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SENNHEISER IE 100 PRO レビュー|約1万4000円で買える!イヤモニの新たな定番が誕生!

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評価:5

こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

1万円台で買えるモニターイヤホンとして大ヒットとなったSENNHEISER(ゼンハイザー)『IE 40 PRO』に、後継機『IE 100 PRO』が発売されました!

ケーブル着脱部が上位モデルである『IE 400 PRO』『IE 500 PRO』に統一されましたが、それ以外はスペックや見た目など同じようにも感じます。

しかし、実際に聴いてみると音質は前モデルのIE 40 PROと若干異なりますね。

1万円台前半とは思えない解像度の高さと定位の良さに驚きますよ!

今回はこちらの『IE 100 Pro』をメーカー様より提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください!

総合評価

5/5

IE 100 PRO

  • 同価格帯でトップクラスの解像度
  • 原音に忠実なフラットサウンド
  • 高域の伸びが特に素晴らしい
  • 収まりが良く安定した装着感
  • 2年間の安心保証
  • FPSにも最適
  • ASMRにもおすすめ
  • リケーブルの選択肢が少ない

4.5

高音

4.3

中音

4.4

低音

4.5

解像度

4.3

迫力

5.0

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
楽器寄り
ボーカル寄り
目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

SENNHEISER IE 100 PRO 概要・スペック

SENNHEISER IE 100 PROの特徴
  • ライブステージ、ミキシング、プロデュース用途に適した正確なモニタリング・サウンド
  • フラットなデザインにより、長時間でも高い装着感を実現
  • 次世代のシングルダイナミックドライバーを使用
  • リケーブルにも対応(IE 400 Pro、IE 500 Proと同じ仕様)

IE 100 PROはリスニング向けではなく、ステージモニター用、ミキシングやPAなどプロユース向けに制作されたモニターイヤホンです。

音楽制作をされるアーティストの方はもちろんのこと、DJやPA用、YouTuberの方であれば動画編集などモニタリングを必要とするあらゆる環境で使うことができます。

もちろん音楽鑑賞として使ってもOKで、味付けが少なく解像度の高い音を体感できます。

この音を良いと思うか、味付けが欲しいと思うかは人それぞれなのですが、今まで聴こえなかった音がクッキリと聴こえてくるので、隠された音を探しだす楽しさがありますね。

スペックは前モデルのIE 40 PROと比較してみました。

スペック一覧IE 100 PROIE 40 PRO
形式カナル型カナル型
ドライバー10mm広帯域トランスデューサー
(ダイナミックドライバー)
10mm広帯域トランスデューサー
(ダイナミックドライバー)
インピーダンス 20Ω20Ω
再生周波数帯域20hz〜18khz20hz〜18khz
音圧感度115dB115dB
プラグ形状3.5mm3極3.5mm3極
コード長1.3m1.3m
リケーブル対応
(独自Pentaconn端子)

(IE 40 PRO専用端子)
リモコンマイク××
保証期間2年2年

IE 40 PROとスペックは全く一緒で、唯一異なるのがコネクタ部の形状。IE100 PROは上位モデルの『IE 400 PRO』『IE 500 PRO』と同じコネクタに統一されました。

インピーダンスは低く、感度も高いため、スマートフォン単体でもドライブできますね。

また、保証期間も2年間と長く安心して使えます。

IE 100 PROのカラーバリエーションは『ブラック』『クリア』『レッド』の3色。

今回はクリアをメーカー様よりお送りいただきました。

かじかじ

僕のブログではリスナー視点でレビューしていきます!

ちなみに楽曲制作・プロユース視点でのレビューは『弾き語りすとLABO』さんのレビュー記事が参考になりますよ!

それでは早速開封していきましょう!

