こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
この記事を見てる方はどんな音楽ジャンルが好きですか?僕は結構雑食なのですが、特に邦楽ロックが好きです。
色々なイヤホン、色々な邦楽ロックを聴いてきた筆者ですが、特に邦楽ロックと相性の良い完全ワイヤレスイヤホンを見つけました!
それがこちらのAVIOT TE-D01d mk2!
- 邦楽ロックと相性が抜群のフレッシュサウンド
- イヤホン本体で11時間再生/ケース込みで最大120時間再生
- ワイヤレス充電やモバイルバッテリー機能も搭載
“オンガクを忘れた大人たちへ、ロックをお見舞い。”
そのキャッチコピーのもと制作されたAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン。
2019年に、完全ワイヤレスイヤホンとして人気を博した”TE-D01d”をさらにブラッシュアップした後継機です。
カラーバリエーションはBlack,Dark Rouge,Navyの3色。いずれも高級感のあるデザインです。
AVIOTは日本発のオーディオブランド。日本人が好む音を知り尽くしたエキスパート達が音質設計にたずさわる日本人のためのブランドです。
CMに”ゲスの極み乙女”や”THE YELLOW MONKEY”など邦楽ロックの重鎮を採用しており、日本を代表するワイヤレスイヤホンブランドとして確立しつつあります。
今回はAVIOTの最新完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01d mk2」の深掘りレビューをしていきます!
他のAVIOTの完全ワイヤレスとの比較はこちらの記事をご覧下さい。
総合評価
4.6/5
- 邦楽ロックとの相性が最高
- 超タフネスバッテリー
- ワイヤレス充電対応
- モバイルバッテリーとして使える
- 安定した装着感
- 付属品が超豊富
- 充電ケースが大きい
- 外音取り込みが不自然
- ボタンの位置が悪い
4.2
高音
4.3
中音
4.1
低音
4.5
コスパ
4.4
装着感
4.3
利便性
AVIOT TE-D01d mk2 付属品・外観・スペック
TE-D01d mk2のパッケージ。”Japan Tuned”のこだわりを感じます。それ以外の情報はバッテリーまわりを推してますね。
付属品
TE-D01d mk2の付属品をご紹介していきます。
付属品一覧
- 収納ポーチ
- ストラップ
- USB Type C ケーブル
- 標準イヤーチップS/M/L 各サイズ1ペア
- SpinFit CP355 SS/S/M 各サイズ1ペア
- ウレタンフォーム S/M 各サイズ1色1ペア
- イヤーウイング 2色
- ユーザマニュアル
- 製品保証登録カード
TE-D01d mk2の付属品はかなりの充実度。落下防止用のストラップが他社にはない特徴ですね。
イヤーピース/イヤーウイング
イヤーウイングは2色付属しており、イヤホンの着せ替えが可能です。装着した状態でフィットしない場合は外して運用してもOKです。イヤーウイングを付けるか外すかどっちがオススメかと聞かれたら「耳次第です」と答えます。
イヤーピースはSpinfitというメーカーの”CP355”が付属。いまのところ非売品です。残りは標準イヤーピース、ウレタンフォーム。
ウレタンフォームはかなりモチっとした感触で、おそらくオリジナルのイヤーピースだと思われます。
イヤーピースの使い分けはコチラを参考にしてみてください。
- Spinfit CP355 ➡︎ 高音寄りクリアサウンド
- 標準イヤーピース ➡︎ バランス型
- ウレタンイヤーピース ➡︎ 低音寄り
装着感に関してはひとそれぞれなので、一番フィットするものを一度試してみましょう。というか購入したら、一度全部のイヤーピースを試すことをおすすめします。
USBケーブル
USBケーブルはタイプC。特に印字などはないシンプルなUSBケーブルです。
ストラップ
完全ワイヤレスイヤホンを使う上で恐れることは落としてしまうこと。
TE-D01d mk2は落下防止用のストラップが付属しています。これは他社では取り組んでいないAVIOTならではの強みですね。付属のイヤーウイングのループ部に取り付けます。
そこ、ネックバンド式ワイヤレスイヤホンを買えよとか言わない。
ポーチ
持ち運び用のポーチも付属。埃や汚れが目立ちやすい印象。
中に本体とストラップを一緒に入れるのも良さそうですね。個人的には使用していないです。
外観
充電ケース
充電ケースは他社と比べてもやや大きめ。ズボンのポケットに入れると、ケースがズボンから浮き出た感じになってしまうため、スキニージーンズを好んで履く方は運用しにくいかも。
充電部はUSB-C。この端子ひとつで充電も、モバイルバッテリー機能としての給電も行えます。
充電ケース内部のイヤホン収納部はかなり深めのため、他社のイヤーピースでもケースに干渉することもありません。
イヤホン本体
TE-D01d mk2の本体。ロゴ部はタッチパネルとなっており、触れるだけで操作が可能です。
上部のボタンは外音取り込みのON/OFFの切り替えが可能です。
