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【final A3000 A4000 比較レビュー】どっちを買うべき?どっち”も”買うべき?

カジェット

こんにちは、ポータブルオーディオ専門ブログを運営していますカジェット (@kajet_jt)です!

ついにfinal(ファイナル)から1万円台のイヤホンの新定番「A3000」「A4000」が2020年10月28日に発売されました!

A3000 A4000の特徴
  • トランスペアレントな音を再現したイヤホン
  • 新設計ドライバー「f-CORE(エフコア)DU」搭載
  • カスタマイズしたかのような装着感
  • 2pinコネクタリケーブル対応
  • A3000の音は柔らかさと繊細さ
  • A4000の音は明瞭さと高揚感

A3000、A4000は「この価格ではあり得ないレベルの音質」を目指すために、開発から生産拠点、そして自社開発のドライバーまで新たに設け、トランスペアレントな音を実現したfinalの自信作です。

ちなみにトランスペアレントとは「透明な、透過的な、透き通った」といった意味があります。

果たしてA3000、A4000がどれほどの実力があるのか?どちらも購入してきましたので徹底比較していきましょう!

総合評価

5/5

A3000

  • 優しく柔らかなサウンド
  • 細かな音の表現も得意
  • ボーカルの艶っぽさMAX
  • 豊富な付属品
  • 美しい筐体
  • 耳にすっぽり収まる装着感
  • 激しい楽曲は苦手
  • 駆動力はある程度必要

4.3

高音

4.5

中音

4.1

低音

4.1

解像度

5.0

装着感

5.0

コスパ

総合評価

5/5

A4000

  • 柔らかくも立ち上がりの良い音
  • A3000よりもさらに高解像度
  • ボーカルも楽器隊も高品質に聴こえる
  • 豊富な付属品
  • 美しい筐体
  • 駆動力はある程度必要

4.4

高音

4.5

中音

4.2

低音

4.2

解像度

5.0

装着感

5.0

コスパ

ファイナル(final)
¥15,180 (2021/03/02 18:38:46時点 Amazon調べ-詳細)
目次

final A3000 A4000 レビュー

スペック比較

スペック一覧A3000A4000
形式カナル型カナル型
ドライバーf-CORE DU 6mmf-CORE DU 6mm
インピーダンス 18Ω18Ω
音圧感度98dB/mW100dB/mW
プラグ形状3.5mm L字3.5mm L字
コード長1.2m1.2m
重量18g18g
リケーブル対応2pin 埋め込み型 φ0.782pin 埋め込み型 φ0.78
リモコンマイク××
保証期間2年2年

A3000、A4000のスペック一覧。ほぼ同じ数値ですが、音圧感度のみ異なります。

同じ音量で駆動するとA3000のほうがやや小さく聴こえます

カラーバリエーション|それぞれ1色ずつ

カラーバリエーションはA3000はマットブラック、A4000はダークネイビーとそれぞれ一色ずつです。

どちらもマット調の美しい色合いです。

パッケージ

A3000 A4000のパッケージはこちら。

イヤホン本体の造形美を切り出したシンプルなパッケージです。

開封するとこんな感じ。

付属品すべてがシュリンク包装をしており、そこから発泡クッションで覆うという徹底ぶり。

新品であれ、内部で一切傷をつかせない気遣いを施されていますね。

キャリングケースを開けると、イヤホン本体にも包装が!

finalのこういうところが大好きです。

付属品|キャリーケース、イヤーピース5ペア、イヤーピースケース、イヤーフック

付属品一覧
  1. シリコン製キャリーケース
  2. イヤーピース(TYPE E 5サイズ)
  3. イヤーピースケース
  4. イヤーフック TYPE B(ロック機構付き)
  5. マニュアル

A3000 A4000の付属品は上記の通りかなり豊に入っています。

キャリーケースもイヤーピースもかなり質が高いので、別途アクセサリーを購入する必要はとくにないですね。

シリコン製キャリーケースは薄くてポータブル性抜群

A3000、A4000にはシリコン製のキャリーケースが付属しています。

収納部は小さく、イヤホンしか入れることができませんが、ケースが薄くアウターやズボンのポケットに入れてもかさばりません。

バッグに入れたい方や、乾燥剤も入れてイヤホンを長持ちさせたい方は、他のハードケースを使うことをお勧めします。

こんな風にポケットに入れても膨らみを感じず、ポータブル性は良好です!

