Noble FoKus PRO レビュー|本当に音質最強?1週間使い倒してみた

評価:4.5

こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。

高級イヤホンブランド「Noble(ノーブル)」より、「カスタムIEM(オーダーメイドイヤホン)を無線化する」という逆転の発送で生まれた完全ワイヤレスイヤホン「FoKus PRO」を、元カスタムIEM担当である僕がご紹介します。

タイトル回収のための結論を先にお伝えすると、現時点で音質最強というのは間違いないように感じました。ただ、「どのジャンルでも」というわけではなく、好みや楽曲によっては他にも選択肢があるようにも感じましたね。

このイヤホンのすごいところが、音質のためにノイズキャンセリング・外音取り込みを搭載しなかったところ。

呪術廻戦でいう「天与呪縛」のようなイヤホンですね。finalのZE3000といい、こういうコンセプトの製品は大好物です。

ということでFoKus PROをメーカー様よりお借りしたので、実機を使ってレビューしていきます。ぜひ最後までご覧ください。

YouTube版はこちら!

総合評価

4.5/5

FoKus PRO

  • 本当に音質最強
  • 有線レベルの音の自然さ
  • ロックやポップスなど疾走感のある楽曲と相性が良い
  • フェイスプレートが美しい
  • とにかく高い(55,000円)
  • ケースから取り出しにくい
  • 外に持ち運ぶ時に緊張感がある

5.0

高音

5.0

中音

5.0

低音

4.0

装着感

ノイズキャンセリング

外音取り込み

4.0

マイク性能

3.5

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体7.5時間/
ケース3〜4回分
コーデックSBC,AAC,aptX,aptX adaptive充電時間約1.5時間
ドライバー2BA+1DD充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
7.3g/75.6g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら
目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

2021年11月からYouTubeのレビューも始めました!

Noble FoKus PRO 概要

FoKus PROの特徴
  • 「カスタムIEMを無線化する」コンセプトで生まれたTWS
  • Knowles製 BAドライバー 2基と、新採用の8.2mm径ダイナミックドライバー1基を搭載
  • 一人ひとりに最適なリスニング体験をもたらす、パーソナルモードを搭載
  • aptX adaptiveに対応
  • Bluetoothの接続安定性を強めた日本向け特別仕様の『限定生産品』

音のチューニングには「Wizard(ウィザード)」の名を持つ聴覚学者であり聴覚専門医でもある「ジョン・モールトン」氏が担当。

この方は名機と呼ばれる10万円クラスのイヤホンを数々と開発してきた方で、僕もカスタムIEM担当をしてたんですけど、この方が開発した「Kaiser10」という20万円ぐらいのイヤホンがあったんですよ。それがめちゃくちゃ売れてたんですよね。

そのカスタムIEMのオプションの見た目がすごくて、まるで宝石のようなデザインなんですよ。

これ、イヤホンです。

「ウィザードデザイン」というデザインで、こちらからコンセプトを伝えて、コンセプト通りのものを製作してくれるという、本当にデザイナーにお願いするような感覚でイヤホンを設計してくれるんですよ。

どのデザインで作っていただいても見た目が素晴らしく、世界に一つだけの最高傑作を作ってくれます。

概要はこんなところにして、FoKus PROの外観や付属品をチェックしていきましょう。

FoKus PRO 外観・付属品

パッケージ

それではFoKus PROを開封していきましょう。

パッケージはこんな感じで、Falconシリーズとよく似たようなデザインにはなっています。

ここにウィザードのサイン付きですね

開封してみるとこんな感じ。本体の高級感がすごすぎ。さすが5万円。

付属品|イヤーピース、イヤピケース、充電用ケーブル、ポーチ

付属品一覧
  1. イヤーピース(シリコン)3ペア
  2. イヤーピース(ダブルフランジ)3ペア
  3. イヤーピースケース
  4. USB Type Cケーブル
  5. ポーチ
  6. マニュアル

