イヤーピースを購入される方は、7〜8割は装着感に悩みがあって検討される方が多いと思います。装着感のみの改善だとフォームタイプと呼ばれる「低反発素材」使ったイヤーピースがオススメです。
しかし、耐久性に難があったり、こもったような音になったりとデメリットもいくつかあります。
今回紹介するイヤーピースは、なんとシリコンとフォームの共生!ハイブリッドタイプのイヤーピース!それがこちらのMandarinEs(マンダリンイーエス)『Symbio Eartips(シンビオイヤーチップ)』
- ひとつひとつハンドメイドで作られたイヤーピース
- シリコンとフォームどちらも採用したハイブリッド型
- AirPods Proにも使える!?
Symbio Eartipsは外側はシリコンで、内側はフォームタイプという2段構造。両方の素材の良いとこ取りをしたイヤーピースです。
ひとつひとつハンドメイドで作られているため、制作コストは高く、価格も他のイヤーピースと比べると比較的高めですが、果たして相応の価値があるのか!?
なんとこちらのSymbio Eartips、非公式ではありますが、他社製イヤーピースをほぼ使えないAirPods Proにも使用できるとのこと!!
今回はこちらのSymbio Eartipsをレビューしていきます!
Symbio Eartips レビュー
総合評価
4/5
Symbio Eartips
- フォーム素材でどんな耳穴でもフィットしやすい
- フォーム素材ながらも音がこもらない
- AirPods Proの装着感を改善できる
- 価格が高い
- 完全ワイヤレスイヤホンとは使いにくい
3.0
高音
3.5
中音
3.5
低音
3.5
解像度
4.0
遮音性
4.0
装着感
パッケージは3種類、サイズは3サイズ、
Symbio Eartipsは3パッケージあり、それぞれ内容が異なります。
- Symbio Eartips Type Peel(形状記憶フォームなし)
- Symbio Eartips Type Wn(3mm〜4mmノズル対応アダプタ付属)
- Symbio Eartips Type Wa(2mm〜4mmノズル対応アダプタ付属)
形状記憶フォーム搭載タイプがほしい方は『Symbio Eartips Type Wa』『Symbio Eartips Type Wn』がおすすめです。両者の違いは、対応ノズルサイズがWaのほうが広いこと。
今回紹介するイヤーピースは『Symbio Eartips Type Wn』です。
Symbio EartipsのサイズはS/M/Lの3サイズ。M〜Lのサイズ幅が大きい気がする。
サイズ別の寸法
寸法 | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ |
傘径(mm) (左上写真) | 11.0 | 12.0 | 13.5 |
軸長(mm) (右上写真) | 9.5(公式は9.0) | 9.5(公式は9.0) | 9.5(公式は9.0) |
ノズル径(mm) (左下写真) | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
開口部(mm) (右下写真) | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
Symbio Eartipsの軸長は公式では9.0mmと記載されているのですが、実際に測ってみると全サイズ9.5mm。誤差にしては大きい気がします。それ以外の寸法は公式の表記通りでした。傘径以外はサイズによる差はありません。
ノズル径は4.5mmですが、伸縮性のある素材のため、ノズル径が4.5mm〜6.0mmほどのイヤホンであれば装着できます。
SHUREのイヤホンのような細軸タイプにも使える
Symbio Eartipsには細軸ノズルに対応させるためのアダプターも付属。SHURE製のイヤホンのようなノズルが細いタイプでも、アダプターを使えば装着できます。
ちなみにSHURE製イヤホンのノズルは測ってみると3.2mmでした。
装着方法
耳への装着方法はこちら
周りの音が聞こえにくくなるまで膨らんだら装着完了です。この作業を行わずに耳に入れると、フォーム素材を生かせず普通のイヤーピースと一緒なので、少しめんどくさいですが必ず行うようにしましょう。
装着感:耳に合わせてぴったりハマる
Symbio Eartipsは、フォームタイプのような耳穴の形状にあわせたピタッとはまる装着感を確保しつつも、表面はシリコン素材のため異物感がなく痒みが起きにくい印象です。
フォームタイプだと耳が蒸れたり、痒くなったりすることが多かったため、個人的にあまり好んで使用しないです。しかし、Symbio Eartipsは長時間の装着でも不快感を感じにくいため、いつまでも良好な装着感を得られます。