SENNHEISER IE 100 PRO レビュー

外箱をチェック

IE 100 PROの外箱は、いつものSENNHEISERらしい本体を大きく写したデザイン。

底面はSENNHEISERのコーポレートカラーで彩られています。

付属品|イヤーピース、ポーチ、クリーニングツール

付属品一覧
  1. イヤーピース(シリコン製)3ペア
  2. イヤーピース(フォーム)1ペア
  3. キャリングポーチ
  4. クリーニングツール
  5. マニュアル

SENNHEISER IE 100 PROの付属品はクリーニングツールやポーチまでついており、それなりに豊富。

イヤーピースはシリコンタイプが本体装着分含め3ペア。フォームタイプが1ペアの計4ペア付属。

シリコンタイプは軸部に色づけされており、サイズごとのペアが一目でわかるようになっています。

シリコンかフォームかどちらをつければいいか迷いますが、個人的には耐久性の高いシリコン派です。

試聴してみて高音がキツいと感じたときは、フォームタイプに変えてあげると、素材の特性により高域の刺さりが抑えられますよ。

その他にもキャリングポーチも付属しています。

ハードケースだと「バッグの中がかさばるなぁー」と感じた時にソフトタイプのポーチを使うと、気軽に持ち運べるようになりますよ!

合皮製で質感も高く、なかなかに所有欲を満たしてくれますね。

さらに、クリーニングツールも付属しています。

耳垢がノズルに溜まってきたら、開口部を下向きにして耳垢をほじくり出してあげましょう。

ケーブルはしなやかで取り回しの良い印象。

分岐部にはアジャスターがついており、演奏中も耳から落ちにくいように調整ができる仕様です。

ちなみにプロの方はこんな風に後ろからケーブルを垂らしてアジャスターを後頭部まで締めて使う方が多い印象です。

プラグはL字タイプを採用。プラグの表面にはSENNHEISERのロゴがあしらわれています。

コネクタ部は樹脂部に段差がある『独自のPentaconn』のような形状。

他のPentaconnコネクタとの互換性は一部あるようですが、段差部で干渉する可能性もあるため、事前に対応しているかは確認しておきましょう。

『IE 400 PRO・IE 500 PRO対応』と記載があれば使えるはずです。 間違って『IE 40 PRO用』を買わないように!端子の形状が違いますよ! 

IE 100 Proのイヤホン本体は樹脂製のクリアな筐体。コネクタ根本に黒(左)と赤(右)とマーキングされているので、どちら側か判別しやすいですね。

本体をチェック

現場で使うために色覚で左右を瞬時で判別できる仕様になっているあたり、プロユース向けって感じがしますね。

奥行きも薄く、耳への収まりが良さそうな筐体です。

ドライバーは10mm径ダイナミックトランスデューサーを1基搭載。前モデルのIE 40 PROと同じようですね。

IE 100 PROのノズル径は5.4mm、くびれ部は4.8mm、ノズル長は4.0mm。

わりと平均的なノズル口径のため、他社製のイヤーピースでも問題なく使用できそうです。

ケーブルを装着するとこんな感じ。いかにも業務用って感じの見た目ですが、この無骨さが男心をくすぐってくれます。

IE 100 PROの重量ですが、本体のみだと2.6g、ケーブル込みで19.0gとかなり軽量。

この軽さであれば、ステージで激しいパフォーマンスをしても比重で耳から落ちる心配が無さそうです

装着感|耳内にすっぽり収まる

IE 100 PROの装着感はさすがプロ向けのイヤモニというべきか、耳の形状に合わせてすっぽりと収まってくれます

また、耳掛け部も形状記憶仕様のため、耳の付け根に沿って形状を変えて固定でき、かなり安定した装着感を得られます。

遮音性や密閉感はSHUREのSE215のほうが良く感じますが、装着感は全く不満なしですね!

かじかじ

耳からポロッと落ちる気がしない!

音質|超伸びやかなモニターサウンド

IE 100 PROを以下の環境で聴いてみました。

IE 100 PROは、まさにモニターサウンドのど真ん中のような音作りで、味付けが少なく原音を忠実に再現したかのようなチューニング。

14,000円で買えるイヤホンとは思えないほど高域が伸びやかで解像度も非常に高く、定位も良すぎてどの方向から音が鳴っているかが手に取るようにわかります。

音の特長
  • 高音:とにかく伸びやかで、ストリングスやアコギの音も生音さながらに再現。カチッとしつつも硬くなりすぎず、小気味良くハイハットや弦の爪弾く音をチキチキと鳴らす。
  • 中音:ハリ過ぎず、引っ込み過ぎず、丁度よい塩梅で解像度高く奏でる。ボーカルとコーラスをそれぞれクッキリ聴き分けることもでき、同帯域における分離感の高さを感じ取ることができる。
  • 低音:主張はせず、かと言って迫力や厚みがないわけではなく、あくまで原音に対して忠実に鳴らす。くっきりとした低域のため、ベースラインやタムなど輪郭がわかりにくい音もしっかりと耳で追うことができる。
  • 音場:ふつうではあるが、高域が伸びやかなため広く感じる。
  • 傾向:まさにモニターサウンド。味付けが少なく
  • 解像度:同価格帯だとトップクラスで、どんな細かな音でさえも逃さない。定位の良さも抜群で、どの方向から鳴っているかも手に取るようにわかりやすい。

