こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はイヤモニで有名な「qdc」が立ち上げたゲーミング特化のサブブランド「FSF(Fire So Fast)」の第1弾モデル「Blink Bound BD01」を紹介します。

- BDシリーズ専用に新開発された10mmのシングルダイナミック
- USB Type-C直結(UAC 2.0)で最大384kHz/32bitに対応
- プラグ部に専用DSPチップを内蔵し、EQ設定を本体に保存可能
- PCのブラウザだけでEQを作れる「FSF Audio Tuning」に対応
- 本体側面のスイッチでe-Sportsモード/ACGミュージックモードを切り替え
- インラインリモコンにMEMSマイクとワンクリックミュートを搭載
- 価格は16,500円(税込)。
「プロ仕様のHi-Fiオーディオによってゲーミングイヤフォンの基準を再定義する」という信念で、2026年に設立されたサブブランドです。その第1弾がBlink Bound BD01となります。
今回はアユートさんより紹介用に提供いただきましたので、実機を使ってどれほどの実力なのか検証していきましょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
▼動画版はこちら▼
FSF Blink Bound BD01 外観・付属品
それではFSF Blink Bound BD01の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
FSF Blink Bound BD01のパッケージはこちら。

qdc急にどうした! 最近の中華イヤホンのようにきゃわいいキャラクターイラストを載せているではありませんか。qdc お前もか……。
最近のソシャゲで出てきそうな感じの女の子ですね。アナタノナマエナンテイウンデスカ。
開封すると、またまたキャラクターの色紙とイヤホン本体、下段にキャリングケースと付属品が収まっています。

付属品|イヤーピース2種、延長ケーブル、セミハードケースなど

- イヤーピース(シリコン製・カスタムノイズアイソレーション)3ペア
- イヤーピース(シリコン製・ダブルフランジ)3ペア
- USB-C to USB-A変換延長ケーブル(約150cm)
- クリーニングツール
- セミハードキャリングケース
- イラストカード
イヤーピースはシリコン製のカスタムノイズアイソレーションが3ペア、ダブルフランジが3ペア付属。

ケースはセミハードタイプ。

地味に大事なのがUSB-A変換の延長ケーブルまで付属するので、デスクトップ環境でも使いやすいです。
本体・ケーブル
FSF Blink Bound BD01のイヤホン本体は、ブラックのシェルにシルバーのフェイスプレートを合わせたデザイン。サブブランドとはいえqdcらしくはないデザインですね。

10,000件以上のカスタムIEMの耳型データをもとに設計されたという3Dプリント成形のシェルを採用。
内側はカスタムIEMに近い、耳のくぼみに沿った膨らみのある形状です。

この価格帯としては珍しいですが、ケーブルは着脱できません。プラグ部にDSPチップを内蔵している都合で、本体直付けの固定式になっています。

リケーブルはしない前提のイヤホンとはいえ、着脱式の方が安心感はあるかな〜。
ノズルは金属製で一般的な口径といったところでしょうかね。

ケーブルは高純度銀メッキ銅の4芯を採用しています。パッケージデザインに合わせた黒と紫であしらわれたゲーミングカラーとなっています。

このケーブルをパッケージの女の子の三つ編みだと思ってお楽しみください(気持ち悪い)
取り回しは良好です。
シェルの側面には物理スイッチを搭載。

これがe-SportsモードとACGミュージックモードの切り替えができます。
分岐部の少し上にはリモコンマイクを搭載。ここにMEMSマイクとワンクリックミュートのボタンが付いています。

プラグはUSB Type-Cのストレートタイプ。3.5mmのアナログ接続には対応していません。

FSF Blink Bound BD01の概要・スペック
スペックはこちら!
| スペック一覧 | FSF Blink Bound BD01 |
|---|---|
| 形式 | カナル型(密閉型) |
| ドライバー | 10mm ダイナミックドライバー×1 (BDシリーズ専用設計) |
| インピーダンス | 19Ω |
| 音圧感度 | 102dB SPL/mW |
| 再生周波数帯域 | 10Hz〜30kHz |
| 遮音性 | 26dB |
| 接続 | USB Type-C(UAC 2.0)/最大384kHz・32bit |
| プラグ形状 | USB Type-C(ストレート) |
| コード長 | 約120cm(+付属延長ケーブル約150cm) |
| 重量 | メーカー非公表 |
| リケーブル対応 | × |
| リモコンマイク | ○(MEMSマイク・ワンクリックミュート) |
| 対応環境 | Windows / Mac / スマートフォン / Nintendo Switch 2 |
| 保証期間 | 1年(ケーブル・付属品は6ヶ月) |
| 価格(税込) | 16,500円 |
FSF Blink Bound BD01 レビュー
装着感|耳が小さめでもすっと入る
FSF Blink Bound BD01の装着感については、さすがqdc。耳にピッタリとおさまります。
実際に装着してみるとこんな感じ。

