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final ZE8000 レビュー|音質最強になるか?FoKus PROやMOMENTUM True Wireless 3との比較も

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

日本の高級イヤホンメーカー「final(ファイナル)」から、ついに完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデルが登場しましたよ!

それが今回紹介する「final ZE8000」です!

ZE8000の特徴はこちら

final ZE8000の特徴
  • 8K SOUNDと命名された超高解像度のサウンドを実現
  • 超高精度&超低歪のドライバーユニット「f-CORE for 8K SOUND」を搭載
  • AB級アンプと薄膜高分子積層コンデンサーを採用
  • finalのイヤホン初、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載
  • アプリにも対応し、イコライザー設定やボリュームステップ最適化を行える

ワイヤレスイヤホンというか、もはや音の化身のような構成……。

これだけ見ると有線イヤホンにも匹敵しそうなレベルで音質が良さそうですね。

あらたにノイズキャンセリングや外音取り込み、アプリにも対応していることもあり、利便性も高そうですね!

果たしてどれほどの実力なのか、今回はレビュー用にZE8000を提供いただきましたので、実機を使ってレビューをしていきます。

ぜひ最後までご覧くださいませ。

総合評価

4.5/5

ZE8000

  • 音質は完全ワイヤレス史上NO.1クラス
  • 解像度は鬼高い
  • 低音はヘッドホンで聴いているかのような臨場感
  • 高域はワイヤレスとは思えないくらい伸びる
  • アプリでボリューム調整がかなり細かく設定できる
  • 再生時間が本体5時間/ケース込15時間とやや短い
  • ワイヤレス充電非搭載
  • デザインが目立ちすぎる
  • 音のピークがなく楽曲との相性を選ぶ

4.9

高音

4,8

中音

4.9

低音

4.3

装着感

4.2

ノイズキャンセリング

4.0

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.0

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体5時間/
ケース込み15時間
コーデックSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive
Snapdoragon Sound
充電時間本体:約1.5時間
ケース:約2時間
ドライバー10mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IPX4
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
6.8g/64.8g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

▼動画版はこちら▼

\finalストアで購入すると30日間の返品保証あり!/

FINAL 完全ワイヤレスヘッドホン ZE8000 FI-ZE8DPLTWBK BLACK
目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

final ZE8000 外観・付属品

それではfinal ZE8000の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

final ZE8000のパッケージは、いつものfinalらしい感じですが、いつもよりやや大きめ。

開封するとこんな感じ。

付属品

付属品一覧
  1. イヤーピース(シリコン製)5ペア SS/S/M/L/LLサイズ
  2. USB Type Cケーブル
  3. アコースティック治具
  4. ダストフィルター
  5. マニュアル

イヤーピースはZE8000のために専用で作られており、耳の根元まで覆うような形状になっています。

この特殊な形状のおかげで、ZE8000のような大型のワイヤレスイヤホンでも安定した装着感を得られるのですが、他のイヤーピースに替えてカスタマイズを楽しむことはできません。

その他にもダストフィルターや、ダストフィルター交換用の治具も用意されています。

ノズル部に耳垢が溜まった時にダストフィルターごと交換することで、高い音質をキープできるというわけですね。

充電ケース・本体

final ZE8000の充電ケースは最近の完全ワイヤレスイヤホンのなかでは、かなり大型ですね。

表面はシボ塗装仕上げになっていて、指紋や皮脂が目立ちにくく、手から滑り落ちにくい仕様になっています。

本体の厚みはそこまでないので、ズボンやアウターのポケットにもすっぽりと収まる程度ではあります。スキニージーンズだと厳しいですが。

見た目以上に重量はなく、割と軽いですね。

他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとこの通り。ZE8000がひと回り大きいことがわかります。

左からfinal ZE8000、MOMENTUM True Wireless 3、FoKus PRO

厚みはそこまで変わらないですね。

左からfinal ZE8000、MOMENTUM True Wireless 3、FoKus PRO

充電端子はUSB Type Cに対応。

残念ながらワイヤレス充電には対応していません。音質に影響が出るならいらん!!

