こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
「口コミやレビューをみてイヤホンを購入したけど、全然フィット感が合わない!」
「買ったイヤホンの音質が良いけど、あとちょっとだけ音を良くしたい」
そんな装着感と音、どちらか(どちらも)に悩まされている方にオススメの商品をご紹介します。それがこちらのAZLAより販売している高音質イヤーピース「SednaEarfitシリーズ」
- イヤホンの音質を1ランクあげる高音質設計
- LSRシリコンを採用した良質な装着感
- Shortシリーズは完全ワイヤレスイヤホンに最適化したイヤーピース
- XELASTECは全イヤーピース中トップクラスのフィット感
SednaEarfit Light Shortは、788人の外耳道を分析し形状を最適化。さらに、医療用LSRシリコンの採用により、最高のフィット感を実現するイヤーピースです。
さらに、硬さの異なる2層の軸を採用することによって振動を抑え音を最適化。さらに、ホーン型にすることによって音をダイレクトに伝えます。
共振作用と形状の最適化、LSRシリコンの採用によって、イヤホンのポテンシャルを最大限に活かす高音質イヤーピースです。
簡単に言えば、このイヤーピースを使えばフィット感も音も良くなります!
LSRシリコンとは?
医療グレードの高温硬化型液状シリコン(LSR:Liquid Silicone Rubber) を採用しています。硬化過程で揮発性過酸化物や残留物が検出されない、安全且つ最高クラスの医療用LSRシリコンで、吸入マスクのマウスピースや医療チューブ、乳児用ニップルなど安全が求められる様々な物に使用されています。
出典 株式会社アユート公式HP
この素材は、その安全性に加え、高温や汗にも耐性があり、長時間皮膚に触れていてもストレスの少ない優しい特性を持っています。
今回はこちらのAZLA SednaEarfitシリーズをレビューしていきます!
SednaEarfitシリーズの違いは?
SednaEarfitシリーズは全部で5種類。それぞれの違いを簡単に紹介します。
製品名 | 特徴 | 軸の長さ | 傘の硬度 |
---|---|---|---|
SednaEarfit | 音質重視 | 長い | 硬い |
SednaEarfit Light | 装着感重視 | 長い | 柔らかい |
SednaEarfit short | 音質重視 完全ワイヤレス向け | 短い | 硬い |
SednaEarfit LIght Short | 装着感重視 完全ワイヤレス向け | 短い | 柔らかい |
SednaEarfit LIght XELASTEC | 装着感特化 完全ワイヤレス向け | 短い | さらに柔らかい |
わかりやすく伝えると、”Light”がつくと柔らかくなり装着感がUP、”Short”がつくと完全ワイヤレスイヤホン向けに軸が短くなります。
そして、XELASTECは全く別素材で、軸が短く、SednaEarfit Light以上に柔らかい素材です。
音質は通常のSednaEarfitが制作段階のテストで一番評価が良かったようですが、合わせるイヤホンやフィット感次第なので一概には言えません。
SednaEarfitシリーズ 共通仕様
傘径はSednaEarfit全シリーズ共通で、サイズによって異なります。
SS:10.4mm / S:11.2mm / MS:11.9mm M:12.6mm / ML:13.3mm / L:14mm
自分はLサイズだと思っていたら、Sサイズを付けてみるとぴったりフィットした!ということもあるので、全サイズあれば一度試してみることもおすすめします。
音質の違い
SednaEarfitシリーズをつけることによる音質の変化は、低音の迫力や高域の伸びやかさが劇的に向上するわけではありませんが、フィット感の向上による音の刺さりや、低域の迫力が改善されます。
また、共振抑制設計によって余計な振動を抑えることにより、音像が定まりイヤホン全体の解像度が底上げされます。音の輪郭をもう少しクッキリハッキリと聴きたい時にSednaEarfitシリーズを使うと改善される可能性があります。
- SednaEarfit(Short) ➡︎ 音の減衰がなくクッキリと聴こえる
