こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
ついに登場しました! Bose QuietComfort Ultra Earbuds!本日解禁で、発売日は10/19(木)!
価格は39600円となっています。海外だと299ドルだから45000円くらいになるかなと思ってたけど、定価は前作のQuietComfort Earbuds IIと据え置きやん!ウルトラ良心的!
先日Boseさんの製品発表イベントがあったんですけど、そこでサンプルをいただきました!実費で東京に行った甲斐がありました!
あくまで来場者プレゼントみたいです。ありがてぇ! 遠慮なく粗探しレビューさせてもらいやす。
- イマーシブ オーディオ(空間オーディオ)を新たに搭載
- 世界最強クラスのノイズキャンセリングを搭載
- 耳に合わせてサウンドを自動で最適化するパーソナライズ機能
- Snapdragon Soundの認証を取得したaptX Adaptiveに対応
- マルチポイント対応(2024年7月アップデートで対応)
という感じで、以前からウワサされていた「aptX Adaptive」「マルチポイント機能」が追加されて、さらに独自の空間オーディオにも対応した最新モデルという感じです。
今回は前作のBose QuietComfort Earbuds IIとの性能の比較もしつつ、同じくノイズキャンセリング最強クラスのWF-1000XM5やAirPods Pro 2との比較をしていきます。
前作を所持している人が、今回のQuietComfort Ultra Earbudsに買い換えるべきかどうかも焦点に当ててお伝えしていきます。
動画版はこちら
Bose QuietComfort Ultra Earbuds 外観・付属品
それではBose QuietComfort Ultra Earbudsの外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
Bose QuietComfort Ultra Earbudsのパッケージ。前作同様に小型ですが、少しゴテっとした近未来感のあるデザインに変更されていますね
開封するとこんな感じ。サステナブルな包装紙で覆われています。
付属品|イヤーピース、イヤーフィン、USB-Cケーブル、マニュアル
- イヤーピース3ペア
- イヤーフィン
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースは楕円形型で、耳の外側だけを覆うような形状です。
この形状のおかげで、耳栓型でありつつも耳の手前でフィットするので、ずっとつけていても快適なんですよねー。
独自のイヤーフィンも付属していて、これを耳の淵に引っ掛けることで、めちゃくちゃ装着感が安定するんですよ。
充電用のケーブルはBOSEロゴ入りのUSB-Cケーブルが付属しています。
充電ケース・本体
Bose QuietComfort Ultra Earbudsの充電ケースは、前作と変わらず角が取れた少し大型の充電ケースです。
前作と比べると、正面のBoseのロゴが変更されていまして、シルバーのラメが入ったウルトラなデザイン(てきとう)に変更されています。
その他の上下左右、裏表、全て同じデザインです。
背面にはリセット兼ペアリングボタンがついています。
充電端子はUSB-Cに対応
ちなみにワイヤレス充電は非対応で、別売りのワイヤレス充電対応ケースを使うことで対応にできるようです。
マイナーチェンジするなら、2番目くらいの願望としてにこのワイヤレス充電を解消してほしかったんだけど……。
ちなみに1番はマルチポイント。
ちなみにAIrPods Pro2やWF-1000XM5と比べるとこんな感じ。
やはりQuietComfort Ultra Earbudsのサイズはやや大きめ。
横から見たら大体他の2機種と同じくらいですかね。
充電ケースを開けるとこんな感じ。こちらも前作と仕様は変わらないですね。
慣れるまではケースから取り出しにくいように感じましたが、内側に倒すと取り出しやすいです。
本体はハウジングの面積が広めのスティック型。
前作と比べると、ブラックデザインが光沢感のあるウルトラシルバーデザインに変更されました。
ボクはブラックの方が好きかなー。
実は上部のイヤーフィンの装着部も微妙に変更されていまして、イヤーフィンが動かないようにちっちゃい突起がついたんですよ。
この突起のおかげでイヤーフィンがズレなくなったんですよ。
ボクもたまにズレてしまって、その度に装着するのがめんどくさかったんですが、この仕様変更はありがたいです。
AirPods Pro2やWF-1000XM5と比べるとこんな感じです。
デザイン的にはやはりBoseが一番好き。
内側はこんな感じ。
ノズルは超楕円形型ですが、使おうと思ったら他社のイヤーピースでも使えそうです。
ただ、いろいろ試してみましたが、純正イヤーピースが一番良さそうです。
本体は7g。
前作も7gだったんで重さに変更はなしですね。
