こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
中国の大手スマートフォンメーカー『HUAWEI(ハーウェイ)』より、1万円以下で買えるノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホンが発売されました。
それが今回紹介する『FreeBuds 4i』です。
今でこそ1万円以下でノイズキャンセリング機能が備わるイヤホンは珍しくなくなりましたが、しっかり遮音できなかったり、風切り音がひどかったりイマイチなものが多い印象です。
今回紹介するFreeBuds4iを買ってみましたが、遮音性も高く風切り音も防ぎ、外音取り込み性能は2万円クラスに匹敵する自然さ!
かなりの実力を備えつつ約9000円で買えるというコスパ最強イヤホン『FreeBuds 4i』の魅力と気になる点を実機を使って紹介していきますので、ぜひご覧ください。
総合評価
4.8/5
- 外音取り込み性能は1万円以下でトップクラス
- BGM感覚で聴くのに最適
- 高いノイズキャンセリング性能
- ノイズキャンセリングONでも7.5時間と長い再生時間
- 通話性能が高い
- 操作項目が少ない
- アプリのカスタマイズ項目が少ない
- 防水がついていない
3.7
高音
3.7
中音
3.8
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.7
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体7.5時間/ ケース込み22時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 10分の充電で4時間駆動 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | 〇 | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | 〇 | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.5g/47.5g |
外音取り込み | 〇 | ゲームモード | – |
自動装着検出 | 〇 | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
HUAWEI FreeBuds 4iの特長
- 1万円以下で買えるノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン
- 外音取り込み機能搭載
- 本体のみで最大10時間再生に対応(ノイズキャンセリングON時は7.5時間)
HUAWEI FreeBuds 4iの特徴は1万円以下でちゃんとしたノイズキャンセリングと外音取り込みを搭載しているという点。
HUAWEIということもあり、5000円台のノイキャン搭載イヤホンよりちゃんとした性能が期待できそうです。
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
充電用のケーブルがめちゃめちゃ長いものが付属しているのがありがたいですね。ベッドルームでもコンセントから届きそうです。
イヤーピースは楕円型でフィルターが備わる特殊な形状です。
HUAWEIのイヤーピースは傘部が薄めで密閉性が低いため、他社のイヤーピースを使う方が実力を発揮しやすいです。
カラーバリエーションは「セラミックホワイト」と「カーボンブラック」、「レッド」。
そして追加された『シルバーフロスト』の計4色展開となります。
今回はホワイトを購入してきました。
HUAWEI FreeBuds 4i レビュー
充電ケース・本体をチェック
HUAWEI FreeBuds 4iの充電ケースは丸いおもちのような形状。手のひらサイズでかなりコンパクトです。
横から見ても薄く、ポケットに入れても膨らみが気になりません。
充電ケース最少クラスのAirPods Proと比べても同サイズ。というか質感がめちゃ似てますね。
胸ポケットにも入るほどのコンパクトさで携帯性はかなり良いです。
充電端子はUSB Type Cに対応。
残念ながらワイヤレス充電には対応していません。
再生時間は本体のみで10時間、ケース込み22時間、ノイズキャンセリングON時は本体再生時間が最大7.5時間と少なくなってしまいますが、AirPods Proの4.5時間と比べるとかなり長め!
イヤホン本体はなんだろ……予算が足りなかったAirPods Proって感じの見た目ですね。
実際に見たり触ったりすると、光沢があり質感も良いのですが、デザインをシンプルにしすぎて逆に安っぽく見えてしまいますね。
本体内側にはL/Rの表記、スティック部の外側にはマイクが備わっています。
ちなみに本体には防水性能は備わっていません。
生活防水レベルはおそらくあると思うのですが、雨天時に使うのは怖いですね。
ランニングで使っても汗で壊れる可能性もあるので、スポーツ用途にもおすすめしません。
ノズル径は楕円型でかなり特殊な形状。
充電ケースの収納スペースもかなり狭いので、他社製のイヤーピースで使えるものは限られてくるでしょう。
HUAWEI FreeBuds 4iの総重量は47.2g、本体片耳で5.5g、ケースのみは36.3g。
こちらもAIrPods Proと同等クラスの軽さで、胸ポケットに充電ケースを入れても重みをほとんど感じないレベルです。
装着感|圧迫感のない自然な装着感
HUAWEI FreeBuds 4iを装着してみると、耳への負担が少なく、長時間着けていても耳が痛くなりにくい自然な装着感のように感じました。
前アングルから見ても耳からの飛び出しが少なくスマート。一見AirPodsのようにも見えますね。
首を振っても落ちる気配がなく、耳が小さい妻にも装着してもらいましたが、ぴったりフィットしているとのことです。
装着感に関しては不満はなく良好ですね。
装着感 | (4.5) |
ずっと付けていても耳が痛くなりにくいね!
