こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はイヤホンマニアの間でも人気沸騰中のメーカー「BQEYZ」から、四季シリーズの最新作「Winter」をレビューします。
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先行レビューを受けているイヤホンレビュアーの間でも非常に良いと話題になっている製品ですが、僕も試しましたけどコレはめっちゃ良いですよ!
価格は約3万円ほどなんですけど、マジで同価格帯だと優勝レベルです。
その一番の特徴が「独自開発の12mmダイナミック&11.6mm骨伝導ドライバーを搭載したハイブリッド構成」を採用しているという点です。
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骨伝導といえば、Shokzのような耳のこめかみ部から振動を伝えて音を伝えるイメージがある方も多いと思いますが、最近は有線イヤホンにも採用されることが多いんですよね。
ダイナミックドライバーの同軸上に骨伝導ユニットを配置させて、中高域を補完するために採用しているようです。
「Unique Melody Mest」など何十万とするイヤホンで搭載されることの多い機構ですが、BQEYZはすべて自社開発で行なっているため、3万円という価格で実現できたそうです。
もともとBQEYZのラインナップとして四季シリーズというものがあったのですが「Spring」「Summer」「Autumn」に続く最新作がこちらの「Winter」という感じです。
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すみません、BQEYZのイヤホンは初めてレビューするので、今までの四季シリーズがどれほどの実力だったのかは知らないのですが、Winterだけを聴いた感想としては「ヤバい」の一言です。
「そらこのメーカー人気出るわ」って聴いた瞬間に思いましたね。
ということで、こちらのWinterをレビュー用に先行で提供いただきましたので、実機を使ってレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
総合評価
4.9/5
BQEYZ Winter
![](https://kajetblog.com/wp-content/uploads/2022/12/winter-2-1200x675.jpg)
- ボーカルは同価格帯トップクラスの良さ
- 煌びやかでありつつ刺さりの少ないサウンド
- ケーブルの取り回しと質感が良い
- 充実した付属品
- 装着感が安定しにくい
- 遮音性がそこまで高くない
4.7
高音
4.9
中音
4.5
低音
4.6
解像度
4.3
迫力
3.8
装着感
▼動画版はこちら▼
BQEYZ Winter スペック・外観・付属品
スペック
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パッケージ
それではBQEYZ Winterの外観や付属品をチェックしていきましょう。
BQEYZ Winterのパッケージは少し高めの中華イヤホンに採用されていそうなシンプルなデザイン。
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開封するとこんな感じです。
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付属品
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- イヤーピース→低音重視
- Hi-Fiイヤーピース→音場とボーカル重視
- 低反発イヤーピース→装着感と遮音性重視
- キャリングケース
- 2pin単結晶銅銀メッキケーブル
- マニュアル
イヤーピースは4種類付属していますが、それぞれ特性が異なります。
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個人的には半透明上のボーカル重視のイヤーピースを装着しています。
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キャリングケースはハードタイプを採用していて、程よくコンパクトで使いやすい印象です。
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本体・ケーブル
BQEYZ Winterのイヤホン本体は滑らかな曲線を描いた美しい金属筐体を採用。
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フィギュアスケートのリンクから着想を得たデザインのようです。羽生選手、こちらいかがでしょうか。
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内側は耳の形状に合わせたデザインになっています。金属なのに筐体がとても滑らか。技術力の高さに驚かされます。
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内側には空気の流れを調整するベント孔がありますね。
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ケーブルは着脱も可能で、コネクタは0.78mmの2pinに対応しています。やや埋め込み式みたいになっていますが、フラットタイプのケーブルでも問題なく装着できます。
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ノズルは金属筐体を採用した一般的な口型のものを採用しています。
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ケーブルは単結晶銅の銀メッキケーブルを採用。
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単結晶銅にしては取り回しが非常に良く、質感も高いので、基本的にはこのケーブルを使用して問題ないかと!
