Amazon Music HDが気になるんだけど、ぶっちゃけどう?
ぶっちゃけメッチャええで!
こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
皆さんサブスクは使っていますか?
日本だとSpotifyやApple Musicが特に人気ですね。
ただ、こちらの2大サブスクはCDクオリティ(1,411kbps、16bit/44.1kHz)から、さらに圧縮した音源(128〜320kbps、16bit/44.1kHz)で配信しています。
CDと比べると、圧縮音源というのは4分の1くらいの音情報しか持っていないんですよね。
bitとかkHzとかkbpsってなに?
細かく話すとすごく長くなるから、数値が高いほど音質が良いと思ってくれれば!
「もっと良い音質で聴きたい!」
「好きなアーティストの良いところを余すことなく体感したい!」
そんな方におすすめのサブスクサービスが今回紹介する「Amazon Music HD」です。
Amazon Music HDはCDクオリティでの配信はもちろんのこと、CDを超えるハイレゾで配信する音楽聴きたい放題のサブスクリプションサービスです。
今回はAmazon Music HDの魅力や音質レビュー、iPhoneで楽しむ方法や他のサブスクとの比較など、余すことなくご紹介していきます!
総合評価
4.8/5
- ハイレゾ音源が聴き放題
- ハイレゾ音源をダウンロードしてオフラインでも聴ける
- 音質で選ぶならコレ一択
- 月額料金が1,980円とやや高め→980円に変更!
- 直感的に使いにくい
- オーディオ環境が整っていないと音の違いは感じにくい
5.0
音質
3.8
使いやすさ
4.5
配信曲数
3.5
価格
Amazon Music HDについて
Amazon Music HDは前述した通り、CD音源〜ハイレゾクオリティの音源をサブスクリプションで配信する定額聴き放題のサービスです。
Amazon Music HDで配信する音源はSD、HD、ULTRA HDの3つ。
それぞれの違いは下記の表をご覧ください。
SD (圧縮音源) | HD (CDクオリティ) | ULTRA HD (ハイレゾ) | |
---|---|---|---|
ビット数 | 16bit | 16bit | 24bit |
サンプリング周波数 | 44.1kHz | 44.1kHz | 48~192kHz |
ビットレート | 〜320kbps | 〜850kbps | 〜3730kbps |
配信数 | 約7000万曲 | 約7000万曲 | 数百万曲 |
全楽曲がハイレゾ(ULTRA HD)で配信されているわけではありませんが、数百万曲に対応。
CDクオリティ(HD)の音源は多くの楽曲が対応しています。
HD音源は最大850kbpsと、本来のCDクオリティである1,411kbpsより圧縮されていますが、理由はFLACという可逆圧縮の拡張子で配信しているため。
FLACであれば1/2のデータ容量でCDと同クオリティで提供ができます。
どんなに音が良くても、好きなアーティストのハイレゾが配信されているかが重要!
Amazon Music HD、Amazon Music Unlimited、Prime Musicの違いは?
