こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
大人気ガジェットメーカー「Anker(アンカー)」より、初のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Life Note 3S」が登場しました!
Soundcore Life Note 3Sの特徴はこちら!
- Anker初のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン
- 13mmドライバーを搭載した大迫力のサウンド
- 最大再生時間は5時間、ケース込みで35時間
- アプリ対応で自分好みにカスタマイズができる
- ワイヤレス充電にも対応
インナーイヤー型とは、一昔前にiPhoneに付属でついてきた「EarPods」のように、耳穴をふさがずに上に乗せるようなイヤーチップのないイヤホンです。
完全ワイヤレスでインナーイヤー型はそこまで多くなく、定番と呼ばれるものAirPods以外はありませんでした。
唯一、1万円以下で推しているのはSOUNDPEATS Air3でしたが、AnkerということもありAir3以上の実力は期待できそうなところ。
果たしてどれほどの実力なのか? 今回はAnker様よりレビュー用に製品を提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.0/5
- 小音量でも豊かな低音を聴ける
- 長時間装着していても疲れない
- ゲームモードで音の遅延が少ない
- ワイヤレス充電にも対応
- 装着センサーは非搭載
- 複数タップの反応がイマイチ
3.8
高音
3.7
中音
3.9
低音
4.5
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
3.8
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み35時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 13mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4.3g/59g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 保証 | 18ヶ月 会員登録で+6ヶ月 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
▼動画版はこちら▼
Soundcore Life Note 3S 外観・付属品
それではSoundcore Life Note 3Sの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Soundcore Life Note 3Sのパッケージは、ティールブルー調で彩られたスマートなガジェット感のあるAnkerらしいデザイン。
開封してみると、袋に入ったマニュアルや保証書とビニールに包まれた本体が入っています。
いつものAnkerらしい小ぶりな印象ですね。
付属品|イヤホン本体、充電ケーブル、マニュアル
- 充電ケース
- USB Type C ケーブル
- クイックスタートガイド
- 安全マニュアル
充電用のケーブルはUSB Type Cが付属します。
充電ケース・本体
Soundcore Life Note 3Sの充電ケースは本体はかなり小ぶりな感じで、胸ポケットにもすっぽりと収まりそうな印象ですね。
横幅もそこまで厚みはないです。
同社ノイズキャンセリングモデルのSoundcore Life P3と同じぐらいの大きさで、手に乗せてみるとこんな感じ。
AirPods Proと比較すると、横幅は大体同じぐらいです。
厚みに関してはAirPodsのほうが薄くなってますね。
充電端子はUSB Type C に対応。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
充電ケースを開けるとこんな感じです。
すごく落ち着いたデザインで、スタイリッシュでかっこいいんじゃないでしょうか!
取り出すときに、若干指の引っかかりが少なめかなという印象ですが、慣れたらつかみやすいですかね。
他のインナーイヤー型だとあまり見ないオリジナル感のあるデザインで、ボディのロゴがオシャレです。
ハウジングは小ぶりと思いきや内側にくびれがあり、そこにちょっと大型のインナーイヤーの部分がくっついているような感じですかね。
黒くて若干大きめのAir Podsといった感じがします。
ノズルも同様で、先端だけ開いたようなデザインになっています。
最後に重さですが、総重量は58.4g、本体片耳の重量は4.3gです。
インナーイヤー型にしては総重量はやや重く、本体は4.3gと結構軽いですね。
Soundcore Life Note 3S レビュー
装着感|軽快でずっと着けていられる
