こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
日本のオーディオメーカーAVIOTより、2019年5月に発売し、大ヒットとなった1万円以下で買える完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01g」が、さらにパワーアップして帰ってきました!その名も「TE-D01gv」!
- 最新コーデックaptX Adaptiveに対応!(けど対応機種が少ない)
- 前作より音質がさらに向上!
- 外音取り込みを新たに搭載!
今回はこちらの「TE-D01gv」のレビューをしていきます。記事後半では前作との比較もしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
他のAVIOTの完全ワイヤレスとの比較はこちらの記事をご覧下さい。
TOTAL
4.5/5
- 1万円以下としては音質が最高クラス
- 再生時間が11時間と長い
- デザインがおしゃれ
- 高い防水性
- 外音取り込みの性能はイマイチ
- ケースから取り出しにくい
4.0
高音
4.3
中音
4.1
低音
3.8
解像度
3.9
装着感
4.2
利便性
Bluetooth/ チップ | 5.2/ QCC3040 | 最大再生時間 | 本体11時間/ ケース込50時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 6mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ○ | 防水 | IPX7 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4.7g/49g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | – | 公式サイト | こちら |
ちなみに新作のTE-D01mとの比較は下記記事をご覧ください。
AVIOT TE-D01gv レビュー
付属品:イヤーピースとUSBケーブル
付属品はイヤーピースとUSB-Cケーブルとシンプルです。
イヤーピースは装着しているものも含め、S,M,Lの3ペア付属しています。
充電ケース:コンパクトでおしゃれ
TE-D01gvの充電ケースはコンパクトでコロンした可愛いデザイン。今回レビューしているアイボリーに関してははバッグの中にいれておけば、一種のコスメ製品と勘違いしてしまうほどのおしゃれさです。
やや厚みがあるので、パンツのポケットに入れて運用すると膨らみが目立つかもしれません。
充電端子:USB-C
充電端子はUSB-Cを搭載。上位機種であるTE-D01d mk2のようにワイヤレス充電機能は備わっていません。
再生時間:本体は11時間、ケース込みで最大50時間
TE-D01gvの再生時間は11時間、ケース込みで最大50時間再生ができます。1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり再生時間が長く、長時間の移動や作業でもバッテリー切れを起こす心配がありません。
指がすべって本体を取り出しにくい
イヤホン本体が楕円形のツルッとしたデザインで滑りやすく、ケースからイヤホン本体を取り出しにくかったり、駅のホームやエレベーターで取り出そうとすると落としそうになったりして怖いです。
バッテリー残量はインジーゲータで表示
バッテリーの残量は充電ケース側面についているインジゲーターで表示されます。
インジゲーター点灯数 | バッテリー残量 |
● | 〜25% |
●● | 〜50% |
●●● | 〜75% |
●●●● | 〜100% |
デザイン:まるでアクセサリーのようなおしゃれなイヤホン本体
TE-D01gvのイヤホン本体は、まるでアクセサリーかのようなおしゃれなデザインです。ボタンロゴ部がゴールド色であしらわれており、1万円以下という価格ながらも所有欲を満たす高級感の演出をしています。
防水性能も高く、30分間水の中にいれても浸水しないIPX7に対応し、汚れた時の水洗いもできます!