イヤーピースは本体装着分含め6ペア付属しています。イヤーピースケースもついているので、他社製のイヤーピースをストックして持ち運びたくなりますね。

イヤーピースの種類はダブルフランジタイプとシリコンタイプの2種類。個人的には通常のシリコンタイプのほうが装着感が良かったですね。

ダブルフランジ
ノーマルのシリコンタイプは軸が太め

USBケーブルは短めのType Cケーブルが付属します。

充電ケース・本体

FoKus PROの充電ケースは高級感というか、重厚感がありますね。気軽に持ち運びにくいというか、全体的に金属質な感じなので、傷がつきそうで怖いです。

「良いオーディオ製品=重たい」というのが完全ワイヤレスで再現されたかのような、そんなデザインです。

天面にはNobleのロゴがシンプルに印字されています。

SONY WF-1000XM4と比べると、上蓋分くらい少しだけ大きいという感じですね。

充電ケースを開くとこんな感じ。高級感やっばいですね!本当にカスタムIEMが入ってみたいです。

ちょっと気になったのが、ケース開閉時の引っかかり。フタの根本部分が何か引っかかっている感じがあって、開閉がスムーズじゃないんですよね。これがちょっと気になる。

上蓋部分と根本が干渉して引っかかってる感じが少しある

あと、本体が結構取り出しにくいのですよね。下の画像のようにつまむようにして取り出そうとすると、手の皮脂で滑って全然取り出せないんですよ。

下から親指で上に持ち上げるようにすると少し取り出しやすくなりますが、やっぱりスムーズには取り出せないですね。

電車の乗降時に取り出そうとするのは本当におすすめできません。55,000円が飛んで行きますよ。

それでは本体をチェックしていきましょう!

本体のデザインが何度見ても美しすぎる!ファッションとマッチしない!?そんなものは知らん!!イヤホンが美しければそれでいいんだ!!

筐体は若干大きく感じるんですが、カスタムIEM同様に耳の形に合わしたようなデザインになっているんですよね。

あらゆる耳型のデータを持っているNobleだからこそ、このカスタムIEMのデザインの方ができるんでしょうね。

内側はすごいシンプルというか何も印字がない感じです。

防水性の一切ついていないとのことなので、雨天時の使用を注意です。

ノズル部分はこんな感じで、まるでカスタムIEMのように太めの口径になっています。

前作のFalconは細くて長いタイプだったんですけど、長すぎて個人的に苦手だったんですよね。。今回はだいぶ太めで短くなっているので、そこまで耳の奥までぐっと押し込まれそうな感じはなさそうですね。

最後に重さですが、総重量は75.6g、本体片耳で7.3gです。

他の完全ワイヤレスと比べると、やや重ためって感じですかね。

Noble FoKus PRO レビュー

それではFoKus PROを実際に使っていってみましょう。

装着感|カスタムIEMほどではないけどぴったり

FoKus PROの装着感について、カスタムIEMとまではいかないですが、わりと耳にすっぽりと収まるかな?という印象ではありますね。

画像のようにそれなりに収まってはいますが、若干耳からの飛び出しあるかなという印象ではありますね。特別装着感が悪いという感じでもないです。

人によってはちょっと合わないという方もいらっしゃるみたいですけど、個人的には装着感については不満なしという感じです。

ただ55,000円もするので、完全に耳から落ちない状況じゃないと使うのが怖いんですよね。スポーツ用には絶対おすすめしないです。防水性能とかもないですしね。

本当に音楽専用として通勤で使うか、自宅専用機として使うかどっちかの方がいいかなと思います

装着感(4.5)

