こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
先日2024年の大注目作、ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless 4」を紹介しましたが、今年のゼンハイザーはそれだけでは終わりません。
ゼンハイザーワイヤレスイヤホンの最高峰である”MOMENTUM”の名を冠した最スポーツモデル「MOMENTUM Sport」を紹介します。
- 自分の呼吸や足音の聞こえを低減する
ゼンハイザー初の100%セミオープン型ワイヤレスイヤホン - 同社のワイヤレス初となる10mm口径TrueResponseドライバーを新規開発
- 心拍数と体温を測定できるパフォーマンストラッキングセンサー
- IP55でタフで力強く快適な装着感
- ハイブリッドアダプティブノイズキャンセリングと外音取り込み機能搭載
- AptX Adaptiveにも対応
- 再生時間は6時間、ケース込みで最大24時間
- マルチポイント対応
まとめると、従来のMOMENTUMシリーズ同様に音質に注力しつつスポーツに特化したモデルという感じですね。ジョギングやワークアウト中にもマジで音質にこだわる人向けって感じです。
発売日は2024年4月9日ですが、今回はSonova Consumer Hearing Japanさんより先行で提供いただきました。 どれほどの実力か実機を使って検証していきます。
▼動画版はこちら▼
MOMENTUM Sport 外観・付属品
それではMOMENTUM Sportの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
MOMENTUM Sportのパッケージはこちら。
MOMENTUM True Wireless 4と同様にコンパクトなパッケージになりましたね。
開封するとこんな感じ。プラスチックフリーのサステナブルな素材で覆われていました。
付属品
- USB-Cチャージングケーブル
- ストラップ
- イヤーピース(S, M, L)
- イヤーフィンセット(N, S, M, L)
- マニュアル
イヤーフィンは4種類備わっていており、こちらを耳に引っ掛けて装着することでイヤホンの脱落をある程度防ぐことができます。
イヤーピースはMOMENTUM True Wireless 4と同様に蜂の巣状のフィルターを備えたものになっています。配色はクリアになっていますね。
充電ケース・本体
充電ケースはマットブラックな配色のラバーっぽい素材感。ケースにもIP54相当の防塵・防滴性能を備えているので、屋外でケースを取り出しても安心です。
ラバー調になっているのは表面と背面一部のみで、側面は樹脂剥き出しの素材なので、この辺りは雑に扱うと傷がつきそう。
ちなみに右側面にはストラップホールが備わっており、付属のストラップをつけることでハンドリング良く取り回しができます。
MOMENTUM True Wireless 4と比べるとこんな感じ。兄弟機というより従兄弟機くらい見た目に違いがある。
ボクはMOMENTUM Sportのマットな見た目も好きですよ。
充電端子はUSB Type C。防水性能を高めるためか、充電部にも本体一体型のカバーが備わっています。
ただ、相変わらず前面に充電端子がついています。なぜ背面につけないのか。
もちろんですがワイヤレス充電にも対応しています。
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
充電ケースを開けるとこんな感じ。
イヤーフィンをつけた状態でも収納できるように、本体収納スペースは広く取られています。
ただ、本体の持ち手部分があまり飛び出さないので、ややケースから取り出しにくいですね。
本体はたまご型のコロンとした形状。
ハウジング前面にはノイズキャンセリング用のマイクが備わっています。
内側の黒くテカッている箇所がパフィーマンストラッキングセンサーかしら?
