Victor HA-FW1000T レビュー|圧倒的音場の広さ!まるでアナログで作る空間オーディオ

評価:4.5

こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。

今回は日本の老舗オーディオブランド「Victor(ビクター)」より、2021年11月発売の完全ワイヤレスイヤホン「HA-FW1000T」をご紹介します。

その特徴が外観だけではなく、中のドライバーまで「」を採用したという点。

同社が得意とするWOODシリーズ初の完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

結論からお伝えすると、音質は本当にヤバいレベルですね!

今まで聴いてきた完全ワイヤレスイヤホンの中で、55000円のFoKus PROに次いで良く感じました。

ただ、音質以外の点破棄になるところがチラホラ…….。

今回はこちらの「HA-FW1000T」を購入してきましたので、実機を使ってレビューしていきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

総合評価

4.5/5

HA-FW1000T

  • 音質は完全ワイヤレスで最強
  • 圧倒的な空間表現力
  • 音が滑らかでワイヤレス感が全然ない
  • 価格が39,600円と高い
  • アプリが搭載していない
  • 操作が覚えにくい
  • 外音取り込み性能がイマイチ

4.8

高音

4.9

中音

5.0

低音

4.0

装着感

4.0

ノイズキャンセリング

3.0

外音取り込み

4.0

マイク性能

3.5

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体5.5時間/
ケース込み16.5時間
コーデックSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive充電時間約2.5時間
ドライバー11mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IPX4
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
7.8g/60.0g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら
目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

2021年11月からYouTubeのレビューも始めました!

Victor HA-FW1000T 概要

HA-FW1000Tの特徴
  • Woodシリーズ初の完全ワイヤレスイヤホン
  • 大口径の11mmウッドドーム振動板を搭載
  • 「K2テクノロジー」でどんな音源でもハイレゾ相当に
  • 新開発「スパイラルドットProイヤーピース」を採用
  • 96kHz/24bitまで対応した「aptX™ Adaptive」に対応

HA-FW1000Tを一言で表すとすれば「音質超特化型のウッドドライバー採用完全ワイヤレスイヤホン」って感じですね!

カラーバリエーションはなく、ブラックカラーのみとなります。

Victor HA-FW1000T 外観・付属品

パッケージ

HA-FW1000Tのパッケージはこんな感じ。ブランドを象徴するワンちゃんとWOODの表記がありますね。

開封していく等、こんな感じ。あんまりなんか開けたときのワクワク感みたいのはないですね。

付属品|スパイラルドットProイヤーピース5ペア、USB-Cケーブル

付属品一覧
  1. スパイラルドットProイヤーピース5ペアイヤーピース(シリコン製)3ペア
  2. USB Type Cケーブル
  3. マニュアル

僕の大好きなスパイラルドットの最新機種の「スパイラルドットProイヤーピース」というタイプです。前作のスパイラルドット++と比べると、シリコンがもっちりとした質感に変わった気がしますね

あとは充電用のUSB-Cケーブル。

そしてマニュアルって感じですね。

付属品は以上です。

充電ケース・本体|やや大きめだけど高級感あり

本体をチェックしていきましょう。

充電ケースは樹脂っぽい質感ではありつつ安っぽさは感じないマットなんか上質感。傷がちょっと目立ちやすくなりそうな気はしますね。

ここにもワンちゃんが!

手に持ってみるとこんな感じ。最近のワイヤレスイヤホンにしてちょっと太めかなという印象ではありますね.

同価格帯のライバル機あたりで比べてみましたがHA-FW1000Tの充電ケースが一回り大きいですね。

左からHA-FW1000T、WF-1000XM4、EAH-AZ60、Tour Pro+ TWS
天面側のサイズは大体おなじくらい

SONY WF-1000XM4やTechnics EAH-AZ60の方がワンサイズほどコンパクトです。

充電ケースを開けるとこんな感じ。いきなりワンちゃんとWOODのハウジングでお出迎え。

木目のハウジングがなんとも美しい。ギターとかバイオリンなど弦楽器系との相性がすごい良さそうな気はしますね。

奥行きは比較的長めのように感じます。内側はプロモデルっぽくL/Rが青と赤で印字されてます。

筐体がかなりデカめのように感じましたけど、SONY WF-1000XM4と比べてみると、そこまで変わらないように見えますね。

最後に重さですが、総重量は70g、本体片耳で7.8gです。他の完全ワイヤレスイヤホンだと本体が5g前後であることが多いので、やはり少し重ためではあります円。

Victor HA-FW1000T レビュー

装着感|見た目に反してそれなりに良い

HA-FW1000Tは本体がけっこう大きいので、装着感が悪いのでは? と思っていましたが、意外と良いですね笑

最高の装着感とまではいきませんが、通勤で使うくらいであればストレスなく使えますね。

装着している間は見た目の存在感がすごいので、スマート感はそこまでないかもですね。

さすがにジョギング時はイヤホン本体がグラついてしまって耳から落ちそうになりますが、それ以外は特に不満なく使えていますね。

装着感(4.0)

