こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はTANCHJIMより、1万円以下で買える1DD+1BAのハイブリッド構成の有線イヤホン「OLA II」をレビューしていきます。

- 10mmのDMT5デュアル磁気回路・デュアルチャンバー構造ダイナミックドライバー
+PURE H BAのハイブリッド - ダイナミックとBAを同軸配置
- 0.78mm 2pinのリケーブル対応
- 3.5mm/4.4mm/DSP Type-Cの3モデル展開
- DSP版は8バンドPEQ&TANCHJIMアプリ対応
- 銀メッキ銅リッツ線のツイストケーブル付属
TANCHJIMといえばボーカルのうまさで人気のブランド。低価格モデルの「OLA」も評価が高かったですけど、その後継機がこのOLA IIです。
前作の1DDから1DD+1BAのハイブリッドに進化、またケーブル端子ごとに3モデル用意されており、価格は3.5mmが9120円 / 4.4mmが9420円/DSP Type-Cが9990円と、どれも1万円以下で買えます。
今回はTANCHJIM様より紹介用に提供いただきましたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
YouTube版はこちら
TANCHJIM OLA II 外観・付属品
それではTANCHJIM OLA IIの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
OLA IIのパッケージはこちら。

公式キャラクター「浅野てんき」ちゃんがお出迎えしてくれます。今日もかわいいね。今回は黒のシックなドレスでおめかししているんだね。こちらのドレスバージョンでのパンツも見せてもらってもいいですか。
開封するとこんな感じ。

付属品|イヤーピース、ケーブル、収納ケース

- シリコンイヤーピース S/M/L 2種類 6ペア
- 銀メッキ銅リッツ線ケーブル
- 収納ポーチ
- マニュアル・保証書
イヤーピースはシリコンがS/M/Lの3サイズ。こちらは汎用的なものを使われていますね。イヤーピースは変えてもいいかも。

本体・ケーブル
OLA IIのイヤホン本体はこちら。マットで落ち着いたグレー系の配色で、シックでオシャレに感じます。

本体もとても軽く、軽快に装着していられそう。
内側はこんな感じ。シースルーデザインで、ダイナミックドライバーが詰々に入っているのがわかります。

0.78mm 2pinのリケーブル対応。

ただ、TANCHJIMの2pinはピン部分が長めに設計されているので、互換性は微妙なところ。

ケーブルは銀メッキ銅リッツ線ケーブルを採用。

茶色掛かったグレーの落ち着いた配色のケーブルで、取り回しも良く、タッチノイズも入りにくいです。
プラグは今回は4.4mmバランス / 3.5mm / Type-C. の3モデルが用意されています。どれを選ぶかは自身の環境次第ではあります。

ケーブルの分岐部はこんな感じ。

TANCHJIM OLA II スペック
OLA IIのスペックはこちら。
| スペック一覧 | TANCHJIM OLA II |
|---|---|
| 形式 | カナル型 |
| ドライバー | 10mmダイナミック(DMT5)+PURE H BA ※同軸ハイブリッド |
| インピーダンス | 30Ω ±10% |
| 音圧感度 | 121dB/Vrms |
| 再生周波数帯域 | 8Hz〜48kHz |
| 全高調波歪率 | 0.03%(1kHz・94dB時) |
| プラグ形状 | 3.5mm/4.4mm/DSP Type-C(モデルにより異なる) |
| コネクター | 0.78mm 2pin |
| ケーブル | 銀メッキ銅リッツ線・ツイスト編み |
| リケーブル対応 | ◯ |
| カラー | BlueFlame Ash ほか |
TANCHJIM OLA II レビュー
装着感|小粒&軽量で耳なじみが良い
OLA IIの装着感は小粒で軽く、耳なじみが良いという印象でした。

シェルが小ぶりで軽いので、圧迫感も少なく、長時間着けていても耳が痛くなりにくいです。
ただ、耳全体で支えているというよりは、イヤーピースで支えているような感覚に近いですね。
遮音性はふつうかな。 装着感自体は悪くないですが、周りの音は少し入りやすいように感じましたね。
| 装着感 | (4.3) |
音質について
OLA IIの音質についてですが、1万円以下という価格でありつつ、TANCHJIMらしい美しいボーカルと豊潤なサウンドを体感できるモデルだと感じました。
定番機と比較しても劣る感覚はまったくなく、1万円以下でボーカルを主軸に聴きたい方にとっては間違いなく候補に入れても良いイヤホンだと思いますよ。
- スマホ:iPhone 17 Pro
- DAC:SPACE II
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:4.4mmバランス接続
- イヤーピース:付属Mサイズ
- エージング:20時間ほど