Amazon Musicには圧縮音源のみで配信する『Amazon Music Unlimited』
プライム会員なら使いたい放題の200万曲配信プラン『Prime Music』
そして、ハイレゾ音源まで配信する『Amazon Music HD』の3種類のプランがありあす。
それぞれのプランの違いを以下の表でまとめてみました。
Amazon Music HD | Amazon Music Unlimited | Prime Music | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,980円→980円 | 980円 | – |
プライム会員料金 | 1,780円→780円 | 780円 | プライム会員は 使い放題(500円) |
ファミリープラン | 1,480円 | 1,480円 | – |
学生プラン | 480円 | 480円 | – |
配信曲数 | 約7000万曲 | 約7000万曲 | 約200万曲 |
音質 | ◎ | △ | △ |
Prime Music
Prime Musicはプライム会員であれば無料で使えるプラン。(実質月額500円)
200万曲しか配信されていないこともあり、好きなアーティストが配信されていなかったり、聴きたい最新アルバムがないことも多々あります。
そこまで音楽に興味はないけど、プライム会員だしBGM感覚で何か鳴らしたいなと思っている方にはおすすめのプランです。
プライム会員でサブスクを初めて使ってみたい方にはいいかもね
Amazon Music Unlimited
Amazon Music Unlimitedは月額980円で約7000万曲を聴き放題できるプラン。
Apple MusicやSpotifyと比べてインターフェイスが微妙で直感的に操作がしにくく、高域にザラつきがあったりと音質にこだわりたい身からするとイマイチ。
ただ、プライム会員なら月額780円で使うことができ、他のサブスクサービスより少し安く運用することができます。
プライム会員の方で音質にこだわりはないけど、安くサブスクを運用したい方にはよいのではないでしょうか。
プライム会員であれば使う意味はあるかと
→Amazon Music Unlimitedの詳細はこちら
Amazon Music HD
Amazon Music HDはCDクオリティの音源だけでなく、ハイレゾ音源まで配信するプラン。
国内で使えるハイレゾ対応サブスクだと「mora qualitas」がありますが、配信楽曲数や使いやすさはAmazon Music HDが圧倒的に上。
24bit/192kHzまでの配信に対応もしており、ハイレゾをサブスクで聴き放題したい方は実質Amazon Music HD一択。
ハイレゾ音源に目が行きがちですが、CDクオリティ(16bit/44.1kHz 850kbps)でも十分すぎるくらい音質が良いですよ。
サブスクで良い音で聴きたいなら激推し!
Amazon Music HDどんな曲がハイレゾで配信されているの?
Amazon Music HDは全ての楽曲がULTRA HDで配信されているわけではなく、一部音源はHD、さらに一部音源はSD音源でしか配信されていません。
個人的に良く聴く著名アーティストのみまとめてみましたので、参考にしてみてください。
アーティスト | SD (圧縮音源) | HD (CD音質) | ULTRA HD (ハイレゾ) |
---|---|---|---|
宇多田ヒカル | ○ | ○ | ○ |
星野源 | ○ | ○ | × |
米津玄師 | ○ | × | × |
藤井風 | ○ | ○ | ○ |
ASIAN KUNG-FU GENERATION | ○ | ○ | ○ |
RADWIMPS | ○ | ○ | △ |
BUMP OF CHICKEN | ○ | ○ | × |
[Alexandros] | ○ | ○ | △ |
ONE OK ROCK | ○ | ○ | × |
凛として時雨 | ○ | ○ | △ |
TK from 凛として時雨 | ○ | △ | △ |
Official髭男dism | ○ | ○ | △ |
YOASOBI | ○ | ○ | △ |
ヨルシカ | ○ | ○ | ○ |
ずっと真夜中でいいのに | ○ | ○ | × |
LISA | ○ | × | × |
エド・シーラン | ○ | ○ | △ |
ブルーノ・マーズ | ○ | ○ | △ |
BTS | ○ | ○ | × |
宇多田ヒカルやヨルシカなど、全楽曲がULTRA HDで配信されているアーティストもいれば、
一部アルバム単位でしかULTRA HDで配信されていないアーティストなどさまざまです。
残念なのが、米津玄師とLISAはSD音質でしか配信されておらず、Apple MusicやSpotifyで聴くクオリティと変わりません。
米津玄師とLISAをとにかく良い音で聴きたい方はAmazon Music HDはハッキリ言って意味なしです。
それでも、普段聴くアーティストがCDクオリティ、またはハイレゾクオリティで気軽に聴けるのは革命的!
1曲400円ほどするハイレゾ音源をアルバム単位で購入するより、月額1980円でいろんなアーティストのハイレゾ音源を楽しめるのはコスパ最強ですね!
好きなアーティストがハイレゾで配信されてるかどうか分からない方はコメントください!調べます!