- SednaEarfit(Short)Light ➡︎ノーマル版と比較すると高域が少しマイルドになる
- SednaEarfit XELASTEC ➡︎ 上2つと比べると、ほんの少しだけ中低域寄り
どちらも特性は似ていますが、聴き比べるとSednaEarfit(Short)Lightは高域が少しマイルドです。また、SednaEarfit XELASTECはノーマルおよびLightと比べると、ほんの少しだけ中高域の音像がブレ、中低域寄りになった気がします。よーーく聴いてやっとわかるくらいのレベルなので、ほぼ差はなしです。
音質面だけで伝えると、元の音のバランスを崩したくない方はSednaEarfit(Short)。高域がキツイのでもう少し刺さりのない音にしたい人はSednaEarfit(Short)Light、なによりフィット感を重視したい人はSednaEarfit XELASTECがおすすめです。
ここからはSednaEarfitシリーズをそれぞれ紹介していきます。
SednaEarfit SednaEarfit Light レビュー
SednaEarfit とSednaEarfit Light をレビューしていきます。
ノズル径の内径は5.4mm 外径は7.2mm
ノズルの内径は5.4Φ、外径は7.2Φ。他のイヤーピースと比べても口径が大きいため、SONYのイヤホンなどノズル径がやや細めのイヤホンは、スカスカになってイヤーピースが外れてしまうことがあるので注意が必要です。
軸長は10mm 軸部のみの長さは8mm
全長は10mmですが、軸部のみの長さは8.8mmです。SednaEarfitの通常シリーズは軸が長めに設計されています。
この長さについては、設計段階で40名のテスターに対して55日間のフィールドテストを行い、データ結果に基づいて最適な長さが10mmだったようです。設計段階から本気度を伺えます。
しかし、こちらのSONY WF-1000XM3との組み合わせのように、軸が長いため完全ワイヤレスイヤホンに使用すると、充電ケースに干渉してしまい、使えないことが多いです。
装着感はそれぞれ異なる
- SednaEarfit ➡︎ 硬度があり、イヤーピースのみでガッシリ支える。
- SednaEarfit Light ➡︎ 柔らかく、耳の奥まですっぽり入る。
SednaEarfitは他社のイヤーピースと比べても傘部が硬く、イヤーピースのみでもがっしりと支えてくれるような軸の芯の強さを感じます。
SednaEarfit Lightは傘部が柔らかく、SednaEarfitと比べると耳の奥までしっかりと挿入できます。
どちらも6サイズと大きさも細かく別れているため、自分の耳に合わせたものを選びやすいと思います。
”Short”と比べると軸が長いため、イヤホンによっては安定感がより向上しますが、完全ワイヤレスイヤホンにはケースに干渉するなど合わないことが多いので、基本有線イヤホンで使うことをお勧めします。
SednaEarfit、SednaEarfit Light レビューまとめ
評価 | SednaEarfit | SednaEarfit Light |
---|---|---|
特徴 | ▼良かった点 音像が定まる クッキリはっきりとした音質 ▼イマイチな点 完全ワイヤレスでは使えないことが多い | ▼良かった点 マイルドな音 快適で耳馴染みの良い装着感 ▼イマイチな点 完全ワイヤレスでは使えないことが多い |
高音 | (4.5) | (4.0) |
中音 | (4.5) | (4.0) |
低音 | (4.0) | (4.0) |
解像度 | (4.5) | (4.0) |
遮音性 | (4.0) | (4.0) |
装着感 | (3.5) | (4.0) |
総合評価 | (4.5) | (4.0) |
SednaEarfitは軸が長い分耳の奥まで挿入することができ、安定した装着感とブレのない音像を確保できます。
有線イヤホンを使っていて、音のバランスを崩さず高音質化したい方におすすめのイヤーピースです。
SednaEarfit Short SednaEarfit LIght Short レビュー
