなハイコスパモデル

Dolceは10mm のLDP振動板はを採用したエントリーモデル。

3630円という価格でありつつケーブルの着脱にも対応していて、非常にコスパの優れているイヤホンとなっています。

2pinは凹凸のあるqdcタイプになっていますね。Dolceだけケーブルの仕様が違うので注意。

ケーブル周りは若干安っぽさがありますが、本体ハウジングのグラデーションはなかなかキレイです。

音の特長

3.9

高音

3.9

中音

3.9

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

最安モデルの時点でめちゃめちゃいいんですけど。

一番安価なモデルとはいえ、Kiwi Earsとしてのコスパの高さは健在で、3000円台でも一聴して「ふつう良い音」と感じるレベルです。

感覚的には1万クラスとはいかずとも、コスパの良い7,000〜8,000円クラスくらいの音に感じます。

オーディオマニアじゃない限りは多分ゴールできるレベルの音質ですが、オーディオマニアじゃないとなかなか見つけられないというジレンマ。

他の中華系イヤホンとは違い、解像度に極振りしたスッキリサウンドではなく、繊細でありつつも高域から低域までのつながりが滑らかでナチュラルさや聴きやすさも持ち合わせています。

複数ドライバーで見せかけのスペックだけでは勝負せず、ちゃんと「音」で勝負している感覚がありますね。

Dolceという名前だから、もうちょっと甘くてボヤッとした音かと思いきや、ナチュラルでありつつもカチっとした締まりもある音で解像度感もしっかり感じられますね。

低域も3000円台としては膨れすぎずにスッキリとか不足なく鳴らしますね。

他のKiwi Earsのモデルと比べても「美しさ」や「豊かさ」を重視したような音作りで、コスト面で対応できない解像度感をチューニングで見事にカバー

迫力は控えめなので、EDMやヒップホップなどズンズンと低音が響くようなジャンルは苦手ですが、軽快なロックやポップス、ジャズやクラシックまで幅広いジャンルをクリアな音で表現しますね。

Cadenzaが良すぎてノーマークでしたが、Dolceも相当良いですよ。

Cadenza|約5000円の衝撃作

Cadenzaは10mm径ベリリウムドライバーを1つ搭載したモデルで、約5000円という価格でありつつ一般的に流通している2pinの着脱に対応。

2023年夏のポタフェスで聴いて、値段を見て衝撃を受けた製品ですね。

装着感はとても良く、ボクの耳だとピッタリとハマります。

音の特長

4.0

高音

4.0

中音

3.9

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

とにかくすごいと感じたのは、全体を通してクリアな音とバランスの良さ。

1万円の定番機と変わらないレベルか、比較対象によってはそれ以上のレベルのクリアさです。

音はベリリウムドライバーらしく少し硬質でありつつ、刺さり感のないレスポンスの良いサウンド。

低域の量感は少し薄味ではありますが、その分高域の細かさやボーカルの伸びやかさを感じ取りやすいバランスに仕上がっています。

ベースラインの輪郭は感じ取りにくく、やや低域はボワついた感覚はありますね。

こちらもEDMやヒップホップなどの低音ゴリゴリ系を求める方にはおすすめしませんが、ポップスや弾き語りなどを好む方にはおすすめです。

Dolceと比べても解像度感やクリアさがさらにアップしているような感覚ですが、思った以上に実力差はないようにも感じました。

絶対にCadenzaの方がおすすめ! わけでもなく、けっこう実力は肉薄していますよ。

解像度やクリアさ重視のスッキリサウンドが好みならCadenza、音の味気や豊かさ・美しさ重視のしっとりサウンドが好みならDolceと、音の好みに合わせてどちらを買うかを決めても良いかと思います。

シャンプーを選ぶ時に、「さっぱり」か「しっとり」かどちらを選ぶかで悩むような感覚だと思ってください。

Melody |上流がよければ1万円台最強クラス

Melodyは12mmの平面駆動ドライバーを1基搭載したモデルで、Xでも絶賛されすぎて逆に疑惑の目を向けられて色々と話題になったモデルですね。

装着感は他のモデルと比べると少し悪めなのが気になりましたが、音質は価格以上の実力があると思います。

音の特長

4.6

高音

4.5

中音

4.4

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

Melodyはレビューする人によって、音の聴こえ方が大きく異なる気がします。

Amazonや他のブロガーの方のレビューとは異なる印象で、僕は一聴して平面ドライバーらしい高域の抜け感の良い伸びのよさが特徴的なように感じました。

弦楽器の自然な伸びやかさや、シンセサイザーのキラキラとした音作りはトップクラスの実力で、同価格帯でも頭ひとつ抜けた表現力の高さです。

音の傾向は少し硬質でありつつもフラットかつ伸びやかに鳴らす平面ドライバーらしい音作り。

平面ドライバーにしては低音もしっかりと出ていて、薄くはならずになかなかに立体的な音で鳴らしてくれます。ただ、音の締まりは少し甘めな印象で、ヒップホップやEDMだとスピード感が足りずに少しボワつく感じはあります。

