こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はオーディオメーカー「Shanling」より、気軽に持ち運べることを重視した4.4mmバランス出力対応のコンパクトなポータブルCDプレーヤー「EC Play」を紹介します。

EC Playの主な特徴はこちら。
- Cirrus Logic製DAC「CS43198」を搭載
- 「SGM8262」アンプをデュアル搭載し最大700mW@32Ωの出力
- 3.5mmシングルエンド+4.4mmバランス出力に対応
- ディスクを安定させる「アクティブ・マグネティック・クランプ」を搭載
- USB-DACモード(最大384kHz/32bit・DSD256)
- Bluetooth 6.0の送受信に対応(受信はLDAC対応)
- 3450mAhバッテリーで最大12時間再生
- 約418gとECシリーズ最軽量のアルミニウム製ボディ
これまでのECシリーズは、真空管+R2Rの「EC Zero T」や据え置きの「EC Mini」など、音質に全振りしたものが多かったんですが、今回のEC Playはポータブル特化。
「ポータブルCDプレーヤーが日常の音楽に欠かせなかった、あの時代をもう一度」というコンセプトで、ECシリーズで最小クラス・最軽量となるわずか418gを実現したモデルです。
価格は34560円(税込)となります。今までのEC Zero T(89,100円)やEC Mini(54,800円)と比べると少し安めです。
今回は代理店のMUSINさんから紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力なのか検証していきましょう。
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EC Play 外観・付属品
EC Playのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。


- 充電用USBケーブル
- クイックスタートガイド
- 製品保証書
付属品は必要最小限ですね。
本体はECシリーズの中でも最小クラスで、今までのECシリーズと比べるとかなり軽いです。

筐体はブラックのアルミニウム製の堅牢なボディとなっていますね。シンプルながらもカッコいい感じ。
カラーはフェザーグリーン/オニキスブラック/ムーンライトシルバーの落ち着いた3色展開です。

EC ZERO TやEC MINIと比べるとこんな感じ。

前面(操作面)には物理ボタンと小型ディスプレイ、3.5mmと4.4mmの出力端子が配置。

ディスプレイは1.12インチで、ここからトラックの確認や物理ボタンを使って設定が行えます。

側面には物理ロックスイッチを搭載。スライドするとトップカバーがロックされ、持ち運び中の不意なCDの落下を防げます。

背面にはUSB-C端子と3.5mm同軸(コアキシャル)デジタル出力を搭載。CDプレーヤーとしてだけでなく、USB-DACやデジタルトランスポートとしても使えます。

CDの設置はトップカバーを開けてセットするタイプ。

ディスクを安定させる「アクティブ・マグネティック・クランプ」を搭載していて、ディスクへの位置と押圧を継続的に調整することで、回転の安定性とノイズ・振動の低減を図っています。
CDドライブの不要な機械的ノイズや振動の影響を大幅に低減し、安定したCD再生によって高音質を確保しているとのこと。ポータブルでありながら音質を妥協しない設計になっています。
ECシリーズ スペック比較(EC Play / EC Zero T / EC Mini)
これまでのShanlingのポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」「EC Mini」とスペックを比較してみました。出力仕様も同じ表にまとめています(出力は特記なき場合4.4mm High Gain)。
| 項目 | EC Play | EC Zero T | EC Mini |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 34,560円 | 89,100円 | 54,800円 |
| 重量 | 約418g | 約669g | 約1200g |
| DAC | Cirrus Logic CS43198 | 自社R2R「Kunlun」24bit | ES9219MQ×2 |
| アンプ | SGM8262×2 | TPA6120A2×2 | RT6863×2 |
| 真空管 | なし | JAN6418 デュアル | なし |
| 対応ディスク | CD/CD-R/CD-RW | CD(8cm対応) | CD |
| USB DAC | 384kHz/32bit・DSD256 | 768kHz/32bit・DSD512 | 384kHz/32bit・DSD256 |
| Bluetooth | 6.0(送受信) | 5.3(送信のみ) | 5.0 |
| BT受信コーデック | LDAC/AAC/SBC | 非対応 | LDAC / AAC / SBC |
| BT送信コーデック | SBC | SBC / aptX / aptX Adaptive | LDAC / aptX/ AAC / SBC |
| デジタル出力(SPDIF) | ○ | ○ | — |
| バッテリー | 3450mAh | 5500mAh | 6800mAh |
| 連続再生(CD) | 最大12時間 | 約7.5時間(4.4mm) | 最大7.5時間 |
| 出力 3.5mm(High) | 177mW@32Ω | 158mW@32Ω | 140mW@32Ω |
| 出力 4.4mm(High) | 700mW@32Ω | 551mW@32Ω (EXT DC 1220mW) | 248mW@32Ω |
| THD+N(4.4mm) | 0.0005% | 0.02% | 0.0005% |
| ダイナミックレンジ(4.4mm) | 125dB | 117dB | 123dB |
| S/N比(4.4mm) | 125dB | 117dB | 123dB |
| ch セパレーション(4.4mm) | 106dB | 103dB | 115dB |
他のECシリーズと比べて、EC Playはコンパクトさと軽さ(418g)と安さ、そして出力の高さが強み。
音質面では、さすがにEC Zero Tに負けますが、よりお手頃な価格で気軽にCDを高音質で聴けることがEC Playの最大の特徴だと思います。
EC Play レビュー
CDを”CDとして”高音質で聴ける
EC Playのいちばんの魅力はやはり「CDをCDとして聴ける」こと。4.4mmバランス接続という環境で、CDをセットするだけで気軽に高音質に再生できます。