イヤーピースはTYPE Eが5サイズ付属

final A3000 A4000に付属するイヤーピースはSS / S / M / L / LL の5ペア。イヤーピースを収納するケースもついているので管理がしやすいです。

密閉度と装着感の高さで定評のある「Eタイプ」がそれぞれサイズ別に付属しているため、いずれかのサイズはフィットするかと思います。

ちなみに僕は「M」サイズがぴったりでした。

また、1サイズを刻むごとに軸の色が交互に変わるので、「これはMサイズ?」「これはLサイズ?」と迷うことがなくなります。

finalのちょっとした気遣いが多くのファンを産み出しているのでしょうね。本当に素晴らしいメーカーだと思います。

イヤーフック TYPE B(ロック機構付き)

A3000、A4000を耳にかけて使う「シュアがけ」を行いやすいようにイヤーフックが付属しています。

ロック機構がついているので、イヤーフックだけが外れてしまう心配もありません。

イヤーフックを装着するとこんな感じです。

イヤーフックを使うと、耳にかけて装着する「シュアがけ」が安定しやすいので、ケーブルが耳からポロポロと落ちるという方は使ってみてもいいと思いますよ!

ケーブル|自社開発の2pin OFCケーブルを採用

付属するケーブルは、自社開発の2pin OFC(無酸素銅)ケーブルを採用。純度の高い銅を使っていると思ってください。

こちらのケーブルは非常にしなやかで取り回しが良く、絡まりにくいです。

また、ガサゴソとした「タッチノイズ」も入りにくく、有線イヤホンながらもストレスのない運用ができるケーブルですね。

2pinの口径はφ0.78規格を採用

2pinケーブルのピンの口径は、汎用性の高いφ0.78規格を採用。

2pinリケーブル対応であれば、他のイヤホンでも流用することができます。

プラグはL字を採用

プラグはL字を採用。

根元にブーツ加工が施されており、断線しにくい設計です。

本体|現代美術のような美しさ

A3000、A4000はABS樹脂を採用した軽量の筐体です。

着目してほしいところが、樹脂素材ながらも各面が削り出した造形美。

イヤホンとしてではなく、ひとつのマテリアルとして完成された現代美術のような美しさがあります。

本体内側には「L」「R」の表記と、メーカーロゴ、型番が印字されています。

表面のデザインとは違い、ロゴやモデル名の印字がある分「メカニカル」な印象を受けます。

やはりイヤホンなのでデザインだけにこだわらず実用性も必要です。

埋め込み型の2pinコネクタを採用

A3000、A4000は埋め込み型の2pinコネクタに対応。

口径は汎用性の高いφ0.78に対応。φ0.75でも入らないことはないと思いますが、設置面の兼ね合いで音質に影響があったり、あまりに細すぎると接触不良を起こす可能性もあるのでおすすめはしません。

極性は本体上部が「+」、下部が「ー」

A3000、A4000のピンの極性は、LRともに本体上部が「+」、下部が「-」です。

他社製にリケーブルをする際に参考にしてみてください。

情報を提供いただいたぺ カレーさんありがとうございます!

ノズル径は5.5mm くびれ部は4.6mm ノズル長は3.8mm

A3000、A4000のノズル系は5.5mm くびれ部は4.6mm。

ノズル長は約3.8mmとイヤホンとしては平均的なノズルの寸法です。

他社のイヤーピースでもSHURE用の細いタイプでなければ、問題なく装着できますね。

ただ、付属のEタイプでチューニングしていますし、十分質の良いイヤーピースなので変える必要はないかなと思います。

重量|総重量18.1g、本体のみ2.2g

A3000 A4000の重量ですが、「本体」「ケーブル」「イヤーピース」込みで実測値18.1g。

本体のみだと2.2gと超軽量です。

樹脂素材ということもあり装着していてもズシッとくるような重量感はなく、装着感の良さも相まって快適な装着感です。

ドライバー|新設計「f-Core DU」を採用

A3000、A4000はfinalで自社開発されたドライバー「f-Core DU(エフコアDU)」を採用。ちなみにDUとは「ドライバーユニット」のことです。

f-Core DUの詳細は下記をご覧ください。

この価格帯ではありえない高音質を実現するため、海外に新たな拠点を設け、振動板・ボイスコイル・磁石・磁気回路・各部接着剤などのドライバー部品、また生産機器までも新設計し、完全新設計の6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」を開発しました。ドライバーフロントハウジングの素材は、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく且つ比重の高い真鍮を使用しています。振動板の時間応答性能を高めるために、ボイスコイルは30μの超極細CCAWを使用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部を徹底的に軽量化しています。さらに振動板は、通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスすることによって、圧力の偏りを最小限に抑え、歪みのない均一な振動板の成形を実現しました。

final公式サイトより引用

めっちゃざっくり伝えると、「10,000円でありえない音を出すために自社開発でめっちゃこだわったドライバー」って感じです。

ドライバーを自社開発するだけでもかなり凄いですけどね。

装着感|オーダーメイドイヤホンのようにみったり

A3000
A4000
装着感(5.0)

