こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はSoftearsより、チタン合金筐体に11mmダイナミックドライバーを搭載した有線イヤホン「EDGE」をレビューしていきます。

- Softearsの新シリーズ「Lifestyle Listen(LS)」第1弾
- 専用開発の11mmダイナミックドライバーを1基搭載
- 後方チャンバーに迷路状の音響構造「Labyrinth Acoustic」を採用
- 高精度CNC加工のチタン合金筐体
- 7N OCC銀メッキの二層構造ケーブル(0.78mm 2pin/4.4mm)
- 16Ω・128dBと駆動しやすい仕様
Softearsといえば2017年に深センで設立し「Volume S」「RSV」など“ニュートラルでリファレンス的な音”に定評のあるブランド。
とくにVolume Sに関しては、ボクも有線イヤホンおすすめランキングでも取り上げたほど高く評価したモデルです。
そのSoftearsが立ち上げた新シリーズ「Lifestyle Listen(LS)」の第1弾がこのEDGEです。
チタン合金の筐体に11mmの自社開発ダイナミックを1基、というシンプルな構成ながら、後方に迷路状の音響構造を仕込むことで、ダイナミック一基ならではの量感のある低域と、その低域に全く阻害されない中域〜高域が特徴のイヤホンとなります。
国内価格は94,600円(税込)で、シングルダイナミックとしてはハイエンド寄りの位置づけです。
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Softears EDGE 外観・付属品
それではSoftears EDGEの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Softears EDGEのパッケージはこちら。正方形の箱に収められたミニマルなデザイン。

開封するとこんな感じ。

簡易的すぎず、価格に見合った所有感のある梱包ですね。
付属品|UC/Type Bイヤーピース、7N OCCケーブルなど

- UC(Ultra-Clear)イヤーピース
- Type B イヤーピース(リファレンス)
- 7N OCC 銀メッキ 二層構造ケーブル(0.78mm 2pin/4.4mm)
- キャリングケース
- キャリングバッグ
イヤーピースは2種類付属。高域のクリアさと低音の量感を両立しつつ装着感もやわらかい「UC(Ultra-Clear)」と、Softearsのエンジニアがチューニングに使うリファレンス基準の「Type B」が入っています。

好みや曲に合わせて音の傾向を微調整できるので、まず両方試してみるのがおすすめです。

またケースは合皮っぽい素材感。めちゃめちゃシックで高級感があります。

この価格帯としては、付属品はかなり充実している方だと思います。
本体・ケーブル
Softears EDGEのイヤホン本体はこちら。デザインめちゃめちゃ良くない?

このデザイン、White River Design Studioとのコラボで、シグマのミラーレスカメラ「BF」のようなソリッドで角張ったフォルムが元ネタなんだそう。あのカメラめっさかっけぇですもんね。
素材はチタン合金筐体で高精度CNC加工で作られていて、金属ならではのひんやりとした質感と剛性感があります。チタンだから見た目以上に軽いですよ。
光の当たり方で表情が変わる、工業製品的な美しさがありますね。
内側はシンプルな作り。

ケーブルは着脱が可能で、コネクタは0.78mm 2pinに対応しています。

ノズル部は筐体と同じ金属製で結構太くて長め。

付属ケーブルは、7N高純度ロータリーフォージドOCCの銀メッキ二層構造を採用しています。

低域のエネルギー感、中域の太さ、高域のスキンエフェクト低減による伸びまで意識した、付属とは思えない上質なケーブルです。取り回しも柔らかくて扱いやすいですね。
コネクタ部は0.78mm 2pinを採用。

分岐部やスライダーも筐体と同じくとてもスマートなデザインになっています。

プラグは4.4mmバランス固定です。3.5mmタイプは使えないのでご注意ください。後述しますけど、自然な定位のナチュラルな音なので、個人的にはむしろ3.5mmで聴きたかった。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。デザイン全体に一貫性があって、価格相応にめちゃめちゃ高級感があって、かつおしゃれです。