こちらで体温を計測することができます。
側面から見たらこんな感じで見事にたまご型。この手の形状はあまりフィットしないものが多いので心配……。
ちなみにイヤーフィンをつけたらこんな感じ。
MOMENTUM True Wireless 4と比べたらこんな感じです。こちらもイヤーフィンの形状から素材まで全く別物。
ノズルはMOMENTUM True WIreless 4と比べると少し長め。
左側だけスケルトン仕様のノズルになっているのですが、このノズルで心拍数のチェックを行うみたいですね。ちなみにココ緑に光ります。
本体はIP55相当の防塵・防滴性能があるので、雨天時での使用やジョギング用途でも問題なく使用できます。
最後に重さですが、総重量は91.9g、本体片耳の重量は6.5gです。
MOMENTUM True Wireless 4よりやや重たいくらいですが、重さが分散されるので装着感も安定します。
MOMENTUM SportとMOMENTUM True Wireless 4とスペックを比較
スペック | MOMENTUM Sport | MOMENTUM True Wireless 4 |
---|---|---|
Bluetooth | Ver.5.2/Class1 | Ver.5.4/Class1 |
ドライバーサイズ | 10mm ダイナミック型 | 7 mm ダイナミック型 |
コーデック | SBC , AAC , aptX , aptX Adaptive | SBC , AAC , aptX , aptX Adaptive Snapdragon Sound apt X Lossless , LC3 |
再生時間 | 最大6時間 / ケース込24時間 ( iPhoneボリュームmid) | 最大7.5時間 / ケース込30時間 ( iPhoneボリュームmid) |
充電時間 | フルチャージに約1.5時間 10分後に45分再生 | フルチャージに約1.5時間 8分後に1時間再生 |
充電端子 | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) | USB Type-C Qi(ワイヤレス充電) |
防水 | 本体:IP55 ケース:IP54 | IP54 (本体のみ) |
自動装着検出 | ◯ | ◯ |
ノイズキャンセリング | ◯ | ◯ |
外音取り込み | ◯ | ◯ |
マルチポイント | 2台 | 2台 |
心拍数・体温測定 | ◯ | – |
エクササイズアプリとの連携 | ◯ | – |
Auracast | – | 対応予定 |
価格(税込) | 59,950円 ポイント+10% | 49,940円 ポイント+10% |
全体的なスペックはMOMENTUM True WIreless 4の方が上ですが、MOMENTUM Sportは心拍数・体温測定や、エクササイズアプリとの連携が大きな強みとなっています。
コーデックはaptX Loesslessには対応していませんが、aptX Adaptice(96kHz / 24bit)まで対応しているので問題ないかと。
むしろスペック以外の装着感や音質・ノイズキャンセリング性能・外音取り込み性能などの方が大事なので、このあたりを検証していきます。
MOMENTUM Sport レビュー
装着感|閉塞感が少なく高いホールド力
MOMENTUM Sportの装着感ですが、セミオープン型を採用していることもあって閉塞感がなく、イヤーフィンのおかげでホールド力も高い良好な装着感のように感じました。
実際につけてみるとこんな感じ。
前から見てみるとこんな感じ。
MOMENTUM True Wireless 4のようなカナル型ではないので、耳を塞いでいる時のような不快感が少ない装着感のように感じましたね。
ただ、たまご型ということもあってイヤーフィンとイヤーピースをちゃんと自分にあったサイズを選ばないと装着感が安定しにくいですね。
店舗で試聴する際も、できれば自分に合ったイヤーフィンやイヤーピースを試させてもらった方がいいかも。
MOMENTUM Sportをつけてジョギングしてみた
MOMENTUM Sportを装着してジョギングしてみましたが、最高ですね!
カナル型イヤホンだと、走った時の振動で耳の中がゴゾゴソと鳴って不快なことが多いのですが、MOMENTUM Sportはセミオープン型を採用しているおかげでゴソゴソ音がほぼ発生せず、ストレスなく超高音質で音楽を楽しみみながらジョギングができます。
走っている時に耳からイヤホンが落ちないかどうか心配でしたがめちゃくちゃ安定してました。想像以上に使い心地は最高でしたね。
装着感 | (4.8) |
おすすめのイヤーピース
ただ、純正イヤーピースが耳に合わないのか、ボクの耳だと痛痒くなってしまうんですよね
ボクはAZLA「SednaEarfit XELASTEC II」を使ってみたところ、耳の痒みからフィット感まで改善されました。
このイヤーピースの吸着性も非常に高いので、イヤホンが耳から落ちてしまう心配もさらになくなりますよ!