コネクタ部は2Pinを採用
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耳掛け部は形状固定型です。
分岐部には「BQEYZ」の印字があります。ケーブルアジャスター付。
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プラグはストレートタイプを採用。
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本体とケーブルを装着するとこんな感じ。
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総じて本体やケーブルともに質感は非常に高く、価格以上のクオリティを感じますね。
Rime 3-in-1 earphone cable
ちなみに別売りの「Rime 3-in-1 earphone cable」もレビュー用に提供いただきました。
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パッと見は付属のケーブルと変わらないのですが、こちらはプラグの取り替えができるようになっています。
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なのでケーブルを根本から変えずとも、気軽にバランス化ができるので、バランス出力ができるDAPやDACをお持ちの方はとても役に立つと思います!
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ケーブルの質感も非常に高く、手持ちのイヤホンを高音質化できる期待ももてそうなので、このケーブルだけ買うのも僕はアリだと思いますよ!
BQEYZ Winter レビュー
音質|3万円台だと優勝レベル
BQEYZ Winterの音質は素晴らしいの一言!3万円台だと優勝レベルです。
試聴環境は「SONY NW-WM1AM2」
![](https://kajetblog.com/wp-content/uploads/2022/12/winter-2-1200x675.jpg)
BQEYZ Winterの音の特長は次のとおりです。
5万円以下の有線イヤホンを基準とした評価軸です
4.7
高音
4.9
中音
4.5
低音
- 高音:キラキラとしつつも刺さりは絶妙にない心地の良い高音。金属筐体と骨伝導ドライバーが作る美しい煌びやかさといった印象。ピアノやブラス系、シンセサイザーとの相性が特に良いように感じました。
- 中音:とくに中高域ラインがヤバい!ボーカルが音の波に乗っているような感覚で、どれだけ楽器隊が激しくともボーカルは決して埋もれず、常に浮き彫りされた状態。それでいて艶っぽさやフレッシュさを持ち合わせている。この価格帯ならボーカルの質は最強クラスです。
- 低音:中高域を支える控えめな低音という印象。あくまで主役は中高域に譲っているような感覚ですが、物足りなさはなく、豊かさや迫力はしっかりと感じ取れるような低音という感じ。
- 音場:なかなかに広めで横にも縦にも自然に広がる音場感。
- 傾向:フラットな傾向だとは思いますが、ボーカルが常に浮き出ているような感覚のためカマボコ型のようにも聴こえる。
得意なジャンル
- ポップス
- アニソン
- バラード
ボーカルを軸とした楽曲が特に得意。YOASOBIやAdoなど、最新チャートの楽曲との相性は特に良く感じた。
ずっと真夜中でいいのに。を聴くと、ボーカルのACAねさんの声が他の楽器隊とは別室で収録されているかのような感覚で、ささやき声のような声でも輪郭がクッキリとしていて、ずっと耳の真横で歌われている感覚です。
コレが骨伝導ドライバーの影響なんでしょうかね。ダイナミックドライバー一発だと、ボーカルが音圧が高まったタイミングで埋もれるはずなのですが、サビに入ってもその感覚が一切ないんですよね。
コレ最強のボーカルホンですよ。
なので、ヨルシカ、YOASOBI、Ado、Eveなど最近の音数が多い歌い手との相性が特に良く感じましたね。ボーカロイド系もいい感じだと思いますよ。
他のイヤホンと比べると?
有線ピヤホン3と比べると、低音や高域のスピード感や躍動感はやはり負けますが、ボーカルの質感は圧倒的にWinterが勝りますね。
![](https://kajetblog.com/wp-content/uploads/2022/12/image.png)
ロックなら有線ピヤホン3、ポップスやアニソンならWinterという感じでしょうか。
ジャンル次第や音の好み次第なのでなんともですが、僕はWinterの方が好きです。
See Audio braveryと比べると性質はかなり異なる印象。どちらもクセがなく聴きやすいですが、Braveryのほうがもっと柔らかく繊細な印象です。Winterの方が明るく楽しい音という感じです。
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音質自体はBraveryの方が良い気がしますが、音の好みや使う頻度は間違いなくWinterの方が高くなりそうです。
バランス化すると?