Bose QuietComfort Ultra Earbuds、AirPods Pro2、WF-1000XM5を徹底比較
それでは、Bose QuietComfort Ultra Earbuds、AirPods Pro2、WF-1000XM5を徹底比較していきましょう。
スペックを比較
スペックを比較
製品名 | QuietComfort Ultra Earbuds | QuietComfort Earbuds II | AirPods Pro 2 | WF-1000XM5 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive(48kHz / 24bit) | SBC,AAC | SBC,AAC | SBC,AAC,LC3 LDAC(96kHz / 24bit) |
再生時間 ※ANC ON時 | 本体:6時間 ケース込:24時間 | 本体:6時間 ケース込:24時間 | 本体:6時間 ケース込:30時間 | 本体:8時間 ケース込:24時間 |
充電端子 | USB-C ※ワイヤレス充電は別売りケースが必要 | USB-C ※ワイヤレス充電は別売りケースが必要 | Lightning or USB-C ワイヤレス充電 MagSafe Apple Watch用MagSafe | USB-C ワイヤレス充電 |
防水 | IPX4 | IPX4 | IPX4 (ケースも) | IPX4 |
自動装着検出 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ノイズキャンセリング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
外音取り込み | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マルチポイント | ◯ | × | ◯※ | ◯ |
空間オーディオ | ◯ | × | ◯ | ◯※ ※360 Reality Audio対応音源のみ ※Android13との組み合わせのみ対応 |
アプリ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
音声アシスタント | デバイスに依存 | デバイスに依存 | デバイスに依存 | Siri Google Assistant Amazon Alexa Tencent |
価格 | 39,600円 | 39,600円 | 39,800円 | 41,800円 |
装着感比較|Bose最強
装着感についてですが、3つの中で一番装着感が良いと感じたのは、Bose QuietComfort Ultra Earbudsです。
QuietComfort Ultra Earbudsの装着感について
QuietComfort Ultra Earbudsはイヤーピース部が楕円形で面積が大きく、耳を完全に塞がないインナーイヤー型のように耳の外側だけが密閉されているような感覚で、とても楽なんですよね!
さらにイヤーフィンのおかげで耳からも落ちないですし、激しく運動しても耳から落ちる気がしないですし、めちゃめちゃ安定します。
軽やかな装着感とホールド力、そして高い密閉感と最高クラスのノイズキャンセリングから繰り出される最強の遮音性。
イヤホンとしてはまさに理想の装着感です。
前作と装着感に差はないですが、イヤーフィンが取れにくくなったのでQuietComfort Ultra Earbudsの方が評価は上ってことで。
AirPods Pro 2の装着感は?
AirPods Pro 2の装着感もかなり良好で、個人的にも高く評価しています。
QuietComfort Ultra Earbudsと比べると、耳の奥までイヤーピースを押し込むように装着するため、コレは人によって好みの差はあるかも。
ボクは耳の上にポンッと置くだけのようなQuietComfort Ultra Earbudsの装着感が好みですね。
WF-1000XM5の装着感は?
WF−1000XM5の装着感は、前作のWF-1000XM4よりも本体が小さくなったことによってかなり改善されました。
ただ、「普通だった装着感が、けっこう良くなった!」くらいの感覚で、感動レベルというわけではないですね。
BoseやAirPods Proと比べると負けます。この2つの装着感が良すぎます
装着感で選ぶならBose
装着感を比較
製品名 | QuietComfort Earbuds II | AirPods Pro 2 | WF-1000XM5 |
装着感 | (5.0) | (4.8) | (4.5) |
装着感に関してはQuietComfort Ultra Earbudsがこの3つの中では圧倒的に良かったですね。
というか、他のワイヤレスイヤホンと比べても、QuietComfort Ultra Earbudsが一番好みですね。
インナーイヤー型のような軽快な装着感と、落ちる気がしないホールド力が最高です!
