評価:4.5
こんにちは、元イヤホン専門店スタッフのかじかじ (@kajet_jt)です。
待ちに待っていたBOSEのノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Earbuds」がついに発売されました!
- BOSEよりついに発売したアクティブノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン
- BOSEのサウンドはそのままに、高いノイズキャンセリング性能を発揮
- 外音取り込みも搭載!
こちらの記事ではAirPods Pro使用歴約1年、そしてBOSEファンでもある筆者がQuietComfort Earbudsのレビューと、AirPods Proとの徹底比較をしていきます!
果たしてQuietComfort Earbudsは、イヤホンの絶対王者AirPods Proに敵う実力はもっているのか!?解剖していきましょう!
総合評価
4.5/5
- 完全ワイヤレスイヤホン中トップクラスのノイズキャンセリング性能
- AirPods Proと同等クラスの外音取り込み性能
- BOSEらしい豊かな低域
- 小音量時も音が痩せ細らない
- 半カナル型で耳への異物感が少ない
- マイク性能が最強
- Qi(ワイヤレス充電)に対応
- 曲戻しができない
- 片耳での使用が右耳のみ
3.9
高音
4.3
中音
4.8
低音
5.0
ノイズキャンセリング
4.9
外音取り込み
4.7
利便性
Bluetooth | 5.1 | 最大再生時間 ※ノイキャンON | 本体6時間/ ケース込18時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | イヤホン2時間 ケース3時間 15分で2時間再生 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ○ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ○ | 質量 ※片耳/ケース込 | 9.2g/93.9g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | ○ | 公式サイト | こちら |
他の完全ワイヤレスイヤホンとの比較は以下の記事をご覧ください。
BOSE QuietComfort Earbuds 概要
BOSE QuietComfort Earbudsのカラーバリエーションは「トリプルブラック」と「ソープストーン」の2色。今回はトリプルブラックを選びました。
付属品はこちら。
- StayHear Maxチップ×3
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
BOSE QuietComfort Earbudsには最新のイヤーチップ「StayHear Maxチップ」が付属。
耳の軟骨部にひっかけるように装着するスタビライザーとイヤーチップが一体化したかのようなBOSE独自のイヤーチップです。
従来のイヤーチップよりシリコン部が柔らかくなり、耳の奥まで挿入しやすくなりました。
側面に1,2,3と番号が割り振られており、それぞれサイズが異なります。
- 1→Sサイズ
- 2→Mサイズ
- 3→Lサイズ
僕は「2」を使っています。
USBケーブルはBOSEロゴがあしらわれた短めのType Cケーブルが付属。マットな質感で、どこか高級感があります。
BOSE QuietComfort Earbudsの充電ケースは一見するとやや大きめです。
ただ、そこまで厚みはなく、ズボンのポケットに入れても膨らみを感じにくく、バッグに入れてもかさばりません。
大きく見えるけど、普段使っていく上では気にならないレベルです。
充電端子はUSB Type Cに対応。これで一世代前のmicroUSBだったらキレてた。
BOSE QuietComfort EarbudsはQi(ワイヤレス充電)に対応しており、別売りの充電器を使うことによって置くだけで充電できます。
このQiはぜひ体感して欲しくて、想像以上に充電という行為が楽になります。
充電した覚えがないのに、常に満充電になっているような感覚で運用ができますよ!
ちなみに僕はこちらのワイヤレス充電器を使っています。
BOSE QuietComfort Earbudsの重さは本体のみで9.3g(イヤーチップ2サイズ込み)、ケース込で93.9g。他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとやや重ためですが、耳全体で支えるような装着感のため重さが分散されて軽やかに感じます。
BOSE QuietComfort Earbudsの最大再生時間は本体は6時間、ケース込みで18時間です。6時間再生ができれば、国内の出張や旅行であれば途中でバッテリーが切れる心配もなく安心ですね。
テレワークやオンライン会議で長時間使用していても、バッテリーが切れる心配がなく、取引先や会社にも迷惑をかけることもないですね!