ノズルは短めで口径はやや太め。LRの表記も色分けされているため、どちらの耳につければいいかも分かりやすいです。
スペック
前作TE-D01dとの比較も行なっていきます。
スペック | TE-D01d | TE-D01d mk2 |
---|---|---|
再生時間 | 約9時間/ケース込み100時間 | 約11時間/ケース込み120時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
充電端子 | Micro USB | USB Type C |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
コーデック | AAC,SBC,aptX | AAC,SBC,aptX |
防水性能 | IPX4 | IPX5 |
外音取り込み | × | 〇 |
価格 | 9,900円ほど | 12,650円ほど |
- SBC・・・音質悪い/遅延多い/接続は安定する/Bluetooth対応機種にほぼ100%対応
- AAC・・・音質普通/遅延普通/接続はやや安定する/iPhoneに主に採用
- apt-X・・・音質良い/遅延少なめ/接続は安定しないこともある/Androidに主に採用
前作TE-D01dと比べると大幅にスペックがUPしています。再生時間が伸びたのはもちろんですが、充電端子がUSB Type Cになったこと、防水性能がUP、そしてが外音取り込みが搭載しました。
TE-D01dでも再生時間は十分でしたが、さらに長くなりましたね。個人的には再生時間を少なくしてもいいからサイズダウンをしてほしかったかな。
外音取り込みがついてくれたのはとても助かりますね。
TE-D01dと見比べるとサイズ感もやや大きくなってしまいました。
写真では分かりにくいですが、質感も大きく変わっており、TE-D01dは少しプラスチックな印象。
TE-D01d MK2はプラスチック感はなくなり、フタ部分はツルっとした密度のある素材、下部はマット調で傷やほこりがつきにくい高級感のあるデザインに変更されています。
デザインは断然TE-D01d MK2がよくなっています。
AVIOT TE-D01d mk2 ペアリング・操作方法・アプリ説明
ペアリング方法
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら!
少しおっとりした声で「ペアリングが完了しました♪」とアナウンスが流れたらペアリング完了です。
「オートペアリング」に対応しているため、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に電源オン→スマホと接続されます。
操作方法
- 再生/停止/受話/通話終了 → L側 or R側を1回タップ
- 着信拒否 → L側 or R側を2回押す
- 音量を上げる → L側を3回連続タップ
- 音量を下げる → L側を2回連続タップ
- 曲送り → R側を2回連続タップ
- 曲戻し → R側を3回連続タップ
- 起動する →約2秒間タップして指を話す
- アンビエントモード → L側 or R側 上部ボタン1回押す
ロゴ部分をタッチすることにより操作が可能。タッチパネルの操作性はそれなりに良好で、狙った動作をストレスなく行うことができます。
L側は音量、R側は曲操作って感じで覚えておくと操作に迷わないです。
アプリ
- バッテリー残量/音量チェック
- ボタン設定
- 10バンドイコライザー
- 言語設定
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
バッテリー残量と音量レベル、各設定へのアクセスが可能です。
ボタン設定
L/Rそれぞれボタン設定の以下から選択することができます。
[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]
- 音量を上げる
- 音量を下げる
- 前の曲
- 次の曲
- 停止/再生
[/list]
僕は特にこの設定は触っていないです。
10バンドイコライザー
10バンドイコライザーを搭載し、各帯域ごとの音を変化させることができます。
元の音が好みなので、こちらも特に設定は変えていないです。
その他設定
言語設定やファームウェアの確認が可能です。
アプリを総評してですが、ファームウェアがうまくアップデートができなかったり、イコライザーもそこまで自然ではなかったりとあまり使う機会がないように感じました。
公式Youtubeチャンネルでも紹介されています。
AVIOT TE-D01d mk2 良かった点
- 邦楽ロックとの相性が最高
- 120時間再生蚊充電いらずの超タフネスバッテリー
- ワイヤレス充電でさらに便利
- モバイルバッテリーがわりにもなる
- 落ちる心配が少ない安定した装着感
- 付属品が超豊富
ロックとの相性が最高
TE-D01d mk2 音質
“オンガクを忘れた大人たちへ、ロックをお見舞い”
そのキャッチコピーのもとチューニングされたTE-D01d mk2。低域から高域までレスポンス良く、スカっと弾けるようなフレッシュな音が特徴です。