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別売りのバランスプラグに変更できるケーブルのRimeを装着すると、さらに音の分離感がよくなり、ボーカルの輪郭がクッキリとしたような印象を受けました。
また、出力が高くなる影響で音のハリも良くなり。より音圧を感じつつもスッキリとした音に変化するように感じました。
個人的にはWinterはバランス接続で運用するのはかなりアリだと思います!
というかこのケーブルが中高域に刺さりがない程度のキラびやかさが付与されて、かなりクリアにしてくれますね。
取り回しも良いですし、プラグも簡単に取り替えられるし、これだけ音質も質感も良くて1万円以下で買えるし、個人的にはケーブルだけ買うのもありですよ!
2pinケーブルでコスパ重視でバランス接続で使えるものを探している方は、こちらも併せて検討してみてください。
装着感|なかなかに良好
BQEYZ Winterの装着感は、この手の有線イヤホンにしてはとても良いと思います。
金属筐体を採用していますが、冬場でもヒヤッとしすぎずに快適に装着できますね。Winterなのに。
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筐体もケーブルも派手すぎず、街中でもまだ使いやすいです。
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ケーブルの取り回しもよく、タッチノイズも入りにくいので、有線イヤホンとしての利便性も高いように感じましたね。
装着感に関しては特に不満なしです!
装着感 | (4.3) |
BQEYZ Winter まとめ
BQEYZ Winterをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.9/5
BQEYZ Winter
![](https://kajetblog.com/wp-content/uploads/2022/12/winter-2-1200x675.jpg)
- ボーカルは同価格帯トップクラスの良さ
- 煌びやかでありつつ刺さりの少ないサウンド
- ケーブルの取り回しと質感が良い
- 充実した付属品
- 装着感が安定しにくい
- 遮音性がそこまで高くない
4.7
高音
4.9
中音
4.5
低音
4.6
解像度
4.3
迫力
3.8
装着感
BQEYZ Winterはこんな人におすすめ
BQEYZ Winterは3万円台の有線イヤホンを探している方で、ポップスやアニソンなどボーカルを中心に聴く方にとってはベストな選択肢のように感じました。
どれだけ楽器隊が激しくなろうとも、ボーカルは決して埋もれずに音の波に乗っているような感覚が凄かったですね!
ふつうそれだけ音圧が出ていれば、少しくらいはボーカルは埋もれるはずなのに、輪郭がずっとクッキリとしていますからね!
「ボーカルが聴こえるだけ」ではなく、艶っぽく美しく聴かせるので、ポップスやアニソン系で推しの歌い手を聴きたいときに最高ですよ!
マジでこのイヤホン良かったので、3万円台でボーカル重視のイヤホンを探している方はぜひ検討してみてください!
以上! BQEYZ Winterのレビューをお送りしました。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつもYouTube、ブログともに拝見し、参考にさせていただいてます。
おかげさまで、イヤホンの沼にハマってまます。
さっそく、BQEYZ winterポチしてしまいました!骨伝導ドライバが気になりまして。
同価格帯のイヤホンと比較してくれるレビューは、とても参考になります。
プロモーションを兼ねているので、マイナスな点の評価は、難しいかもしれませんが、そこら辺も触れてもらえると助かります。
基本は、ベース好きで低音強めが好みで、普段は、go bluをレシーバーにして、キャンプファイヤオーディオのPolaris2を使ってます。
是非、低音お勧めイヤホンの特集をお願いしますっ!価格帯は、手の届く範囲で汗
新しいレビュー楽しみにしております。
WINTER Ultra というのも発売されるようですね(発売日までに名前が変わってるかもしれないですけど)
気になってWINTERを買うの一旦待ちにしました。
もし機会があればレビュー期待してます、