こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
完全ワイヤレスイヤホンを使っていていると、耳からぽろっと落ちたり、落ちそうな不安があったりと安心してイヤホンを使えない場面が多いと思います。
解決策として他社のイヤーピースを購入するという手があるのですが、イヤホンのノズル径と合わなかったり、低反発タイプだと耐久性が悪かったりします。
他社のイヤーピースは選ぶのも難しく、何度も買ってしまうことも。
今回紹介するイヤーピースは、これひとつあれば、対応するイヤホンの装着感の悩みが全て解決できるといっても過言ではない素晴らしい製品です!
それがこちらのAZLA「SednaEarfit XELASTEC」特徴がこちら!
- 完全ワイヤレスイヤホンに特化したイヤーピース
- 体温で形状が変化する素材「熱可塑性エラストマー」を採用
- 耳に張り付くような装着感
イヤーピースとしては2000円台と価格が高めですが、それに見合った実力があります。
実際に使ってみましたが、まさに究極のイヤーピースでした。今回はこちらの「SednaEarfit XELASTEC」をレビューしていきます!
SednaEarfit XELASTEC レビュー
TOTAL
5/5
SednaEarfit XELASTEC
- 耳に吸い付くようなフィット感
- 密閉感があるのに音がこもらない、むしろクリア
- あらゆるイヤホンに対応
- 細かなサイズ展開
- ホコリや耳垢がつきやすい
- 耳の奥に挿入しにくい
4
高音
4.5
中音
4
低音
4.5
解像度
5
遮音性
5
装着感
細かなサイズ分け
SednaEarfit XELASTECは「SS/S/MS/M/ML/L」の6ペア展開。
MSやMLといった絶妙なサイズ展開があるため、他社のイヤーピースでMでもLでも合わなかったという経験がある方でもフィットする可能性が高いです。
ぱっと見でMSとMサイズの差が分かりにくいことがありますが、SednaEarfit XELASTECはイヤーピース本体にサイズ表記があります。
かなり小さくて見にくいですが、サイズを間違うことがなく、整理もしやすくてイヤーピースマニアとしてはとても便利です。
近いサイズを3ペアパッケージング(例MS/M/ML)
同サイズ2ペアでの販売、または3サイズ1ペアずつの2種類のパッケージがありますが
3ペアで購入した場合、「S/M/L」での販売ではなく「MS/M/ML」といった近接したサイズでのパッケージングとなっており、フィット感の絶妙な調整がしやすくなっています。
イヤホンによってはMサイズだと大きく、Sサイズだと小さいということもよくあるので、非常にユーザー想いの親切設計だと思います。
あらゆるイヤホンに対応できる寸法
寸法 | SednaEarfit XELASTEC |
傘径(mm) (左上写真) | SS:10.4 S:11.2 MS:11.9 M:12.6 ML:13.3 L:14.0 |
軸長(mm) (右上写真) | 全サイズ:8.0 |
ノズル径(mm) (左下写真) | 全サイズ:3.6 |
開口部(mm) (右下写真) | 全サイズ:約4.4 |
SednaEarfit XELASTECは軸長が短く、ノズル径も3.6ながらも伸縮性があるため、あらゆるイヤホンに対応します。ノズル径はおおよそではありますが、4.0mm〜6.2mmほどまでは対応しているかと思います。
イヤホンを美しく引き立たせるスモークカラー
SednaEarfit XELASTECの色味は、ありそうでなかった半透明のスモークカラー。色味が絶妙でいろんなイヤホンに装着してみると、1ランク質感がアップしたかのような見栄えになります。
装着感や音質には関わらないですが、イヤホンの所有欲をより満たせる感覚になります。
イヤホンがズレない、ブレない、落ちない、張り付くような装着感
SednaEarfit XELASTECの最大の特徴が、耳にペタッと張り付くような装着感。体温で形状が変化する素材「熱可塑性エラストマー」を採用したことにより、耳に合わせて形状が変化。
薄い滑り止めマットのような素材で、イヤホンを奥まで装着した後は耳内で滑ることなく、吸い付くようにフィットします。しかし、耳の奥まで挿入しにくいというデメリットもあり、全てのイヤホンにおすすめというわけでもありません。
今まで完全ワイヤレスイヤホンを使っていて落ちそうになったり、ジョギング中にイヤホンがブレて気になったりしていた方は、SednaEarfit XELASTECを使うと、その悩みが一気に解消する可能性が高いです。
イヤホンのポテンシャルを底上げ
特に装着感の良いイヤーピースの代表格として「低反発タイプ」がありますが、そちらは高域が減衰し、音がこもったように聴こえてしまうことがあります。