高域はどちらかというと煌びやかな印象ですが、耳の刺さりは一切なく抜けの良い爽やかな音で、こもった感じが一切しないTHE・クリアなサウンドです。
中域については分離感が良く、同じ帯域であるピアノやボーカル、ギターも音のカブりがなく各楽器として輪郭を保ちます。
豪快に鳴りひびくギターサウンドの中でも、ボーカルは決して埋もれることなく存在を保ちます。女性ボーカルの表現力もよく、口元の動きから息遣いまで感じ取れるようなクッキリとした音像で元気よくハキハキと歌ってくれます。
特に相性の良いジャンルは邦楽ロックです。TE-D01gでもCMでコラボした「ゲスの極み乙女」はもちろんのこと、「RADWIMPS」「ELLEGARDEN」「BUMP OF CHICKEN」「[Alexandros]」などギターサウンドと少し高めのボーカルとの相性が抜群です。
小気味の良いギターの爪弾く音から、重厚なラウドサウンド、そして弾き語りまでギターの持ち味をあらゆるレンジまで見事に表現します。
他の1万円以下/前後の完全ワイヤレスイヤホンとの音質比較はこちらの記事をご覧ください。
TE-D01d mk2 TE-D01d と比較
初代である大人気(だった)TE-D01dと比べると、初代はボーカル寄りのサウンドだったのですが、ボーカルの聴こえやすさはそのままに低域と高域の量感が増え、全体的にクリアになった印象です。
カマボコ型のサウンドがフラット寄りになりましたね。断然TE-D01d mk2が好みです。
TE-D01d mk2 TWS04Kと比較
近い性能、近い価格帯の完全ワイヤレスイヤホンですと、「ag TWS04K」が引き合いに出されるかと思います。
音質の比較をすると、TE-D01d MK2は元気よくシャキッと中高域寄りに出ており、ロックやポップスなど元気の良いサウンドです。
ag TWS04Kは全体的に重心低く、中低域寄りに響きと広がりのあるサウンドでポップスやバラード、ジャズにも向いています。
同等の音質レベルのため、どちらが良いかはデザインも含め完全に好みで選ぶ方がいいと思います。
僕はどちらが良いかと言われるとめっちゃ迷いますね・・・。どちらも使い分けできるから両方もっていたい。
120時間再生可能 モバイルバッテリーにも使える大容量バッテリー
TE-D01d mk2はケース込みで脅威の120時間再生可能。完全ワイヤレスイヤホンを運用していて不便なのが、使いたいときに充電がなくなっていることと、充電自体がめんどくさいこと。
120時間再生できるということは、1日4時間使ったとしても1ヶ月充電が持つので、充電をしなくてもバッテリー切れの心配がありません。また、充電ケースのインジゲーターで残りバッテリー残量も分かりやすいです。
ワイヤレス充電でさらに便利
120時間再生もできるという時点で充電のわずらわしさがないのに、さらにQi(ワイヤレス充電)にも対応。寝る前にポンっと充電台に置くだけで、朝起きたら満充電になっています。
Qiを使ったことがない人は、一度は本当に使って欲しい。iPhoneでQiを使った時はそこまで便利に感じませんでしたが、完全ワイヤレスイヤホンとQiの相性は本当にヤバイです。「充電したこともないのに、いつも満充電になっているな」って感覚になります。
Qi充電器は付属していないため、別途お買い求めいただく必要があります。個人的に使用しているQi充電器はこちら
5コイルで、置く場所を選ばず充電エラーも起きにくく、そして安い。同時に2つ充電も可能なので、iPhoneと同時に充電もできます。
モバイルバッテリーがわりにもなる
TE-D01d mk2はモバイルバッテリー替わりとしても使用できます。1950mAhのバッテリーが搭載していますが、iPhoneで2500mAhほどなので、満充電でも60%くらいしか充電できません。あくまで緊急用ですね。
背面のUSB-C端子が充電/給電どちらにも使えます。モバイルバッテリーとして使用する場合、付属のUSBケーブルだと端子が合わずスマホへの充電ができないため、別途ご用意いただく必要があります。
相性が良さそうなケーブルを探してきたので、このあたりから検討してみてください。
▼iPhoneユーザー
▼Androidユーザー(USB-C)
落ちる心配が少ない安定した装着感
個人的にですが、TE-D01d mk2の装着感は非常に安定しているように感じました。
付属のイヤーウイングの恩恵もありますが、本体の形状がまるで日本人の耳に合わせて設計したかのような良好なフィット感を得られます。
初代であるTE-D01dと比べると見た目は一緒ですが、内部の装着感が全然違います。
内側を見比べてみると、初代TE-D01dは耳に触れる部分が四角の単調な形状です。
しかし、TE-D01d MK2は少し三角型の耳の形状に合わせた設計になっています。
少し形状を変えただけでもここまで装着感に影響があるのかと驚かされました。
またストラップが付属しているため、スポーツ中や通勤中にポロッと落ちそうな場面でも、あらかじめストラップをつけておけば、片側だけ落ちることもなく安心して使えますね。
スポーツ中はスマートバンドと組み合わせれば、心拍数や走行距離を測りながら音楽を楽しむこともできますよ!
