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【これは売れる音】有線イヤホン1万円台の新たな定番機!? 「Maestraudio MAPro1000」をレビュー

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

国産の大注目ブランド「Maestraudio」から、12,870円で買えるエントリーモデル「MAPro1000」を紹介します。

最近は中華イヤホンが多いなか、MAPro1000はちゃんと日本のメーカーですし、なんとMADE IN JAPANですよ。

「Maestraudio」とは、数々の低価格で音質の良い有線イヤホンを送り出す「intime(アンティーム)」のブランドで販売する群馬県の企業である「オーツェイド」が新たに展開するイヤホンブランドです。

かつてはNHKでも取り上げられたほど話題になったメーカーで、オーディオマニアの間では知らない人はいないほど。

4月14日に生放送で出演したe☆イヤホン主催のオーディオイベント「ポタフェス」でもその場で聴かせてもらいましたが、かなりバランスが良くて完成度が高かったように感じたんですよね。

今回はアユートさんから紹介用に提供いただけることになったので、MA910Sや上位モデルのMA910SR、同価格帯のqdc SUPERIORなどと比べながら検証していきます。

製品提供:アユート

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

MAPro1000 外観・付属品

それではMAPro1000の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

MAPro1000のパッケージはわりと簡素な印象。めちゃくちゃシンプル。

開封したらこんな感じ。

付属品

付属品一覧
  1. MAPro1000 Cable
  2. iSep02イヤーピース(S/MS/M/L)
  3. iFep01(S/M/L)
  4. キャリングポーチ

イヤーピースには新開発の「iSep02」を採用。intimeで販売されている「iSep01」よりも硬度を増したものとなっています。

またフォームタイプを採用した「iFep01」も付属しています。デフォルトではこちらが装着されています。

本体・ケーブル

MAPro1000のイヤホン本体は半透明の樹脂にブルーで彩られたイヤモニって感じの見た目。某定番イヤモニと似たような見た目ですね。

ちなみにカラーはGaral Blue、Boost Red、Shower Blueの3色で、今回はShower Blueをお送りいただいています。

ドライバーには深い低域再生を実現する10mm径グラフェンコートダイナミックドライバーと、独自技術のパッシブ型セラミックコートツイーターで、MAProシリーズ用に新たに開発した5.8mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)を初搭載したハイブリッド構成を採用。

内側から見ると、樹脂が中まで重鎮されているように見えますね。耐久性はとても高そうに見えます。

ケーブルはMA910Sとは違い着脱に対応で、汎用性の高いMMCXを搭載。

生放送でも触っている時に思ったけど、MMCXがわりと軽めにクルクルと回るので、摩耗がちょっと心配……。

ノズルは少し太めですが、一般的なイヤーピースであれば大体使えるのではないかと。

パッと見わかりにくいですけど、フィルターもちゃんと備わっています。

ケーブルには高伝導OFCを導体にした4芯構成ケーブルを採用。アイドルマスターとのコラボモデルであるMA910SRでは銀メッキOFC線を採用していたので、また異なるケーブルが使われていますね。

耳掛け部の形状はワイヤーなどで固定はされておらず、耳掛けをする際も重力にまかせて耳に這わせるような感じですね。

分岐部はシンプルな設計で、アジャスターもついています。

プラグはL字タイプを採用。

また、別売りで同じOFC素材の4.4mmバランスケーブルも購入できまして、

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

エントリー価格だけはあって、ケーブルや付属品周りの仕様はシンプルな印象ですね。

MA910SMA910SRqdc SUPERIORなどと比べるとこんな感じ。こうみると形状がけっこう違う。

MAPro1000のスペック

スペック一覧MAPro1000
形式カナル型
ドライバー10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー×1
5.8mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)×1
インピーダンス 22Ω
再生周波数帯域20Hz~40KHz
音圧感度111dB
プラグ形状3.5mm3極
コード長1.2m
リケーブル対応MMCX
リモコンマイク×
保証期間1年