次に完全ワイヤレスイヤホン向けに特化されたイヤーピース、SednaEarfit Short とSednaEarfit LIght Short をレビューしていきます。
左の黒色の方が「SednaEarfit Short」、右の半透明の方が「SednaEarfit LIght Short」です。
ノズル径の内径は4.5mm 外径は6.7mm
ノズル径
ノズルの内径は4.5Φ、外径は6.7Φ。シリコンなので軸が伸びるため、4.5mm〜6.0mm程度のノズル径でしたら問題無く装着できるでしょう。
それ以下だったら装着感がスカスカになったり、それ以上だと装着できるけど、取れにくくなったり、ノズルを折ってしまう可能性があるためオススメはしません。
参考にですが、「SONY WF-1000XM3」は5.2mm 「SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2」で5.6mm それぞれノズルの一番太い部分で計測しています。
軸長は8.8mm 軸部のみの長さは8.0mm
全長は8.8mmですが、軸部のみの長さは8.0mmです。SednaEarfit Light 「Short」は完全ワイヤレスに特化しているため、充電ケースに干渉しないようこの長さになっています。
装着感はそれぞれ異なる
- SednaEarfit Short ➡︎ 硬度があり、イヤーピースのみでガッシリ支える。
- SednaEarfit LIght Short ➡︎ 柔らかく、イヤホン全体で支える。
SednaEarfit Shortシリーズは他社のイヤーピースと比べても傘部が硬く、完全ワイヤレスが耳に治らなくても、イヤーピースのみでガッシリと支えてくれます。
SednaEarfit Light Shortは傘部が柔らかく、長時間の装着でも不快感を感じにくいです。またフィットする位置を選びやすいため、完全ワイヤレスイヤホンとイヤーピース全体で支えるような装着感です。
どちらも6サイズと大きさも細かく別れているため、自分の耳に合わせたものを選びやすいと思います。
AZLA SednaEarfit Shortシリーズ 対応機種
機種名 | AirPods Pro | WF-1000XM3 | MOMENTUM True Wireless 2 | EAH-AZ70W |
適合 | ✖️ | ◯ | ◯ | △ |
機種名 | Soundcore Liberty Air 2 | Soundcore Liberty Neo | TW-E3A | TWS03R |
適合 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
完全ワイヤレスイヤホンの人気どころをピックアップしました。AirPods Proは形状が違いすぎるため使えません。またAnker製品も充電ケースが干渉してしまい、蓋が閉まらなくなります。
EAH-AZ70Wは装着できるのですが、ノズル径が太いためイヤーピースおよびノズルを取り外しの際に破損してしまう可能性があります。それ以外の機種は問題なく使用できました。
SednaEarfit Short、SednaEarfit Light Shortレビューまとめ
評価 | SednaEarfit Short | SednaEarfit Light Short |
---|---|---|
特徴 | ▼良かった点 完全ワイヤレスでも高い解像度 クッキリはっきりとした音質 ▼イマイチな点 ノーマル版と音質がわずかに劣る | ▼良かった点 マイルドな音質 完全ワイヤレスでも快適な装着感 ▼イマイチな点 ノーマル版と音質がわずかに劣る |
高音 | (4.0) | (4.0) |
中音 | (4.5) | (4.0) |
低音 | (4.0) | (4.0) |
解像度 | (4.0) | (4.0) |
遮音性 | (4.0) | (4.0) |
装着感 | (3.5) | (4.5) |
総合評価 | (4.5) | (4.5) |
SednaEarfit Shortは軸が短い分、耳穴の手前で密閉するような装着感で、イヤホンとイヤーピース全体で支えるような印象です。
完全ワイヤレスイヤホンを使っていて、音のバランスを崩さず高音質化したい方におすすめのイヤーピースです。
声優の小岩井ことり氏とコラボした限定モデルもあります!