音質比較|前作よりも少しパワーアップ
次に音質の比較をしていきましょう。
QuietComfort Ultra Earbudsの音質
4.5
高音
4.5
中音
4.7
低音
まず、QuietComfort Ultra Earbudsの音質ですが、これは前作よりも少し良くなっていますね
aptX Adaptiveに対応したこともあって、Xperia5Ⅳなど対応スマホで聴いたら前作よりも音の輪郭がクッキリとしていて、明らかにクリアになっています。
前作だと少し控えめだった中高域が若干だけ前に出るようになって、ボーカルラインが少し明瞭になっていますね。
昔のBoseみたいに低音だけで攻めたような感じでもなく、かといってゆるーい感じの音でもなく、程よくレスポンスがよく低音も豊かで、ノリ良くも暖かみのある音作りです。
イコライザーで音の調整もできまして、3バンドに対して±10で調整する感じです。
また、空間オーディオを意識してなのか、少し音場が広くなって低音の臨場感も増しているように感じました。
「aptX Adaptiveで聴いているからよく聴こえるんじゃないの?」「iPhoneでAACで聴き比べたら一緒でしょ?」と思うかもしれないですけど、意外とAAC接続で比較してもちょっと良くなっているんですよね。
ただ、AAC接続で比較した場合は、WF-1000XM4→WF-1000XM5のような「明らかに音質が良くなっている!」という感じでもなくて、「聴き比べたら、まあQuietComfort Ultra Earbudsの方が若干いいかなー」って感じですかね。
個人的にBoseで一番評価しているのは、「小さな音量でも音痩せせずに豊かな音で聴ける」点なんですよね。
他のイヤホンの場合、いくら音質が良くても低音量時だと音が薄くなって音楽を楽しめずに結局音量を上げてしまうんですけど、Boseは小音量時でも臨場感たっぷりで高域やボーカルも痩せないんですよね。
耳に負担をかけずに楽しく音楽を聴けます。
AirPods Pro 2の音質は?
4.3
高音
4.3
中音
4.3
低音
AirPods Pro2と比べると、明らかにBOSEの方が実力は上ですね。
高域の量感自体はどちらも同じくらいですが、高域のスムースさや丁寧さはBOSEの方が上です。
低域の臨場感は比べるまでもなくBOSEの方が圧倒的で、聴いていて楽しいと感じる音は間違いなくBOSEです。
AirPods Pro2も別に悪くはないのですが、同価格帯のイヤホンと比べるといまひとつ。
高音質ワイヤレスイヤホンというよりは、生活を豊かにする音声デバイスとして考えた方が良いですね。
ただ、空間オーディオを意識してなのか、音場は他のイヤホンと比べてもとても広いですね。
あと柔らかくてフラットな音作りだからこそ聴き疲れがしにくくて、音声も聞き取りやすいので、YouTubeやドラマやアニメ鑑賞でも使いやすいです。
音質をそこまで重要視していない方であれば、ふつうに高音質とは感じると思います。
WF-1000XM5と音質は?
4.8
高音
4.9
中音
4.7
低音
WF-1000XM5と比べるとさすがの実力。全体的に音質はWF-1000XM5が上ですね。
音の解像度がワンランク上で一音一音を把握しやすく、細かな音まで丁寧に描写しますね。ジャンルも選ばずにオールジャンルこなせます。
iPhoneでAAC接続で繋げても、DSEE Extremeという圧縮音源をハイレゾ相当クラスまで擬似的にアップスケーリングする機能もあるので、コーデックが弱くても緻密で高解像度なサウンドで表現できます。
ただ、低音量時で比較するとBoseの方がいいかもしれない。イコライザーでもう少し低音を持ち上げてあげないと音痩せしてしまいますね。
音質比較まとめ
音質を比較
製品名 | QuietComfort Ultra Earbuds | QuietComfort Earbuds II | AirPods Pro 2 | WF-1000XM5 |
高音 | (4.5) | (4.5) | (4.3) | (4.8) |
中音 | (4.5) | (4.4) | (4.3) | (4.9) |
低音 | (4.7) | (4.6) | (4.3) | (4.7) |
今回比較する中では、WF-1000XM5が一番音質が良いですね。AAC接続でもLDACで接続しても同じ結果です。
ただ、”音質の良さ”という意味ではWF-1000XM5ですが、”どの音が好み?”と聞かれたらボクは昔からSONYよりBoseなんですよね。
ボクはこの2つを比較した上で、音質だけの評価でどっちを選ぶ?と聞かれたら、多分Boseって答えます。それくらい好みです。
空間オーディオ比較|Boseが想像以上に優秀
空間オーディオもダミーヘッドで録音してみたので聴いてみてください。
QuietComfort Ultra Earbudsの空間オーディオ機能
今回のQuietComfort Ultra Earbudsから独自の空間オーディオ機能である「イマーシブオーディオ」が搭載されましたが、これがめちゃめちゃイイ!