イヤホン本体には「BOSE」ロゴが印字されており、思わず見せびらかせたくなるような所有欲を満たすデザインです。
BOSE QuietComfort Earbuds|操作方法、ペアリング
BOSE QuietComfort Earbudsはタッチパネルで操作を行います。
▽音楽再生
- 再生/停止 → R側を2回タップ
- 曲送り → L側を長押し(要設定)
- 曲戻し → 対応していない
- 音量調整 → R側をスワイプして調整
- ノイズキャンセリング → L側を2回タップ
▽通話
- 電話を受ける → R側を2回タップ
- 着信拒否 → R側を長押し
- 通話終了 → R側を2回タップ
▽その他
- 音声アシスタント → R側を長押し
- バッテリー残量の確認 → L側を長押し(要設定)
- 電源を切る → L側 or R側を6秒間長押し
タッチパネルの感度は普通。2回タップや長押しでの操作のため誤動作が起きることが少ない印象です。
操作できる項目は少なく、「曲戻し」や「音量調整」ができません。ファームウェアアップデートでスワイプ操作による音量調整に対応しました。
具体的な操作方法はこちらの動画が参考になります。
音量調整ができなかったのが不便だったけど、これはありがたい!
スマートフォンと接続する際のペアリング方法はこちら。
ペアリングはこちらで完了です。「オートペアリング」に対応しているため、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に電源オン→スマホと接続されます。
アプリを使うことなく、スマホのBluetooth設定からでも接続ができるのですが、アプリと連動させる際に再ペアリングが必要なため、初めからアプリをダウンロードして接続することをおすすめします。
アプリでできること
BOSE QuietComfort Earbudsはアプリでノイズキャンセリングレベル調整やボタン設定など、自分好みの設定にカスタマイズできます。
まずはアプリをダウンロードしましょう。
ホーム画面ではバッテリー残量の確認や音量調整、ノイズキャンセリングレベルの調整ができます。
ホーム画面の「お気に入り」を押すと、本体L側2回タップ時のノイズキャンセリングレベルの設定を、自分好みの強さに変えることができます。
僕はデフォルトのままにしています。
アプリで本体の名称を変更することができます。自分で設定することもできますし、画像のように自動で抽出された名前を選ぶこともできます。
キャビアて….
アプリで装着方法を確認することもできます。一度装着する前に確認しておきましょう。
アプリで本体操作方法を確認することもできます。意外と本体操作方法を忘れることもあるので、気軽に見れるのはありがたいですね。
装着検出では本体を耳へ着脱した際の設定ができます。
ショートカット設定ではL側のボタンを長押しした際の設定を選択できます。今の所は「バッテリー残量の確認」と「曲送り」のみ。僕は曲送りで設定しています。
セルフボイスは通話をした際に「自分の声がどれだけ聞こえるか」の調整ができます。Highにすると自分の声と周りの環境音がうるさすぎたため、mediumで設定しています。
アプリでできることは以上です。
かなり機能が豊富!
BOSE QuietComfort Earbuds レビュー
開放的かつ落ちる気がしない装着感
装着感 | (4.8) |
BOSE QuietComfort Earbudsは、独自のイヤーチップ「StayHear Maxチップ」によって、閉塞感がなく開放的に装着できます。
また、スタビライザーによって耳にしっかりホールドしてくれるため、どれだけ激しく頭を降ったとしても落ちる気がしません。通勤中に耳からポロッと落ちてしまう心配もなく安心ですね。
外音取り込み機能や防水機能もあるためジョギング用にも使うことができ、通勤通学、スポーツ、テレワークなどあらゆるシーンで高いパフォーマンスを発揮してくれます。
片耳で使用する場合はR側しか使えません。R側のみを充電ケースに入れると接続が解除されます。
シーンによって左右のいずれかで使いたいことがあるため、R側しか使えないのは不便に感じます。ファームウェアで改善しないかなぁ。
業界最高クラスのノイズキャンセリング(誇張なし)
BOSE QuietComfort Earbudsのノイズキャンセリング性能は、市場の完全ワイヤレスイヤホンの中で1番効果が高いように感じました。
AirPods Proに「SednaEarfit XELASTEC for AirPods Pro」という装着感を最大限に上げるイヤーピースを装着して比較しても、QuietComfort Earbudsに軍配が上がりました。
通勤時はもちろんのこと、家で掃除機をかけるときに装着しておけば、騒音を全く気にせず優雅な音楽に浸りながら掃除ができますよ!