Soundcore Life Note 3Sはインナーイヤー型を採用していることもあり、軽快かつ耳が痛くなりにくい装着感です。
装着感だけでいえば、ボクもカナル型よりインナーイヤー型の方が好きなんですよね〜。
SoundCoreブランドの「d」マークもおしゃれで、装着していてもスマートな印象を与えます。ただ、個人的には背面とステム部分の間に段差があるのが気になるかな。
前から見ても飛び出しが少なく、目立ちすぎません。
個人的にはぴったりとフィットしており、屋内で使う分には耳から落ちる気がしないですね。ただ、屋外でジョギングやワークアウト用に使うと、振動で耳から落ちてしまうかもしれません。
5時間くらい連続で装着していましたが、耳穴がかゆくならず痛みも全然発生しませんでした。AIrPods 3のように圧迫感もそこまでないため、オフィスや自宅で長時間の作業にはかなり向いているように感じました。
装着感 | (4.5) |
音質|小音量でも低音をしっかり体感できる
Soundcore Life Note 3Sは13mmの大口径ドライバーを搭載している影響か、低音の量感がかなり豊かです。
Soundcore Life Note 3Sの音の特長は次のとおりです。
3.8
高音
3.7
中音
3.9
低音
- 音質:低域がとにかく豊かで大迫力。低域の量感のわりに高域も意外とクリアで、ボーカルラインも埋もれすぎない印象。
- 音場:インナーイヤー型を採用していることもあり、抜け感がよく、ダイナミックに広がっていくような鳴らし方。
- 傾向:低域寄りのドンシャリサウンド。いつものAnker製品とは異なり、高音が刺さらずスムースな鳴らし方。
得意なジャンル
- ロック
- ポップス
- EDM
- ヒップホップ
かなり低域寄りのサウンドですが、インナーイヤー型でここまでの低音を出せるのはすごいですね。人によっては多すぎると感じるかもしれません。
後述しますが、専用アプリのイコライザーで調整すれば低域をもう少しスッキリさせられます。ゴリゴリの低域が苦手な方でも、ある程度の音の調整が可能です。
SOUNDPEATS Air3と比べると?
個人的に推しのインナーイヤー型イヤホン「SOUNDPEATS Air3」と比較すると、音の緻密さや臨場感、高域の抜けの良さなど、全体的にSoundcore Life Note 3Sが上のように感じましたね。
1,000円ほど高いだけはあり、価格差に見合った実力は備えているようです。
AirPodsと比べると?
第2世代までのAirPodsと比べると、1万円以上価格差があるのにもかかわらず、音質は同程度の実力。
なんだったら、Soundcore Life Note 3Sのほうが臨場感があり、よりダイナミックなサウンドを楽しく体感できる印象でした。
AirPods 3と比べるとさすがに勝てず、音の細かな再現力や音場の広さ、ボーカルのクリアさなど、全体的にAirPods 3の方が一歩上手です。低音好きならSoundcore Life Note 3Sの方が良く聴こえるかもしれません。
どちらにしても1万円以下のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンとしては、とても実用的な音質を備えているのでは? と感じました。
こちらも参考にしてくださいね
操作性|複数タップの反応は悪め
Soundcore Life Note 3Sはタッチセンサー内蔵で、ハウジング(本体背面)をタップすることで操作を行います。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | R側を2回タップ |
曲送り | L側を2回タップ |
曲戻し | アプリで設定可能 |
音量を上げる | アプリで設定可能 |
音量を下げる | アプリで設定可能 |
電話を受ける | 着信中にL or R側を2回タップ |
着信拒否 | 着信中にL or R側を長押し |
通話終了 | 通話中にL or R側を長押し |
ゲームモード | 割り当て不可 |
音声アシスタント | L or R側を長押し |
ペアリングモードへの移行 | 充電ケースのボタンを長押し |
アプリを使えば、シングルタップの操作の割り振りができたり、操作項目のカスタマイズもできたりと、かなり自由度は高めです。
しかし、操作感はダブルタップ〜トリプルタップの感度がやや悪めのように感じました。よく使う項目に複数タップの項目を割り振ると、操作時にストレスが溜まる可能性があります。
総評して、操作性は良好なわけではないですが、操作項目の多さとカスタマイズ性の高さは評価できるポイントのように感じました。
アプリについて
Soundcore Life Note 3Sはアプリに対応しています。
アプリでできることは次のとおりです。
- イコライザー設定
- ゲームモードのON/OFF
- 操作方法の変更
- 睡眠モード
- タッチ音のON/OFF
- イヤホンを探す
- ファームウェアアップデート
- クイックスタートガイドの閲覧