MAPro1000 レビュー

装着感|イヤモニのようにぴったり

MAPro1000の装着感はかなり良いですね。MA910Sと比べてイヤモニ型に近づいた形状になったため、フィット感がさらに向上しています。

実際につけてみるとこんな感じ。見た目は完全にイヤモニ。

前から見たらこんな感じ。

装着感はqdc SUPERIORの方がさらに密閉感が高くぴったりフィットしているように感じましたけど、MAPro1000も全然悪くないです。

本体も軽いから圧迫感もないですし、耳の痛みも発生しにくいです。遮音性もなかなかに高めですね。

装着感(4.8)

MAPro1000 レビュー

音質|空間表現力とバランスの良さが強み

MAPro1000の音質ですが、とてもバランスが良く、それでいて独自の強みを持ったユニークなポイントもあるという印象でしょうか。これは間違いなく売れる音。

今回はiPhone 15 Pro →AK HC4(アンバランス接続)で検証

MAPro1000の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.4

高音

4.4

中音

4.3

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
フラット
高域寄り

公式いわく「Dive into Music」をスローガンにした音作りとなっており、広いサウンドステージで、音楽やゲーム、映画、VR空間などあらゆるコンテンツで没入感を高めるイマーシブサウンドを有線イヤホンで実現した音作りのようです。

謳い文句の通りアナログなのに3Dサラウンドのような音場感で、広い空間の中から音が降ってくるような感覚です。

高域はintimeのVSTらしいシャキッとしつつも刺さり感やうるささのようなものは感じさせず、レスポンスの良い音でフレッシュに鳴らす清々しい高音。弦楽器や管楽器よりもシンバルやエレクトロサウンドなどとの相性が良いような印象ですね。

MA910Sと比べても音像がよりビシッと定まっていて、解像度感も上がっているように感じます。ただ、帯域によってはほんの少し刺さり感はあるような感覚ですね。

低域ブーミーにはならず、中高域とのバランスを保ちながら締まりの良い音で鳴らすスナップ感のよい迫力という感じですね。意外と量感があります。サブベースも迫力はほどほどに耳で追いやすく分離感の高い低音という印象を受けました。MA910Sよりも音像が定まって締まり感のある音になっています。

中域もMA910Sよりも解像度感がアップしている印象で、ボーカルラインもクリアで聴きやすくなっています。定位感の良さの影響か、同帯域に対する分離感も高い印象を受けます。分離感が高すぎてコーラスもハッキリと耳で聴き取れます。

艶感や美しさのようなものは少なめですが、録音環境に対して実直に鳴らすような感じですね。

全体的に余韻は少なめで少し簡素な音のような感じもしますが、モニターのようにカチッとしすぎず、広い音場の中で鳴らすフラットでクセのないリスニングサウンドという感じですね。

わりといろんなジャンルに対応できますが、アニソンやポップス、あとはクラシックなんかも相性が良く感じましたね。

また、その音場の広さと定位感の良さから、ASMRやサウンドトラック、FPSなどのゲーミング用途にも向いているように感じました。

バランス接続をすると

別売りのバランスケーブルも使って聴いてみました。接続方式はiPhone 15 Pro →AK HC4(バランス接続)で検証しています。

純正のバランスケーブルを使って聴いてみると、かなり音が変わりますね。「良くなる」、「悪くなる」、という感じではなく「変わる」という印象の方が強いです。MAPro1000が持つ音場の広さと定位感の良さをさらに強調するように聴こえましたね。

ただ、「音楽」ではなく「音」にフォーカスを当てたような鳴り方になるため、音楽としての一体感が薄れてしまう感じがありました。多分音が分離しすぎるんでしょうね。

Xだと4.4mmで聴いた音が特に良かった!というポストを多く見られましたが、ボクは3.5mmの方が好みでしたね。

ASMRとかFPSのプレイ時には4.4mm接続はおすすめかも。音の細部にわたる解像度感や全体域にわたる音像の定まり方は4.4mmの方が間違いなく上に感じたので、やはり好み次第かと。

qdc SUPERIORと比べると

昨年発売されてかなり話題になったqdc SUPERIORとも比べてみましたが、うーん、これは音の傾向がまるっきり違いますね。

それぞれ一言で違いを伝えるなら、MAPro1000は「外堀から攻める現代的なサウンド」SUPERIORは「内側から攻めるエネルギッシュなサウンド」って感じでしょうか。