SednaEarfit XELASTEC レビュー
次に完全ワイヤレスイヤホン向けに特化されたSednaEarfitシリーズ最新作「SednaEarfit XELASTEC」の紹介です。
他のSednaEarfitとは全く異なる素材「熱可塑性エラストマー」を採用。体温でやわらかくなり、耳に入れると吸い付くような密着性のあるフィット感を得られます。
ノズル径は3.6mm
柔らかい素材で、軸がさらに伸びるため、3.6mm〜6.2mm程度のノズル径でしたら問題無く装着できるでしょう。
軸長は8.8mm 軸部のみの長さは8.0mm
全長は8.8mmですが、軸部のみの長さは8.0mmです。SednaEarfit XELASTECは完全ワイヤレスに特化しているため、充電ケースに干渉しないようこの長さになっています。
装着感はシリーズ中トップ
SednaEarfit XELASTECは他のシリーズと比べても、傘部が柔らかく体温で変形する特性をもっているため、激しい動きをしてもイヤホンが落ちず、耳に密着するようにフィットします。
同シリーズや他のイヤーピースと比べてもトップクラスの装着感を誇ります。
SednaEarfit XELASTECシリーズ 対応表
機種名 | AirPods Pro | WF-1000XM3 | MOMENTUM True Wireless 2 | EAH-AZ70W |
適合 | ✖️ | ◯ | ◯ | ◯ |
機種名 | Soundcore Liberty Air 2 | Soundcore Liberty Neo | TW-E3A | TWS03R |
適合 | ✖️ | ✖️ | ◯ | ◯ |
こちらも同じくAirPods Proは形状が違いすぎるため使えません。またAnker製品も充電ケースが干渉してしまい、蓋が閉まらなくなります。
SednaEarfit XELASTECは同シリーズの中でも軸部が柔らかく、ノズルの太いEAH-AZ70Wも問題なく装着できました。
SednaEarfit XELASTEC まとめ
評価 | SednaEarfit Short |
---|---|
特徴 | ▼良かった点 耳に吸い付くようなフィット感 密閉感があるのに音がこもらない、むしろクリア あらゆるイヤホンに対応 細かなサイズ展開 ▼イマイチな点 ホコリや耳垢がつきやすい 耳の奥に挿入しにくい |
高音 | (3.5) |
中音 | (3.5) |
低音 | (4.0) |
解像度 | (4.0) |
遮音性 | (5.0) |
装着感 | (5.0) |
総合評価 | (5.0) |
他のSednaEarfit シリーズとは異なる素材で制作されているため、特性も異なります。音のバランスを崩さずフィット感を大幅に向上させるため、イヤーピース本来の役割を十二分に果たす製品です。
とにかくフィット感に悩みのある方は、少し高い商品ではありますが、一度試してみてほしいです。
詳しくはこちらでレビューしています。
AZLA SednaEarfit シリーズ レビューまとめ
- SednaEarfit ➡︎ 有線イヤホンの音質をとにかく良くしたい方
- SednaEarfit Light ➡︎ 有線イヤホンの装着感と音質を良くしたい方
- SednaEarfit Short ➡︎ 完全ワイヤレスイヤホンの音質をとにかく良くしたい方
- SednaEarfit Short Light ➡︎ 完全ワイヤレスイヤホンの音質と装着感を良くしたい方
- SednaEarfit XELASTEC ➡︎ あらゆるイヤホンの装着感をとにかく良くしたい方
あくまでコンセプト通りだと上の表の通りですが、お使いのイヤホンや耳の形状によって良し悪しが大きく異なるので、参考程度に見ていただければです。
個人的にイチオシはSednaEarfit Short Light。完全ワイヤレスイヤホンに特化したイヤーピースですが有線イヤホンに装着してもフィット感がよく、SednaEarfitシリーズならではの音質の向上を見込めるため、迷ったらSednaEarfit Short Lightがオススメです。
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