充電ケースは上にスライドして開くような感じですね。

他のイヤホンのようにパカッと上に開けようとしたら全然開かなくて、力づくで開けようとしていたので、あやうく壊しかけました……。

本体はやや奥まったところにあるため、若干取り出しにくい印象です。

イヤホン本体は縦に伸びるハウジングが特徴的なデザイン。finalのロゴが美しいですね。

イヤホン本体もシボ塗装仕上げとなっていて、指紋や皮脂が目立ちにくくなっています。

縦の長さも気になりますが、個人的には側面から見た時の横の長さも気になります。

AB級アンプとコンデンサーを搭載しているため、どうしても本体は大型になってしまいますね。音質よければ全てよし。

内側にも「final」「ZE8000」と印字があります。

ノズルはイヤーピースを引っ掛けるための段差もなく、とてもフラットな形状になっていますね。

最後に重さですが、総重量は64.8g、本体片耳の重量は6.8gです。

見た目の割にはそこまで重たくはないですね。

\finalストアで購入すると30日間の返品保証あり!/

FINAL 完全ワイヤレスヘッドホン ZE8000 FI-ZE8DPLTWBK BLACK

final ZE8000 レビュー

音質|完全ワイヤレスイヤホンで最高クラスだが

final ZE8000の音質は個人的には現行で発売されている完全ワイヤレスイヤホンの中では、音質自体は最高クラスのように感じました。

もちろんSNSを中心に賛否両論が出ているのも知っています。

その上で、メーカーさんにも読者さんにも忖度せずに伝えますが、個人的にはめっちゃ良いですよ! ただ、賛否両論になる理由もわかります!

個人的には8K SOUNDという謳い文句はどうでもいいですが。

試聴環境には「Xperia 5Ⅳ」を使ってSnapdragon Soundで接続しました。

とりあえず、final ZE8000の音の特長は次のとおりです。

音の特長

5.0

高音

4.8

中音

5.0

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り
  • 高音:finalらしいサラッとした高音で、非常に伸びやか。そして刺激感は良い意味でも悪い意味でも一切なし。ZE3000の音をさらに細かく密度感を増やしたような印象で、ワイヤレスとは思えないくらい細かな音まで拾い上げる超解像度の高音という印象。ZE3000同様にストリングスなどアコギなど弦楽器系を用いたアレンジはかなり得意で、ワイヤレスなのになんでこんなところまで音が伸びるの?ってレベルまで伸びる
  • 中音:ZE3000よりも厚みのある豊かで密度のある中音。豊かではあるけど少し簡素という印象で、艶っぽさや美しさは少なめで音のピークがなく、中音は妙に分析的な感覚はある。解像度は鬼高い。
  • 低音:かなりの迫力で、立体的で躍動感のある低音を鳴らす。ベースラインやバスドラムも輪郭を保ちつつも空気をまとった音で鳴らす。低音の質はかなりのもの。
  • 音場:かなり広め。横や縦に伸びていくような感覚というより、耳のやや外側で鳴っているような感覚で、まるでヘッドホンで聴いているかのよう。
  • 傾向フラットで中高域はモニターライク、低域はリスニングライクな感覚。かといってモニター系のようにカチッとした硬めの音にはならず、finalらしいサラッとした音作りに仕上げている。基本的にはニュートラルだけど、やや暗めな印象。迫力と繊細さを両立した音作りです。

得意なジャンル

  • 洋楽ロック・オルタナ系
  • 弾き語り
  • ジャズ
  • クラシック

音楽というより、”楽器”にフォーカスを当てた楽曲はとてもキレイに聴こえますね。

“音質”という意味では、完全ワイヤレス史上最高クラスに良いのですが、賛否両論が出る理由は日本人が好みにくいチューニングにあるのかなと感じました。

まず、J-POPが合わない!そしてアニソンや邦ロックも合わない!

音のピークがなくてサビで音圧が上がらず、Aメロ・Bメロと同じくらいサラッとしたトーンでサビを迎えてしまう感覚がありますね。ボーカルや楽器隊にハリが生まれず、なんだか盛り上がらない感覚はあります。音の素材自体はとても良いんですけどね……。

ものすごく品質にこだわったオーガニック野菜で彩られたメインディッシュのないフルコース的な感じですかね。肉をくれ。

ただ、EveとヨルシカはZE8000の得意なラインを絶妙に突いているみたいで、J-POPの中でも特に相性が良く聞こえました。

その傾向からクラシックや弾き語りはいい感じなのですが、個人的にはそこまで聴くことはないんですよね。

その他にも邦楽のいろんなジャンルを聴いてみたのですが、どうしてもポップ要素が強いものは良くは聴こえるのですが、他のイヤホンでも良いかな?という感覚になってくるのですよ。

あれ、洋楽との相性めっちゃ良くね?

