こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は1万円以下でアクティブノイズキャンセリング、そして外音取り込みに対応した完全ワイヤレスイヤホン「TaoTronics SoundLiberty 94」を紹介します。
- 1万円以下で買える完全ワイヤレスイヤホン
- 最大-35dBの騒音低減を実現したハイブリッドアクティブノイズキャンセリング
- 外音取り込み機能を搭載
- 9.2mmダイナミックドライバーを採用
- ANC ON時で再生時間最大5時間、ケース込みで20時間
今まで、1万円以下のアクティブノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホンはパッとしたものがありませんでした。
しかし、SoundLiberty 94は最大-35dBのノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能付き!かなり期待できます。
果たして実力はどうなのか?メーカー様より試聴サンプルを頂戴できましたので、実機を使ってレビューをしていきます。
総合評価
4.0/5
- 1万円以下とは思えないくらいノイズキャンセリング効果が高い
- 外音取り込みも自然
- 音質もバランスが良く万人受けしやすい
- 音の遅延もかなり少ない
- タッチ操作がしにくい
3.5
高音
3.5
中音
3.6
低音
4.4
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.3
利便性
Bluetooth /チップ | 5.1/ AB1522A | 最大再生時間 ※ノイキャンON | 本体5時間/ ケース込20時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約2時間 |
ドライバー | 9.2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ○ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.3g/49.8g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | – | 公式サイト | こちら |
他の製品との比較はこちら➡︎最強のノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンランキング
SoundLiberty 94 概要
カラーバリエーションはブラックの1色のみ。
SoundLiberty 94のパッケージはおなじみの、オレンジのロゴから横にスライドして開封する方式。
付属品一覧はこちら。
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースはシリコン製のものが3ペア付属。
軸が浅く傘が広いイヤーピースで、シリコンも肉厚。TaoTronicsのイヤーピースは付属でもなかなか装着感が良いです。
USBケーブルは短めのきしめん状のType Cケーブルが付属します。
短すぎて使いにくいので、自宅の長いケーブルを使ってます。
SoundLiberty 94の充電ケースはこちら。
樹脂素材のシンプルで丸みのあるデザイン。
充電ケースの寸法は72.6×42.3×32.8(mm)。
手で持ってみてもご覧の通りかなりコンパクト。ノイズキャンセリング搭載のイヤホンで再生時間の長さも確保しながらこの小ささはなかなか凄い!
充電端子はUSB Type Cに対応。2020年以降のモデルはType Cがあたりまえになってきましたね。
再生時間はノイズキャンセリングONで本体のみ5時間、ケース込みで20時間。OFFで本体8時間、ケース込み32時間です。
完全ワイヤレスイヤホンとしては平均的な再生時間の長さですね。
充電ケースを開けるとインジゲーターが点灯し、バッテリー残量が確認できます。
バッテリー残量の確認は下の表をご覧ください。
インジゲーター点灯数 | バッテリー残量 |
LED1つ点灯 | 〜25% |
LED2つ点灯 | 〜50% |
LED3つ点灯 | 〜75% |
LED4つ点灯 | 〜100% |
イヤホン本体はロゴ以外の装飾がない無骨なデザイン。
ドライバーは9.2mmのダイナミックドライバーを採用しています。
- ダイナミック(D)型ドライバー → イヤホンで一般的に採用しているスピーカー。
豊かで自然な音が特徴。
完全ワイヤレスイヤホンだと6mm前後のドライバーを搭載することが多いのですがSoundLiberty 94はかなり大口径のドライバーを搭載していますね。
ドライバーが大きければ良いということでもないのですが、迫力や臨場感は出やすいですね。
SoundLiberty 94のノズル径は5.0mm、くびれ部は4.5mm。
ノズル長は約2.7mmです。
他のイヤホンと比べても平均的なノズル径ですが、ノズル長は短め。完全ワイヤレスイヤホン向けであれば他社製のイヤーピースでも装着できますね。
SoundLiberty 94の総重量は50.0g。
本体片耳で5.4g、ケースのみは39.2g。
総重量で卵1個分くらいの軽さ。かなり軽い!