Amazon Music HDのメリット・デメリット
Amazon Music HDを実際に使ってみて感じたメリットとデメリットをまとめてみました。
それぞれ解説していきます。
メリット①|ハイレゾ音源が聴き放題
Amazon Music HDなら著名なアーティストでもハイレゾで配信されていることが多く、気軽にハイレゾで聴けるのが強み。
サブスクなしで購入すると1曲で400円ほど、アルバム1枚で3000円ほどするためコストが掛かってしまいます。
Amazon Music HDであれば、いろんなアーティストのハイレゾを月額1980円で聴き放題できるのは大きなメリットです。
ヨルシカとかアジカンがハイレゾで聴けるのはありがたい!
メリット②|ハイレゾ音源をダウンロードしてオフラインで聴ける
ハイレゾ音源の聴き放題で気をつけなければいけないのがデータ通信量の多さ。
Amazon Music HDのよくある質問では以下のように解答されています。
ダウンロードする際のファイルサイズは、ファイルのビット深度、サンプリング周波数、および圧縮コーデックによって異なります。通常、高音質のロスレスファイルのサイズは大きくなります。以下は、3分半の長さの曲の最大限の音質でのファイルサイズの例です。
SD(ロッシー圧縮):9MB
HD(ロスレス、44.1 kHzサンプルレート):51MB
Ultra HD(ロスレス、最大192 kHzサンプルレート):153MB
Amazon Music HDについてよくある質問|Amazon
1曲流しただけで153MB、つまり8曲ほどのミニアルバムを流すだけで1GBを消費してしまいます。
大手携帯会社でも20GBで通信制限をかけることが多いので、モバイルデータでのハイレゾ音源の聴きすぎには注意が必要です。
しかし、Amazon Music HDではオンラインでハイレゾを聴くだけでなく、デバイスにハイレゾ音源をダウンロードしてオフラインで聴くこともできます。
通信制限のない自宅のWi-Fi環境下で良く聴く音源はダウンロードしておき、外出先ではダウンロード音源を聴くことによって通信量を節約することが可能に。
外出先では通信を使わないようオフラインの楽曲のみを聴く設定もあります。
ダウンロードできるデータはハイレゾだけではなく、HD、SDと選択することも可能!デバイスの容量に合わせて節約もできます。
それだけではなく、Wi-Fiは使えるがモバイル通信機能をもたないDAP(デジタルオーディオプレイヤー)にハイレゾ音源をダウンロードすることもできます。
Wi-Fi搭載DAP+Amazon Music HDの組み合わせは最強ですよ!
メリット③|排他モードが使える
排他モードという名称をあまり聴き馴染みのない方がいらっしゃるかと思いますのでざっくり説明します。
パソコンで音楽を聴くと通知音やクリック音などを『カーネルミキサー』と呼ばれるところを通してあらゆるサウンドをミックスして鳴らしています。
このカーネルミキサーを通過すると余計な回路を通ることによって音質が劣化してしまいます。
排他モードはカーネルミキサーなど余計な回路を通さずに、クリーンな音源のみを出力することができるモードです。
排他モードの設定はパソコン版Amazon Music HDの右上の人型のマークから『設定』へ
そこから『排他モードを有効にする』をONにすると排他モードになります。
初回起動時から排他モードは有効になっていますが、ON・OFFの切り替えはこちらから設定可能です。
パソコンで音楽を聴く際は、排他モードを使うことによって音質の劣化なくハイレゾ音源を楽しむことができます。
つまりノイズだらけのパソコン環境でも高音質で聴けるよってこと!
デメリット①|月額料金が1,980円と高い→980円に!
Apple MusicやSpotifyは月額980円で聴き放題ですが、Amazon Music HDは月額1,980円と約2倍の価格。
なんとApple Musicに対抗し、980円でハイレゾ音源を体感できるようになりました!
良い音で聴きたいと考えてAmazon Music HDを契約される方もいらっしゃるかと思いますが、
ご自身の環境次第では、まず高音質で聴けるイヤホンを購入した方が良い音を体感できるかもしれません。
まずは出口(イヤホン)に予算を掛けることが大事!