おすすめのイヤーピース
いろんなイヤーピースを試してみましたが、SpinfitのCP360との相性が一番良かったです。
密着性の強いイヤーピースのため、ズレ落ちることが少なくなり、しっかり密閉されるため低音の量感や迫力も増えます。
装着感が合わない、低音が少ないと感じる方はこちらをCP360を使ってみても良いかもしれないです。
AVIOT TE-D01d mk2 イマイチ点
- 充電ケースが大きい
- 外音取り込み(アンビエントモード)が不自然な音
- アンビエントモードのボタンの位置が悪い
- ストラップ装着時はケースに入れることができない
充電ケースが大きい
TE-D01d MK2充電ケースが他社と比べても大きく、ズボンのポケットでギリギリ、胸ポケットだと片側だけボインになってしまってとても運用できません。
しかし、2019年一番売れたであろう完全ワイヤレスイヤホン「SONY WF-1000XM3」と比べると意外と大きくは感じないですかね?WF-1000XM3が大きすぎるというのもありますが・・・。
外音取り込みが使いにくい
本体上部のボタンを押すと外音取り込み(アンビエントモード)に切り替わるのですが、ファームウェアで改善されたとはいえ、そこまで質が高いわけではありません。
音楽を止めてアンビエントモードにしてギリギリ会話できるかできないかくらいなので、結局イヤホンを外すことが多いです。
また上部のボタンの位置が悪く、イヤホンのフィット感を調整するときにボタン部付近を掴みながら調整するので、誤動作でアンビエントモードになってしまうことが多々あります。
1ボタンでアンビエントモードにできるのは良い機能だと思いましたが、ボタンの位置は考えて欲しかったですね。
ストラップ装着時はケースに入れることができない
これは仕方がないのですが、ストラップを装着した状態では充電ケースに入れることができません。
毎回ストラップを外さないといけないですし、ストラップも外した後はポーチに入れるか無造作にバッグに入れるため、紛失リスクも高いです。
結局このわずらわしさを考えるとストラップを付けなくなってしまうんですよね。
ジョギング中やフェスで持っていくとなど、今日はイヤホン落としそうで怖いな!と思う日に使用するのがいいと思います。
AVIOT TE-D01d mk2 レビューまとめ
総合評価
4.6/5
- 邦楽ロックとの相性が最高
- 超タフネスバッテリー
- ワイヤレス充電対応
- モバイルバッテリーとして使える
- 安定した装着感
- 付属品が超豊富
- 充電ケースが大きい
- 外音取り込みが不自然
- ボタンの位置が悪い
4.2
高音
4.3
中音
4.1
低音
4.5
コスパ
4.4
装着感
4.3
利便性
AVIOT TE-D01d mk2 はこんな人におすすめ
- 邦楽ロックが好き
- 充電がめんどくさい
- イヤホンを落としてしまいそう
邦楽ロックが好きな方にはイチオシしたい完全ワイヤレスイヤホンです。
イヤホン好きで邦楽ロック好きの僕が言うから間違いない!(謎の自信)
文面だけのレビューにはなりますが、邦楽ロック好きの方ににTE-D01d mk2の魅力が伝わればと思っています。
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