ボーカルラインもとても伸びやかで、楽器隊とフラットな立ち位置でありつつクリアに鳴らしますね。スッキリとは伸びつつも味気も感じられるような音作りです。

ただ、これは上流の出力が高く性能の高いDACやDAPを使っていることが前提のようです。Xperia 5Ⅳに直差しだと低域以上に高域も伸びなくなりますね。

できれば高出力のDAPでハイゲインで鳴らしてあげた方が、その実力を発揮させやすいように感じました。

とてもコスパは高いと思いますが、それはあくまで上流を確保できている人だからこそといった感じ。オーディオマニア向けって感じが強いですね。

けど、DC03Proなど約1万円クラスのドングルDACでも十分に性能は発揮できるので、 Melodyの購入を検討している方で上流のDAPやDACを所持していない方は、併せてDACも検討してみては?

総評して、他の1万円台中盤クラスと比べても頭ひとつ抜けた実力で非常にコスパは高いと思います。

Quartet|スイッチング機能がついた意欲作

Quartetは10mmのチタンダイアフラムドライバーを2つ、バランスドアーマチュアドライバーを2つ搭載した4ドライバー構成のイヤホン

価格は18700円、Amazonでは16,830円で販売されています。

こちらはユニークな機能として、2つのスイッチで音質を切り替えることも可能で一つのイヤホンで4つの音を楽しめます。

ちなみに1.が低音の調整、2.が高音調整のようですね。

音の特長

4.4

高音

4.4

中音

4.4

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
設定次第
ボーカル寄り
低域寄り
設定次第
高域寄り

まず出荷時の1.ON/2.ONの状態にすると、高域と低域が強調されたドンシャリサウンドに。一番音にメリハリ感があって楽しく聴ける音でロックやEDMなどのジャンルにピッタリです。

1.ON/2.OFFの場合だと、低域がより豊かなウォームな音のように感じましたね。少し低域が膨れすぎている感覚があります。

60Hz~100Hzの締まりのある低音ラインではなく、150Hz~250Hzの少し低音が膨らむラインを強調している感覚ですが、かといってベースラインの輪郭が良くなった感じもないので、正直あまりおすすめできない設定。

1.OFF/2.ONは一番ボーカルラインが際立つような感覚で、低域はスッキリとした印象を受けます。アニソンやボーカルものをメインで楽しむにはこの設定がおすすめですが、個人的にはもう少し低域が欲しい。

1.OFF/2.OFFはとにかくニュートラルでモニター的なアプローチで、こちらはCadenza寄りという感じでしょうか。極モニターサウンドというわけではなくKiwi Earsらしい余韻感も少しありますね。解像度感を楽しむならこの設定がおすすめです。

ボクは1.ON/2.ONか、1.OFF/2.OFFが一番好みでしたかねー。極端。

コスパや高域のクリアさはMelodyの方が上に感じましたが、音の厚みやパワフルさ、そして楽曲に合わせて最適なチューニングにして聴きたいという方にはQuartetがおすすめのように感じました。

チューニング機構があるが故に、コスパで定評のあるKiwi Earsが価格相応になってしまった感がありますね。

一聴した時の感動は、価格の安いMelodyの方が大きかったですからね。

ただ、あくまで価格相応、ふつうに良い音です。

Quintet|感動の五重奏

QuintetはDLCダイナミックドライバーと2つのバランスドアーマチュアドライバー、1つの平面磁気ドライバー、そして1PZT(骨伝導ドライバー)を搭載した5ドライバー構成のイヤホン。

5つのうち4つが異なるドライバーってすごい構成……。

価格は32780円とミドルクラス帯です。

装着感はMelodyと比べるとかなり良い印象で、イヤーピースを変えずともピッタリとハマりましたね。

音の特長

4.9

高音

4.8

中音

4.7

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

このQuintetが今回試した中では一番スゴいかもしれません。感覚的にはMelodyの上位互換ですね。

これほど異なるドライバーを配置させているのに、各周波数帯のつながりが驚くほど滑らかで調和しています。まさにQuintet(五重奏)の名にふさわしいチューニングですね。

音の傾向は少し硬質でスパイス的に余韻を加えられたリスニング向けのサウンド。低音・高音に寄りすぎたりせず、少しドンシャリ寄りのフラット傾向。

楽器隊とボーカルは同じ立ち位置にいるような感覚で、ボーカルだけが映えるような感じでもなく楽器隊もフラットに聴かせますね。

この価格帯にしては高域の伸びが素晴らしく、PZTドライバーの恐ろしく伸びる高音と平面磁気ドライバーの自然で伸びやかな高音が調和しているような感覚。

「なんでここまで鋭く音が伸びるのに刺さらない?」と疑問に思うレベルで伸びます。レベルで言えばWinterくらい。

中域は2つのバランスドアーマチュアで構成していますが、厚みは控えめで解像度感を重視しているような感覚。艶感や響きのようなものは少なく、とても粒立ちが良くてニュートラルな印象です。