アプリメニュー
アプリのメニューから、タッチ音のオンオフ、イヤホンを探す機能、スタートガイドなどを確認できます。
イコライザー設定
イコライザー設定は自分好みのサウンドに調節ができる機能です。
イコライザー設定にはプリセットがあり、低域のブーストや、20種類近くの設定から選択可能です。
ボクはメニューの青いカスタムボタンから、帯域ごとに設定して使用しています。
操作方法の変更
メニューのコントロールから操作方法の変更が可能です。
シングルタップをオンにすることによって、ワンタップで操作が可能に。
音量アップや再生停止など、自分の使いたい機能を割り振れます。
二回タップの反応は少し悪いので、あまり使わない機能を割り当てておいたほうがいいかと思います。
睡眠モード
睡眠モードは自然の音をミックスして好みのヒーリングサウンドが設定可能。
雨の音や風の音を自分でミックスして、お好みのヒーリングサウンドが作れます。インナーイヤー型とはいえ、横になったときに少し耳が痛い印象なのですが、
ほかのAnkerイヤホンと比べると、寝ホンとしては使いやすいかもしれません。寝る前や、ちょっと睡眠導入したいなっていう方はこれ使ってみてもいいんじゃないでしょうか。
アプリは以下のリンクからダウンロードできます。
Soundcore
posted withアプリーチ
通話品質|必要十分な実力
Soundcore Life Note 3Sのマイク性能ですが、それなりに品質が高いように感じました。
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
無音状態で聴いてみると、音声に少しガサつきはありますが、声は問題なく聞き取れるレベル。
雑音を流して録音をすると、周りのノイズは少し除去されるような印象です。ある程度騒がしい環境でも、ストレスのない通話ができそうですね。
マイク性能が非常に高いというわけでもないですが、十分実用的な性能は持っているように感じました。
通話品質 | (3.8) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|
Soundcore Life Note 3Sの映像と音声のズレですが、かなり少なめですね。
動画を見てもズレがまったく気にならないため、YouTubeやNetFlixを見るときにも最適です。
さらにアプリから「ゲームモード」という設定ができます。
こちらに設定すると、さらに遅延を少なくし、FPS時の足音や銃声を強調するような音に変化しますね。
音の迫力もすごいので、ダイナミックな音を体感しつつ、ゲームや映画鑑賞の用途にもぴったりですね!
遅延の少なさ | (4.8) |
Soundcore Life Note 3S まとめ
Soundcore Life Note 3Sをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.0/5
- 小音量でも豊かな低音を聴ける
- 長時間装着していても疲れない
- ゲームモードで音の遅延が少ない
- ワイヤレス充電にも対応
- 装着センサーは非搭載
- 複数タップの反応がイマイチ
3.8
高音
3.7
中音
3.9
低音
4.5
装着感
–
ノイズキャンセリング
–
外音取り込み
3.8
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体5時間/ ケース込み35時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 13mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 4.3g/59g |
外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | – | 保証 | 18ヶ月 会員登録で+6ヶ月 |
マルチポイント | – | 公式サイト | こちら |
Soundcore Life Note 3Sはこんな人におすすめ
- 予算6000円ほどで品質の高いイヤホンを探してる
- カナル型のイヤホンが苦手
- オフィスや自宅で、BGM感覚で音声を聴きたい方
※タブで切り替えができます
Soundcore Life Note 3Sは6,000円前後のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホンとしては、コスパや性能に優れた製品のように感じました。
豊かな低音と、高い装着感や利便性、ゲームや動画用途にもバッチリなど基礎能力はかなり高めです。
SOUNDPEATS Air3と比べると、筐体は少し大きめ。その分、音質や装着感もより高く、ワイヤレス充電にも対応しているなど価格差だけの実力はありますね。
低価格帯のインナーイヤー型の定番が少ない中、新たな定番としておすすめできそうです。
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