で、途中で「Arctic Monkeys」が新作の「The Car」が配信開始しているのを見つけて久々に聴いてみたのですが、ZE8000との相性がめっちゃくちゃ良く感じたんですよね!

新譜はクラシカル要素を含んだオルタナ系の楽曲だったのですが、洋楽オルタナシーン特有の「叙情感を削ぎ落としてサビとの境目がどこかわからないままスケール感高く鳴らす」構成が、ZE8000にとても合っていて、途中で高級ヘッドホンで聴いているような感覚になりました。

今回のクラシカル要素だから合うのかな?と思ったのですが、Arctic Monkeysの代表曲でありロックナンバーである「I Bet You Look Good on Dancefloor」を聴いてもかなりいい感じなんですよね。

その他にも色々聴いてみたのですが、ストロークスやホワイトストライプス、MUSEやVampire Weekend、Radiohead、ビョークなど90〜00年代のオルタナやロックシーンはどれも最高に良く感じました。

ZE8000の高解像度で簡素で暗めの中音や、スケール感のある低音、細かに散りばめられた音も拾い上げる高音が、すべて洋楽のオルタナシーンにマッチしているように感じました。

結論、J-POPは合わない、洋楽オルタナ系めっちゃ合うです。万能そうに見えてジャンル選びが難しい印象です。

MOMENTUM True Wireless 3やFoKus Proと比較すると?

MOMENTUM True Wireless 3やFoKus Proと比較してみましたが、「音質=解像度の高さや音の細かさ」と考えると、音質が一番良く感じたのはZE8000でした。

ただ、先に伝えた通りジャンル次第では気持ちよく聴けないものもあるので、結局どれがおすすめかは聴くジャンルや音の好みによります。

実力差はそこまで大きくないので、基本的にはどれを選んだとしても十分すぎるくらい高音質と感じられると思います。

MOMENTUM True Wireless 3はボーカルのハリが良く、「サビでこんな風に鳴らしたら気持ちよく聴けるやろ!」っていうラインを欲しいがままに鳴らしてくれる感じなので、J-POPやアニソンを含めたさまざまなジャンルで心地よく聴けます。要は心地よくてエモい音って感じです。

FoKus Proは超高解像度で音の芯をまとったままスピード感高く鳴らすような印象で、音のレスポンスがめちゃくちゃ良いんですよね。邦楽ロックやメタルなど疾走感のある楽曲との相性は最高です!ロックを聴くなら一番良いんじゃないですかね。

final ZE8000は他の2機種と比べると、音のレンジは広く、解像度感も高く、音質だけで言えば0.5~1ランクくらい上のように感じます。

ただ、音の心地よさやという意味では2機種に劣るような印象です。エモさに欠ける感じとでもいうべきでしょうか。

その分楽器の音を単純に楽しみたい方や、クラシックやジャズ、ガレージロックなどの簡素な構成ものや、暗めの洋楽オルタナシーンとの相性が良い感じですね。

まとめると、

  • MOMENTUM True Wireless 3 → 邦楽ポップスやアニソンなどを含めたオールジャンル
  • FoKus PRO → ロックやメタル全般
  • ZE8000 → 洋楽オルタナ全般

という感じでしょうか。

万能性で言えばMOMENTUM True Wireless 3ですし、疾走感のある楽曲はFoKus PROという感じですし、ポップスやヒットチャートは他の2機種の方が強いんですよね。

それゆえにZE8000は評価されにくいところはありますね。

ただ、音の素材自体は完全ワイヤレス史上最高クラスということもあり、ジャンルが合った時の底力は他の2機種を凌駕します。

ということで、それぞれの音質を録音してみましたのでこちらで聴いてみてください!(10:11〜あたりから)

いかがでしたかね? 音の傾向はわかりやすかったでしょうか。

前評判を気にせず、一度色々なジャンルで聴いてみて欲しいですね!