音質|中低域寄りの優しいサウンド
HUAWEI FreeBuds 4iの音質は中低域寄りで柔らかく優しいサウンドで、長時間聴いていても耳が疲れにくいように感じました。
各帯域ごとの音の特徴はこちら。
- 高音:刺さりはないが伸びはやや悪めで、こもりはないけどクリアでもないって感じ。
- 中音:ボーカルラインが聴きやすいですが、女性ボーカルは若干しゃがれてしまい荒めな印象。
- 低音:柔らかく広がるような豊かな低域。
- 音場:標準レベル。
- 傾向:中低域寄りに広がる柔らかくて優しい音。
- 解像度:価格を考えるとそこまで高くない。
得意なジャンル
- ポップス
- チル
- ヒップホップ
- ヒーリング
価格帯を考えても正直音質が良いというわけではなく、利便性重視のイヤホンって感じですね。
ただ、音の傾向がずっと聴いていても疲れない角の取れた優しいサウンドなので、BGM感覚で聴くのに最適ですね!
高音 | (3.7) |
中音 | (3.7) |
低音 | (3.8) |
中低域寄りのAirPodsって感じの音ですね。
こちらも参考にしてね!
操作性|操作項目が少ない
HUAWEI FreeBuds 4iはタッチパネルで操作を行うのですが、感度はほどほどで操作はしやすい印象を受けますね。
操作項目は以下をご覧ください。
▽音楽再生
- 再生/停止 → L or R側を2回タップ
- 曲送り → アプリで設定可能
- 曲戻し → アプリで設定可能
- 音量を上げる → 非対応
- 音量を下げる → 非対応
▽通話
- 電話を受ける → L or R側を2回タップ
- 着信拒否 → L or R側を2秒間長押し
- 通話終了 → L or R側を2回タップ
▽その他
- ノイズキャンセリングON・OFF/外音取り込み → L or R側を長押し
見てのとおり、操作できる項目が『再生/停止』『外音モード』とデフォルトだと2つのみ。
音量調整だけでもできたら便利なのですが、アプリでも割り振れるボタンは『Lダブルタップ』『Rダブルタップ』の2つのみなのでカスタマイズもほぼできません。
操作性はいいけど、操作項目は少なすぎっ!
アプリ|別に必要ないレベル
HUAWEI FreeBuds 4iは専用アプリにも対応しています。
一応iOSも対応していますが、FreeBuds 4iの購入時のファームウェアバージョンによってはアプリで検知されない症状がありました。
これがファームウェアの問題なのか個体差なのか分かりませんが、AndroidでFreeBuds 4iのファームウェアアップデートを行えば、iOS版でも検知されました。
アップデート後は問題なくスキャンされましたね。
アプリでできることは以下のとおり。
- 操作項目の変更
- 装着検出のON/OFF
- ノイズキャンセリング、外音取り込みの切り替え
- ファームウェアの更新
ザッとこれくらいしかできないんですよね。
操作項目の変更は『L・R別のダブルタップ』の2つの項目しか変更できず、カスタマイズ性が乏しいです。
一応『次の曲』『前の曲』なども割り振れますが、『再生/停止』はマストで使えるようにしておきたいので、僕はデフォルトの設定のままにしています。
長押しの項目で外音モードの『オフ』を省く設定がありますが、アプリで「使える!」と思った機能は正直これくらい。
装着検出もデフォルトで『ON』になっているので変更する必要もありません。
このアプリ、全然カスタマイズできないので、ダウンロードしなくてもOKなくらい。アプリがなくても普通に使えますね。
設定したい項目は外音モードの『オフ』を省きたいくらいかな
ノイズキャンセリング|遮音効果はかなり高い
HUAWEI FreeBuds 4iのノイズキャンセリング性能は高く、1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中でもかなりのレベルですね。
電車の中で使っても走行音がグッと下がり、FreeBuds 4iでラジオ音声だけ聞いていても周りの雑音は全然気にならなくなります。
1万円以下のなかで個人的にコスパ最強だと思っている2機種『Anker Soundcore Life P3』と『AVIOT TE-D1q』と比べると以下のとおりです。
FreeBuds 4iの遮音性はLife P3とほぼ同レベルで、TE-D01qよりも明らかに実力は上。AirPods Proに近い遮音性の高さを誇ります。
耳元で「びゅおおお」と鳴る風切り音も全然入らないですし、1万円以下としては完璧なノイズキャンセリング性能を持ち合わせていますね。
めっちゃ作業に集中できる!
