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推しイヤーピースが超進化! radius ディープマウントイヤーピース ZONE を使ってみた

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ポータブルオーディオ専門ブログを運営していますカジェット (@kajet_jt)です。

個人的に推しのイヤーピースである「ディープマウントイヤーピース」ですが、なんと約6年半ぶりの新作が登場しましたよ!

それがディープマウントイヤーピース “ZONE”です。

クリア色のちょっとした質感違いのモデルとか、ケース付きのモデルとかマイナーチェンジは繰り返してきましたけど、新モデルとして登場するのは超久しぶりですよ!

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

ディープマウントイヤーピース ZONEの概要

ディープマウントイヤーピースといえば、シリコンでありつつ高い密閉感と厚みのある低音が特徴のイヤーピースですが、今回は素材に変更が加えられました。

従来まで採用されていたシリコン素材とは異なり、信越化学工業株式会社製のLSR(Liquid Silicone Rubber)を採用しているとのことです。

LSRを採用しているイヤーピースを以前使ったことがありますが、肌への負担が少なくそれでいて吸着性の高い素材で好印象でしたね。

これがディープマウントイヤーピースに採用されたら、長時間していても耳が痛くなりにくく、それでいて深みのある低音を鳴らしてくれそうな予感!

価格は2,530円と少し高くなりましたが、従来のモデル同様にXS,S,M,Lの全サイズ付属パッケージもあります。

ディープマウントイヤーピース ZONE 外観・付属品

パッケージ

パッケージははブルーグレーと右側にラディウスらしいナチュラルカラーで彩られたデザインでおしゃれ。

同サイズ3ペアタイプだとブリスターのみが付属。

ALLサイズだと4ペア付属。

さらにALLサイズには、本格的なイヤピケースとSHUREなどの細軸ノズルに合わせるためのアダプターも付属した3,190円のパッケージもあります。

本体はこちら。非常に透明感の高い素材でめっちゃ美すぃ! まさに素材美!

素材で採用されているLSRは、白金(プラチナ)化合物の付加反応により硬化させることで、優れた物性と非毒性を兼ね備えた無臭の液状シリコンゴムです。

一般的なイヤーピースに採用されるシリコンと比べて極めて柔軟性が高いため、引き裂きに強く、圧縮によってもへたりにくく、それでいて摩耗や損傷に対する耐久性にも優れています。

イヤホンを長時間装着しても耳に負担をかけることなく、高品位な音質を持続的に楽しむことができるとのことです。

メディカルグレードの安全性を備えており、デリケートな肌質の方でも安心して使用できるようです。

そしてディープマウントイヤーピースといえば、この独自の形状。

一般的なイヤーピースと比較して耳のより奥の広いエリアでフィットする独自形状により、シリコンでありつつも高い密閉性を誇ります。

豊かな低音再生とイヤホンの落下防止を両立した装着感を実現できるイヤーピースとなっています。

ノズルの内側は位置調整が可能な2段スリット構造になっていて、イヤホンや耳の形状に合わせてイヤーピースの位置を調整できたりします。

開口部はこんな感じで、やや狭めといったところ。

従来のディープマウントイヤーピースと比較するとこんな感じ。クリア色よりもさらに透明感の高い素材になっていますね。

寸法などは変わらないですが、触ってみた感触はけっこう違います。ディープマウントイヤーピース ZONEの方が従来モデルと比べて傘部がとても柔らかくなっていますね。

LSRと聞くと個人的にはペタッとした触感の印象があったのですが、意外とペタッとしすぎずにサラサラとしているんですよね。

ちなみにradiusさんいわく、ノーマルタイプと成型条件が異なって製造が難しいみたいで、単純に型に流し込む素材をLSRに変更したのではなく、ZONEのために新規で金型を起こしているようです。

ZONE専用の金型を作ったみたいですね! そら価格が高くなるわ、本気すぎる。

寸法

適応ポートサイズΦ5.4×L2.3mm以上
シリコンアダプター使用時 φ3~3.5×L6mm以上
イヤーピース(外径)L 約13.2mm
M 約12mm
S 約11.5mm
XS 約10mm
アダプターサイズ(外形)φ4.8×L6mm

どのワイヤレスイヤホンに使える?