店内スピーカーからライブ音響、サウンドバーまで、あらゆる環境の音響設計をしてきたこともあって、空間オーディオも擬似的なのにめちゃくちゃ精度が高いです。
ちなみに常時ヘッドトラッキング状態になります。左に向いたら右から音が聞こえますし、右を向けば左から音が聴こえるようになる立体音響として設計されています。
イマーシブオーディオは「静止」と「移動」の2つから選べます。
- 静止→現在自分が向いている方向を正面としてヘッドトラッキングを行う。3秒間くらい違う方向を向くと、その方向を正面とするように補正する。
- 移動→常時自分が向いている方向を正面としてヘッドトラッキングを行う。違う方向を向くと少しだけヘッドトラッキングが効いた後に、すぐにその方向を正面として補正する。
無駄に「音を広げて残響感増やして臨場感をあげましたよー」って感じの雑な空間オーディオって感じではありません。
まず声の帯域はしっかり前に定位を定めて少しだけ残響感を加えたような感覚。
低音は迫力を増やして音を広げつつ、かといってブーミーになりすぎない。
高音は空間オーディオにするとシャリついて音像がボヤけすぎるイヤホンとかもありますが、そのような感覚はなくてしっかりと伸びやかな高音。
また元の音質も良いし低音の迫力もあるので、空間オーディオがさらに際立つんですよね。
全ての音源に対して擬似的なサラウンド効果をもたらすだけなので、YouTubeでもPrimeVideoでも音源を選ばずに聴けるのもポイントです。
AirPods Proの空間オーディオ
元祖空間オーディオのAirPods Proもさすがの実力です。
音の広がり方が自然で、フラットな特性のまま音を広げて臨場感を増やしたような感覚ですね。
BGM感覚で聴きたい時に最適な音響効果です。
ただ、ライブ映像や映画を大迫力で見たい場合はBoseの方がすごかったですね! AirPods Proを超えた臨場感!
AirPods Proの場合は擬似的ではなく、Apple Musicの空間オーディオとして録音された音源の場合であれば最大限にその立体感を発揮できます。
ただ、空間オーディオで録音された音源ってそこまでよく聴こえなくて、結局ふつうのステレオ音源で聴くことが多いんですけどね。
WF-1000XM5の空間オーディオは?
WF-1000XM5は独自の「360 Reality Audio」という機能があるのですが、対応した音源で聴けば正直WF-1000XM5が一番すごいです。
ただ問題が、360 Reality Audioとして用意された音源じゃないと使えないんですよね。
つまり、YouTubeとかPrime Videoで立体感のある音響を楽しめないということです。ここが残念。
360 Reality Audioとして用意されている音源も少なくて、メジャーどころだとAmazon Musicの一部音源くらいしか使えないんですよね。
ほかにもAndroid13との組み合わせ限定で擬似的なサラウンド効果を付与することはできますが、360 Reality Audioと比べると薄っぺらい感じが否めない……。
あとiPhoneだと使えない。
空間オーディオまとめ
使いやすさと臨場感も含め、一番良いと感じたのはQuietComfort Ultra Earbudsでしたね。
空間オーディオって今までそこまで重要視してませんでしたが、ここまで立体的で臨場感のある音を体感できるなら欲しくなりますね。
アニメや映画、ライブ映像がワンランク上の音響体験をもたらしてくれるようになります。
操作性|AirPods Pro2が一番快適
次に操作方法についてですが、この3つの中ではAirPods Pro2が一番快適に感じましたね。
感圧センサーによる物理ボタンに対応していることもあり、誤動作がなく直感的に操作ができます。
QuietComfort Ultra Earbudsの操作について
まずQuietComfort Ultra Earbudsも操作性についてですが、こちらもかなり良好で、タッチセンサーでありつつも直感的な操作ができます。
さらに、上下にスワイプをすることで音量調整もできます。これが便利!