音質|アナログだけで作る空間オーディオ

HA-FW1000Tの音質は空間表現力が凄まじく、まるでアナログ回路だけで作ったAirPods Proの「空間オーディオ」のような広大な音場の広さを持ち合わせています。

音の特徴は以下の通りです。なんかグラフがすごい偏ってますが、実際にこんな感じの傾向のように聴こえました。

音の特長
音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
  • 音質:低音の表現力が特にすばらしいですね。バスドラムが鳴ってから音が広がってから壁への振動が伝わるような音まで再現します。中高域は一聴するとこもりを感じるかもしれませんが、しばらく聴いてみると細かな音まで拾い上げるディテールの細かいサウンドのように感じました。
  • 音場:空間オーディオなどデジタル処理を省いた完全ワイヤレスイヤホンの中では一番音場が広いと思います。ただただ広いだけではなく、目の前で演奏しているかのようなリアル感のある音場の広さを感じます。
  • 傾向:中低域寄りのサウンドで全体的に重心が低めな印象。中〜高域帯はマスクされず、アナログライクで滑らかなサウンドです。
  • 解像度:余韻感たっぷりなのに音の粒立ちの良さも両立した最高のサウンド。ワイヤレス特有の音の損失やザラつきを全く感じないのがすごいですね。これもK2テクノロジーの恩恵だと思われます。

得意なジャンル

  • バラード
  • ヒップホップ
  • ジャズ
  • 弾き語り

ひと言で言うなら「広がりと余韻感たっぷりのウッドサウンド」という感じですね。

ここまで広がりがあって滑らかなサウンドなのに、音の粒立ちが非常に良く、ワイヤレスなのに音の破綻がホントに少なくて同価格帯の有線イヤホンを聴いているような感覚になってきますね。

R側を4回タップすることによって「K2」のON・OFFを切り替えることができるのですが、聴き比べてみると自然に音を補完できているのがよくわかります。

個人的にはSONYの同じような技術である「DSEE」よりも、かなり自然で滑らか音に仕上げてくれるように感じました。

他の完全ワイヤレスイヤホンと比べると

評価に関しては、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとこんな感じです。

製品名HA-FW1000T

EAH-AZ60
EAH-AZ60
WF-1000XM4
WF-1000XM4
高音
(4.8)

(4.8)

(4.8)
中音
(4.9)

(5.0)

(4.8)
低音
(5.0)

(4.8)

(4.8)
傾向音場が超広大な中低域寄りのサウンドボーカルの余韻たっぷりの響きの良いサウンド高解像度系のサラッとサウンド

個人的にはボーカルの艶やかさやハリの良さはEAH-AZ60の方が良いように感じましたが、それ以外の臨場感や広大な音場など音のスケール感はHA-FW1000Tの方が上でしたね。

WF-1000XM4も十分に高音質ですが、HA-FW1000Tと比べるとどこか味気ないように感じてしまいますね。

見た目や装着感・機能性などを度外視して音質だけで評価するならばHA-FW1000Tがいちばん良かったですね。

操作|4回タップはさすがにない

HA-FW1000Tの操作はタッチパネルで行います。

操作方法一覧はこんな感じです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止L側を1回タップ
曲送りR側を2回タップ
曲戻しR側を3回タップ
音量を上げるL側を3回タップ
連続的に下げるには3回目のタップを長押し
音量を下げるL側を2回タップ
連続的に下げるには3回目のタップを長押し
ノイズキャンセリングL側を4回タップ
外音取り込みR側を1回タップ
「K2」機能をON音楽停止中にR側を4回タップ
電話を受ける着信中にLを1回タップ
着信拒否着信中にL or R側を1秒間長押し
通話終了通話中にL or R側を1秒間長押し
ミュート・ミュート解除通話中にL側を1回タップ
マスクモード通話中にR側を4回タップ
音声アシスタントL側を1秒間長押し
ペアリングモードへの移行電源が切れた状態でイヤホンを装着し、∟側を約5秒間長押し

タッチパネルの感度はちょうど良く、各項目が操作をしにくいということもありませんでした。

しかし、慣れの問題だとは思いますが直感的に操作を覚えにくく、ノイズキャンセリングやマスクモードなどの「4回タップ」は狂気の沙汰としか思えません。

まあどちらの機能も常時ONであることが多いので、あまり気にならないと言えば気にならないですね。

アプリに対応していない

HA-FW1000Tは操作方法が覚えにくいだけではなく、アプリも対応していないので操作方法を自由にカスタマイズすることができません。

Phile Webでは次のように掲載されており、アプリの必要がないように網羅的に操作ができる仕様にしているとのことです。

操作は左右ハウジングのタッチセンサー部のみで、専用アプリなどを別途必要としないシンプルな仕様。アプリからの操作は便利である反面、アプリがないと操作できない機能があったりすると逆に不便となってしまう。設計陣としてはそうしたことが起こらないよう、タップ回数を増やすコマンドによってノイズキャンセル(L側4回タップ)、K2テクノロジー(R側4回タップ)のON/OFFも個別に操作できるようになっている。音量調整は100段階のボリュームステップを採用し、1dB単位で好みの音量に調整可能だ。再生側機器の内蔵ボリュームスライダーでもそのステップ数の多さが反映されているので、タッチセンサーでの操作(L側2回タップで音量ダウン、同3回タップで音量アップ)と掛け合わせて活用すると良いだろう。