前から見ても飛び出しは少なめ。

2〜3時間つけっぱなしでゲームしてみましたけど、耳の中が痛くなることはありませんでした。qdcの強みはやはり装着感。
| 装着感 | (4.7) |
2wayモード切替スイッチについて
BD01の面白いところがこの物理スイッチ。EQとは別に音の傾向を切り替えられます。

- e-Sportsモード(スイッチON):FPSやTPS向け。方向の把握と足音の聴き取りを優先した設定
- ACGミュージックモード(スイッチOFF):RPGやリズムゲーム、アニメ視聴、音楽鑑賞向け
メーカーの説明では「e-Sportsモードは主に中高域を調整している」となっているんですけど、実際に切り替えると中低域がグッと前に出てくる印象のほうが強いです。
そのぶん音場は少し狭くなりますが、銃声や爆発音に迫力が乗って大迫力のサウンドになります。
ただしスイッチはシェルの側面にあるので、耳に着けたままだと操作しづらいです。装着する前に切り替え他方がよさそうです。
音質|ゲーミングなのに音楽もちゃんと聴ける
FSF Blink Bound BD01の音質はゲーム用に振りつつも、音楽用として成立するバランスのように感じました。
ゲーミングイヤホンにありがちな極端なドンシャリではないです。
- PC:Windows(USB-C直結)
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:USB Type-C接続
- イヤーピース:付属シリコンイヤーピース(M)

FSF Blink Bound BD01の音の特長は次のとおりです。
4.2
高音
4.3
中音
4.3
低音
音の傾向
まずは基準になるACGミュージックモード(スイッチOFF)から。
低域寄りではあるんですけど、中高域が埋もれないようなバランスです。ドンシャリと呼ぶにはやや低域側に寄っていて、かといって中域が凹んでいるわけでもない。「厚みのあるバランス型」と言うのが一番近いですね。
音の性質は少しマイルド気味で、角を立てて細かい音を無理やり聴かせるような作り方をしていないので、ゲーミング製品にありがちなカチッと感はありません。
e-Sportsモード(スイッチON)に切り替えると、ベースやドラムの中低域が肉厚になって前に張り出してきます。
音場
音場は横に極端に広いタイプではありません。カナル型として標準的な広さ。
ただ、ゲーミング系ということもあり音の方向や距離感は掴みやすく、どこで何が鳴っているかがわかりやすいです。
高音
派手さはなく、モニターイヤホンかのように脚色のない音で引き出すような感覚です。アコギシンバルやハイハットは主張しすぎず、それでいて埋もれずに粒立ち良く鳴らすような感覚。
そして何より刺さらないのがありがたいです。ゲーミングだと銃声や爆発音の高域がキツくて耳が痛くなる製品がけっこうあるんですけど、BD01はうまくスポイルされているおかげで長時間聴いていても聞き疲れしにくいです。
中音
中音域のボーカル、というか声の質はとても良いですね。ゲーミング系で声がいいのは珍しいかも。
声が浮き彫りにされながらも刺さりが少なく、とても聞き取りやすく流してくれるので、ゲームだとキャラクターのボイスやチームのコールが埋もれにくいと思います。爆発音が鳴っている最中でも声が聞き取りやすいですね。
女性ボーカルのバラードを流すと、声の細かい表情や歌い出す直前のブレスまで拾えます。子音がキツくならないのに輪郭はちゃんとある絶妙なラインを突いてくれます。
低音
低域は量感がありつつも広がりないタイトな低音。
バスドラムやキックは輪郭を持って鳴りますし、ゲームだと銃声にちゃんとズドンとした重量感が出ます。e-Sportsモードにすると撃ったときの迫力がさらに増して、単純に撃っていてテンションが上がるやつです。
ただ、サブベースの一番下まで綺麗に伸ばし切るかというとそこまででもなくて、あくまで中低域の厚みで押し出すようなタイプですね。
それでいて中域に被ってこないバランスに仕上がっています。。低域を厚くすると普通はボーカルが遠くなるんですけど、BD01は両立できています。
おすすめのジャンル
メインはゲームですが、音楽も普通にいけます。ロックやJ-POPのようにノリの良い楽曲との相性が良いですね。e-Sportsモードだと余計にノリが良くなるので、ズンドコいきたい場合は逆にe-Sportsモードにしてあげるのもおすすめです。
女性ボーカルのバラードやアコースティック系はACGミュージックモードのほうが合います。あとは声が聞き取りやすいのでYouTubeやASMRなどの音声コンテンツにも向いていると思います。
逆に、クラシックや大編成のジャズのように音場が広い生楽器を多用した楽曲は向いていないように感じました。
FPSもしてみた
実際にFPSもしてみましたが、ACGモードだと少し中高域のハリが強い分、銃声などが少し強く残るような印象。やや聞き疲れしにくい音って感じがしましたかね。
e-Sportsモードに切り替えると、銃声の音が少しスポイルされつつも輪郭は残したままで少し重心が低くなり、足音の臨場感が加わったように聴こえました。長時間プレイするならe-Sportsに切り替えてあげた方が良いと思いました。
ウチの業務代行でありゲームがめちゃめちゃ得意なレオくんに聞いてみると、音の立ち上がりはACGモードの方が早いので、足音はこちらの方が把握しやすかったとのこと。
ただ、ゲームによって環境音や銃声の響きが変わるので、次に解説するEQで各ゲームに特化させた方が、より音を把握しやすくなるかと思います。
ブラウザだけでEQが作れる「FSF Audio Tuning」
BD01の強みはブラウザだけでEQが作れる「FSF Audio Tuning」。
専用アプリのインストールが不要で、PCのChromeかEdgeで専用サイトを開くだけでEQをいじれます。