ただ、ノイズキャンセリングマイクがけっこう敏感で、タッチした時にマイク側に「ガサゴソ」っていうタッチ音が伝わってしまうんですよ。
その音がけっこう大きくてストレスになってしまって、タッチセンサーをゆっくり触らざるを得ないんですよね。ここが残念。
その代わりBoseの強みが、本体のみで空間オーディオのON・OFFができるんですよ。
アプリのショートカットから割り振りができるのですが、そこで「イマーシブオーディオを変更」にすると、
静止→移動→オフ→静止
と順番に切り替わっていきます。
また、ノイズキャンセリングの設定では、「ノイズキャンセリング量の調整」と「イマーシブオーディオ」をどちらもONにするようなカスタマイズ項目もあります。
デフォルトでは「イマーション」という項目があるので、これをONにするとノイズキャンセリングと空間オーディオがどちらもONの状態になります。
また、「★」マークをタップして「☆」にすると、その項目は操作時にはカットされるので、好きな項目だけを操作で切り替えることも可能です。
この空間オーディオを手動できるのと、スライド操作による音量調整ができる点が強みですね。
AirPods Pro2の操作性
次にAirPods Pro2は物理ボタンに対応していて、本体下部のステム部分をつまんで操作をします。
この操作方法が一番誤動作が少なくて、タッチした時も耳に「ガサゴソっ」という音も入らず、ストレスフリーで操作できるんですよねー。
さらにAirPods Pro2になってからはBoseと同じスワイプ操作での音量操作に対応し、もはや敵なし!
ワイヤレスイヤホンの中では、AirPods Pro2が一番理想的な操作性のように感じましたね!
WF-1000XM5の操作性は?
WF-1000XM5もタッチセンサーでの操作になりますが、こちらは前作よりもかなり良くなりましたね。
前作同様にタッチセンサーではありますが、そこまで敏感すぎる感じでもなくなりましたね。
また、音量調整が実質できないことが前作の弱点でしたが、今回からは4回タップで断続的に音量調整ができるようになったので、かなり便利にはなりました。
ただ、BoseやAirPods Proのスライド音量調整には劣りますけどね。
操作性まとめ
操作性が一番良いのは、タッチ時もストレスがなく操作ができるAirPods Pro2ですかね。
ただ、Boseは本体のみで空間オーディオの切り替えができる点が強いです。
ノイズキャンセリング|BOSEがナンバーワン
ノイズキャンセリング性能については、前作同様にQuietComfort Ultra Earbudsがナンバーワンですね。
ただ、他の製品も実力もかなり肉薄してきましたね。
それぞれノイズキャンセリング性能を録音してみましたので、気になる方は以下の動画で聴いてみてください。
QuietComfort Ultra Earbudsのノイズキャンセリング性能
まず気になるのは「QuietComfort EarBuds IIからノイズキャンセリング性能はアップしたのか?」という点だと思いますが、これは”そう”とも言えるし”違う”とも言えるんですよね。
QuietComfort EarBuds IIからノイズキャンセリング性能1位として紹介し続けているのですが、今回もそのトップクラスのノイズキャンセリング性能という点では間違いないです。
電車の中で使ったら、音楽をけっこう小さな音量で聴いても周りの音が全然気にならないレベルで、通勤中の満員電車でもファーストクラスのような感覚に浸らせてくれます。
ただ、遮音性能は前作と同じですね。前作のQuietComfort EarBuds IIと同じノイズキャンセリングレベルです。
その代わりホワイトノイズが少なくなりました!