現在所持しているイヤホンで、使用できるかチェックしてみました。全てLサイズで検証しています。

スクロールできます
機種名AirPods Pro 2WF-1000XM5MOMENTUM True
Wireless 3
EAH-AZ80
適合×
機種名TOUR PRO 2ピヤホン7EarFun Free Pro 3Soundcore Liberty 4
適合×

意外とワイヤレスイヤホンでも使えるものが多く、ギリギリケースに干渉しないものがほとんどでした。

有線イヤホンはよほどノズル口径が大きくない限りはどれも装着できそうです。

ディープマウントイヤーピース ZONEを使ってみた感想

それではディープマウントイヤーピース ZONEを実際に使った感想をお伝えしていきます。

今回の検証ではゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 3と4、両方で検証しました。

まずは装着してみよう

まずはMOMENTUM True Wireless 4に装着してみましょう。

前作のディープマウントイヤーピースもMOMENTUM True WIreless 3におすすめしていたのですが、うまく装着できなかった方も多いみたいなので、念のため付け方をお伝えしておきます。

装着する際はそのまま正面から入れようとすると装着できません。

イヤーピースの軸の部分の下側を、イヤホンのノズルに対して少し斜めから引っ掛けて

そのままノズルの上部まで引き伸ばして引っ掛ければ、うまく装着できます。

画像じゃ分かりにくい場合はYouTube版では動画でも解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。

装着感|より奥まで、より異物感なく

装着感の変化についてですが、ノーマルモデルと比べてもかなり良くなっています。

素材がとても柔らかくなっているので、耳の奥まで負担なくスルッと入っていきますね。ノーマルタイプよりも耳の奥までめっちゃ入れやすいです。

耳の奥まで入ったら、耳の内側に吸着するかのように張りつき、そのまま耳の一部として馴染むような感覚があります。異物感がめちゃめちゃ少ないですね。

他のLSRを使用したイヤーピースやノーマルのディープマウントイヤーピースと比べても圧迫感がとても少なくて、それでいて耳内をしっかりと密閉してくれているように感じました。

試しにディープマウントイヤーピースZONEを5時間くらい装着した状態で1日過ごしてみましたが、ゼロではないですけど痛みや痒みがかなり発生しにくい印象でしたね。

装着感(4.8)

遮音性の変化について

MOMENTUM True Wireless 3で検証してみると、純正イヤーピースと比べたら遮音性もなかなかアップしてくれましたね。純正イヤーピースがそもそも傘が浅い設計なので、あまり密閉感が高くないんですよ。その差もあるかも。

MOMENTUM True Wireless 4だと純正イヤーピースの密閉感がアップしているので3ほどは大きく変化しない感じはありますね。

ノーマルバージョンと比べると、より密閉してくれるようになった分遮音性も上がったような気がしなくもないが、ホント微々たる差。多分気のせい。

シリコンタイプでありつつ密閉感を高めて、ノイズキャンセリング効果をしっかり出したい場合におすすめですね。

音質の変化について

ディープマウントイヤーピース ZONEの音の変化ですが、基本はノーマルのディープマウントイヤーピースと変わらずシリコン素材でありつつ深みと芯のある低音が特徴です。

フォームタイプのイヤーピースのように高域が減衰したこもった音ではなく、高域の質感はそのままに中低域の量感を増やすように鳴らしてくれます。

素材が柔らかくなって吸着性も高くなった分、ノーマルタイプよりもさらに耳内を隙間なく埋めているような感覚で、高域のシャリつきや音像のブレが少なくなったように感じました。

ノーマルタイプは少し抜け感があるため、音に華やかさがあるような感じですね。ZONEはモニターのように音を率直に引き出すような感覚に聴こえました。わずかな差ですけど。

ただし相性はある

かといってどんなイヤホンにつけてもベストな音質と装着感になるわけではなく、耳や音の好みによる相性はあります。

たとえば僕の場合だとピヤホン7と組み合わせると、中音ラインが若干引っ込み高域のシャリ付きだけが際立つようなバランスになってイマイチでした。

WF-1000XM5と組み合わせるとうまくフィットはしているのですが、他のイヤーピース同様に歩いた時や首を振った時に鳴るカポカポ音が気になりますね。

EAH-AZ80との組み合わせはなかなか良かったですね!音のバランスは崩さずに中低域に厚みが加えられて、豊かな音に変化してくれました。遮音性も装着感もアップしますし結構おすすめの組み合わせかも。