デメリット②|直感的に使いにくい
Amazon Music HDのインターフェイスはApple MusicやSpotifyと比べると直感的に使いにくい印象を受けます。
アーティスト名を押してもアーティストの楽曲一覧にジャンプできなかったり、
プレイリストがイマイチだったり
そこにALEXAのボタンいらねえよって配置になっていたり
他の2社と比べると、操作面でストレスがたまる場面が多いように感じました。
まあ慣れ次第かなとは思いますし、音質とトレードオフと考えて使っています。
ただ、mora qualitasと比べたら全然使いやすい
デメリット③|環境が整っていないと音の違いが分かりにくい
Amazon Music HDでハイレゾ音源を聴く際、ある程度のオーディオ環境が整っていないと音の違いを感じにくい印象です。
どちらかというとオーディオマニア向け、または音楽愛好家向けのサービスのように感じます。
そこまで音質にこだわりがなければApple MusicやSpotifyで十分です。
どの程度の環境が必要かは次のトピックで解説します
Amazon Music HDの音質ってどう?5つのイヤホンで検証
Amazon Music HDってそんなに音良いの?そんな良いイヤホンもってないんだけど
いろんなイヤホンで検証してみるから参考にしてみて!
ということで初心者向けのイヤホンから高級イヤホンでAmazon Music HDの音質をチェックしてみました。
オーディオマニア側の意見ではありますが、率直な感想を述べていきます。
検証したイヤホンは以下の通り。
- fInal E1000(2000円ほど)
- intime sora right(4000円ほど)
- SOUNDPEATS sonic(ワイヤレスイヤホンで5000円ほど)
- SHURE SE215(10000円ほど)
- iBasso DC03 + CW-L52(170,000円 + 6800円のDAC)
再生デバイス:Xiaomi Redmi Note 9s
タップでレビュー欄までジャンプします
まずはエントリーモデルから!
①final E1000
まずは、初心者向けの定番高音質イヤホン『E1000』で聴いてみました。
Apple Musicだとほんの少しだけ荒く感じたアコースティックギターの弦を爪弾く音が、Amazon Music HDだと音の密度が増したように感じました。
ただ、本当によく聴かないと違いはわかりにくく、これくらいの差であれば、正直Apple Musicで十分かなとは思いました。
違いはちょっと分かるくらい
②intime 碧(SORA)-Light 2019Edition
ハイレゾ対応を公式に謳う有線イヤホン、intime『碧(SORA)-Light 2019Edition』。
4000円台で高級イヤホンに匹敵すると評価され、オーディオマニアのみならずテレビメディアでも取り上げられるほどの実力をもつイヤホンです。
碧(SORA)-Light 2019Editionだとハイレゾと圧縮音源をしっかり聴き分けることができ、Amazon Music HDがいかに良い音質なのかを体感することができます。
ただ、感動するほどの音質差ではなく、音にこだわるならAnazon Music HDのほうがいいかな?と思う程度。
もう少しイヤホン側に予算を掛けたいところですね。
違いはハッキリわかるけど、Apple Music HDじゃなくてもいいかな
>>intime 碧(SORA)-Light 2019Editionのレビューはこちら
③SOUNDPEATS sonic(ワイヤレスイヤホン)
次に検証したのは完全ワイヤレスイヤホンのSOUNDPEATS『sonic』。
sonicはaptX Adaptiveに対応しており、24bit/48kHzに対応。つまりハイレゾに対応しているということ!
今回接続したスマートフォン『Redmi Note 9s』もaptX Adaptiveに対応しているので、送受信側ともにaptX Adaptiveで接続できます。
実際にApple MusicとAmazon Music HDで聴き比べて見ると、なかなかに違いを感じることができました。
中高域のボーカルピークラインの音の密度や余韻に情報量が詰め込まれ、一音一音がより純度の高い音になったように聴こえます。
ただ、sonicも感動するほどの差はないため、音質にこだわらなければApple Musicでいいかなとは思いました。
aptX Adaptiveであれば、ワイヤレスでも違いがわかるね!