SUPERIORは音が縦や横に広がらずに、レンジもそこまで広くはないのですが、音が全体的に中央に集まりつつ中域を中心にパワフルに鳴らすような感じなんですよ。

中域のおいしいところだけをうまく引き出しのが上手で、レンジが限られている80〜90年代あたりのロック・ポップス、歌謡曲がめちゃくちゃ得意なんですよね。SUPERIORでOASISとかニルヴァーナとか聴いたらめっちゃ良いからねっ!

対して、MAPro1000はレンジも広く音場も同価格帯の中では超広大で、現代的な音を鳴らすような感じですね。全体域にフォーカスが当たっているような感じで、レンジの広いAdoやYOASOBIといった最新チャート曲はMAPro1000の方が断然向いていますね。

逆にMAPro1000でOASISとかニルヴァーナを聴くと、「そこに旨みが詰まっていないんだよねー」って感じる帯域にフォーカスが当たってしまって、現代的に鳴らしすぎてしまうんですよ。

ボクは最近、YOASOBIとかEveとか、あとはいつもだけどBUMP OF CHICKENを好んで聴くので、今ハマッているアーティストだけで選ぶならMAPro1000の方が好みですかねー。どちらが良いかは好みのジャンル次第ですかね。

ジャンルに対する万能さはMAPro1000の方が上だと思う。

MA910SRと比べると

MA910SRMA910SをベースにアルミフェイスプレートとコネクタにPentacon Earを採用したモデルですが、MAPro1000と比べて中域ラインに余韻感を少し加えられたことにって華やかな音のように感じました。

価格差は5000円ほど開いていますが、実力差はほぼないように感じましたね。ほんと音の傾向の違いくらい。ただ、耐久性はPentaconn earの方が安心できますね〜。リケーブルの汎用性は低くなりますけど。

MA910SR 「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」Editionは、MMCX端子に変更されて、ボーカルラインがさらに強調されたモデルですが、アニソンメインで聴くならこちらの方が良さそうですね。

どちらにしても、すでにどちらかのMA910SRをお持ちの方は、MAPro1000に買い替えるほどまではいかないかなーという感じではあります。

ただ、リケーブルモデルではないMA910Sからの買い替えや、これからMaestraudioのイヤホンを買おうとしている方はMAPro1000は超おすすめです。

バーチャル試聴

YouTube版ではダミーヘッドを使ったバーチャル試聴もお聴きいただけます。(12:27~あたり)

MAPro1000 まとめ

MAPro1000をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.8/5

MAPro1000

  • 1万円台の定番となり得る実力
  • 空間表現力が優れたバランスの良いサウンド
  • イヤモニのような装着感
  • MMCX端子が軽くて回りやすい

4.4

高音

4.4

中音

4.3

低音

4.4

解像度

4.3

迫力

4.8

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

MAPro1000はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 1万円台前後でおすすめの有線イヤホンを探している
  • フラットでバランスの良いサウンドが好み
  • 最新チャート曲を好んで聴く
  • ASMRやサウンドトラック、ゲームミュージックなどを好んで聴く

同じ1万円台のSUPERIORとはまた違ったアプローチの音で、こちらもかなり完成度は高いように感じましたね。

SUPERIORはジャンルを選ぶ印象がありましたが、MAPro1000は幅広いジャンルに対応できる感じがありましたね。

ボクの印象だけで伝えるなら、80〜90年代の楽曲を好んで聴くならSUPERIOR、最新チャート曲を好んで聴くならMAPro1000って感じでしょうか。ボクは最近聴いている楽曲だとMAPro1000の方が好みでしたね。

空間表現力にも優れているのでASMRやゲーム用途にもおすすめです。バランス化すればさらに空間表現力と定位感に特化した音になるので面白いですよ。

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • モニター系のイヤホンはダミーヘッドだと良く聞こえる傾向にあるんですよね。それだけ原音に忠実に再現できているんだと思います。

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