やはりMOMENTUM True Wirelessシリーズとの相性はイイ

今回試した中では、MOMENTUM True Wirelessシリーズ との相性がやはり良かったですね。とくにMOMENTUM True WIreless 3との相性は最高ですね

純正イヤーピースと比べて明らかに密閉感が上がりましたね! ノイズキャンセリング効果もアップしている気がします。

音質は少し中低域寄りにはなりますが、低域の迫力が増し、さらに深みのあるサウンドに進化しますね。

MOMENTUM True Wireless 4の場合は純正イヤーピースも優秀になっているので、3ほどの大きな差は現れにくくなっている印象でしたね。

抜け感の良い音が好みなら純正イヤーピースの方がいいと思いますし、もう少し中低域寄りに厚みや迫力をプラスしたいならディープマウントイヤーピースZONEを使う方がいいかなと思います。

サウンドパーソナライゼーションの再編集をしておいた方がいい

MOMENTUM True Wireless 4の純正イヤーピースからディープマウントイヤーピースに変える場合、サウンドパーソナライゼーションを再編集しておいた方がいいです。

サウンドパーソナライゼーションの詳細はこちらをご覧ください。簡単に伝えると自分の耳に対してベストなイコライザー設定を作ってくれる機能です。

音のバランスがけっこう変わるので、純正イヤーピースと比べて重心が全体的に低域寄りになるので、再編集しないと少し重たいサウンドに感じるかもしれないです。

ボクの場合純正イヤーピースだと右下あたりにあった青丸がディープマウントイヤーピースの場合はそのまま右あたりになりました。

サウンドパーソナライゼーションを再編集しておけば、装着感や低域の躍動感をアップさせつつ、純正イヤーピースのような抜け感の良い音を再現できるかと思います。

有線イヤホンとも組み合わせてみた

ゼンハイザー IE 900に組み合わせると、広域の自然な伸びやかさはなくなりますが刺さり感はなくなり、中低域の量感がかなり豊かになりますね。

ジャズ・クラシック向けだったチューニングが、ロック・ポップス向けに切り替わったような感覚です。

IE900に合わせる場合は、どのジャンルを好んで聴くかによっておすすめのイヤーピースは変わりそうです。

ワイヤレスイヤホンだけでなく有線イヤホンとも組み合わせてみました。

まず、final A5000と組み合わせてみましたけど、純正イヤーピースだと中高域が煌びやかな繊細な音に中低域に厚みが加えられて、なかなかドッシリとしたサウンドに変化しましたね。

有線イヤホンだと、THIE AUDIO Hype 2が一番相性が良かったかも。低音にさらに深みを加えつつ、中高域も意外とシャキッとクリアな音にしてくれました。かなりおすすめ。

ディープマウントイヤーピース ZONE まとめ

総合評価

4.8/5

ディープマウントイヤーピース ZONE

  • シリコンでありつつ高い密閉感を得られる
  • シリコンでありつつ低音の量感がアップする
  • 耳の奥までしっかり挿入できる
  • 耳への異物感や痒みが発生しにくい
  • 全サイズ入りの販売がある
  • ノーマルモデルよりやや高くなった

4.0

音質

4.8

迫力

4.8

装着感

4.8

遮音性

こんな人におすすめ
  • イヤホンの音に低域の量感や迫力を加えたい
  • フォームタイプは音も装着感も苦手
  • 痒くなりにくくて長時間装着していられるイヤーピースが欲しい
  • MOMENTUM True Wirelessシリーズユーザー

ノーマルのディープマウントイヤーピースより、素材による装着感が大きく向上していてとても良かったです。

高域の刺さりに悩んでいる方や、もっと中低域の量感が欲しい方、けどフォームタイプは苦手という方におすすめですね!

いまディープマウントイヤーピースを気に入って使っている方は、ディープマウントイヤーピースZONEを購入して追いディープしても良いかと思います。

MOMENTUM True WIrelessシリーズとの相性はとくに良いので、お持ちの方はぜひディープマウントイヤーピースZONEを検討してみてください。

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