こちらも参考にしてね!
ノイズキャンセリング | (4.7) |
外音取り込み|1万円以下なら一番自然
HUAWEI FreeBuds 4iの外音取り込み性能は1万円以下で一番よかったと感じたほど自然な取り込みで、音楽を小音量で流した状態でも普通に会話ができます。
ここまで自然であれば、BGM感覚で音楽を聴きつつオフィスで内線や声掛けに気づけたり、家事をしながらYouTubeを聴きつつ家族の声や来客に気づけたりといろいろと便利です。
こちらも『Anker Soundcore Life P3』と『AVIOT TE-D1q』と比べてみました。
外音取り込み機能に関しては3機種の中でもFreeBuds 4iの実力が圧倒的!
さすがにAirPods Proのような「ほぼ何も着けていない」自然な外音取り込みではありませんが、2万円クラスのイヤホンくらいの実力はありますね。
作業しながら、家事をしながらなど、『ながら』で音楽やラジオを聴きたい方におすすめです。
1万円以下なら最強の外音取り込み性能ですね!
外音取り込み | (4.7) |
こちらも参考にしてね!
マイク性能|クリアかつノイズを伝えない
HUAWEI FreeBuds 4iのクリアな音声を伝えつつノイズも相手に伝えない高いマイク性能を備えています。
実際に録音もしてみましたので、よければ以下の音声をチェックしてみてくださいね。
若干ホワイトノイズは気になりますが、テレワーク用途でも十分すぎるマイク品質。
屋外や車内でヘッドセットとして使っても、相手にノイズを伝えず、聞き返されることも少なく快適に通話ができそうですね。
通話品質 | (4.7) |
マイク性能も申し分なし!
こちらも参考にしてね!
音の遅延|映画やアニメも違和感なし
HUAWEI FreeBuds 4iの映像と音声のズレですが、iPhone XRとの組み合わせだと、かなり遅延が少ないですね。
音ゲーをしてみたのですが、流石に厳しく、タップのタイミングがズレてハイスコアを取ることはできませんでした。
動画やアニメくらいであれば、アクションシーンと効果音のズレがほとんど感じません。
YouTubeやプライムビデオを見るくらいであれば違和感なく視聴できます。
遅延の少なさ | (4.5) |
ゲーム以外なら問題なし
こちらも参考にしてね!
HUAWEI FreeBuds 4iにおすすめのイヤーピース
HUAWEI FreeBuds 4iに合うイヤーピースを探してみましたが、AZLAの『AZLA SednaEarfit XELASTEC』がおすすめでした。
表面が滑り止めのような加工が施されており、体温によって徐々に形状が変化し耳にピッタリとフィットするイヤーピースです。
長時間耳に付けていても耳が痒くなりにくく、何も着けていないかのように耳に馴染みますね。
音質はFreeBuds 4iの柔らかなサウンドに音像の締まりと少しの躍動感が加わり、柔らかくも少しノリの良さも加わったサウンドに変化しましたね。
純正イヤーピースで耳にフィットしない、しっくりこないという方SednaEarfit XELASTECがおすす目ですよ!
HUAWEI FreeBuds 4i と Soundcore Life p3 / TE-D01qを比較すると?