イヤホンケースにも干渉しませんでしたし、この組み合わせは超おすすめ。
音質|スポーツイヤホンの最高峰
MOMENTUM Sportの音質ですが、他のスポーツモデルとは比べ物にならないほど音が良いですね。
そしてMOMENTUM True Wireless 4とも音の傾向が少し異なります。人によってはMOMENTUM Sportの方が好きな人もいるかもってレベルですね。
ボクは音の傾向だけで言えばMOMENTUM Sportの方が好きでしたからね。
音の特長は次のとおりです。
4.8
高音
4.8
中音
4.9
低音
音の傾向はゼンハイザーらしい少しウォームで繋がりの良い音でありつつも、10mmのドライバーを搭載している影響かダイナミックで迫力たっぷりな壮大なサウンドという印象を受けました。
どちらかといえばヘッドホンモデルの「MOMENTUM 4 Wireless」のようなダイナミック感に近いように感じましたね。
高域はー音質特化モデルにも負けないほど伸びがよく、MOMENTUM True Wireless 4のように硬質にはならずにサラッと自然に伸ばすような感覚ですね。刺さり感も一切なくとても聴き馴染みのよい高音です。
弦楽器・管楽器・電子楽器など楽器を問わずに耳あたりの良い音で再現します。
中音は引っ込みすぎず主張しすぎずちょうどいい塩梅で、そのなかでボーカルラインがとても明瞭に聴こえてくるような感覚ですね。分離感は価格にしてはそこまで高くはないですが、その代わり一体感のある音のように感じました。
低域はとても豊かに広がるような臨場感たっぷりの低音。ベースラインに躍動感があり、とてもノリ良くリズミカルに聴かせてくれます。この低音の量感や躍動感が特に好みでした。
スポーツモデルだからといって低域をゴリゴリにするのではなく、とても臨場感のある音でありつつも中高域を阻害しないバランスにできるあたり、さすがゼンハイザーといったところ。
ワークアウトやジョギング中でもノリの良い音で楽しませてくれるかと思います。
得意なジャンルはゼンハイザーということもあって基本オールジャンルOKですが、ヒップホップやトリップホップ、ディスコ・ファンクなどブラックミュージックをノリ良く心地よく聴かせるのが得意なように感じましたね。
音の粒立ちや解像度感はMOMENTUM True WIreless 4の方が上ですが、音の一体感やダイナミックさはMOMENTUM Sportの方が上のように感じましたね。
多分、MOMENTUM Sportの音の方が好きという方も一定数いるかと。ボクはそのままだとイコライザーなしだと間違いなくMOMENTUM Sportの方が好きだもの。
サウンドパーソナライゼーションは使えない
MOMENTUM True Wireless 3から「サウンドパーソナライゼーションモード」という機能があるのですが、MOMENTUM Sportは残念ながらこの機能は使えません。
アプリに備わっている簡易的なイコライザーのみとなります。
サウンドパーソナライゼーションモードの詳細は以下の記事でご覧いただきたいのですが、簡単に伝えると、自動で自分にぴったりのイコライザーを作ってくれる機能です。
「もう少しボーカルが前に出てくれたらなー」とか「もっと低音が出てくれたらなー」とか、そんな音質のちょっとした悩みを解決してくれる機能です。
決して「元の音質」が良くなるわけではないですけど、その音質の良さを最大限まで引き出す機能という感じですね。
ノイズキャンセリング|セミオープン型としては強烈
ノイズキャンセリング性能ですが、想像以上に優秀で驚きましたね。
セミオープン型にも関わらず、ノイズキャンセリングがなかなか優秀だったMOMENTUM True WIreless 4と同格か少し下くらいのノイズキャンセリング性能です。スポーツモデルにも関わらず、電車でも問題なく使えますね。
また、セミオープン型ということもあってご飯を食べながらイヤホンをしても耳内にモゴモゴとした咀嚼音が響かず、周りの音をシャットアウトしたまま音楽やYouTubeなどに浸れます。
「食事中にイヤホンすんなよ」ってツッコミはなしでお願いします。
そのままだと風切音は少し入りますが、気にならない程度。外でジョギングをする際は風切音カットモードに本体操作のみで切り替えられるので心配なし。ジムで使う際もある程度の騒音もカットできそうですね。
ノイズキャンセリング | (4.4) |
外音取り込み|少しマイク感はあるが自然に集音してくれる
外音取り込み性能もなかなかに優秀です。こちらもMOMENTUM True Wireless 4と同じくらいの精度のように感じましたね。
ホワイトノイズや高域の刺さりも少なく、ストレスなく集音できます。ただ、ほんの少しだけマイクで集音している感はあるかな?オフィスや自宅で音楽を聴くときにとても重宝しそうです。
セミオープン型ということもあってMOMENTUM True Wireless 4よりも自然に収音できるかと思いきや、意外とそこまで大差はありませんでしたね。
気になる点としては、風切り音が耳に入ることでしょうか。
ジョギング時に外音取り込みモードで走ると、風切音をビュービューと鳴らしたまま走ってしまうので鬱陶しく感じると思います。