ノイズキャンセリング | (5.0) |
関連記事:【最強はこれだ!】ノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン
ノイズキャンセリング効果を11段階で調整
BOSE QuietComfort Earbudsはアプリや本体操作でノイズキャンセリング効果を「0〜10」まで11段階調整できます。
デフォルトだとL側を2回タップすることによって「10」→「5」→「0」と切り替わっていきます。ノイズキャンセリングの強さはアプリでそれぞれ3段階とも調節できます。
※例:「8」→「3」→「1」のような設定も可能。
ノイズキャンセリングの効果が高すぎる場合は、「7」で設定したり、外の音が若干聞こえて欲しいけど聞こえすぎるとうるさいと感じる場合は「3」など好みの設定にしてみましょう。
ちなみに僕はデフォルトのままです。
風切り音もほぼ感じない
ノイズキャンセリング機能を備える機種によっては、ONにした状態でも街中を歩いている時や、風が吹いた時に、高周波の「ピュー」とした音が耳に入ってしまい耳障りに感じることがあります。
BOSE QuietComfort EarbudsはノイズキャンセリングをONにした状態でも風切り音がほぼ気になりません。
細かな周波数まで遮音し、ユーザーにストレスを感じさせないあたり、さすがノイズキャンセリング技術を世に広めたメーカーだけはあります。
かなり自然に聞こえる外音取り込み
ノイズキャンセリングの強度を「0」にすると、外音取り込みモードになります。
その取り込み性能の高さは、まるで耳に何もつけていないかのような自然さです。
QuietComfort Earbudsはノイズキャンセリングを使わなければ、構造的に遮音性が悪いイヤホンなのですが、外音の音を取り入れるマイクの性能の高さと遮音性の悪さとが合わさり、イヤホンをつけながらも普段耳で聞いているのと同じ感覚で集音ができます。
音楽を小音量で流しておけば、周りの音を聞きつつBGM感覚で音楽を楽しめます。
外音取り込み | (4.8) |
関連記事:【外の音が聞こえる!】外音取り込み機能が凄いおすすめの完全ワイヤレスイヤホン
BOSEらしい期待通りのサウンド
高音 | (3.9) |
中音 | (4.3) |
低音 | (4.8) |
QuietComfort Earbudsの音質はBOSEらしい広がりと臨場感のある低音が特徴です。
ボーカルのピークラインにややザラつきを感じますが、豊かな低音が全てをカバーをし、その音で耳から脳まで優しく包み込んでくれます。
ポップスやロックはもちろんのこと、チルやR&B,ヒップホップ、ヒーリングミュージックなど輪郭が甘く優しい雰囲気の楽曲との相性がよく、心地よくBGM感覚で聴けます。
しかし、BPMが早い楽曲や、音数の多い楽曲は少しもたつく印象があります。
重低音が響くおすすめの完全ワイヤレスイヤホンとしてこちらの記事でも紹介しています。
また、QuietComfort Earbudsは音量によって低域と高域の量感を最適化する「アクティブEQテクノロジー」を搭載。
この機能によって小音量にしても音が痩せ細らず、豊かな低音で奏でてくれます。
外音取り込みモードで小音量でオシャレなジャスやボサノバを流すと、まるで高級スピーカーでBGMを流すカフェに来たかのような感覚をどこでも浸れますよ!
マイク性能もかなり高い
BOSE QuietComfort Earbudsのマイク性能は非常に高く、まるで目の前で会話しているかのようなリアルな音声を相手に伝えることができます。
また、周りの環境音が入りにくく、聞き返されることもかなり少ないです。
テレワークやオンライン会議にも最適です。
通話品質 | (4.7) |
関連記事:【テレワークにおすすめ!】通話品質の高い完全ワイヤレスイヤホン
音途切れも一切なし
BOSE QuietComfort Earbudsの音途切れは一切ありません。街中や電車内でも途切れることがなく安定した接続性です。
接続安定性 | (5.0) |
音の遅延は少し感じる
遅延の少なさ | (3.5) |
BOSE QuietComfort Earbudsで動画を見た時の音の遅延は、やや感じやすいです。
YouTubeの製品レビュー動画などでも口元とのずれが少し気になるので、映画視聴やゲームプレイにいはおすすめできません。
QuietComfort EarbudsとAirPods Proを比較|その違いは?