ノズル径は5.5mm
TE-D01gvのノズル径は5.5mm、くびれ部は4.4mmです。一般的なノズル径で充電ケースのイヤホン収納部も深いため、他社製のイヤーピースでも完全ワイヤレスイヤホン向けであれば問題なく装着できます。
操作方法:本体操作は物理ボタン
▽音楽再生
- 再生/停止 → R側を1回押す
- 音量を上げる → L側を3回押す
- 音量を下げる → L側を2回押す
- 曲送り → R側を2回押す
- 曲戻し → R側を3回押す
- 外音取り込み → L側を1回押す
▽通話
- 電話を受ける → R側を1回押す
- 着信拒否 → L or R側を1秒間長押し
- 通話終了 → R側を1回押す
▽その他
- 音声アシスタントを起動 → L側 or R側を2秒間長押し
- 電源を切る → L側 or R側を長押し
本体の操作は物理ボタンのため、タッチパネルのように誤作動がなく使えます。ボタンを押した時の音も消音対策がされており、耳内にそこまで響かずストレスのない操作ができます。
外音取り込みモードがL側を1度押すだけでONになるのは、操作が少なく便利ですね。
ペアリング:簡単!取り出したらすぐペアリングモード
ペアリングはこちらで完了です。「オートペアリング」に対応しているため、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に電源オン→スマホと接続されます。
両耳のペアリングがうまくいかなくなったらリセットをしよう
両耳同士の接続がうまくいかない場合は、一度リセットしてみましょう。
リセットの手順はこちら。
- スマートフォンのBluetooth接続リストから「AVIOT TE-D01gv」を削除する
- 両方のイヤホンの電源を「オフ」にし、充電ケースにいれ両方のイヤホンを10秒間長押しする
こちらでリセット完了です。
特徴:最新コーデックaptX Adaptive対応!しかし・・・
TE-D01gvは最新チップ「QCC3040」を搭載しBluetoothバージョン5.2と、電波の混雑や音声データに応じて279kbps〜420kbps間の最適なビットレートに可変させる最新コーデック「aptX Adaptive」に対応。
これによって街中でも音声の途切れがなくなり、動画でも低遅延、音声も高音質と状況に応じて最適な圧縮率で伝送してくれる超万能な無敵コーデックです。
しかし、iPhoneも含めaptX Adaptiveに対応したスマホがほとんどなく、今のところ「このようなコーデックが使える!」というスペックがあるだけです。これから発売するAndroidスマホで搭載される可能性が高いので、今後に期待しましょう!
装着感:耳にすっぽりと収まる安定した装着感
装着感 |
TE-D01gvの装着感は良好です。イヤホン本体がコンパクトで、上記の写真のように女性の耳でもすっぽりとイヤホン全体が収まります。首を振ったりしても特に落ちる気配がありません。
音質:1万円以下の完全ワイヤレスでトップクラス
高音 | |
中音 | |
低音 |
TE-D01gvの音質は1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスです。
軽くて強度の高いチタン蒸着PU振動板と高磁束密度を誇るネオジウムマグネットを採用しています。なんのこっちゃって感じかもしれませんが、良いドライバー使ってると思っておいてください。
全体的にスッキリとした音ですが、薄い感じではなく勢いがあり、弾けるような瑞々しい音です。高域はよく伸びますがワイヤレスイヤホン特有のザラつきは感じず、アコースティックギターやストリングスの音も雑味なくサラっと奏でます。
低域については必要十分な迫力を保っており、ブーミー過ぎず薄過ぎず”ちょうど良い量感の低音”を出してくれます。
中域は特に明瞭に聞こえ、ボーカルの息遣いから奥行き、音量の強弱まできっちりと表現してくれます。アイドルソングやJ-POP、アニソン、ロックとの相性が良く、歌い手やボーカロイドなどインターネット世代の日本の音楽を聴いている方にはこの上のない製品でしょう。
前作のTE-D01gと比べると、TE-D01gvのほうが低域から高域までのレンジが広がり、ボーカルメインだった前作より楽器隊が目立つようになった印象です。間違いなくパワーアップしていると感じました。
上位機種のTE-D01d mk2と比べると、音の傾向はかなり似通っていますが、全体的なレンジの広さはTE-D01d mk2のほうが上のように感じます。しかし、価格差ほどの音質の違いがないため、スペックやデザイン、予算次第でどちらを選んでも良いかなと思います。
他の1万円以下/前後の完全ワイヤレスイヤホンとの音質比較はこちらの記事をご覧ください。
外音取り込み:必要最小限レベル
外音取り込み |
TE-D01gvの外音取り込みはそこまで性能が高いわけはなく、音楽を止めた状態でギリギリ声を聞き取ることができる必要最小限のレベルです。
あきらかにマイクから集音したかのような音でノイズが多く、BGM感覚で聴いたり、イヤホンをつけた状態で会話をするのは難しいです。
通話品質:普通
通話品質 |
TE-D01gvのマイク性能は普通レベルです。ややノイズ混じりの音声ですが周りの雑音は伝えにくいため、音声は相手側には伝えやすいと思います。
音途切れ:一切なし
接続安定性 |
通勤時に使用しましたが、TE-D01gvの音途切れは一切ありませんでした。iPhoneでの接続での検証のため、コーデックは「AAC」で接続されていますが、「aptX Adaptive」で接続されていなくても、問題なく安定しますね!