しかし、SednaEarfit XELASTECは高いフィット感を得ながらも、音にこもりが発生せず、付属のイヤーピース以上にクリアな音声のように聴こえます。
軸部と音の出口がストレート形状で音の直進性を確保し、イヤホンのポテンシャルを最大限に引き出してくれます。全体的にレンジが広くなり、解像度が高まったように感じます。
ホコリと耳垢がつきやすい
SednaEarfit XELASTECの欠点が、ホコリや耳垢が引っ付きやすいということ。素材の特性上しかたがないのですが、一度よごれが付いてしまうと、ウェットティッシュや水洗いをしないと落ちません。
耳内を清潔に保つためにも、定期的に清掃を行いましょう。
形状が変形した場合は、お湯で戻す
SednaEarfit XELASTECは素材の特性上、保管の仕方によって形状が歪んでしまう可能性があります。その際はお湯を使って形状を戻します。
こちらで完了です。万が一形状が変形した場合は、こちらの手順をおこなってください。
完全ワイヤレスイヤホン対応表
機種名 | FALCON | WF-1000XM3 | MOMENTUM True Wireless 2 | EAH-AZ70W |
適合 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
機種名 | Soundcore Liberty Air 2 | Soundcore Liberty Neo | TW-E3A | TWS03R |
適合 | ✖︎ | ✖︎ | ◯ | ◯ |
Ankerのイヤホンは充電ケースの収納部が浅く使えませんでしたが、それ以外の完全ワイヤレスイヤホンは問題なく装着でき、充電ケースにも収めることができました。
EAH-AZ70Wはノズル径が大きく、使えるイヤーピースが少ないですが、SednaEarfit XELASTECはノズル部が柔らかく伸縮性があるため、問題なく装着できました。
フィット感もかなりよくなり、ずれ落ちる心配がなく、音質も高解像度でバランスも良いため、EAH-AZ70W用にメインで使用すると思います。
他のイヤーピースと比べると?
充電ケースに干渉する場合は「SureSeal Tips」がおすすめ
SednaEarfit XELASTECと同じ素材「熱可塑性エラストマー」を使っているイヤーピースとして、Fenderの「SureSeal Tips」というイヤーピースがあります。
両者の違いはこちら
SednaEarfit XELASTEC | SureSeal Tips |
---|---|
ノズル径が広く あらゆるイヤホンに対応する | ノズル径が狭く 対応するイヤホンが少ない |
軸が長く 一部の充電ケースに干渉する | 軸が短く 充電ケースに干渉しにくい |
耳の奥まで挿入しやすい | 耳の奥に挿入しにくい |
どちらも一長一短がありますが、使いやすさでいうと、対応機種の多いSednaEarfit XELASTECだと思います。
しかし、SureSeal TipsはSednaEarfit XELASTECでは使えないAnkerの完全ワイヤレスイヤホンにも充電ケースが干渉しないというメリットがあるため、一部完全ワイヤレスイヤホンではSureSeal Tipsがオススメです。
音質重視の場合はノーマルの「SednaEarfit」がおすすめ
ノーマル版のSednaEarfitと比べると、2層構造による共振対策が施されていない分、音質面では全体的な解像度やクリアさなどが劣るように感じます。
有線イヤホンを使っていて、フィット感の悩みがなく、単純に音質を向上させたい場合は、ノーマルのSednaEarfitがおすすめです。
SednaEarfit XELASTEC レビューまとめ
TOTAL
5/5
SednaEarfit XELASTEC
- 耳に吸い付くようなフィット感
- 密閉感があるのに音がこもらない、むしろクリア
- あらゆるイヤホンに対応
- 細かなサイズ展開
- ホコリや耳垢がつきやすい
- 耳の奥に挿入しにくい
4
高音
4.5
中音
4
低音
4.5
解像度
5
遮音性
5
装着感
あらゆるイヤホンに使える、耳から落ちないイヤーピース
- 完全ワイヤレスイヤホンを使っていて耳にフィットしない方
- イヤホンがポロっとよく落ちる方
- 音のバランスを崩さず音質を底上げしたい方
ずっとあらゆるイヤホンに使えるSureSeal Tipsのようなイヤーピースがでないかと思っていましたが、AZLAさんがやってくれました。まさに求めていた理想のイヤーピース!
価格は高いですが、それに見合った装着感を提供してくれるため、完全ワイヤレスイヤホンを使っていてフィット感に悩まされている方は、ぜひ一度試してみてくださいね!
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