得意なジャンル

  • オールジャンル

あくまでプロユース向けのイヤホンのため音の余韻や艶やかさはなく、ムーディーに聴くことはできません。

しかし、その無機質かつ解像度の高い音がゆえに、音の一つ一つが重なり合いハーモニーとして奏でていく“過程“を楽しむことができるイヤホンのように感じました。

かじかじ

一つ一つの音が聴こえすぎるっ……!

他のイヤホンと比べると?

IE 100 PROと同価格帯であるfinal『A4000』SHURE『SE215SPE』、そしてSENNHEISERの超高音質完全ワイヤレスイヤホン『CX 400BT』と比較してみました。

IE 100 PRO
A4000
SE215SPE
CX 400BT
高域
(4.6)

(4.4)

(3.8)

(4.3)
中域
(4.4)

(4.5)

(3.9)

(4.2)
低域
(4.4)

(4.2)

(4.0)

(4.3)
解像度
(4.5)

(4.2)

(4.0)

(4.2)
迫力
(4.0)

(4.0)

(4.2)

(4.0)
装着感
(4.7)

(5.0)

(5.0)

(4.7)
音場ふつうふつう狭いやや広め
傾向硬めの
モニターサウンド
ウォーム系
ナチュラルサウンド
ウォーム系
モニターサウンド`
ややウォーム系
リスニングサウンド
コネクタPentaconn2pinMMCX完全ワイヤレス
価格¥14,300¥15,800¥14,300¥14,800

同価格帯と比べても、IE 100 Proの高域の伸びや解像度の高さは頭ひとつ抜けています

解像度の高さより余韻や楽曲としての一体感を楽しみたい方はfinal『A4000』がおすすめですね。

完全ワイヤレスで体感したい方は『CX 400BT』がおすすめです。傾向は少し異なり余韻感や低域の豊かさが付加されていますが、IE 100 PROに近いエッセンスは体感することができます。

SHUREの『SE215SPE』はモニターイヤホンの大定番ではありますが、正直IE 100 PROより1〜2ランクほど音質が落ちるように感じました。僕だったらIE 100 PROを絶対選びますね。

ゲーム用途でも使える

IE 100 PROは前述のとおり定位がとても良く、音楽鑑賞やステージモニター、ミキシングはもちろんのこと、FPSなどのゲームでも大活躍してくれます。

https://youtu.be/n92zwq_Q1aM

こちらの動画で定位を検証すると、足音や銃声だけでも敵がどの位置にいるか正確に把握することができます。

また、イヤモニのため装着感も非常に安定し、外部の音をしっかり遮断してくれるため、ゲームの世界だけに集中することができます。

かじかじ

もしかして、FPS向け最強のイヤホンなのでは!?

ASMR音源にも最適!

IE 100 PROは定位が良く解像度も高いため、ASMR音源を聴くのにもおすすめです。

録音環境やマイクとの距離感を忠実に再現するため、タイピング音や立体音響、ささやき声系など、耳の外側で鳴っている音との相性が良いですね。

またイヤホンの筐体が耳の中にすっぽり収まる形状のため、寝転びながら聴いたり寝返りを打っても耳が痛くなりにくいんですよね。

寝れない夜にASMRを聴いて癒されたり、逆にゾクゾクしたいときにもIE 100 PROは大活躍してくれますよ!

かじかじ

ASMRerにもおすすめ!

IE 100 PROとIE 40 PROを比較すると?