ジョギング時に周りの音を聴きながらBGM感覚で音楽を聴きたい場合は、素直に耳を塞がないイヤホンを使った方が良さそうですね。
ちなみにアプリでは外音取り込みの量感や、外音取り込み時のモードが選択できます。初期状態では「中」になっていますが、これだと周りの音が少し聞こえにくいので「高」に設定することをおすすめします。
個人的にはMAXで使っています。また、トランスペアレントモードをONにした際に音楽を再生を「止める」か「止めない」かの設定もできます。
外音取り込み | (4.5) |
操作性|2回操作からだから誤動作も少ない
操作感もなかなか良好です。今までのMOMENTUMシリーズは1回タップからの操作となっていましたが、今作はスポーツモデルということもあり、誤動作を防ぐためか2回タップからの操作となっています。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を2回タップ |
曲送り | R側を3回タップ |
曲戻し | アプリで反映可能 |
音量を上げる | R側を長押し |
音量を下げる | L側を長押し |
ノイズキャンセリング | L側を3回タップ |
バスブースト | アプリで反映可能 |
タッチコントロールの無効化 | アプリで反映可能 |
外音取り込み | L側を3回タップ |
音声アシスタント | アプリで反映可能 |
ペアリングモードへの移行 | LとRを同時に長押し |
ゼンハイザーのイヤホンは「ピッ」「ピッポッ」「ピッポッパッ」とタッチの回数に応じてビープ音が鳴るので、自分が何回タッチしたかわかりやすくて良いんですよね。
また、操作のカスタマイズ性も高く、L/Rの「2回〜3回タップ」「長押し」まで、すべて自由にカスタマイズが可能です。
今回のモデルからノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えがひとつのボタンで切り替えられるようになりました。
モードの切り替わり方としては「ノイズキャンセリング」→「風切音カット」→「外音取り込み」→「ノイズキャンセリング」といった順番になっています。
こちらはスポーツモデルなのであまり気にならないですが、できれば「風切音カット」「ノイズキャンセリング」のどちらかとユーザーが自由にカットできる設定とかも欲しいですね。
ちなみに片耳を外すと自動的に「風切音カット」に勝手に切り替わります。この仕様が少しだけ邪魔。
心拍数や体温を計測できる
MOMENTUM Sportのユニークな機能として「スポーツセンサー」があります。
MOMENTUM Sportの左側を装着しておけば、アプリで体温の計測ができます。
また「Polar Flow」というアプリをインストール→連携することで心拍数の計測ができます
心拍数は普段計測していないのでわからないですが、体温はかなり正確に計測ができていそうです。メーカーさん曰く体温は内耳で測る方が精度が高いみたいですね。
Polar Flowのアプリを使えば、消費カロリーや走行距離といった計測も可能です。
ただ、ボクはスポーツ中に心拍数の計測や記録をするスポーツガチ勢ではないので、このあたりの正確性や使いやすさは他のレビュアーさんを参考にした方がよいかと思います。
スマートウォッチと連携もできる
今回は公式推奨のアプリで計測をしましたが、Apple Watchなどのスマートウォッチとも連携ができます。
ただその場合、スマートウォッチ側とMOMENTUM Sportをペアリングをする必要があるので、スマホ側で気軽に選曲などはできなくなります。
ジョギング中はスマホを持っていかずにApple Watchで音楽を聴くことも多いので、この使い方もまあアリかな? まあ無理して使わなくてもスマートウォッチ側でも計測はできますけどね。
心拍数を計測できるのは「Polar Flow」と連携している時のみみたいなので、基本はこちらのアプリを使う方が良いかと思います。
ここらへんもスポーツガチ系のレビュアーさんを参考にしてみてください。
アプリについて
MOMENTUM True Wireless 4はアプリに対応しています。
アプリでできることは次のとおりです。
- バッテリー残量の確認
- スポーツセンサー
- イコライザー設定
- トランスペアレントモード設定
- アダプティブノイズキャンセレーション設定
- サウンドゾーン設定
- タッチコントロール設定
- その他設定
イコライザー
イコライザーは5バンドでの設定が可能です。
それ以外にも重低音だけを増やす「バスブースト」や、声の帯域のみを聞き取りやすくする「ポッドキャスト」といった設定があります。
まあ基本サウンドパーソナライゼーションモードの使用で問題ないかと思います。
サウンドゾーン
サウンドゾーンは指定の場所に訪れた際、あらかじめ設定したサウンド設定(イコライザーやノイズキャンセリングなど)を自動で反映する機能です。
この機能を使うことで本体を設定することなく、ジムでは低音強めのノイズキャンセリングモード、オフィスでは控えめの外音取り込みモードにするといった設定が自動で可能になります。