また、SoundLiberty 94はイヤホン本体のみIPX4相当の防水に対応しています。スポーツにも使えますね!
水の飛まつに対して保護される防まつ形。スポーツ時の汗からの保護や雨天時でも安心して使えます。
総評してSoundLiberty 94は他のイヤホンと比べても平均より少し上くらいのスペックで、本体も軽く使いやすそうな印象です。
デザインがちょっと無骨すぎる気もするけど、軽いしコンパクト。再生時間も十分!
SoundLiberty 94 ペアリング・操作方法
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら
SoundLiberty 94のペアリングはこちらで完了です。
「オートペアリング」に対応しているため、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に電源オン→スマホと接続されます。
両耳同士の接続がうまくいかない場合は、一度リセットしてみましょう。
- 接続したスマートフォンやデバイスから「TAOTRONICS SoundLiberty 94」を削除する
- イヤホンを1つ取り外し、LEDインジケータが3回白く点滅するまで、イヤホンの多機能タッチコントロールを10秒間押し続ける。
- もう1つのイヤホンを取り出し、LEDインジケータが3回白く点滅するまで、多機能タッチコントロールを10秒間押し続けます。
- リセット完了。再度ペアリングの手順を行いましょう。
また、SoundLiberty 94はイヤホン本体どちらかを充電ケースに入れた状態にして、片耳のみ使うこともできます。
片耳使用時は自動的に外音取り込みモードになってくれるのが気が利いていますね。
たまに右耳しか使えないイヤホンがあるんだけど、SoundLiberty 94はどちらの耳でも使えるんやで。
SoundLiberty 94の操作はタッチパネルで行います。
▽音楽再生
- 再生/停止 → R側を2回タップ
- 曲送り → R側を3回タップ
- 曲戻し → L側を3回タップ
- 音量を上げる → R側を1回タップ
- 音量を下げる → L側を1回タップ
- ノイズキャンセリングモード → L側を2秒間長押し(片耳だと使えない)
- 外音取り込みモード → L側を2回タップ
▽通話
- 電話を受ける → L or R側を1回タップ
- 着信拒否 → L or R側を2秒間長押し
- 通話終了 → L or R側を1回タップ
▽その他
- 電源を入れる → L側 or R側を1.5秒間長押し
- 電源を切る → L側 or R側を10秒間長押し
- 音声アシスタント → R側を2秒間長押し(片耳モードだとどちら側でも使える)
タッチパネルの感度が少し悪く、思い通りの操作をしにくいような印象を受けます。
SoundLiberty 94 レビュー
装着感|耳の中にすっぽり収まる
SoundLiberty 94は本体が耳の形状に沿った設計で、耳の中にすっぽりと本体が収まり良好な装着感を得られます。
正面アングルから見ても耳からの飛び出しが少ない。
装着した状態でジョギングをしてみても落ちる気配が一切なく、かなり安定した装着感です。
欲を言えば自動装着検出機能も欲しかったです。価格が価格だけに仕方がないですね。
防水性もIPX4とも高いので、スポーツ用途に使うのにもおすすめです。
装着感 | (4.7) |
耳から落ちる気がしませんね!
音質|万人受けするバランス型
SoundLiberty 94の音質は価格相応の「十分高音質」と感じれるようなクオリティで提供してくれます。
- 高音:超高域帯まで煌びやかに出る。高域だけ少し乾いたような音で粒立ちが良い。弦楽器より管楽器や金属形の音がキレイ。
- 中音:男性・女性問わずこもりのないハリの良いボーカルを鳴らしてくれる。
- 低音:大迫力ではないけど、豊かで厚みのある低域。
- 音場:どちらかと言うと広め。
- 傾向:ウォーム寄り。全体的に重心が低め。
- 解像度:価格相応の高さ。特に超高域の解像度が高い。
TaoTronicsらしいバランスの良い万人受けするサウンドですね。
- ロック
- ポップス
- アニソン
弦楽器の表現を伸びやかに表現できないので、クラシックやジャズなど生楽器系は苦手なように感じますが、ポップスはボーカルを際立たせるのでかなり得意ですね。
ノイズキャンセリング機能などを度外視しても、音が良いと感じれるようなイヤホンです。
高音 | (3.7) |
中音 | (3.7) |
低音 | (3.8) |
特徴は少なけどバランスも良い!