最近はCDを買っても「リッピングして、はい終了」という方が多かったり、そもそもCDドライブがないから聴く術もないという方もいるかと。EC Playを持っていれば買ったCDをそのまま楽しめます。
ジャケットを眺め、歌詞カードを見ながら、一枚のアルバムを丁寧に味わう。その一連の儀式ごと楽しめるのがCDプレーヤーの良さだと思うんですよ。うんうん。
ストリーミングも便利で僕もヘビーユーザーですけど、大好きなアーティストのアルバムだけはCDで持っておきたい派なので、その買ったCDをそのままCDとして高音質で楽しめるのは、想像以上に満たされるものがありますよ。これはマジです。結果だけでなく過程も楽しもうぜ的なやつです。
USB-DACとして使う
EC PlayはCD再生だけでなく、USB-DACとしても使えます。PCやスマホ・タブレットと接続すれば、最大384kHz/32bit・DSD256対応のUSB-DACとして使えます。

CDを持っていない楽曲やストリーミングを聴きたいときはこの方法で聴くのがおすすめ。
CD再生だけでなく、USB-DAC/アンプとしても活躍してくれます。
ちなみに充電しながら使えるので、据え置きのUSB-DAC兼CDプレーヤーとしても使えます。
Bluetoothの送信・受信に対応
EC PlayはBluetoothの送信だけでなく受信にも対応しているのがポイント。
EC Zero Tは送信のみでしたが、EC Playは受信もイケます。
受信機(LDAC/AAC/SBC)として使えば、スマホからEC Playへ飛ばして、EC PlayをBluetooth DAC/AMPとして聴くことができます。LDAC受信に対応しているのはありがたい!
屋外でもスマホで音源をEC Play側に飛ばして、ストリーミング音源をEC Play経由で有線イヤホンを聴くこともできます。
送信機(SBC)として使えば、CD音源をワイヤレスイヤホン/ヘッドホン/スピーカーに飛ばして楽しめます。ただ、送信コーデックがSBCのみはさすがに弱くね……?
2段階ゲイン・100段階ボリューム
100段階の細かな音量調整と2段階のゲイン設定にも対応しています。
高感度なイヤホンには「Low Gain」、駆動が難しいフルサイズヘッドホンには「High Gain」、と使い分けることで、あらゆるイヤホン・ヘッドホンを手軽に鳴らせます。
音質について
EC Playの音質についてですが、先に発売された大型モデルのEC Miniと比べても遜色のないレベルまで音質は良いと思いましたよ。音の傾向もちょっと違います。
やっぱりストリーミングで聴くよりCDで聴いた方が音が濃密かつ滑らかな感じしますね。
そう思ってUSB-DACモードとCDモードで聴き比べてみたんですけど、やっぱり若干違いますかね?
使用しているアプリにもよるかもしれませんけど、USB-DACでApple Musicで聴いた時の方が少し線が細めの音で解像度重視、CDで聴いた方が若干滑らかで濃密な音という印象でしたね。
同じ16ビット / 44.1kHzのロスレス音源とはいえ、CDの方が情報がよりミッチリ詰まっている感覚があります。
- 試聴音源:CD
- モード:High Gain
- ヘッドホン/イヤホン:T3-01 / Nebura
- 接続方式:4.4mmバランス
4.4
音質
音のバランス的にはニュートラル寄りで、ほんのり温かみを残したアナログ感のあるサウンド。
高域は刺さりを抑えつつ素直で聴きやすいShanlingらしいナチュラルな音。
中域は滑らかで各帯域の繋がりが良く、ボーカルも自然で聴きやすい印象。
低域はタイトさを保ちつつも適度なふくよかさもあって自然に広がるような印象。過度に低域を誇張せず、自然に楽曲の土台をしっかり支えてくれます。
いわばShanlingらしい音って感じですかね?
出力も高く、4.4mmバランスのHigh Gainなら700mW@32Ωとパワフルで、鳴らしにくいヘッドホンもしっかり駆動できます。ポータブルでありつも出力はかなり高めです。