ただ、iPhoneで接続すると強制的にAAC接続になってしまうため、ハイレゾ音源であっても16bit/44.1kHzにダウンコンバートされてしまいます。
無線で接続するデバイスとワイヤレスイヤホンどちらもaptX HD、aptX Adaptive、LDACなど24bit/48kHz以上に対応したコーデックで接続できて初めてハイレゾで鳴らせるようになるので
「ワイヤレスイヤホンのコーデックが対応していればハイレゾは再生できる!」と勘違いしないようご注意ください。
④SHURE SE215SPE
次に検証したのは1万円台の大定番SHURE「SE215SPE」。
プロミュージシャンもステージモニターで使うほどの高い解像度と遮音性が特徴のイヤホンです。
Apple Musicで聴くと、音の粒のひとつひとつが感じやすく、SE215SPEがもつ解像度の高さを十分に感じられます。
Amazon Music HDで聴くと、音の粒の解像度がさらに上がり、粒の中の繊維まで見えるのような密度のある音に。
楽曲が持つ情報をより分析し、空気感から余韻まで逃さず再現するような鳴らし方です。
1万円台の有線イヤホンで聴くと、違いがわかるから違いを楽しめるに変化しますね。
ハイレゾ音源を”楽しむ”ならこのくらいの実力が欲しいところ!
⑤カナルワークスCW-L52+iBasso DC03
最後に検証したのはカナルワークスのオーダーメイドイヤホンCW-L52(170,000円)と、iBasso DC03(6,800円)と組み合わせて聴いてみました。
総額、約18万円セット!
この価格セットでApple MusicとAmazon Music HDを聴き比べると、さすがに違いがハッキリすぎるくらいわかりますね。
CW-L52で聴くと細かな音までめちゃくちゃ拾ってくれるのですが、Apple Musicだとその細かな音の密度が甘め。
Amazon Music HDだと細かな音まで瑞々しく鳴らし、音源データとしてではなく”楽器のリアルさ”を追求して再現してくれますね。
オーディオマニアの方や高級イヤホンを使っている方でサブスクメインで音楽を聴く方は、Amazon Music HDをぜひおすすめします。
システムをしっかり揃えれば感動レベル!もうApple Musicには戻れない泣
違いがわかりやすいのは3000円以上、感動を覚えるのは1万円以上
5種類のイヤホンを価格帯別に検証してみましたが、違いが感じ始めたラインは3000円以上のイヤホンから。
そしてハイレゾの音の違いに感動できるようになったのは1万円以上の有線イヤホンからでした。
今回は人気のイヤホンのみでざっくりと検証してみました。
ワイヤレスイヤホンだと、TE-BD21j(ピヤホン3)をAndroidのaptX Adaptiveで接続すればハイレゾの違いがわかりやすそうですね。
価格が高くて解像度の高いイヤホンであればハイレゾの良さがハッキリと感じることができる!
iPhoneでAmazon Music HDのハイレゾを聴く方法
iPhoneでAmazon Music HDのハイレゾ音源を聴く際、有線イヤホンだと変換アダプターをつかっても、iPhoneの規格の問題(16bit/44.1kHz)でハイレゾ音源を出力できません。
また、ワイヤレスイヤホンで使う場合もハイレゾに対応しないAACで出力されるため、こちらもハイレゾで聴くことができません。
じゃあiPhoneだとハイレゾ音源は聴けないってこと?
