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【音で選ぶならこれ!】ゼンハイザー初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「ACCENTUM Clip」を試す

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はゼンハイザー初のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「ACCENTUM Clip」を紹介します。

特徴はこちらの通りです。

ACCENTUM Clipの特徴
  • 12mmのダイナミックドライバーを搭載
  • ゼンハイザー初のLDAC対応
  • Bluetooth 6.0/マルチポイント(2台同時)/Google Fast Pair
  • MEMSマイク×2+AIノイズ低減による高品質なマイク性脳
  • 本体最大9時間、ケース込みで最大36時間
  • カラーはクリーム/ブラックの2色

何気にゼンハイザーとしては初のLDAC対応モデルでもあります。イヤーカフ型の高価格帯モデルでLDACに対応しているものは少ないので、地味に希少かと。

価格は35,200円(税込)。イヤーカフ型としては強気な価格設定ですね。クリームが2026年7月30日、ブラックが8月6日の発売となっています。

今回はゼンハイザーさんから提供いただいたので、どれほどの実力なのか検証していきましょう。

提供:ゼンハイザー(Sonova Consumer Hearing)

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

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ゼンハイザー ACCENTUM Clip 外観・付属品

それではACCENTUM Clipの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ|ゼンハイザーらしい濃紺のパッケージ

ACCENTUM Clipのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。

付属品|USB Type Cケーブル、マニュアル

付属品一覧
  1. ACCENTUM Clip 本体(L/R)
  2. 充電ケース
  3. USB Type Cケーブル
  4. マニュアル

付属品は充電ケーブルとマニュアルのみと超シンプル。

充電ケース・本体

ACCENTUM Clipの充電ケースはこちら。

平べったい楕円形のデザイン。表面はマットな仕上げで指紋が付きにくく、価格に見合った高級感があるように感じますね。

厚みもそこまでないので、ポケットに入れても嵩張りません。上部のゼンハイザーの光沢シルバーロゴで高級感を上手く演出できています。

充電端子はUSB Type Cに対応。

ただしワイヤレス充電には非対応。価格を考えるとここは残念すぎる……。

充電ケースは側面から上部にパカっと開くようなタイプ。

クリップ部が上部に向いているおかげで取り出しやすさは全く問題ないですね。

ただし、他社のハイエンドモデルのように左右自動識別機能が備わっていないため、L/Rを確認しながらケースに収納しないといけません。

この価格帯であればほとんどが左右自動識別機能がついているのに、こちらも残念……。

イヤホン本体はこちら。

ゼンハイザーのロゴが入っていることと、マットな質感になっていること以外は、まあ普遍的なデザインって感じですね。

ドライバーはこんな感じ。隣にゼンハイザーロゴが入っていますが、こちらは操作用のタッチパネルになります。

前面側にタッチパネルがついてるの珍しくね?

ブリッジ部分はシリコン素材。指で広げるとかなり柔らかく開くので、耳への着脱でストレスに感じることは少ないかと。

防塵防水はイヤホン本体がIP54相当。汗や小雨程度なら問題ないレベル。

最後に重さですが、総重量は約57g、本体片耳の重量は6.8gです。

イヤーカフ型としては標準的な重さです。

ゼンハイザー ACCENTUM Clip スペック

ACCENTUM Clipのスペックはこちら!

項目ゼンハイザー ACCENTUM Clip
型式イヤーカフ型(オープンイヤー)
完全ワイヤレスイヤホン
ドライバー構成12mm ダイナミックドライバー
再生周波数帯域20Hz〜40kHz
BluetoothバージョンBluetooth 6.0+Class 1(最大10mW)
対応コーデックSBC / AAC / LDAC
マイクMEMSマイク×2(AIノイズ低減)
マルチポイント対応(2台同時)
連続再生時間本体:最大9時間
ケース込み:約36時間
充電時間本体:約1時間
※10分の充電で最大2時間再生
ケース:約1時間10分
充電端子USB Type-C
防水規格IP54
質量片耳:約6.8g
ケース込み:約57g
専用アプリSennheiser Smart Control Plus
その他機能Google Fast Pair
片耳使用対応
カラークリーム / ブラック
付属品USB-Cチャージングケーブル
マニュアル
市場想定価格35,200円(税込)