スペック一覧 | QC Earbuds | AirPods Pro |
---|---|---|
音の傾向 | 広がりと臨場感のある音 | フラットで癖のない音 BOSEに劣る |
高音 | (3.6) | (3.5) |
中音 | (4.3) | (4.0) |
低音 | (4.8) | (3.5) |
ノイズ キャンセリング | (5.0) | (4.9) |
外音取り込み | (5.0) | (5.0) |
コーデック | SBC,AAC | SBC,AAC |
防水規格 | IPX4 | IPX4 |
質量 | 本体のみ:9.3g ケース込:93.9g | 本体のみ:5.3g ケース込:56.5g |
再生時間 | 本体のみ:6時間 ケース込:18時間 | 本体のみ:4.5時間 ケース込:24時間 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
充電端子 | USB Type C Qi | Lightning Qi |
価格 | 33,000円 | 30,580円 |
ポータブル性や使いやすさはAirPods Proが上
QuietComfort EarbudsとAirPods Proを充電ケースで比較すると、大きさは一目瞭然。AirPods Proのほうがコンパクトで持ち運びしやすいです。胸ポケットにも収まるサイズで運用しやすいですね。
QuietComfort Earbudsはズボンやアウターのポケットであれば膨らみを気にせず持ち運べるかなといった印象です。
音質、ノイズキャンセリング性能はQC Earbudsが上
QuietComfort EarbudsとAirPods Proを音質やノイズキャンセリング性能を比較すると、どちらもQuietComfort Earbudsに軍配があがります。
音質はQuietComfort Earbudsは広がりと臨場感があり、一聴して”良い音”と感じるレベル。AirPods Proは耳が肥えていなければ良い音と感じますが、QuietComfort Earbudsと比較すると低音の量感や臨場感が足りないように感じます。
ノイズキャンセリングレベルがほぼ同レベルで、両機種ともかなりの遮音性を誇りますが、比べてみるとQuietComfort Earbudsのほうが遮音性が少しだけ高いように感じました。
外音取り込みは同レベル
QuietComfort EarbudsとAirPods Proの外音取り込み性能を比べると、ほぼ同等レベルで全完全ワイヤレスイヤホン中最高レベルです。どちらも、耳に何もつけていないかのような自然な集音性能です。
”しっかり”使うならQuietComfort Earbuds、”気軽”に使うならAirPods Pro
まとめると、”しっかり”使うならQuietComfort Earbuds、”気軽”に使うならAirPods Proかなと感じました。
QuietComfort Earbudsはノイズキャンセリング性能が高く、音質もAirPods Proよりも明らかに良いですが、充電ケースが大きかったり、片耳での使用がしにくかったりとAirPods Proと比べて利便性が悪い面もあります。
そのためしっかりと音楽を聴きたい時や遮音したいときにおすすめです。
AirPods Proは充電ケースが胸ポケットサイズで非常にコンパクトながらも、QuietComfort Earbudsと同レベルのノイズキャンセリング性能や、Apple TV+で発揮する「空間オーディオ」、AppleデバイスとのマルチポイントなどiOSユーザーは利便性最強です。
QuietComfort Earbudsと比べると音質が劣りますが、手軽さはAirPods Proに軍配が上がります。
どちらもおすすめできますが、個人的には音質にこだわりたいのでQuietComfort Earbuds派です。
BOSE QuietComfort Earbuds レビューまとめ
総合評価
4.5/5
- 完全ワイヤレスイヤホン中トップクラスのノイズキャンセリング性能
- AirPods Proと同等クラスの外音取り込み性能
- BOSEらしい豊かな低域
- 小音量時も音が痩せ細らない
- 半カナル型で耳への異物感が少ない
- マイク性能が最強
- Qi(ワイヤレス充電)に対応
- 曲戻しができない
- 片耳での使用が右耳のみ
3.9
高音
4.3
中音
4.8
低音
5.0
ノイズキャンセリング
4.9
外音取り込み
4.7
利便性
Bluetooth | 5.1 | 最大再生時間 ※ノイキャンON | 本体6時間/ ケース込18時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | イヤホン2時間 ケース3時間 15分で2時間再生 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
専用アプリ | ○ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ○ | 質量 ※片耳/ケース込 | 9.2g/93.9g |
外音取り込み | ○ | 保証 | 1年 |
自動装着検出 | ○ | 公式サイト | こちら |
- 臨場感のある低音が好き
- 音楽視聴、通話、スポーツなどあらゆるシーンで最高品質で使いたい
- Apple信者になりたくないからAirPods Proに勝るイヤホンを探していたけど、”これ”といったイヤホンに出会えなかった人
- BOSEファンの方
BOSE QuietComfort Earbudsは性能面で唯一AirPods Proにタメを張れる完全ワイヤレスイヤホンと感じました。
BOSEのサウンドや豊かな低音が好きな方や、ノイズキャンセリング性能の高いものを求めている方、高い装着感を求めている方におすすめの完全ワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリング性能最強です!
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