それがひとつだけ方法があるんだよね〜
その方法はiPhoneに対応したハイレゾ対応のDACを使うことです。
iPhoneとDACを組み合わせることにより、iPhoneでもAmazon Music HDのハイレゾ音源を再生できるようになります。
iPhoneに対応しているハイレゾ対応のポータブル向けDACは以下の通り。
製品名 | ひとことレビュー |
---|---|
FiiO Q3 | 価格コムでもランキング上位の定番DAC。2.5mm、4.4mmバランス接続どちらにも対応し、価格に対しての性能が高い。大型のためポータブル性はイマイチ。 →Q3の詳細はこちら |
iFi-Audio hip-dac | 接続にはカメラコネクションキットが必要。 FiiO Q3以上の解像度と純度の高い音が特徴。大型のためポータブル性はイマイチ。 →hip-dacの詳細はこちら |
IKKO ITM03 | Lightning端子に差し込むだけでシンプルに使えるDAC。低音の量感と厚み重視。 →ITM03の詳細はこちら |
IKKO ITM05 | iPhoneと一体型で使える。ずっと付けっ放しがゆえに便利でもあり不便でもある。 →ITM05の詳細はこちら →レビュー記事はこちら |
Lotoo PAW S1 | 価格を一番高いが音質は一番良い。お金があればこれが欲しい。 →PAW S1の詳細はこちら |
ただ、どの機種も1万円以上するDACばかりで敷居がやや高め。
僕はiPhoneで使う場合は以下の環境で運用しています。
iPhone XR
→ TC28i(LightningからUSB-Cに変換)
→iBassoDC03
動作が不安定な部分はありますが、この環境であれば1万円以下でiPhoneでAmazon Music HDのUltra HDを体感することができます。
DC03との接続についてはこちらの記事をご覧ください。
マニアックな接続方法なので動作の保証もできず、あまりおすすめしませんが使えます。
ちなみにLightning端子を単純にUSB-Cに変換すればいいというわけでもなく、音声信号を送るために”OTGアダプター”というもので変換しないと接続が認識されません。
日本では販売されておらず、中国のアリババが運営するAliExpressで購入する必要があります。
僕が使用しているOTGアダプター『TC28i』についてはこちらの記事をご覧ください。
特にアダプターを使わずにLightning端子直結でハイレゾを楽しみたい方は、Q3やITM03をおすすめします。
ハイレゾ対応イヤホンって必要?
有線イヤホンにはハイレゾ対応イヤホンというものが存在します。
定義は以下のとおり
スピーカー・ヘッドホン高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
一般社団法人 日本オーディオ協会
人間のもつ可聴域は20kHzまでと言われており、人間の聴こえない部分まで補完し空気感も含め楽しむというのがハイレゾと言われることも。
ただ、ハイレゾ対応イヤホンでなくてもハイレゾ音源を十分に楽しむことができます。
どちらというとハイレゾ対応イヤホンの方が良い!というレベル感でもなく、個人的にはどっちでもいいしどうでもいい。
10万円以上のイヤホンでも20kHzまでしか対応できていないイヤホンも多数ありますし、
対応していない高級イヤホンのほうがハイレゾの違いを聴き分けしやすかったりしますし、
メーカーの販売戦略と協会の収益のためのロゴなのかなと考えています。
ハイレゾロゴは全く気にせず好きな音のイヤホンを選ぶのが一番!
Amazon Music HDと他のハイレゾサブスクサービスを比較
Amazon Music HDと他のサブスクサービスを比べてみました。
Apple Musicを1年以上、Spotify歴1年以上使ってきた上で、音質や使いやすさなどもまとめています。
以下の表をご覧ください。
Amazon Music HD | mora qualitas | Apple Music | Spoify | Amazon Music Unlimited | |
---|---|---|---|---|---|
満足度 | |||||
月額料金 | 980円 | 2,178円 | 980円 | 980円 | 980円 |
プライム 会員料金 | 1,780円 | – | – | – | 780円 |
ファミリー プラン | 2,480円 | – | 1,480円 | 1,480円 | 1,480円 |
学生プラン | – | – | 480円 | 480円 | 480円 |
無料期間 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 |
無料プラン | – | – | – | ○ | ○ |
配信曲数 | 約7000万曲 | 未公表 (数百万曲ほど) | 約7000万曲 | 約7000万曲 | 約7000万曲 |
音質 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
配信コーデック | FLAC Opus | FLAC | AAC,ALAC | AAC | Opus |
使いやすさ | △ | × | ○ | ◎ | △ |
ひとことレビュー | ハイレゾ・CDクオリティで聴くならこれ | Amazon Music HDかApple Musicでいい | Apple Musicもついにハイレゾに! | 知らない曲を発掘したい、プレイリストで流したいなら最強 | プライム会員であれば使う価値あり |
公式サイト | リンク | リンク | リンク | リンク | リンク |
ざっと比較してみると、音質にこだわるならAmazon Music HD、Apple Music、使いやすさならApple MusicかSpotify、
Spotifyは無料プランもあり発掘しやすいサブスクなので普段はAmazon Music HDを使って、ラジオ感覚で聴きたいときはSpotifyの無料プランで使うという方法もありです。
どちらかが無料であれば二刀流もあり!