音質|まちがいなく最強

音質についてなんですけども、間違いなく完全ワイヤレスで最強クラスではありましたね。

エージングは50時間ほど、試聴環境はXiaomi Redme note 9sを使ってaptX adaptiveで試聴をしました。

音の傾向は次の通りです。

音の特長
音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
  • 音質:音質についてはもう定義から高域までバランスが良く、非常に高解像度で一音一音の純度が高く、まるでミドルクラスの有線イヤホンのような音に感じました。
  • 音場:音場は特別広大という感じでもないですね。カスタムIEMのように外から内へ迫るようなニアフィールドな鳴り方。その分一音一音がとてもパワフルですね。
  • 傾向:ハデめで躍動感のあるサウンド。ロックやポップスなどスピード感あふれるジャンルとの相性が良いですね。
  • 解像度:完全ワイヤレスイヤホンで間違いなく解像度が一番高い。

得意なジャンル

  • ロック
  • エレクトロ
  • ポップス

カスタムIEMのように少し分析的ではあるのですが、一音一音に迫力があるような感じで、ノリよくパワフルに鳴らします。傾向はほんの少しドンシャリという印象ではありましたね。

本当にケーブルがない状態のミドルクラス級の有線イヤホンみたいな感覚で聴けますね。解像度に関しても完全ワイヤレスの中で一番高いと思いますし、疾走感のあるロック系との相性が一番いいように感じました。

ただ全てにおいて最強というわけでもなく、ジャンルによってはFoKus PROを超える完全ワイヤレスイヤホンもありますね。やっぱり得意不得意があるのかなという感じではありました。

他の製品と比べると

音質特化型の完全ワイヤレスイヤホンライバルといえば、JVC HA-FW1000Tと、B&W PI7、この二つかなと思います。

それぞれ比較してみるとこんな感じです。

製品名Fokus Pro

HA-FW1000TPI7
高音
(5.0)

(4.8)

(5.0)
中音
(5.0)

(4.9)

(4.8)
低音
(5.0)

(5.0)

(4.9)
傾向疾走感とパワフルさのある高解像度サウンド立体感と広がりのある中低域寄りサウンド広がりと響きの良さを持ち合わせたサウンド

まずHA-FW1000Tと比べると、性質が全く逆ですね。

FoKus PROは、ロックやポップスをとにかく疾走感のある音でパワフルに鳴らす、バンドのグルーヴ感というのをしっかりと体感できるようなイヤホンという感じです。

対してHA-FW1000Tに関しては音場の広がりが凄まじく、中低域がとにかく豊か。アコースティックなサウンドやチル系のヒップホップ系 など、暖かく広がるようなサウンドやジャンルはめちゃくちゃ得意なんですよね。

ウォーム系のサウンドが好きならHA-FW1000T

比較用にB&WのPI7も購入してきたのですが、生楽器系とかジャズとかクラシック系のジャンルを最強なんですよね。このジャンルにおいては、個人的にFoKus PROより上かなといった印象ではありましたね。

金物系の響きが素晴らしく、シンバルの音が空気に乗って響き渡る感覚を一番リアルに再現してくれてるような感じではありましたね。

クラシック・ジャズならPI7!

FoKus PROは少しモニターっぽさがあるというか、PI7と比較すると味気なく鳴らしてしまうため、管楽器系を心地良く聞きたいという方はPI7がおすすめですね。

以上より、全てのジャンルにおいてFoKus PROの方良いというわけでもないという感じです。ただ、ロックとポップスを聴くのであれば、FoKus PROで間違いないです!