A3000 A4000の装着感はオーダーメイドのイヤホンのように耳にぴったりとハマります。

遮音性の高さだけで言えばSHUREの「SE215」のほうが上ですが、本体の軽さや耳への収まり、そして圧迫感のない適度な大きさということもあり、負荷のかからない快適な装着感です。

耳から落ちる心配もなく、有線イヤホンの中でもかなりの装着感の高さです。

上位機種であるA8000よりも軽く身軽な装着感で、樹脂製なので冬場に装着しても「冷たっ」となることもないですね。

装着方法

A3000、A4000の装着方法はこちら

STEP
「L」「R」を確認する
STEP
ケーブルを耳に引っ掛けてから画像のように耳穴に挿入
STEP
うまくはまらない場合は耳を引っ張って押し込む

こちらで装着完了です。

次にA3000、A4000の音質をそれぞれご紹介していきます!

A3000 音質|艶やかで包容力のあるウォームサウンド

試聴環境:iBasso DX160
高音(4.3)
中音(4.5)
低音(4.1)
解像度(4.1)
音場(4.2)

A3000の音質は公式で謳う通り、柔らかさと繊細さを持ったウォーム系サウンドです。

低域から高域の音の繋がりがとにかく自然で、一つ一つの音の余韻が絶妙に繋がり一つの線を描くような鳴り方です。

アナログだけで仕上げた職人技のチューニングで、限られたコストで価格を抑えているのにハイエンドイヤホンのような音作りです。

ただ、音のレスポンスの良さはA4000のほうが断然よく、A3000はボーカルや楽曲の雰囲気を艶やかに聴き込みたい方向けです。

外見はぴしっとしてるけど内面は優しくて包容力がある内向的な癒し系ですね。賑やかなところはちょっと苦手みたいです。可愛いですね。大好きです。

おすすめのジャンル|ポップス、バラード、スロージャズ

A3000におすすめのジャンルはポップスやバラード、スロージャズなどBPMが遅い楽曲であれば、A3000の特性をより引き出せます。

まず宇多田ヒカルの「First Love」(FLAC 96khz/24bit)を聴いてみました。

ピークラインの表現が上手く、気持ちの良い刺さりを適度に加え、生でマイク越しに聴いているような臨場感があります。

あくまでボーカルをメインに際立たせますが、トラックが邪魔しないけどサブでは終わらない、楽曲全体を彩る主張の強さもあります。

「First Love」のように全体に柔らかな雰囲気をまとったバラード調の楽曲との相性は鳥肌モノです。

次にTK from 凛として時雨の「unravel」(44.1khz/16bit)を聴いてみました。

TKの繊細なハイトーンボイスからシャウトまで生々しく聴かせますが、「グループ全体」を聴いているというより、「TKの歌声」を聴いているような鳴り方です。

合間に入るストリングスやアコースティックギターの音はとてもキレイなのですが、音数多くBPMが早いため、エレキギターやベースラインが団子になっているような聴こえ方です。

繊細な表現は得意だけど、スピード感のある表現は苦手ではないけど得意ではないことがunravelを聴くと分かりますね。

ロックはA4000のほうが合いそうです。

これらの評価はエージング前の開封したての音質評価のため、エージングを進めれば音の傾向が変わるかもしれません。

A4000 音質|余韻と高解像度を両立

試聴環境:iBasso DX160
高音(4.4)
中音(4.5)
低音(4.2)
解像度(4.2)
音場(4.2)

A4000の音質は、こちらも公式で謳う通りボーカルとリズムを明瞭に感じれるA3000よりもハツラツとしたややウォーム寄りのサウンドです。

A3000よりもひとつの音がピークまで達するまでが速く、余韻は残しつつ一音一音を感じやすい印象です。

何よりこれだけ音のつながりが良いのに団子状のモサっとした音にはならず、楽曲の雰囲気を壊さずに高解像度で出力する職人技のチューニングです。

外見は真面目な容姿ですが、内面は真面目すぎない適度にハメをはずせる協調性のある元気な子ですね。応用力と人望のある生徒会長のようなイヤホンです。大好き。

おすすめのジャンル|ポップス、ロック、アニソン、クラシック

A4000におすすめのジャンルはポップスやロック、アニソンやクラシックなど、中高域を軸とした楽曲との相性が良いですね。

重低音はそこまで出ないので、EDMやヒップホップ、ラウドロックにはSHURE「SE215 SPE」やSENHHERISER「IE40 Pro」など他のイヤホンが良いですね。