スペックを見ると方向性がわかりやすいですね。ドライバー径やコーデックといった音まわりにコストを振って、便利機能のほうは絞っている構成です。

ゼンハイザー ACCENTUM Clip レビュー

装着感|ふつうレベル

ACCENTUM Clipの装着感についてですが、まあイヤーカフ型としては普通レベルかと。

実際に装着してみるとこんな感じ。

他社のハイエンドモデルと比べるとやや重めなので、耳への負担があるように感じますね。

前から見ると耳の縁に沿うかたちで、思ったより主張は控えめです。

そこまで圧は強くないので、長時間つけていても耳が痛くなったりはしにくいですね。どちらかといえば重みでややダルくなっているような感じですかね。

イヤーカフ型という時点で装着感は軽快な方なので、割と不満なく使えますね。ただ上には上がいるって感じです。

装着感(4.3)

音質|イヤーカフ型でもちゃんとゼンハイザー

ACCENTUM Clipの音質についてですが、イヤーカフ型でもちゃんとゼンハイザー!って感じの音でしたね。

機能面では少し気になる点はありましたけど、音質はさすがの妥協のなさです。

ACCENTUM Clipの音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.6

高音

4.5

中音

4.6

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向

音の傾向は最近のゼンハイザーらしく、繊細さと迫力のどちらも併せ持つような弱ドンシャリ傾向のサウンド。

イヤーカフ型特有のスカスカ感がまったくなく、カナル型で聴いている感覚とほぼ同じです。

少し前のゼンハイザーのような暗さはなく、どちらかといえば明るめの音だと思いますが、低音の量感がなかなか多く重心が低めのサウンドのように感じますね。

音場

音場はふつう程度でしょうかね。ヘッドホンのような抜け感というよりは、カナル型イヤホンのように音が迫ってくるような圧を感じる音場の作り方になっています。

定位はMOMENTUMシリーズのように耳の外側でカチッと定めるようなタイプではなく、自然に広がっていくような感覚かな。

高音

高域はイヤーカフ型でもかなり伸びる方で、今まで試してきたイヤーカフ型の中ではトップクラスの実力。

ゼンハイザー特有の自然にカリッ、すぅ〜っと伸ばすような音をイヤーカフ型ながら見事に再現できています。ストリングスの高域の伸びは素晴らしいです。

アコギやハイハットなどの細かな音も団子になりにくく、その輪郭もイヤーカフ型としてはとてもクッキリとしています。

高域はLDACで聴いた方がより際立ちますね。

中音

中音域は他のイヤーカフ型と比べるとやや凹んだ印象を受けます。

ポッドキャストや動画コンテンツでも使うことの多いイヤーカフ型ですが、ACCENTUM Clipは音声コンテンツメインに聴こうと思うと、低域と高域の主張が強くてやや聞こえにくいと感じることがありますね。

ただ、あくまで音声コンテンツメインとするならばの話であって、音楽鑑賞メインであれば、ゼンハイザーらしく生感のある歌声をイヤーカフ型ながら再現できます。質自体はとても良い方だと思います。

音声コンテンツメインに使う場合は、アプリでポッドキャストモードにしてあげると、他のイヤーカフ型同様に音声を聞き取りやすくできます。

低音

イヤーカフ型としては量感はかなり多めで、カナル型となんら遜色のないドッシリとした重厚な低音がでます。

ただ、さすがにMOMENTUM True Wirelessシリーズなどと比べると、沈み込みは少し浅めでサブベースなどは少し上側で鳴っているような感覚がありますね。