Amazon Music HD まとめ
総合評価
4.8/5
- ハイレゾ音源が聴き放題
- ハイレゾ音源をダウンロードしてオフラインでも聴ける
- 音質で選ぶならコレ一択
- 月額料金が1,980円とやや高め→980円に変更!
- 直感的に使いにくい
- オーディオ環境が整っていないと音の違いは感じにくい
5.0
音質
3.8
使いやすさ
4.5
配信曲数
3.5
価格
以上、Amazon Music HDをご紹介しました。
Amazon Music HDがおすすめの方はこちら!
- 5000円以上の有線イヤホン、ヘッドホンをお持ちの方
- AndroidユーザーでaptX以上のコーデックに対応した音質に特化したワイヤレスイヤホンをお持ちの方
- 使いやすさより音質にこだわりたい方
- オーディオファンの方
人によっては、まずイヤホンに予算を掛けた方がいい場合もありますが、
3000円以上のある程度音質の良いイヤホンをお持ちの方であればハイレゾの音の違いを体感できるかと思います。
僕はふだんApple Musicで聴いているので、Amazon Music HDに切り替えたときの音質の良さには感動しました。
オーディオファンの方や音質にこだわりたい方はもちろん、好きなアーティストが丹念を込めて制作した楽曲を余すことなく体感したい方にもぜひ体感してほしいですね!
初月無料でいつでも解約できるから、とりあえず試すのもあり!
以上かじかじでした!
コメント
コメント一覧 (3件)
コメント失礼します!
AmazonミュージックHDの契約を考えています。
iPhoneとWF-1000XM4のみの機器でハイレゾ音質を聞くことができないことは理解できましたが、AmazonミュージックHDのHD(ロスレス)音質は聞くことができるのでしょうか?また、Appleミュージックのロスレス音質は同じ環境下で聞くことは不可能なのでしょうか?
教えていただけると嬉しいです!
WF-1000XM4とiPhoneの組み合わせですと
Amazon Music HDでもロスレス”音源”を聴くことはできますが、ロスレス”音質”で聴くことはできないですね!
Apple Musicも同様です。
個人的にはApple MusicでもAmazonMusicHDでも再生できる音源は変わらないので
使いやすさや価格で選んでOKです。
ロスレスは可逆圧縮のことを指すため、音源としては明確な定義が決まっていないので、ロスレス=ハイレゾでもあります。
16bitまでのロスレス音源もあれば、24bitのハイレゾクオリティのロスレス音源もあります。
iPhoneとWF-1000XM4はBluetooth接続した時点でAACコーデックで接続されるため
元のロスレス音源の情報量から約1/20の情報量しかなくなっている状態になります。
この状態だとロスレス音源は再生しているけど、音質は期待するロスレス音質では無くなってしまっていますね。
ただ、圧縮音源からAAC接続でさらに圧縮されるパターンと、ロスレス音源からAAC接続で圧縮されるパターンと比べると
後者のほうが若干音質が良いようには感じますね。
長々と書きましたが、WF-1000XM4の音源加工技術はすごいからiPhoneでAAC接続になっても十分良い音質で聴けますよ!
LDACでハイレゾ相当でも聴きましたが、AACでも全然いけるやんってなりましたw
ご丁寧に説明ありがとうございます!
凄い分かりやすかったです!
どちらにせよロスレス音質で聞けないっていうのは残念ですが、知ることが出来て良かったです!本当にありがとうございました!