低域は繊細で伸びやかな中〜高音に対して低音はパワフルな印象で、レスポンスがよくて締まりのある低音を鳴らしてくれますね。

中高域は解像度が高いですが、低域は若干甘めかな?という印象ですが、価格を考えれば十分な解像度感です。

ニュートラルでレスポンスの良い音作りなので、オールジャンルいけますね。

感覚で言えば、ボーカルは少し引っ込んだけど、全体のバランスを良くして装着感も超絶良くなったWinterみたいな感じでしょうか。つまり最高。

低域の量感や厚みがもっと欲しい、全体的に重心の低い音が好みという方はSee AudioのBravery AEの方がおすすめですかね。

Quintetは3万円台の中でも特に激推しできるイヤホンの一つになるかと思います。

Orchestra Lite|Kiwi Ears流リファレンスモニター

Orchestra Liteは8つのバランスドアーマチュアドライバーを搭載したリファレンスモデルです。

構成としては高音域に2基のウルトラ・ツイーター、中音域に4基のミッドレンジ・バランスド・アーマチュア・ドライバー、低音域に2基の大型サブウーファー・ドライバーとなっているようです。

まずこの透明のシェル。まるでFitEarやVision Earsのシェルかのように中までレジンがみっしり詰まった堅牢な作りで、透明感も素晴らしいです。

この時点でモノづくりに対していかに真摯に向き合っているかがわかります。

他のモデルと比べると少し大きめの筐体ですが、装着感も全然悪くありません。

音の特長

4.8

高音

4.8

中音

4.8

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

他のKiwi Earsのモデルと比べるとモニター的な音作りで、メーカーもリファレンスモデルと謳うあたりそういった音作りを目指しているのだと思われます。

カチッとした解像度特化の極モニターサウンドというわけではなく、Kiwi Earsらしい音のつながりの自然さや少しの味付けも加えられていて、リスニング用途でも楽しく聴けるような感覚があります。

傾向的にはCadenzaに近いですね。

Quintetと比べると帯域の偏りもなく、比較的フラット。かといってスッキリとしすぎている感覚もなく、全帯域にわたってバランス良く聴けますね。

またボーカルラインもQuintetよりも前に出ているような感覚で、艶感もあり心地よく聴けます。

低域の量感も多すぎず少なくぎずちょうど良い感覚で、Quintetよりも音の締まりや解像度感は上。立体感や迫力はQuintetの方が上という感じでしょうかね。

Quintetはナチュラルでありつつも、高域は平面磁気ドライバー+圧電ドライバーの影響で澄み渡るような特徴的な伸びやかさがあります。

Orachestra Liteは従来のイヤホンらしい粒立ちの良い高域の伸び方って感じですね。

一聴しての感動はQuintetの方がありましたが、バランスの良さやボーカルラインの聴きやすさはOrachestra Liteって感じでしょうか。ボーカルをメインで聴く派の方はOrachestra Liteの方が良いかと。

ボクはQuintetの方が好きでしたが、Orachestra Liteもかなり高く評価しています。

Kiwi Ears徹底比較まとめ

各製品の評価をまとめるとこちらの通り

スクロールできます
製品名Dolce
Cadenza
Melody
Quartet
Quintet

Orachestra Lite
総合評価
(4.8)

(5.0)

(4.9)

(4.5)

(5.0)

(4.8)
高音
(3.9)

(4.0)

(4.6)

(4.4)

(4.9)

(4.8)
中音
(3.9)

(4.0)

(4.5)

(4.4)

(4.8)

(4.8)
低音
(3.9)

(3.9)

(4.4)

(4.4)

(4.9)

(4.8)
音の特徴高解像度系
しっとり
高解像度系
すっきり
平面らしい
伸びやかな音
スイッチングによって
傾向は変わる
超伸びやかかつ
ダイナミック
少し艶感のある
モニターサウンド
価格3,630円5,720円14,800円18700円32780円36,300円
5万円以下の有線イヤホンの評価軸です

ハズレなしのメーカーとはまさにKiwi Earsのこと。

唯一Quartetだけ価格相応の良さという感じでしたが、その他は価格以上の実力はあると思います。

音の傾向はどのモデルもニュートラルでバランスの音作りが多いですが、それを軸にモデルによって個性が発揮されるような感じでしたね。

個人的に推しは、低価格帯はしっとり派ならDolce、スッキリ派ならCadenza

1万円クラスはMelody、3万円クラスはQuintetという感じですかね。

イチオシはQuintet

今まで紹介してきた3万円クラスの中でも最強格の一つになりえる実力で、4つの異なるドライバーが入っているのに、その音の調和性は見事でした。

高域の抜け感が素晴らしく、弦楽器やジャズクラシック、ロックやポップスまであらゆるジャンルを聴く方におすすめの逸品です。

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