それでもイヤーカフ型としては低音の解像度感は高く、こちらもトップクラスの質の良さのように感じました。

おすすめのジャンル

おすすめジャンルはジャズやクラシック、J-POPやアコースティック、バンドサウンドなど、ホント楽曲であればオールジャンルOKです。

そのままの設定だと音声コンテンツは不向きのように感じましたが、アプリのイコライザーで中音域を持ち上げてやれば、そこそこ聴きやすくはなりますよ。

総評

さすがにMOMENTUMシリーズと同等クラスの音質とまではいきませんが、イヤーカフ型という部類で比較すればトップクラスの音質の良さはあると感じましたよ。

ここまで高域がスッと伸びつつ、低域もドッシリとした迫力のあるイヤーカフ型は現時点では他にはないと思います。

イヤーカフ型でも妥協なくゼンハイザーサウンドを楽しみたい方にはおすすめです。

音漏れ|音量を上げると目立つ

ACCENTUM Clipの音漏れはイヤーカフ型としては標準的。逆位相の音波を送る逆ノイズキャンセリング的な機能は構造上非搭載なので、そういった機能を搭載したハイエンドモデルと比較すると音漏れは大きめに感じますね。

一応、独自のジオメトリー設計と内部ダンピング構造を採用したことで音の拡散を抑えて、音漏れを最小限に抑制しているようですが、オフィスや電車内で使用する際は音量の上げすぎに注意が必要です。

少しガヤガヤしたカフェくらいであれば、ある程度の音量までは気にせず使えるかと思います。

音漏れ(4.0)

操作性|なぜタッチパネルを前につけた

ACCENTUM Clipの操作性についてですが。

うん、なぜタッチパネルを前につけた。

この手のイヤーカフ型イヤホンって大体後方のバッテリー部に操作パネルを設置したり、もしくはブリッジ部をタップすることで操作できたりするものがほとんどなのですが、耳の中にぎりぎり隠れそうな前面側にタッチパネルを備えちゃっているんですよ。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目操作方法(デフォルト)
再生/停止L or R側を1回タップ
曲送りR側を2回タップ
曲戻しL側を2回タップ
音量を上げるR側を長押し
音量を下げるL側を長押し
電話を受ける / ミュート着信中にL or R側を1回タップ
着信拒否着信中にL or R側を2回タップ
通話終了通話中にL or R側を2回タップ
音声アシスタントR側を3回タップ
ペアリングモードへの移行L/Rを同時に長押し

操作の感度的には別に悪くなく、他のゼンハイザーのTWS同様に、タッチするたびに「ピっ」「ポッ」「パッ」とビープ音を変えてくれるので、自分が何回タッチしたかもわかりやすい仕様にはなっています。

音量調整も長押しし続けることで継続的に音量を上げ下げできる仕様で、こちらもありがたいです。

ただ、1回タップから反応してしまうのと、前面側にタッチパネルがある影響で、装着位置を少しずらそうと思った時に誤操作してしまうことが多かったですね。

操作項目はアプリからカスタマイズできるので、1回タップの操作を切っておくこともできます。

個人的にはブリッジ部分で操作できるのが一番ありがたいですが、こればっかりは慣れの問題かもしれませんね。

アプリについて

ACCENTUM ClipはSennheiser Smart Control Plusというアプリに対応しています。イコライザーの調整や操作のカスタマイズができます。

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • バッテリー残量の確認
  • 5バンドイコライザー(プリセットの作成・共有)
  • Sound Check(聴き比べで好みの音を探す機能)
  • タッチ操作のカスタマイズ
  • マルチポイントのON/OFF
  • ファームウェアアップデート