A4000も宇多田ヒカルの「First Love」(FLAC 96khz/24bit)から聴いてみました。

A3000と比べると余韻感は少しだけ薄れますが、ボーカルの艶やかさと生々しさは健在。A3000では包容力のある柔らかなボーカルを聴かせてくれましたが、A4000はボーカルの息遣いや強弱をリアルに感じることができる聴こえ方ですね。

トラックも一音一音の像が輪郭を持って作り出されますが、その輪郭に鋭利さはなく耳当たりの良い音でくっきりと聴こえるような鳴り方です。

宇多田ヒカルの「First Love」については聴こえ方が異なるだけであって「A3000」「A4000」どちらが良い?という感じでもなく”どちらも”良いですね。

次にTK from 凛として時雨の「unravel」(44.1khz/16bit)を聴いてみました。

ボーカルがメインではありますが、楽器隊もほんの少しだけ後ろに配置され、ほぼフラットな立ち位置で楽曲全体のグルーブ感を出しています。

A3000のような音が団子になる現象も起きず、ストリングスやギター、ドラムがそれぞれ独立し、リスニングライクな音で楽曲の雰囲気をもったまま奏でてくれます。

TK from 凛として時雨のように多くの楽器とハイトーンボイスが入れ混じる楽曲との相性はヤバいですね。その傾向からアニソン全般との相性もかなり良いですね。

これらの評価はエージング前の開封したての音質評価のため、エージングを進めれば音の傾向が変わるかもしれません。

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それぞれ駆動力は必要

A3000、A4000ともにですが、スマホ単体だと「鳴らしにくい」イヤホンのため、ゲイン調整をできるDAP(音楽プレイヤー)やポータブルアンプがあれば最大限実力を発揮できます。

DAPはミドルゲイン〜ハイゲインくらいで設定するのがおすすめです。

final A3000,A4000比較 まとめ

A3000、A4000の比較まとめはこちら!価格が近いので同社の「E4000」も聴き比べてみました。

ぜひ参考にしてみてください。

スペック一覧A3000
A4000
E4000
高音(4.3)(4.4)(4.0)
中音(4.5)(4.5)(4.2)
低音(4.1)(4.2)(4.4)
解像度(4.1)(4.2)(4.0)
音場(4.2)(4.2)(4.3)
装着感(5.0)(5.0)(4.0)
音の傾向輪郭の甘いウォーム系輪郭のあるウォーム系中低域寄りのウォーム系
おすすめジャンルポップス
バラード
スロージャズ
ポップス
ロック
クラシック
アニソン
ポップス
ヒップホップ
チル
価格12,800円15,800円15,800円

A3000は完全にウォームサウンドでボーカルを優しく柔らかに聴きたい方におすすめ

A4000はボーカルをメインに聴きながら、楽器隊やトラックも高解像度で聴き込みたいという方におすすめ

上記2機種で低音がいまひとつという方はE4000がおすすめです。

単純な解像度の高さや、モニターライクな音が好きな方、ミュージシャン向けイヤモニを探している方はSENNHEISERの「IE 40 PRO」が良いように感じます。

ミュージシャン向けのレビューであれば「弾き語りすとLABO」さんのIE 40 PROのレビュー記事が一番参考になりますので、ぜひ読んでみてください。またリスナーとは違った作り手側の視点でのレビューが見れて面白いですよ。

A3000、A4000はIE 40 PROにはない”音楽的な楽しさ”や”心地よさ”のあるイヤホンです。

A3000、A4000どちらを買えばいいかについてですが、「普段聴かれる楽曲や好み次第」ですねっ!どちらも素晴らしい出来栄えです!

ただ、これらは体感してみないと正直わからないので、僕のイヤホンを購入するときの座右の銘ですが「迷ったら両方買いましょう」

両方買って気に入らない方をできるだけ早くメルカリやeイヤホン、フジヤエービックで買取に出してしまえばそこまで損はしないと思いますので、両方買ってみるのは本気でおすすめしています。

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