金銭感覚狂ってますけど、この質感の高さで10万円以下は逆に安く感じました。
Softears EDGE スペック
| 項目 | Softears EDGE | Softears Volume S |
|---|---|---|
| シリーズ/位置づけ | LS(Lifestyle Listen)第1弾 | Volumeシリーズ(ミドル) |
| ドライバー構成 | 11mmダイナミック×1 (Labyrinth音響構造) | 2DD(10mmアクティブ+6mmパッシブ) +2BA の計4ドライバー |
| 筐体 | チタン合金(CNC) | 樹脂 |
| インピーダンス | 16Ω | 9.8Ω/31.2Ω(2モード切替) |
| 音圧感度 | 128dB/Vrms | 124dB/114dB |
| 再生周波数帯域 | 20Hz–20kHz | 8Hz–40kHz |
| プラグ | 4.4mm(2pin 0.78mm) | 3.5mm/4.4mm 交換式 |
| チューニング切替 | ✕ | ◯(低/高インピーダンス2モード) |
| 参考価格 | 94,600円(税込) | 319ドル(約54,000円) |
16Ω・128dBと感度が高く駆動しやすいので、スマホ直挿しやポータブルUSB DAC/アンプでも鳴らしやすいのは嬉しいポイント。もちろん良いDAC/アンプで鳴らせば、より真価を発揮してくれます。
同じSoftearsで人気の「Volume S」(ベスト・オブ・ニュートラルと評した1DD+パッシブDD+2BAのハイブリッド)とも比べてみました。
ざっくり言うと、Volume Sは「多ドライバーで全帯域を破綻なく鳴らす、インピーダンス切替まで備えた万能ニュートラル」。対してEDGEは「シングルダイナミック1発で、一体感と量感のある低音・チタン筐体・デザイン性で勝負」という、同じSoftearsでもコンセプトの違う2台です。価格もEDGEの方が一段上ですね。音の細かい違いは後述します。
Softears EDGE レビュー
装着感|金属筐体ながら軽快なフィット
EDGEの装着感は金属筐体のわりに軽快で、ノズルの長さの割にはフィット感は良好に感じました。

イヤーピースだけで支えているような感覚ではありますが、本体が軽いおかげで装着感も安定しています。
幾何学的なデザインですが、耳に当たる面はきちんと計算されていて、耳も痛くなりにくいです。
| 装着感 | (4.5) |
音質について
EDGEの音質はニュートラルを軸にしつつ、シングルダイナミックらしい密度と一体感のあるサウンドという印象です。
特にボーカルの質感は同価格帯と比較しても素晴らしい表現力の高さのように感じましたね。
- スマホ:iPhone 17 Pro
- DAC:NiPO A200 Pro
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:4.4mmバランス接続
- イヤーピース:UC(Ultra-Clear)イヤーピース
- エージング:20時間ほど