ただ、ボクは手動で操作したい派なので使っていないですが、スポーツモデルだとうまく使えば便利に運用できるかもですね。
オーディオ解像度
オーディオ解像度という設定が設けられています。
こちらでは「標準」「高解像度(aptX Adaptive 96kHz / 24bit )」の2つから選べます。
バッテリー保護モード
MOMENTUM True Wireless 4にも搭載されていた「バッテリー保護モード」もあります。
こちらをONにすると、充電の速度が遅くなりバッテリーも100%まで充電されなくなりますが、その分バッテリーに負担をかけずに長く愛用できるような仕様になっています。
目に見えた便利さのようなものはないですが、ONにしておくだけでも安心感がありますね。特にワイヤレスイヤホンの場合は。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動もチェックしてみましたが、問題なしですね。電源OFF後も自動的に2台に接続されますし、接続が不安定になることもないです。
また、aptX AdaptiveやLosslessとの併用も可能です。
通話品質|音量が少し小さめ
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
MOMENTUM Sport
MOMENTUM True Wireless 4
ゲインが少し低くて音が小さく、またノイズもやや拾ってしまうように感じました。
悪くはないと思いますが、価格を考えるとよくもないかと思います。ただ、ファームウェアアップデートである程度改善できそうな気もします。
外音取り込み | (4.3) |
音の遅延|低遅延モードでゲームもできる
MOMENTUM True Wireless 4で動画を見たときの音の遅延ですが、低遅延モードにしなくても動画鑑賞くらいであればほとんど感じないレベルではありました。
YouTubeやNetFlixを動画を見る程度であれば、違和感なく視聴できます。
低遅延モードをONにすると遅延がさらに少なくなり、ゲームもカジュアルにプレイできます。
ただ、音ゲーやFPSなどタイミングがシビアなゲームの場合、ほんの少し遅延が発生するので、ガチでハイスコアを狙いたい方やFPSで勝ちたい人は有線イヤホンをつかうのがおすすめです。
MOMENTUM Sport まとめ
MOMENTUM Sportをまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.5/5
MOMENTUM Sport
- スポーツモデルとしては音質が最強すぎる
- あらゆるジャンルに適応しやすい
- イヤーフィンによって耳から落ちにくい
- ジョギング中も耳の中がゴソゴソとしない
- ノイキャンや外音取り込み機能も優秀
- 操作が直感的に行いやすい
- マルチポイント対応
- ケースにも防水・防塵性能が備わっている
- 外音取り込み時の風切り音がやや大きい
- サウンドパーソナライゼーションが非対応
- とにかく高い
4.8
高音
4.8
中音
4.9
低音
4.8
装着感
4.4
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
4.3
マイク性能
4.8
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC, aptX, aptX Adaptive | 充電時間 | 約1.5時間 8分で1時間再生 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP55(ケースIP54) |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6.2g/66.4g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 2年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
MOMENTUM Sportはこんな人におすすめ
- スポーツ中も妥協のない最高音質で聴きたい
- ジョギングやジムでイヤホンを使うことが多い
- 通勤やビジネス利用など普段使いでも使えるスポーツモデルが欲しい
- 高音質で聴くためには価格は妥協しない
- ワイヤレスイヤホン一台で心拍数と体温を記録したい方
製品としては素晴らしい完成度だと思いますが、問題は価格ですね……。59,950円はかなり高い……。ただ価格に見合った妥協のない性能はたしかに持ち合わせています。
スポーツ用のイヤホンと音質特化イヤホンを使い分けることもなく、一つのイヤホンで完結できると思えば納得……?
普段使いであれば基本はMOMENTUM True Wireless 4がおすすめかなと思いますが、MOMENTUM Sportのダイナミックなサウンドや閉塞感のない装着感もなかなかに良いので、あえてSportを選ぶのもアリだとは思います。
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