OLA IIの音の特長は次のとおりです。
4.2
高音
4.4
中音
4.2
低音
音の傾向
音の傾向は一言で言うならばボーカルを軸とした美音系サウンド。
中低域をやや多めにして、その上でボーカルを際立たせる中音域と低域を主体としたバランスですね。
音の性格的にはどちらかといえばしっとり系。刺激を抑えていて、クセが少なく聴きやすいチューニングです。
音場
音場は並といったところですが、BAのキラキラとした音が横方向に散りばめられていくような感覚があります。
定位もモニターやゲーミング系のようにビシッと定めるようなタイプではなく、音として自然に広げるようなナチュラルな音場の作り方をしています。
高音
OLAと比べてBAが一基追加されているおかげで、高域側の解像度感や伸びは明らかに良くなっています。
その高域もBA特有のキツさは抑えられていて、キラキラと煌びやかに伸ばしつつも刺激を抑えた聴きやすい音
高域の性質的には「スゥー」や「カチッ」ではなく「キラっ」って感じですね。金属的な余韻を少し加えながら粒立ちよく鳴らすタイプですね。
アコギの音も弦の余韻を加えながら美しく広がっていきますね。
中音
OLA IIのいちばんの強みは、やはり中域のボーカル。中低域の厚みがそのままボーカルに乗って、温かみと実像感のある歌声を聴かせてくれます。
同価格帯の定番有線イヤホンで比較もしてみましたけど、OLA IIが一際ボーカルがキレイで自然ですね。
高域側にはBAが良い仕事がしており、ハイトーン系の女性ボーカルも詰まり感のない澄みわたるような歌声を聴かせてくれます。ただ、DACのゲインや音量によっては、少しピーキーに感じることもあります。
中音域の分離感は価格なりといったところで、主旋律を際立たせつつ、基本的にはボーカルにフォーカスを当てているような感覚です。そのためボーカルと一緒に鳴らすメロディラインは集中しないと聴き分けしにくい感覚があります。
低音
低音はミッドベース多めですが広がりはしすぎず、ボーカルは一切被らないようにバランスを保っていますね。
タイトな迫力もあり、バスドラム・キック音はズンっとした空気の圧を感じるような迫力があります。
ただ、低域〜中低域はややボヤけ気味で、同価格帯の定番機と比べると低域の解像度はやや控えめ。
ボーカルを主体にしつつ、不足のないドッシリとした土台を持つ低音という感じですね。
おすすめのジャンル
やっぱり女性ボーカルものがドンピシャ。J-POPやアイドル、アニソン、シティポップあたりがおすすめ。
レスポンスが特別早いというわけではないので、音数が多くてBPMの速い楽曲だとややもたつく感覚はありますが、ミドルテンポでダンサブルに、もしくはしっとりと聴かせるのは得意です。
USB-Cタイプで聴くと
ここまでの評価は4.4mmバランス接続でSpace IIに繋げて聴いた時の評価でしたが、次にDSPタイプを使ってUSB-C直結で聴いてみました。
こちらだと太めに感じていた低域がダイエットして、ボーカルをより主体的に聴かせるようなバランスになりました。
やはりSpace IIを通して聴いた方が解像度が高くレンジも広くて、明らかに音質がよく感じます。いや、ホント結構なレベルで差を感じます。OLA IIに最適化しているんじゃないかな?ってくらい音のバランスも良くなります。
ただ、DSPタイプであれば9000円でシステムが完結するので、DACを所持していない方やコスパ重視であればこちらを選ぶべきかと。
アプリについて|DSP Type-Cモデルのみ
OLA IIには3.5mm/4.4mm/DSP Type-Cの3モデルがありますが、DSP Type-CモデルだけはケーブルにDAC+DSPを内蔵していて、専用の「TANCHJIM App」に対応しています。
Type-Cで直挿しするだけでDSPが効くので、別途ドングルDACを用意しなくてもスマホ側でイコライザー調整ができます。

アプリでできることは次のとおりです。
- 8バンドPEQ(周波数・Q値まで調整できるパラメトリックEQ)
- アプリ内のサウンドモード・プリセットの切替
- サウンド設定コミュニティから他ユーザーのプリセットを取り込み
- ファームウェアアップデート
目玉は8バンドのPEQ。周波数もQ値もいじれるので、中域を持ち上げてボーカルをさらに前に出したり、逆に低音を少し削ってスッキリさせたりできます。
さらにコミュニティ機能で、他の人が作ったプリセットをそのまま読み込めるのも面白いところ。
DACは所持していなくて、自分好みの音にカスタマイズをしたいという方は、DSP Type-Cモデルがおすすめです。
ただ、このアプリはiPhone単体では使えないので、iPhoneユーザーの方はご注意ください。
TANCHJIM OLA II まとめ
総合評価
4.7/5
TANCHJIM OLA II

- 艶と実体感のある心地良いボーカル
- ドッシリとした量感のある低音
- 刺さりがなくも煌びやかな高域
- 小粒&軽量で圧迫感のない装着感
- 3.5mm / 4.4mm / USB-Cと
3ラインナップ用意されている - DSP版なら音のカスタマイズもしやすい
- iPhoneだとDSP版でもカスタマイズはできない
4.2
高音
4.4
中音
4.2
低音
4.2
解像度
4.3
迫力
4.3
装着感
TANCHJIM OLA IIは、9,000円台でTANCHJIMらしい艶やかなボーカルと量感のある低音、煌びやかかつ刺さりの少ない高域を楽しめる美音系イヤホンという印象でした。
解像度感で攻めるタイプではないですけど、クセ少なくて長時間でも疲れない音で、1万円以下で女性ボーカル好きな方なら間違いなく候補に入れても良いイヤホンだと思いますよ。
てんきちゃんのパッケージもかわいいしお得!
以上! TANCHJIM OLA IIのレビューをお送りしました。
あわせて読みたい




コメント