ボクは気にならなかったので前作でもあまり言及しなかったんですが、他の方のレビューを見ているとホワイトノイズが気になるというというコメントも結構あったんですよね。
無音時のノイズキャンセリングが、より無音に近づいたという感じでしょうかね。
逆にQuietComfort Ultra Earbudsのホワイトノイズが少なくなったらから、逆にQuietComfort EarBuds IIのホワイトノイズが気になるようになってしまった……。
音楽を聴かずに耳栓代わりに使うこともある方とか、クラシックとか弾き語りとか無音部分がある楽曲を聴くときにその進化が感じられると思います。
ただ、左側から「ププッ」という通信ノイズを拾ったかのような音がたまに入ってきます。気にはならないけど、コレなにってなる。
さすがに「完全に無音」という感じでは無いですが、現行で発売しているイヤホンの中で、間違いなくノイキャン性能は一番強いです。
AirPods Pro2のノイズキャンセリング性能
AirPods Pro2のノイズキャンセリング性能もヤバいんですよ。電車やカフェでの使用でもかなりの遮音性を発揮してくれます。
AirPods Pro2のノイズキャンセリング性能も全く不満はないですが、Boseと比べると高域に対する遮音性が少し弱めなんですよね。
なのでキーボードのタイピング音とか、電車のブレーキ音とか、空調の音とかはBoseと比べると耳に入ってきやすいです。
といっても、音楽を流しておけばほとんど気にならないんですけどね。
あと、AirPods Proの強みは最近アップデートされた「適応型オーディオ」
これはノイズキャンセリングと外音取り込み機能を環境に応じて自動で調整する機能ですね。詳しくは以下の記事をご覧ください。
ノイズキャンセリング性能はONと比べるとマイルドな効き目にはなるのですが、それでも切り替えを意識しなくても良かったり、マイルドだからこそ電車のアナウンスは聞き逃さなかったりもするので単純に便利なんですよね。
あと「会話検知機能」も追加されまして、声を発したら自動でノイズキャンセリングから外音取り込みモードに移行してくれます。
この適応型オーディオと会話検知機能の相性が本当に良いので、ノイズキャンセリングの切り替えを意識せずに使いたい人はAirPods Pro 2がおすすめです。
WF-1000XM5のノイズキャンセリング性能
最後にWF-1000XM5のノイズキャンセリングですが、こちらはBoseには一歩及ばずですがAirPods Pro 2より上です。
低音だけでなく高音に対する遮音性も高くて、音楽を流していない状態でもキーボードのタイピング音とか空調音とかも全然耳に入ってきません。
高域に対する遮音性は、なんだったらBoseより上です。低音の響くような音に対しての遮音性はBoseの方が上なので、新幹線や飛行機、バスの中で使うならBoseの方が遮音性は高いですね。
また、QuietComfort Ultra Earbudsよりもホワイトノイズが少ないので、無音時にも余計な音が入ってきません。
ただ、ボクが実際に使っていてに気になるのは歩いている時に左耳だけ「カポっ」という音が耳に入ってしまうこと。
純正イヤーピースを使っているのですが、おそらく左だけ完全にフィットしていないんだと思います。ただどのサイズのイヤーピースを使っても解消されませんでした。
YouTubeのコメントでも同じ症状の人がいたので、おそらくこの現象はボクだけはないはず。
ちなみにAirPods Pro2のように「スピーク・トゥ・チャット」という会話検知機能や「アダプティブサウンドコントロール」という場所に応じて自動でノイズキャンセリングと外音取り込み機能を切り替えてくれる機能はあります。
ただ、どれも自分の意図しないところで勝手に切り替わったりするので、ボクはどちらもOFFにしています。AirPods Proを見習え。
ノイズキャンセリングまとめ
ノイズキャンセリングを比較
製品名 | QuietComfort Ultra Earbuds | QuietComfort Earbuds II | AirPods Pro 2 | WF-1000XM5 |
ノイズキャンセリング | (5.0) | (5.0) | (4.8) | (4.9) |
ノイズキャンセリングとしての遮音性だけで選ぶなら、QuietComfort Ultra Earbudsが一番良かったです。パワー型のノイズキャンセリングって感じ。
AirPods Proのノイズキャンセリングも大概強いですが、高域の遮音性は少し弱め、その代わり適応型オーディオという便利な機能が使えるのが強みの技巧派。
WF-1000XM5は全体域に対して満遍なく遮音しつつ、ノイズも少ない優等生型って感じですね。
外音取り込み|AIrPods Proしか勝たん
外音取り込み性能が一番強いのは、やはりAirPods Pro2ですね。これは圧倒的に差があります。
QuietComfort Ultra Earbudsの外音取り込み性能
QuietComfort Ultra Earbudsの外音取り込み機能ですが、前作と比べると集音量自体は変わっていません。
ただノイズキャンセリング同様に「サー」と鳴るホワイトノイズが少なくなっています。ゼロではないですけどね。
外音取り込み時はホワイトノイズが目立ちやすいので、少し耳が痛くなる感じがありましたが、それがなくなっただけでAirPods Proのような自然な外音取り込みに近づいた感じはありました。
小音量で音楽を流していても、会話ができるレベルで集音してくれるので、外音取り込みモードにしながらBGM感覚で音楽を聴くのにも向いています。
また、周りの騒音レベルに合わせて自動でノイズキャンセリングを加えてくれる「Active Sense」機能もあります。
外音取り込み時に大きな音が入った時に、自動で遮音性を高めてくれるのですが、コレは一長一短なところがあります。
外音取り込み時でも大きな音が入らなくなるので耳を痛めることがないのですが、急に遮音性が高くなって耳が詰まったような状態になるから、それを繰り返されると気持ち悪くなることがあるんですよね。
外音取り込みも自然ですし、空間オーディオでBGM的に立体的な音も流せるので、上質なラウンジで自分だけに聴こえるBGMのような感覚で音楽に浸れます。
AirPods Pro2の外音取り込み性能
次にAirPods Pro2の外音取り込み性能ですが、これはもはや耳!耳栓型でありつつ間にベールを一切挟まないありのままの外音を耳に伝えてくれます。
この技術は本当に凄すぎる! 初代AirPods Proの外音取り込み性能も凄かったですが、 2世代目になってさらにパワーアップしてますからね!