凛として時雨とかストレイテナーなど、邦楽ロックとの相性がマジで最強です。

操作について

FoKus PROの操作はタッチパネルで行います。感度も良すぎず悪すぎず普通といったところですね。

操作方法一覧は以下をご覧ください。

再生停止・音量調整・選曲など、網羅的に操作を行えますので、特に不満もなくといったところです。

アプリについて

FoKus PROはアプリにも対応しています。

できることは次の通りです。

  • イコライザー
  • パーソナルモード(イコライザーの個人最適化)
  • カスタムUI(ボタン設定)
  • etc…

まとめると、主な機能は「イコライザー」と「ボタン設定」の2つという感じですね。

パーソナルモードというものがありますが、これはFoKus PROを耳につけた状態で聴覚検査を行い、聴こえない周波数に対して自動でイコライザー設定を行う機能です。

聴覚検査のように音が聴こえたらタップしていくような感じ

僕の耳だと超低域と超高域だけが強調される感じになったんですけど、音質はパーソナルする前のフラット状態の方が好きでしたね。

僕のパーソナルモードの測定結果。低域と高域が強調されている。

パーソナルモードで好みの音になるかどうかは人次第だと思いますので、FoKus PROを購入されたら一度試してみてもいいと思います。

操作方法の変更は、左右ともに「ダブルクリック」「トリプルクリック」に対して自由に操作を割り振ることができます。

操作ボタンの割り振り

アプリでできることはそれくらいですかね・

このパーソナルモードを使わなければ特別な必要はないかなという感じではあるんですけども、個人的にはなくてもっていう感じですかね。

アプリは以下よりダウンロードできます。

Noble FoKus

Noble FoKus

posted withアプリーチ

音の遅延|ほぼ感じない

FoKus PROの映像と音声のズレですが、動画を見ても遅延に気づかないレベルで、ライブ映像やPVを見ても問題なく楽しめますね。

音質も非常に良いため、ライブ映像やPVを延々と見ていられますよ!

遅延の少なさ(4.5)

FoKus PROにおすすめのイヤーピース

FoKus PROにおすすめのイヤーピースはスパイラルドット++。空気の流れをコントロールして、音の歪みをなくす音質特化型のイヤーピースです。

FoKus PROのノズルの口径は結構太いので、他の完全ワイヤレス向けのイヤーピースって入らないものが多いのですよね。このスパイラルドット++は開口部が広いので、無理なく余裕を持って装着できます。

このスパイラルドット++がFoKus PRO相性がいいように感じましたね。

少しキツめに感じていた高音がスッと抜けるようになり、聴き心地が良くなったように感じましたね!高域をもう少し伸ばしたいとか、音像をビシッと定めたいという方におすすめのイヤーピースです。

Noble FoKus PRO まとめ

FoKus PROをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

FoKus PRO

  • 本当に音質最強
  • 有線レベルの音の自然さ
  • ロックやポップスなど疾走感のある楽曲と相性が良い
  • フェイスプレートが美しい
  • とにかく高い(55,000円)
  • ケースから取り出しにくい
  • 外に持ち運ぶ時に緊張感がある

5.0

高音

5.0

中音

5.0

低音

4.0

装着感

ノイズキャンセリング

外音取り込み

4.0

マイク性能

3.5

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体7.5時間/
ケース3〜4回分
コーデックSBC,AAC,aptX,aptX adaptive充電時間約1.5時間
ドライバー2BA+1DD充電端子Type C
専用アプリ防水
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
7.3g/75.6g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

こんな人におすすめ

  • 完全ワイヤレスで一番音質が良いイヤホンを探している方
  • ロックやポップスなど疾走感のある楽曲が好きな方
  • 普段有線イヤホンを使っているオーディオマニアの方

※タブで切り替えができます

FoKus PROは音質が本当に最強クラス、というかもう最強。有線レベルの音の自然さで完全ワイヤレスだと思わせないような音質の良さを持ち合わせています。

ロックやポップスとの相性がいいので、普段ロックやポップスを聴く方にはめちゃくちゃおすすめですよ!

ただ、5万5000円はちょっと高すぎるっていう感じではあります。外で使うときは落とさないか心配になるので、めちゃくちゃ緊張がありますね。この価格だと他の有線イヤフォンを選びたくなる気持ちもあるのですが、完全ワイヤレスは完全ワイヤレスで便利なんですよね。

ノイズキャンセリングや外音取り込みが必要なく、音質が良ければす全て良しという方にはイチオシです。

中低域の豊かさや、臨場感のある音が好きという方はJVCのHA-FW1000Tとかの方がおすすめかなとは感じましたが、疾走感のある曲やノリの良いジャンルはFoKus PROで間違いないかなと思いました。

以上!FoKus PROのレビューをお送りしました。

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