Sound Check

Sound Checkは、いくつかの音を聴き比べていくだけで好みのチューニングが組み上がる機能です。

AとBの音を聴き比べて好きなほうを選ぶ、という操作を繰り返すだけ。EQをいじるのが苦手な方でも、なんとなくで好みの音に持っていけます。

5バンドイコライザー

自分で細かく詰めたい方向けに、5バンドのイコライザーも用意されています。

10バンドではないので細かくは調整できませんけど、ある程度は好みの音には調整できます。

マルチポイントの挙動も問題なし

ACCENTUM Clipには2台同時接続のマルチポイント機能も備わっています。

PCで作業しながらスマホの着信を受ける、といった使い方でも切り替えはスムーズでした。切り替わりまでのラグは1〜2秒程度です。

一度電源をOFFにしてもう一度ONにしても、自動で2台のデバイスに接続してくれます。

Google Fast Pairにも対応しているので、Androidなら初回のペアリングもワンタップで済みますよ。

音の遅延|低遅延モードはなし

ACCENTUM Clipの映像と音声のズレですが、動画視聴なら問題なしですね。

YouTubeやプライムビデオを見るくらいなら、口の動きとのズレはまったく気になりません。カジュアルなゲームも普通に遊べました。

ただし低遅延モード(ゲームモード)は搭載していないので、音ゲーやFPSのようなシビアなタイミングを要求されるゲームには向いていません。

通話品質|屋外でも十分クリア

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!

無音状態だと声の輪郭がはっきりしていて、こもりもあまりありません。

雑音を流した状態で録音すると、雑音はしっかり削ってくれます。

ただ、マイクが口元から遠いイヤーカフ型なので、騒がしい場所では声そのものにやや加工感が出ます。ここは構造上どうしても仕方のないところ。

マルチポイントもあるので会社のPCと自分のスマホの2台接続もでき、Web会議用として使うぶんには困らないレベルでしたね。

通話品質(3.8)

ゼンハイザー ACCENTUM Clip まとめ

ゼンハイザー ACCENTUM Clipをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

ゼンハイザー ACCENTUM Clip

  • イヤーカフ型でもゼンハイザーサウンドを体感できる
  • イヤーカフ型としては高域がとても緻密に伸びる
  • イヤーカフ型のわりに低音の質が良く量感も多い
  • イヤーカフ型では珍しいLDAC対応
  • マルチポイント・Google Fast Pairに対応
  • 操作のカスタマイズ性が高い
  • イヤーカフ型としては価格が高い
  • ワイヤレス充電・装着検出・左右識別機能は非搭載
  • 操作のタッチパネルが前面側にあって、誤操作も多め

4.6

高音

4.5

中音

4.6

低音

4.3

装着感

4.0

音漏れ

外音取り込み

3.8

マイク性能

4.0

利便性

Bluetooth6.0(Class 1)最大再生時間本体 最大9時間/
ケース込み 最大36時間
コーデックSBC,AAC,LDAC充電時間本体 約1時間/
ケース 約1時間10分
ドライバー12mm
ダイナミック型
充電端子Type C
専用アプリ防水IP54
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
6.8g/57g
外音取り込み
※開放構造
ゲームモード
自動装着検出空間オーディオ
マルチポイント◯(2台同時)保証2年

ゼンハイザー ACCENTUM Clipはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • イヤーカフ型でも音質は妥協したくない
  • 動画や音声コンテンツよりも音楽鑑賞がメイン
  • LDACが使えるイヤーカフ型イヤホンを探している
  • ゼンハイザーの音をイヤーカフ型でも体感したい

イヤーカフ型イヤホンって基本利便性重視のモデルが多いですけど、ここまで音質に振り切ってくるモデルも逆に珍しいですね。

機能性は足りないものが多いですが、イヤーカフ型イヤホンとしては間違いなくトップクラスですし、ハイエンド系でLDACに対応しているものもめずらしいですね。

価格はイヤーカフ型イヤホンとしては高めの設定ですが、ゼンハイザーサウンドをイヤーカフ型でも気軽に体感したいという方におすすめのモデルです。

以上! ゼンハイザー ACCENTUM Clipのレビューをお送りしました。

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