こちらもBOSE同様に周りの騒音レベルに応じて自動でノイズキャンセリングをする「適応型環境音除去」という機能が備わっています。
こちらはBOSEと違って、さりげなく周りのノイズを小さくしてくれる感じですね。急にノイズキャンセリングが効いて気持ち悪くなるような感じでもないです。
また、こちらも「適応型」にしておけば基本は外音取り込み機能で動作しつつ、電車内とか屋外とかうるさいところにいけば、自動でノイズキャンセリングにもしてくれますしね。
外音取り込み性能の高さと利便性の高さ、どちらも全イヤホン中NO.1の実力です。
WF-1000XM5の外音取り込み性能
WF-1000XM5の外音取り込み性能はQuietComfort Ultra Earbudsより少し悪い程度といったところでしょうか。
BoseやAirPods Pro2のように自然に集音しているような感覚が少なく、少しこもっていてマイク感があるような感じですね。
これでも前作のWF-1000XM4よりはかなり自然な外音取り込みになりました。
他社の完全ワイヤレスイヤホンても比べるとかなり自然に集音してくれる方ではあります。他の2機種が優秀すぎるだけですね。
レジでのお会計時などワンポイントで使うには十分すぎるほど実用的に使えますよ。
ただ、ノイズキャンセリングと同様に歩いていると「ペコペコ」と音が鳴るんですよね。コレがすごい気になる。
また、ユニークな機能として、「スピーク・トゥ・チャット」という機能があります。
これは自分が声を発すると、自動で外音取り込みモードになり音楽を止めてくれるモードです。
ただ、小音量でBGM感覚で音楽を聴いている時も、家族と会話をすればこの機能がONになってしまって、毎回音楽が止まって煩わしく感じたので、個人的にはOFFにしています。
外音取り込みを比較
製品名 | QuietComfort Ultra Earbuds | QuietComfort Earbuds II | AirPods Pro 2 | WF-1000XM5 |
外音取り込み | (4.7) | (4.7) | (5.0) | (4.5) |
接続安定性について
接続安定性についてですが、おそらく前作のQuietComfort EarBuds IIで悩まされていた方も多いのではないかと思います。
今作になって、とくに接続安定性が解消された感じはないですね。
なんだったら、aptX Adaptiveで使ったらけっこう途切れました。なんか可変ビットレートのおかげでギリギリ繋がっているけど、ビットレートが一番下がって音が悪くなることがけっこうありましたね。
自宅とかカフェとか安定した場所じゃない限りは、ふつうにiPhoneでAAC接続の方がストレスないかも。
これは接続環境とか、使っている端末によるかもしれないので一概には言えないですけどね。
ちなみにAirPods Proは今まで途切れたことは一回もないです。
WF-1000XM5はLDACだとちょいちょい途切れますね。
高音質コーデックを使うと、この音途切れが課題になりますね。
マイク性能比較|前作よりも少し良くなってる
QuietComfort Ultra Earbudsマイク性能
QuietComfort Earbuds IIマイク性能
AirPods Pro 2の音声をチェック
WF-1000XM5の音声をチェック
QuietComfort Ultra Earbudsになって前作のノイジーな感じがなくなって、声が聞こえやすくなっていますね。
AirPods Pro2のマイク性能は、あらゆるワイヤレスイヤホンの中でも一番キレイなのでは?と思うほどマイク性能が高いですね。
かなり肉声に近い音を相手に伝えつつ、それでいてノイズにも強いと、まさに理想的なマイク性能。
ノイズの少なさはWF-1000XM5って感じですかね。
マイク品質の高さは
① AirPods Pro ②WF-1000XM5 ③QuietComfort Ultra Earbuds
って感じですかねー。
音の遅延|AirPods Pro 2圧倒的に少ない
音の遅延が一番少なかったのは、AirPods Pro2ですね。ただLC3で接続すればWF-1000XM5はさらに少なくなります。
で、残念なのがQuietComfort Ultra EarbudsのaptX Adaptive接続時。最近のワイヤレスイヤホンとしては珍しく明らかに遅延しているのがわかるレベルです。
せっかくライブ映像やYouTube音源も空間オーディオで立体的に聴けるのに、映像はズレるという残念さ。
aptX AdaptiveをOFFにしてAAC接続で聴けば遅延は少なくなるんですけど、動画を見るたびに切り替えるのもめんどくさい……。
ただ、iPhoneでAAC接続するとほとんど遅延がないんですよね。なんやこれ相性か?Xperia 5Ⅳとの相性が悪いんか?