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FINAL 完全ワイヤレスヘッドホン ZE8000 FI-ZE8DPLTWBK BLACK

装着感|見た目以上に良い!

final ZE8000の装着感は個人的にはめちゃくちゃフィットしましたね!

見た目から装着感は全然期待していなかったのですが、思ったより良くて驚きました。

ただ、前から見た時の耳の飛び出しはなかなかにエグいので、外出先で使うのは少し恥ずかしいですね。

装着感がどうこうより、見た目の方が気になります。

とりあえずつけた状態で通勤時に使ってみたのですが、耳から落ちる感覚は全然ありませんでしたね。ジャンプをしても落ちる気がせず、ストレスなく使えますね!

ただ、長時間装着していると耳内に圧迫感があって、少し痛みが発生しやすい印象でした。耳が小さめの方は要注意かもしれません。

イヤーピースもかなり特殊な形状なので、耳に合う合わないはイヤーピース選びが重要かもしれません。

試聴をする際も、できれば自分に合うイヤーピースで試させてもらったほうが良いかもしれませんね。

装着感(4.3)

ノイズキャンセリング|ほどよく良い

final ZE8000のノイズキャンセリング性能はほどほどに良い感じですね。

final初のノイズキャンセリング搭載イヤホンということもあって、そこまで大きな期待はしていなかったのですが、割と実用的です。

電車の中で使いましたが、音楽を聴いていれば電車の走行音がしっかりシャットアウトできますね。実力的にはMOMENTUM True WIreless 3より少し下くらいという印象でしょうかね。

ただ、そのまま使うと屋外だと風切り音が少し目立ちます。タッチパネルを長押しすると「風切り音防止モード」になるので、それで風切り音を抑えることもできますね。

しかし、風切り音防止モードの場合、ノイズキャンセリング効果もかなり薄くなるので、あくまで風の強い場所での使用に限定した方が良いかなと思いました。

風切り音防止モードを本体操作のみで切り替えられるのはありがたいですね!

「ノイズキャンセリングオフ」のモード自体がないので、操作時に「オフ」を挟まず、左側を1タップでノイズキャンセリングと外音取り込みモードの切り替えがスムーズにできます。

ノイズキャンセリング(4.2)

こちらもノイズキャンセリング性能を録音してみましたので聴いてみてください。(14:40~あたり)

こちらも参考にしてくださいね

【最強はこれ!】ノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキングTOP10

外音取り込み|人の声は聞き取りやすい

final ZE8000の外音取り込み性能ですが、こちらもそれなりといったところでしょうか。イヤホンを装着した状態でも、それなりには人の声は聞き取りやすいですね。

MOMENTUM True Wireless 3の方が周りの音は聞こえやすいですが、ZE8000はホワイトノイズが少なくて水を流す音やスーパーの袋をクシャッとした時の高周波帯の音が目立ちにくいので、不快感は少ないように感じました。

ただ、音楽を流した状態で使うと相手の声が聞き取りにくくなるので、レジでのお会計時など、あくまでワンポイントで使う方が良いように感じました。

ちなみに、アプリでは「ながら聴きモード」と「ボイススルーモード」の2つがあります。

それぞれの違いは次のとおりです。

  • ながら聴きモード→外音取り込みON時に、音楽を通常の音量で流す
  • ボイススルーモード→外音取り込みON時に、音量をグッと下げて音楽を流す

ZE8000はながら聴きをすると、相当小さな音量で音楽を流さないと相手の声が聞こえにくいので個人的にはボイススルーモードにしてワンポイントで使っています。

外音取り込み(4.0)

こちらも参考にしてくださいね

操作性|感度も高すぎず、操作しやすい

final ZE8000の操作性ですが、感度も高すぎなくてちょうど良い感じですね。

前作のZE3000と同様にタッチパネルを採用しているのですが、前作は結構感度が高くて、ちょっと触れたり装着位置を変えようとしただけでも作動してしまってかなり煩わしかったんですよね。

今作はタッチパネルの感度は解消されてそうです。

操作方法一覧はこちら。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止R側を1回タップ
曲送りR側を3回タップ
曲戻しL側を3回タップ
音量を上げるR側を2回タップ
音量を下げるL側を2回タップ
電話を受ける着信中にL or R側を2回タップ
着信拒否着信中にL or R側を長押し
通話終了通話中にL or R側を2回タップ
外音モードの切り替えL側を1回タップ
風切り音防止モードL or R側を2秒ほど長押し
音声アシスタントL or R側を5秒長押し
ペアリングモードへの移行充電ケースのボタンを長押し

基本的に必要な操作は網羅されていて、割と不満なく使える感じです。

アプリについて

final ZE8000は、finalのイヤホン初、アプリに対応しました!