- プロeスポーツチームと共同制作したFPS向け・ACG向けのプリセット
- PUBG / VALORANT / DELTA FORCE などタイトル別のプリセット
- 任意の帯域を上げ下げできるフリーEQ
- 作ったEQをファイルとして書き出して、他のBD01ユーザーと共有
作ったEQはプラグ部のDSPチップに保存されるので、PCから抜いてスマホに挿してもそのまま有効です。アプリ常駐型のゲーミングイヤホンより明らかに便利です。
試しにVALORANTのプリセットを当てると、足音や銃声のある帯域が前に出てきて、爆発音の鋭い部分が丸められます。長時間プレイの疲労を減らすという意味でも理にかなっていますね。
ただし本体に保存できるEQは1種類だけ。ゲームごとに複数のEQを入れておいて手元で切り替える、という使い方はできません。ここは正直もったいない。
マイクと通話について
マイクはリモコンマイク部にMEMSマイクを搭載。ワンクリックでミュートできるボタンも付いています。
実際にマイクで録音もしてみましたので、聴いてみてください。
実際に使ってみましたが、ノイズを抑えつつ声もなかなクリアに届きます。有線イヤホンでノイキャン効いてるタイプは珍しい。
AIノイズキャンセリングも搭載されていますが、こちらはPCで使うときだけ有効とのことです。
FSF Blink Bound BD01 まとめ
FSF Blink Bound BD01をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.3/5
Blink Bound BD01

- ゲーミング / 音楽鑑賞
どちらにも使えるチューニング - 声がとても聞き取りやすく
聞き疲れもしにくい - カスタムIEMの分野で培った装着感の良さ
- ブラウザだけでEQを設定できる
EQ設定が本体に保存されるので機器を選ばない - 物理スイッチでチューニングを切り替えができる
- ゲインや通話ノイキャンまでついている
リモコンマイク
- リケーブル不可の固定式ケーブル
- EQ設定はPCのみ
- 3.5mmでのアナログ接続ができない
4.2
高音
4.3
中音
4.3
低音
4.3
解像度
4.3
迫力
4.7
装着感
FSF Blink Bound BD01はこんな人におすすめ
同価格帯のリスニング向け有線イヤホンと比べると、音の透明感や音場の広さでは負ける感じはあります。
ただBD01はゲーミングイヤホンということもあり「音の見やすさ」に振った音なので、そもそもコンセプトが違います。
やはり強みは有線イヤホンでありつつもEQを変えられること。しかもAndroidなしでブラウザで変えられるのでiPhoneユーザーでもPCがあれば問題なし。
ゲームがメインで、同じ1本で音楽も良い音で聴きたいと言う方におすすめのイヤホンだと思いました。
以上! FSF Blink Bound BD01のレビューをお送りしました。
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