遅延:少ない
遅延の少なさ |
iPhoneでの検証になりますが、TE-D01gvの音の遅延は少なめでYouTubeを見てみても、口元と音声のズレはほぼありませんでした。タイミングがシビアな音ゲーやFPSでの使用はややズレが発生するためおすすめできません。
シリコンケースも別売りで販売
TE-D01gvはシリコンケースも別売りで販売しています。TE-D01g専用と表記されていますが、前作と寸法は全く同じのため問題なく装着できます。長く愛用したい方は必須のアイテムですね!
他のイヤホンと比較
前作である「TE-D01g」と上位機種「TE-D01d mk2」と比較しました。
比較表 | TE-D01gv | TE-D01g | TE-D01d mk2 |
---|---|---|---|
Bluetooth | 5.2 | 5.0 | 5.0 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | SBC,AAC,aptX | SBC,AAC,aptX |
防水規格 | IPX7 | IPX7 | IPX5 |
ドライバー | 6mm | 6mm | 6mm |
再生時間 | 本体のみ:11時間 ケース込:50時間 | 本体のみ:10時間 ケース込:50時間 | 本体のみ:11時間 ケース込:120時間 |
充電時間 | 約1.5時間 | 約2時間 | 約2時間 |
充電端子 | USB-C | USB-C | USB-C ワイヤレス充電 |
ノイキャン | × | × | × |
外音取り込み | ○ | × | ○ |
アプリ対応 | × | × | ○ |
モバイルバッテリー機能 | × | × | ○ |
価格 | 約8,900円 | 約7,100円 | 約11,300円 |
TE-D01gvとTE-D01gを比較:断然gvがおすすめ
TE-D01gvとTE-D01gを比較しました。上記のスペック上で比較するとそこまで変わらないように見えますが、スペック上ではわからない音質面がかなりグレードアップしています。
低域から高域までレンジが広がり音に締まりがでるようになりました。ひとつひとつの音がよりクリアになり、楽器隊がより鮮明に聴こえるようになったため、ボーカルものだけでなくあらゆるジャンルに対応しやすくなった印象を受けます。
aptX Adaptiveはまだまだ使える機種が少なくメリットを感じにくいですが、音質だけでも十分な進化を遂げているため、安さに惹かれず最新の「TE-D01gv」をおすすめします!断言します!ブログであんまり断言という言葉を使いたくないけど断言します!!
TE-D01gvとTE-D01d mk2を比較:音質はほぼ同等クラス?
TE-D01gvとTE-D01d mk2を比較しました。スペック上は TE-D01d mk2が再生時間が長かったり、そのほかに機能としてワイヤレス充電にも対応。モバイルバッテリー機能もついていたり、アプリにも対応しています。イヤーフィンもついているためスポーツ時も耳から落ちにくく安心して使えたりと、全体的な機能性はTE-D01d mk2に軍配があがります。
音質は、TE-D01d MK2のほうがややレンジが広く感じる気がするが、ほぼ同等クラスです。ケース込みの再生時間やワイヤレス充電などが特に必要がないと感じる場合は、デザインやサイズ感の好みで選んでも良いと思います。
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ちなみに新作のTE-D01mとの比較は下記記事をご覧ください。
AVIOT TE-D01gv レビュー まとめ
TOTAL
4.5/5
- 1万円以下としては音質が最高クラス
- 再生時間が11時間と長い
- デザインがおしゃれ
- 高い防水性
- 外音取り込みの性能はイマイチ
- ケースから取り出しにくい
4.0
高音
4.3
中音
4.1
低音
3.8
解像度
3.9
装着感
4.2
利便性
Bluetooth/ チップ | 5.2/ QCC3040 | 最大再生時間 | 本体11時間/ ケース込50時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX,aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 6mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ○ | 防水 | IPX7 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4.7g/49g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | – | 公式サイト | こちら |
TE-D01gvは1万円以下で購入できる完全ワイヤレスイヤホンの中では、特に音質が良いと感じました。スペックも申し分なく音質、性能どちらをとっても非常に高いコストパフォーマンスです。
外音取り込みはあまり性能は高くないですが、そもそもこの価格帯で外音取り込み機能がついていることが珍しいです。デザインもおしゃれで言うことなしですね!
初めての一台にも、知人へのプレゼントにもおすすめのイヤホンです!
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