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • 外音モードの切り替え
  • 外音取り込み設定
  • PROイコライザー
  • ボリュームステップの最適化
  • ファームウェアアップデート

外音取り込み設定

外音取り込み設定では「ながら聴きモード」と「ボイススルーモード」の2種類が使えます。

こちらは外音取り込みのトピックで解説したので割愛します。

PROイコライザー

PROイコライザーでは4バンドに対して、±3dBの間でかなり細かく調整ができます。あくまで±3dBの範囲内なので、極端な波形にしても音のバランスはそこまで崩れないですね!

またユニークな点として、4バンドの各帯域は周波数帯域を変更することもできます。

たとえば、低域帯の場合だと、ダイヤルをタップすることで「35Hz」「60Hz」「110Hz」「220Hz」と4つの帯域から選択が可能です。

いろいろイジってみたりもしましたが、元のフラットな性格を大きくは変えることはできませんでしたね。少しだけ好みに近づける時に使える印象でした。

finalの公式にどの帯域をどのように設定すれば、どんな風に音が変わるかをまとめた表も掲載されていますので、またこちらを確認しながら調整してみてください!

ボリュームステップの最適化

最後にボリュームステップの最適化ですが、これは神機能だと思います!

これは指定の音量帯に対してボリューム調整量を細かくして、ちょうど良い音量を作るための機能です。

たとえば、「iPhoneで音量を真ん中あたりにすると小さいし、かといってあと1ボリューム大きくすると音が大きくなりすぎるし……間が欲しいんだよ!」って経験ないでしょうか。

その間を絶妙に作ってくれるのが、このボリュームステップの最適化なんですよ。

全ステップが細かくなるわけではないですが、アプリで事前に決めた音量帯のみを細かくしてくれる神機能です!

DACとかもそうなんですが、絶妙な音量を作るのって意外と難しいんですよね。

個人的にはこれは神機能でした!!

8KSOUND +について

他にも8KSOUND +という機能もあるみたいですが、先行でレビュー用に配布されているデモ機は対応していないようなんですよ。どうやら8KSOUND +固定のようです。

製品版ではおそらくアプリで切り替えができるようになるのかと思います。

アプリは以下よりダウンロードできます。

final CONNECT

final CONNECT

Marvelous Inc.無料posted withアプリーチ

通話品質|外付けマイクを使っているかのよう

final ZE8000のマイク性能についてですが、これとんでもなく良いですね。

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

無音状態では、声にかなりの厚みがあって、別売りのマイクでも使ってるのでは?と思うくらい音声がキレイです。

雑音を流した状態でもノイズが小さく、騒がしい環境下でも非常に聞き取りやすいですね。

特殊な形状により、マイクから口元への距離が近くなった影響と、そもそものマイク性能が高い点の2つがあわさって、最強クラスの品質の高さになっていますね。

片耳使用もできますので、通話用途にも十分すぎるくらい使えますよ!

通話品質(4.8)

こちらも参考にしてくださいね

音の遅延|ライブ映像でも問題なし

final ZE8000の映像と音声のズレですが、こちらもかなり少ないですね。

動画を見る分には全く問題ないレベルです。

音ゲーやFPSをすると若干ズレるので、基本的には動画鑑賞用途がおすすめです。

ライブ映像を見ても、音声と映像がほとんどズレない状態のなかで超高音質で臨場感のある音楽体験ができますよ!