イヤホンの特性に合わせてナチュラルな余韻を残しつつ、素直に音を引き出すタイプなのでジャンルも選ばず卒なくこなしてくれます。
EC Miniとも聴き比べてみましたが、同じナチュラル系でありつつもEC Miniの方がもう少し輪郭がカリッとしていて、解像度も少し高いように感じますね。
EC Playの方がほんの少し解像度感は落ちますけど、EC Miniよりもアナログ感のある音で各帯域の繋がりが滑らかな印象を受けますね。また出力はEC Miniより高いおかげで、ヘッドホン接続は余裕のある駆動力を感じられますね。音の好みだけで言えばEC Playの方が好みです。
EC Zero TはR2R+真空管搭載ということもあり、さらに濃密でアナログ感の強い音。さらに解像度も高く粒立ちも繊細で、明らかに1〜2レベル上という印象を受けますね。
EC Playもこの価格でこのサイズ感のポータブルCDプレーヤーとしては、しっかり価格相応の実力のあるように感じましたよ。気軽にCDを聴けるのはやはりいいですね。
サブスクだと検索さえしないような懐かしのアルバムもついつい聴きたくなります。
ギャップレス再生は?
そしてCDプレーヤーとして個人的に必須のギャップレス再生にもしっかり対応していました。
ギャップレス再生とは、アルバムによって一部トラック同士が繋がった楽曲があると思いますが、その曲間をとぎれさせずにシームレスで繋げる機能のこと。
この機能がないと、その曲間で一回音が途切れてしまって、アルバムへの没入感が削がれてしまうんですよ。個人的には必須の機能。
当たり前にある機能やろ?って思うかもしれませんが、これ製品によって対応してなかったりするんですよ。
今回のEC PlayはCD/CD-R/CD-RWでギャップレス再生できるので、アルバムもトラック間で途切れずに楽しめます。
ここは初代のEC Miniではギャップレス再生非対応だったため大きな不満だったポイントでしたが、今回は公式から正式に対応しているとのことなので、不満なく使えます。
その他設定について
再生/停止ボタンを長押しすることで、本体の設定も一部変更できます。

こちらでゲインを「Low・High」の変更や、デジタルフィルターの変更で、音の傾向をほんの少し変えることもできます。
またCD再生時にリピートのON/OFFや、1曲だけのリピート、シャッフル再生などの設定もできます。
EC Play まとめ
総合評価
4.8/5
EC Play

- CDをCDとして高音質で楽しめる
- ECシリーズ最軽量でCDを手軽に聴ける
- USB-DAC・Bluetooth送受信・SPDIF出力と万能
- Bluetooth受信がLDAC対応
- 最大700mW@32Ωのパワフル出力
- 物理ロック&マグネティッククランプで
安定してCDを聴ける - 最大12時間のロングバッテリー
- ギャップレス再生に対応
- Bluetooth送信はSBCのみ
4.4
音質
4.0
携帯性
4.5
拡張性
4.2
利便性
- 自宅にCDをたくさん所持している
- 手持ちのCDを気軽に持ち出して聴きたい
- CDを4.4mmバランス接続で高音質で聴きたい
- USB-DACやBluetooth DACとしても使いたい
EC Playは屋外を含めて自由に気軽にCDを高音質で聴きたい人にはピッタリなプレーヤーだと思いました。
EC Miniと比べても価格も安いですし、小さくて軽いですし、ギャップレス再生も対応していますし、音の傾向もこっちの方が好みですし、EC Miniよりも高く評価していますよ。
自宅に大量にCDがある方も、ファンアイテムとしてCDを持っているけど聴く術がないという方も、ぜひEC Playを検討してみてください。




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