Softears EDGEの音の特長は次のとおりです。
4.7
高音
5.0
中音
4.9
低音
音の傾向
音の傾向はこの価格帯としては珍しい中低域寄りのドッシリとしたバランス。その中でもSoftEarsらしく音の性格的には音源をそのまま素直に描くタイプですね。
ニュートラルに出しすぎる感じではなく。シングルダイナミックらしい音のつながりの良さと一体感があって、分析的になりすぎず、音楽的にナチュラルに聴かせてくれます。このあたりのバランス感覚はさすがのSoftears。
Softearsのニュートラル系のなかでも、とくにリスニング向けに寄せたチューニングのように感じましたね。
音場
音場は“めちゃくちゃ広い”というより、適度な広がりのなかで自然に広がるようなタイプ。
また、ダイナミック一発にしては高域側の定位は良く感じますね。
低音
低域は迷路状の音響構造が効いているのか、量感を持たせつつも中高域は阻害しない感覚。
ブーミーにならず、沈み込みと解像感を両立しています。ニュートラル系にありがちな低音の物足りなさは感じにくく、むしろ包み込むような量感と存在感がありますね。
シングルダイナミックって、低音を盛ると中域が濁るっていう“綱引き”が起きがちなんですが、EDGEはそこをうまく分離できています。シングルダイナミックなのにね。
中音
中音域はすごいですね。ダイナミック一発でめちゃめちゃ低音が出ているのに、ボーカルに全くかぶっていないし、めちゃめちゃ生々しく聴かせてくれます。10万円以下のモデルの中ではボーカルの表現力が特に高い方だと思います。
え、ほんまにダイナミック一発?って思うくらいめちゃめちゃ分離できています。おそらくこれが「Labyrinth(迷路状)Acoustic」構造のおかげ。
技術的には後方チャンバーで不要な低中域を吸収して、低音と中域の境界を物理的にスパッと切り分けているそうなんですよね。
だからパンチのある低音を出しつつも、中域のボーカルが低音に飲まれずクリアに際立たせられるようです。中音域はこの構造の恩恵がかなり大きいと感じました。
ボーカルの実在感と密度が非常に高く、声の芯をしっかり捉えつつクリアに鳴らします。また、過度な艶付けはせず、ナチュラルなのに生々しい鳴り方をしますね。ここらへんはSoftearsのリファレンス志向がよく出ているのかと。
低音寄りだから男性ボーカルが得意音もうかもしれませんけど、意外と女性ボーカルや高めの男性ボーカルが得意なように感じました。
高音
高域は主張がやや控えめ。チタン筐体らしいカチッとした硬質さはありつつも、刺激は抑えられたナチュラルな音という印象。
主役は中域と低域に譲っているような感覚で、同価格帯の多ドライバー系イヤホンと比べると解像度感や伸びは控えめ。レスポンスも価格を考えれば並といったところでしょうか。
それゆえに情報過多になりすぎず、しっとりとナチュラルに聴いていられるので聴き疲れもしにくく感じますね。
かといってこもった音というわけでもなく、低音が控えめなパートだとしっかりと粒立ち良く伸びていることがよくわかります。
主張は控えめですけど、シンバルやハイハットなどの金属系の炸裂音の余韻が、自然に空間に溶け込んでいく様がとてもリアルで心地よいです。
おすすめのジャンル
おすすめのジャンルですが、ボーカルもの・アコースティック・ジャズなど、音の質感や実在感を味わいたい生感のある楽曲との相性が抜群なように感じましたね。ジャズボーカルものは特に素晴らしいです。
包み込まれるような低音と、美しく伸びるボーカルが強みなので、女性ボーカルが入っているアンビエント系もとても向いているように感じましたね。
個人的な好みで言えば、マニアックですけど「ChouChou」「matryoshka」あたりがおすすめ。
あとは低音のビートを活かしたシティポップとかですかね。「キリンジ」「山下達郎」あたりもおすすめ。
逆に音数が多い最新チャート曲だと、同価格帯の多ドライバー系と比較するとモタつくような感覚はありますね。自然にしっとりと聴くタイプのイヤホンだと思います。
総評
相変わらず派手さでガツンとくるタイプではないですけど、聴けば聴くほど良さがわかる“素直で良い音”です。ダイナミック一発系にしては鳴らしやすいのもポイント。
音の性格はVolume Sと比べると、方向性の違いがはっきりします。
Volume Sは多ドライバーらしく全帯域をカッチリ整えたニュートラルサウンドで、こちらの方が最近の中華ミドルハイクラスの中華イヤホンっぽい鳴り方。
対してEDGEは、シングルダイナミックならではの音のつながりの良さと、包み込むような低音の量感と、非常に生々しいボーカルを楽しむ一体感のあるサウンドです。中華イヤホン系だとあまりない類ですね。
Softears EDGE まとめ
総合評価
4.5/5
Softears EDGE

- ニュートラルで誇張しないサウンド
- 実在感が非常に高いナチュラルなボーカル
- 包み込まれるような上質で量感のある低音
- 筐体の堅牢生・デザインともに上質
- ケーブルの取り回しも良好で素材も良質
- 高域の主張はやや控えめ
- 付属プラグは4.4mmのみ
4.7
高音
5.0
中音
4.9
低音
4.8
解像度
4.9
迫力
4.5
装着感
Softears EDGEはこんな人におすすめ
EDGEは、Softearsのニュートラル志向をシングルダイナミックで素直に楽しめる一台だと感じました。
それにしてもデザインが本当にかっこいいです。ここまで価格相応の質感があるイヤホンも珍しい気がします。
最近の中華イヤホンのように超高解像度&派手さはないですけど、筐体の質感・声の実在感・包み込まれるような低音・ニュートラルで誇張のない音が魅力のイヤホンだと思いましたね。
以上! Softears EDGEのレビューをお送りしました。


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