耳からポロっと落ちることも少なくなるため、Symbio Eartipsを使えばストレスなくイヤホンを使用できます。
音質:高域はこもらず、少し重心が低くなる
Symbio Eartipsの音質傾向は、フォームタイプ特有の音のこもりを感じることなく、ほんの少しだけ重心を低くしながら本来のバランスを崩さないような音です。
高域は少しきらびやかではありますが、鋭さを感じさせない程度の芯のある音。中域は基本バランスを変えずイヤホンの特性をそのまま引き出すような印象。中低域〜低域についてはフォームタイプ特有の広がりはなく、締まりのある低音です。
装着感はフォームなのに、音質はシリコンとまさに両者の良いとこ取りのようなイヤーピースです。
Symbio Eartips完全ワイヤレスイヤホン対応表
機種名 | AirPods Pro | WF-1000XM3 | MOMENTUM True Wireless 2 | EAH-AZ70W |
適合 | △ | ✖︎ | ◯ | △ |
機種名 | Soundcore Liberty Air 2 | Soundcore Liberty Neo | TW-E3A | TWS03R |
適合 | ✖︎ | ✖︎ | ◯ | ✖︎ |
Symbio Eartipsは軸長が長いため、有線イヤホンは使えるものが多いですが、完全ワイヤレスイヤホンは充電ケースが干渉してしまい、使えないものが多いです。
検証した中で問題なく使えたものは、MOMENTUM True Wireless 2とTW-E3Aくらいでした。
ノズル径が6mm以下で、充電ケースのイヤホン収納部が深いタイプであれば使用できます。
他社製のイヤーピースがほぼ使えないAirPods Proが「△」の理由を伝えていきます。
Symbio EartipsはAirPods Proにも使える
Symbio Eartipsですが、実はAirPods Proにも使えます。というのもイヤーピースを丸ごと使えるわけではなく、中の形状記憶フォーム素材のみを純正のイヤーピースと合わせて使うことができ、フィット感を向上できます。
AirPods Proに装着する方法
Mサイズを使う場合は、Symbio EartipsのMサイズからフォーム素材を取り外しましょう
これで装着完了です。
音質と装着感はどうなる?
AirPods Proにフォーム素材を取り付けると、音質はほんっっの少しだけ重心が低くなった印象を受けますが、基本的にバランスは崩さず、本来の音を保っているように感じました。
装着感については安定さが増したことにより、ポロっと落ちしまうような危険性が少なくなったように感じます。装着感が向上したことに伴い、ノイズキャンセリング効果も高くなり、より周りの音が遮音されました。
AIrPods ProのイヤーピースのサイズがS/M/Lと3サイズしかなく、MSやMLなど絶妙なサイズ
の選択肢がないため、3サイズのいずれかで完全にフィットしていない方は装着感がちょうど良くなります。
僕もAirPods Proについてはちょうど良いイヤーピースサイズがなく悩んでいましたが、Symbio Eartipsのフォーム素材を使ってからはピッタリフィットするようになったので、AirPods Proでフィット感に悩みがある方はぜひ試してみてほしいですね。
Symbio Eartips まとめ
総合評価
4/5
Symbio Eartips
- フォーム素材でどんな耳穴でもフィットしやすい
- フォーム素材ながらも音がこもらない
- AirPods Proの装着感を改善できる
- 価格が高い
- 完全ワイヤレスイヤホンとは使いにくい
3.0
高音
3.5
中音
3.5
低音
3.5
解像度
4.0
遮音性
4.0
装着感
音をこもらせず装着感を良くしたい方におすすめ
- 装着感は良くしたいけど、フォームタイプは使いたくない方
- フォームタイプの音のこもりが苦手な方
- AirPods Proのイヤーピースのサイズがしっくり来ない方
Symbio Eartipsはフォームのような装着感と、シリコンの音質を両立したい方におすすめのイヤーピースです。AirPods Proを魔改造できるかなり珍しいイヤーピースでもあるため、AirPods Proをお使いの方は一度使ってみてほしいです!劇的には変わりませんが、わりと装着感良くなりますよ!
最後までこちらの記事をご覧いただきありがとうございます!少しでもこのブログがお役にたてれば嬉しい限りです。
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