遅延の少なさ(4.5)

final ZE8000 まとめ

final ZE8000をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

ZE8000

  • 音質は完全ワイヤレス史上NO.1クラス
  • 解像度は鬼高い
  • 低音はヘッドホンで聴いているかのような臨場感
  • 高域はワイヤレスとは思えないくらい伸びる
  • アプリでボリューム調整がかなり細かく設定できる
  • 再生時間が本体5時間/ケース込15時間とやや短い
  • ワイヤレス充電非搭載
  • デザインが目立ちすぎる
  • 音のピークがなく楽曲との相性を選ぶ

4.9

高音

4,8

中音

4.9

低音

4.3

装着感

4.2

ノイズキャンセリング

4.0

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.0

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体5時間/
ケース込み15時間
コーデックSBC,AAC,aptX,aptX Adaptive
Snapdoragon Sound
充電時間本体:約1.5時間
ケース:約2時間
ドライバー10mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IPX4
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
6.8g/64.8g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
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final ZE8000はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 楽曲としての一体感より各楽器ごとの音の輪郭を味わいたい方
  • 洋楽オルタナ系やクラシック、弾き語り、ジャズなどが好みの方
  • 初めて高音質系のワイヤレスイヤホンを買おうとしている初心者〜中級者

final ZE8000は玄人向けのようなレビューも少し見るのですが、僕は逆に「はじめて高音質系ワイヤレスイヤホンを買う初心者」の方が向いているように感じました。多分ZE8000を純粋に高音質と思えますし、楽しめると思います。

オーディオマニアの場合、「音の解像度より、音の艶っぽさや一体感を重視したい」「〜と比べると味気がない」「これだったら有線イヤホンでいい」「この周波数特性だったら、こっち方が良い」とかいろんな比較対象を持っているので、どうしても賛否両論が多くなってしまいそうです。その気持ちわかります。

僕も約2週間ほどフルで使ってみましたが、ジャンルや楽曲次第では苦手なものもあれば、洋楽オルタナ系のように特異なものもあったりとなかなか楽曲選びが難しい感じです。

そもそもポップスがそこまで得意ではないので、好みを選ぶのだと思われます。

音質自体はめちゃくちゃ素晴らしいので、ZE8000に関してはとりあえず自宅で落ち着いた状態で、いろんなジャンルをじっくり聴いてみて欲しいですね!

ということで、ZE8000を買おうか迷っている方に最適解をお持ちしてきました!

「とりあえず買いましょう!」

別に冗談でもなんでもなくて、公式ショップである「final store」で購入すると、30日間の返金保証があるのですよ!

公式サイトにも「近場にご試聴いただける環境がない地域にお住まいのお客様や、静かな環境でじっくり聴いてみたいというお客様からのリクエストにお応えして」って書いているので、遠慮なく使って、耳に合わなかったら返金でも良いかと思います。

30日をすぎると返金できなくなるので注意が必要ですが、気に入ったらそのまま継続利用しても良いですし、ダメだったら返金しても良いですし、周りの意見は気にせずとりあえず体験してみることをおすすめします。

以上! final ZE8000のレビューをお送りしました。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • final Storeの30日返金に関してなのですが、先程公式サイトを見ていたらその記述がZE8000のみ無くなっていたので、もしかすると返金非対応になったのかもしれません…。一応試聴目的で即凸する方もいると思うのでコメントに書いておきます。

  • コメントめちゃくちゃ助かりました!!ありがとうございます!
    すぐにブログとYouTubeを修正しました。

    サイレントで変更するのやめてほしい

  • 「返金対応」のアイコンが戻ってました!分割支払いの表記に対応する際に消えていたようです!
    30日返金保証使えると思いますー!

  • 初コメントです。いつも楽しく見ています。
    今回、かじかじさんの投稿を参考にして、final ZE8000を買いました。ありがとうございました。

    音質などは評価のとおりで、アコースティックギターやピアノなど楽器の音の解像度が半端なく、鳥肌が立ちました。一方でpo㎰、特にJ-Popは普通でした笑(かなり詳細にレビューされていること、または実際に装着視聴するとまさにその通りだということにも驚きました。)

    Technics EAH-AZ80とNura true Proと最後まで迷いました。Nura true ProはIphoneで聞くとそこまで感動がなく、素晴らしい音の体感をするには、パーツを追加することが必要であるため、諦めました。EAH-AZ80は、本当に何でも優秀(どの音楽でも、着け心地も)でしたが、ZE8000のアコースティックギターほどの感激がなく、どうせなら癖強い方が面白いと思ってあきらめました。

    これからも面白うそうなガジェットと詳細レビューを期待しております。
    (ただ、いつもかじかじさんの新しいレビューを見ると試してみたくなってしまうのが、難点です。)

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