Phile Web

個人的にはアプリの開発ができなくて、操作を無理やり当て込んだようにしか思えませんけどね。

アプリが必要かどうかは開発陣が決めることではなく、ユーザーが欲しいかどうかだと思うので、アプリ非対応の批判的なレビューがある限りは「必要だった」とは思います。

ボクも操作が慣れなくて好みの操作にカスタマイズしたいですしね。

ノイズキャンセリング|そこまで強くない

HA-FW1000Tのノイズキャンセリング性能ですが、価格に対してそこまで遮音性は高くないですね。

音楽を聴いていれば電車の音は気にならなくなりますが、無音状態が一時的に続くYouTubeを見てるとちょっと気になるかな?という印象です。

ただ、HA-FW1000Tより価格の安いSONY WF-1000XM4や、Technics EAH-AZ60と比べても2ランクほど遮音性が低いので、もう少し性能を求めたいところではありますねぇ。

ノイズキャンセリング(4.0)

関連記事:【最強はこれ!】ノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキングTOP10|コスパ最強モデルも紹介!

外音取り込み|会話がしにくい

HA-FW1000Tの外音取り込み機能ですが、周りの音がモコモコとして聞こえてしまう印象です。

外音取り込みをONにすると、音量が最低レベルまでグッと引き下げてくれるので、静かな環境だと会話はできるレベルです。

しかし、スーパーやコンビニだとレジ中に店員さんの声が聞こえにくく、結局イヤホンを外して対応することが多かったですね……。

ただ、外音取り込みモードをONにした時に、音量が一気に戻るのではなく、徐々に戻っていく仕様は良かったですね!

現実世界から少しずつ音楽のある世界に戻っていく感じがあって、なんかエモい気持ちになれます笑

外音取り込み(3.0)

こちらも参考にしてくださいね

通話品質|音声は聴き取りやすい

HA-FW1000Tのマイク性能ですが、音声は聴き取りやすく通話用途としては使いやすいように感じました。

また、「マスクモード」というマスク装着時でもクリアな音声を相手に伝えてくれるモードも搭載しています。

それぞれ音声を録音してみましたので、よければ聴いてみてください!

マスクモードなし

マスクモードあり

マスクモードにすると、マスクをつけた状態でもほんの少し声が聞き取りやすくなりますが、通話中に4回タップという動作が必要というめんどくささ。

超クリアになって聞こえやすくなるわけでもないですし、個人的にはどっちでもイイかな?という印象ですね。

通話品質(4.0)

こちらも参考にしてくださいね

音の遅延|ほとんど感じない

HA-FW1000Tの音の遅延はほとんどなく、iPhoneで動画を見ても違和感なく動画を視聴することができます。

音質が良いことと音場も広いことも相まって、弾き語りのライブを見るときの臨場感がすばらしいですよ!ボクの好きな青葉市子さんを見る時にまじで最高でした。

ギターの響きが本当にリアルなので、動画で見た時の生感がすごいですね!

遅延の少なさ(4.5)

Victor HA-FW1000T まとめ

HA-FW1000Tをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

HA-FW1000T

  • 音質は完全ワイヤレスで最強
  • 圧倒的な空間表現力
  • 音が滑らかでワイヤレス感が全然ない
  • 価格が39,600円と高い
  • アプリが搭載していない
  • 操作が覚えにくい
  • 外音取り込み性能がイマイチ

4.8

高音

4.9

中音

5.0

低音

4.0

装着感

4.0

ノイズキャンセリング

3.0

外音取り込み

4.0

マイク性能

3.5

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体5.5時間/
ケース込み16.5時間
コーデックSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive充電時間約2.5時間
ドライバー11mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IPX4
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
7.8g/60.0g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

こんな人におすすめ

  • とにかく音質重視の完全ワイヤレスイヤホンを探している方
  • 暖かみと広がりのあるアナログライクなサウンドが好きな方
  • 弾き語りやJAZZ、クラシック、バラードといったジャンルが好きな方

※タブで切り替えができます

HA-FW1000Tは音質だけで言えば完全ワイヤレスの域を超えたクオリティで、完全ワイヤレスなのに「有線の価格相応の音」を鳴らしているようにも感じましたね。

反面、機能性についてはイマイチで、完全ワイヤレスとしての「利便性の高さ・機動性の高さ」を求めるなら、SONY WF-1000XM4やTechnics EAH-AZ60の方が良いと感じました。

「完全ワイヤレスイヤホン」というより、「ケーブルのない高級有線イヤホン」と考えれば納得できるのではないでしょうか。

まさに賛否両論といった感じの製品ではありますが、純粋に音質だけにフォーカスを当てればすばらしい製品だと思いましたよ!

以上!HA-FW1000Tのレビューをお送りしました。

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