最後にHUAWEI FreeBuds 4iと、同価格帯で特に性能の高い『AVIOT TE-D01q』『Anker Soundcore Life P3』と総合的に比較してみました。
製品名 | HUAWEI FreeBuds 4i | TE-D01q | Soundcore Life P3 |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.0 |
コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC | SBC,AAC |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:7.5時間 ケース込:22時間 | 本体:7.5時間 ケース込:33時間 | 本体:6時間 ケース込:30時間 |
充電端子 | Type C | Type C | Type C ワイヤレス充電 |
防水 | – | IPX4 | IPX5 |
音質 | (3.8) | (4.1) | (3.8) |
音の傾向 | 中低域寄り 柔らかく優しい | フレッシュ ボーカル重視 | ドンシャリ ロックにおすすめ |
外音取り込み | (4.7) | (4.5) | (4.2) |
ノイズキャンセリング | (4.7) | (4.5) | (4.7) |
アプリの使いやすさ | △ | △ | ◎ |
ゲーミングモード | × | ○ | ○ |
価格 | 9,680円 | 7,590円 | 8,990円 |
レビュー | こちら | こちら |
比較してみるとどれが一番良いという感じでもなく、それぞれ一長一短があるって感じです。
HUAWEI FreeBuds 4iはノイズキャンセリングもですが外音取り込み機能が特に優秀で、柔らかく聴き疲れしにくい音が特徴。BGM感覚でゆったり音楽を聴くのに向いていますね。
AVIOT TE-D01qは操作性は操作性が悪く、動作も安定しにくいですが、音質がとにかく良くJ-POPを聴くなら最適!ノイズキャンセリングと外音取り込みもそれぞれ性能も高く、機能性と音質のバランスが取れています。
最後にAnkerのSoundcore Life P3は操作性とアプリのカスタマイズ性は抜群に良く、ノイズキャンセリング性能も非常に高い。音質は激しいドンシャリ系サウンドでロックを聴くのに最適ですね。
まとめるとこんな感じです。
- BGM感覚でゆったりと聴きたい、外音取り込み機能で周りの音も自然に聴きたい
(弱点は操作項目の少なさとカスタマイズの少なさ)
→FreeBuds 4i - 音質にこだわりたい、J-POPやボーカルが好き
(弱点は操作性とアプリの不安定さ)
→TE-D01q - しっかり遮音したい、ロックが好き、好みの設定にカスタマイズしたい
(弱点は外音取り込みの聞こえにくさ)
→Soundcore Life P3
HUAWEI FreeBuds 4iは他の機種と比べても外音取り込み機能が本当に優秀なので、自分だけに聞こえるスピーカーのような感覚でBGMを聴くのに向いていますよ!
HUAWEI FreeBuds 4i まとめ
HUAWEI FreeBuds 4iをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
- 外音取り込み性能は1万円以下でトップクラス
- BGM感覚で聴くのに最適
- 高いノイズキャンセリング性能
- ノイズキャンセリングONでも7.5時間と長い再生時間
- 通話性能が高い
- 操作項目が少ない
- アプリのカスタマイズ項目が少ない
- 防水がついていない
3.7
高音
3.7
中音
3.8
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.7
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.3
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体7.5時間/ ケース込み22時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 10分の充電で4時間駆動 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | 〇 | 防水 | – |
ノイズキャンセリング | 〇 | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.5g/47.5g |
外音取り込み | 〇 | ゲームモード | – |
自動装着検出 | 〇 | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
こんな人におすすめ
- BGM感覚で音楽を聴きたい人
- 周りの音を聞きながら音楽やYouTube、アニメなどを見たい人
- テレワーク用途に使いたい人
- 柔らかくて優しいサウンドが好きな人
※タブで切り替えができます
HUAWEI FreeBuds 4iは1万円以下としてはノイズキャンセリング機能もさることながら、外音取り込み機能も非常に優秀で、BGM感覚で音楽を聴くのに最適なイヤホンと感じました。
1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中では、『AirPods Pro』の特性に一番近いと言えますね。
操作項目が少ない・防水性能がないといったデメリットもありますが、気にならない方にとっては9000円台で買えることもあり、非常にコスパの高いイヤホンだと思います。
オフィスでBGM感覚で音楽を聴きつつ、そのままオンライン会議も快適にできて作業用に最高!
以上!HUAWEI FreeBuds 4iのレビューをお送りしました。
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