Bose QuietComfort Ultra Earbuds レビューまとめ
以上、Bose QuietComfort Ultra Earbudsのレビューをお送りしました。
まずBose QuietComfort Ultra Earbudsの評価はこちらの通りです。
総合評価
4.8/5
- ノイズキャンセリングが全イヤホン中NO.1
- 小音量時でも豊かで臨場感のある低音
- 空間オーディオの臨場感がすばらしい
- 圧迫感が少なく、ホールド力も高い装着感
- スワイプによる音量操作や空間オーディオの手動操作が便利
- 外音取り込みもかなり優秀
- マルチポイントと手動デバイス切り替えで3台以上のデバイスも使える
- 別売りのケースを使わないとワイヤレス充電非対応
- アプリの初回接続が不安定
- 音途切れがやや発生しやすい
- aptX Adaptiveだと遅延が大きい
- 常時チリチリノイズが少し入る
4.5
高音
4.5
中音
4.7
低音
5.0
装着感
5.0
ノイズキャンセリング
4.7
外音取り込み
4.4
マイク性能
4.7
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC,aotX Adaptive | 充電時間 | 本体:約1時間 ケース:約3時間 急速充電:20分で最大2時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳 | 約7g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
他の製品との評価比較
他の製品と比べるとこんな感じです。
製品名 | QuietComfort Earbuds II | QuietComfort Earbuds II | AirPods Pro2 | WF-1000XM5 |
総合評価 | (4.8) | (4.6) | (4.8) | (4.8) |
音質 | (4.5) | (4.4) | (4.3) | (4.8) |
装着感 | (5.0) | (5.0) | (4.8) | (4.5) |
ノイズキャンセリング | (5.0) | (5.0) | (4.8) | (4.9) |
外音取り込み | (4.7) | (4.6) | (5.0) | (4.5) |
マイク性能 | (4.4) | (4.0) | (5.0) | (4.5) |
利便性 | (4.6) | (4.5) | (5.0) | (4.5) |
価格(税込) | 39,600円 | 39,600円 | 39,800円 | 41,800円 |
それぞれこんな人におすすめ
- ノイズキャンセリング性能が一番強いものが欲しい
- 通勤・通学、出張などの機会が多い
- 豊かで臨場感のあるサウンドが好み
- 映画やライブ映像を臨場感のある音で楽しみたい
- ワークアウトなどスポーツ用途で使うことが多い
※タブで切り替えができます
ノイズキャンセリングと空間オーディオ、低域の豊かさや臨場感で選ぶならQuietComfort Ultra Earbudsですし、iPhoneなどAppleヘビーユーザーで使いやすさを重視するならAirPods Pro2ですし、ノイキャンも重要視しつつ音質に一番こだわりたいならWF-1000XM5って感じですね。
僕が気に入った順だと、現状では
①AirPods Pro 2 ②QuietComfort Ultra Earbuds ③WF-1000XM5
って感じですね。
不安定なところはありますけど、なんだかんだBoseの装着感と音の傾向、そしてノイズキャンセリングの快適さは好きです。
コメント
コメント一覧 (1件)
待ってました。ありがとうありがとう…
たしかに拝見した感じ、変えるとしたらマルチポイントですね。
後はEarbuds Ⅱがどう値動きするか…。