IE 100 PROを聴いたときに、前作のIE 40 PROと音質傾向が何か違うような気がしたので、比較用にIE 40 PROも買ってきました。

左:IE 100 PRO、右:IE 40 PRO
左:IE 100 PRO、右:IE 40 PRO

2機種の違いを細かくチェックしていきましょう。

見た目は端子の違いのみ

IE 100 PROとIE 40 PROの見た目はほぼ一緒で、根元の端子部のみに違いがあります。

左:IE 100 PRO、右:IE 40 PRO

IE 100 PROの方が軸が太く、他のPentaconn端子と一部互換性があり。IE 40 PROは軸が若干細く互換性のない独自端子になっています。

左:IE 100 PRO、右:IE 40 PRO
左:IE 100 PRO、右:IE 40 PRO

接続端子の影響か、IE 100 PROの方が若干抵抗があり、根元でクルクルと回りにくい仕様。IE 40 PROは抵抗が少なく、MMCX端子のようにクルクル回りやすい印象ですね。

IE 100 PRO
IE 40 PRO

長期的に使っていくことを考えると、摩耗が少なそうなIE 100 PROの方が安心な気がします。

スペックも違いはなし

スペック一覧IE 100 PROIE 40 PRO
形式カナル型カナル型
ドライバー10mm広帯域トランスデューサー
(ダイナミックドライバー)
10mm広帯域トランスデューサー
(ダイナミックドライバー)
インピーダンス 20Ω20Ω
再生周波数帯域20hz〜18khz20hz〜18khz
音圧感度115dB115dB
プラグ形状3.5mm3極3.5mm3極
コード長1.3m1.3m
リケーブル対応
(独自Pentaconn端子)

(IE 40 PRO専用端子)
リモコンマイク××
保証期間2年2年

スペックを比較してみると、コネクタ端子以外のスペック値は全く同じですね。

IE 100 PROの方がフラット寄り

実際に比較して聴いてみると、ほんの少し音質が異なり、IE 100 PROがフラット寄りIE 40 PROは比較すると若干ドンシャリ傾向のように聴こえます。

比較表で表すとこんな感じです。

IE 100 PRO
IE 40 PRO
高域
(4.6)

(4.5)
中域
(4.4)

(4.4)
低域
(4.4)

(4.4)
解像度
(4.5)

(4.4)
迫力
(4.0)

(4.2)
装着感
(4.7)

(4.7)
音場ふつうふつう
傾向フラットIE 100 PROと比べると
若干ドンシャリ
コネクタPentaconn独自端子

エージングの進み具合の違いもあるかもしれませんが、音の傾向に僅かな違いがあるように聴こえました。

IE 100 PROの方がフラット寄りで重心が全体的に高くなったような気がします。

また、音像もほんの少し定まった感じがあり、より定位がわかりやすくなった気がしますね。

IE 40 PROユーザーの方は買い替えるほどの違いではありませんが、IE 40 PROをもっとフラット寄りな音にしたいと考えていた方はIE 100 PROに買い替えてもいいかも。

かじかじ

個人的にはIE 100 PROのフラットなサウンドの方が好み!

SENNHEISER IE 100 PRO まとめ

総合評価

5/5

IE 100 PRO

  • 同価格帯でトップクラスの解像度
  • 原音に忠実なフラットサウンド
  • 高域の伸びが特に素晴らしい
  • 収まりが良く安定した装着感
  • 2年間の安心保証
  • FPSにも最適
  • ASMRにもおすすめ
  • リケーブルの選択肢が少ない

4.5

高音

4.3

中音

4.4

低音

4.5

解像度

4.3

迫力

5.0

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
楽器寄り
ボーカル寄り

おすすめできる人、できない人

おすすめできる人
おすすめできない人
  • ステージモニター、DJ、PA、DTMなどプロユースで使えるイヤホンが欲しい
  • 一つ一つの音を細かく聴きたい
  • FPS用、ASMR用のイヤホンが欲しい
  • バラードなどの楽曲を艶感たっぷりに聴きたい
  • リケーブルを楽しみたい

IE 100 PROはステージモニターやDTM用途などプレイヤー側におすすめなのはもちろんのこと、細かな音まで拾い上げて音楽を楽しみたいリスニング用途メインの方にもおすすめです。

それだけではなく、FPSで足音を細かく把握して勝ちに行きたい方、ASMR音源をリアルな音で楽しみたい方など、あらゆるメディアで大活躍してくれるイヤホンです。

音の再現性や解像度の高さだけで見ると2~3万クラスの実力でコストパフォーマンスに優れており、僕も自信をもっておすすめできる実力をもったイヤホンです。

かじかじ

1万円前後で有線イヤホンを検討している方は買いましょう!このイヤホンなら間違いなしです!

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