他の1万円以下/前後の完全ワイヤレスイヤホンとの音質比較はこちらの記事をご覧ください。
ノイズキャンセリング|電車の走行音をかき消す
SoundLiberty 94のノイズキャンセリング性能はかなり高く、1万円以下とは思えない高い遮音性を提供してくれます。
外部のマイクでノイズを拾い打ち消す「フィードフォワード式」と耳元に近い位置のマイクでノイズを拾い打ち消す「フィードバック式」の2種類のノイズキャンセリング機能で最大-35dBの遮音効果があります。
電車内でRADWIMPSの「祝祭」をiPhoneの音量を60%ほどで聴きながら通勤したのですが、電車の走行音がほとんど聞こえなくなり、音楽だけに浸ることができました。
iPhoneの付属イヤホンを使いながら通勤してた人はSoundLiberty 94を使いだすと、その遮音性の高さに感動すると思います。
また、1万円以下のノイズキャンセリングイヤホンは起動時に「ノイズキャンセリングを手動でON」にしないといけないことが多いのですが、SoundLiberty 94は起動時に自動的にノイズキャンセリングモードになってくれていますね。
これは地味にうれしい。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
価格関係なくノイズキャンセリング効果がかなり優秀!
他の製品との比較はこちら➡︎最強のノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンランキング
外音取り込み|高周波は気になるけど声は自然に聴こえる
SoundLiberty 94の外音取り込みはかなり自然で、1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスの性能です。
そもそも1万円以下で外音取り込み機能がついているイヤホンが少ないのですが、耳で聞いている感覚に近い音で集音性能。
小音量で音楽を流していてもBGM感覚で音楽を聴きながら会話もできます。
声の帯域は自然ですが、袋をくしゃっとした時の音や、自分の鼻息、タイピング音など高周波帯はやや不自然さがあり、若干ではありますが刺さるような音に聞こえます。
そもそもこの価格で外音取り込み機能がついているだけで凄いんですよっ!
外音取り込み | (4.3) |
通話品質|良くも悪くも普通
SoundLiberty 94のマイク性能は普通です。特にマイクが綺麗というわけでもなく、周りの音も拾いやすい印象です。
マイク性能 | (3.0) |
音の遅延|ほとんど感じない
SoundLiberty 94の映像と音声のズレですが、ほとんど感じないレベルで遅延が少ないです。
タイミングがシビアなFPSや音ゲーだと厳しいですが、映画やYouTube、ライブ映像などは口元と音のズレがほぼ感じず、全くストレスの無い視聴ができます。
遅延の少なさ | (4.5) |
SoundLiberty 94 レビューまとめ
総合評価
4.0/5
- 1万円以下とは思えないくらいノイズキャンセリング効果が高い
- 外音取り込みも自然
- 音質もバランスが良く万人受けしやすい
- 音の遅延もかなり少ない
- タッチ操作がしにくい
3.5
高音
3.5
中音
3.6
低音
4.4
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.3
利便性
Bluetooth /チップ | 5.1/ AB1522A | 最大再生時間 ※ノイキャンON | 本体5時間/ ケース込20時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約2時間 |
ドライバー | 9.2mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | – | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ○ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.3g/49.8g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | – | 公式サイト | こちら |
- 予算1万円以内でノイズキャンセリングイヤホンを探している方
- 職場や自宅でしっかり遮音をして作業に集中したい方
- 外音取り込み機能も備わっている安いイヤホンが欲しい方
1万円以下のノイズキャンセリングイヤホンは毎回手動でONにする必要があったり、外音取り込み機能が備わっていなかったり、そもそも音質がイマイチだったりといったイヤホンが多かった印象。
しかし、SoundLiberty 94は1万円以下で「高いノイズキャンセリングイヤホン性能」「外音取り込み機能」「安定した装着感」「バランスの良い音質」とかなり満足度の高いイヤホンでした。
価格関係なくSoundLiberty 94のノイズキャンセリング効果はガチでスゴイです。
コメント