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Nothing Ear (a) レビュー| デザイン重視かと思いきや意外と本格派!AnkerやXiaomi、AVIOTとの比較も

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

スマホで有名なNothing社から、コスパ最強と話題になっているワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (a)」が登場しました。

結論ですけど「デザイン性に惹かれなければ正直他のイヤホンでいいかな〜」と言おうと思ったら、意外とデザイン抜きにしても良かったんですよね。ふつうにアリだと思います。

今回はNothingさんよりレビュー用に先行で提供いただいていましたが、めちゃくちゃ遅くなって全然先行じゃなくなってしまったけどレビューします。

同価格帯のEAH-AZ40M2ピヤホン8、Ankerの定番のSoundcore Liberty 4や価格帯の低いXiaomi Redmi Buds 5 ProSoundcore P40iとも軽く比較しながらお送りします。

製品提供:Nothing

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

YouTube版はこちら

Nothing Ear (a) の概要

一言で言うなら、LDACに対応して価格も14,800円とお手頃になったNothing Earって感じですね。

デザインは今までのEarシリーズと比べるとケースが面白い形状になった。

デザインはともかく、このケースの薄さは強い。今回はケースにもIPX2相当の防滴性能があります。

Earと比べるとこんな感じ。デザインは上位モデルの方が好きかな。

左:Nothing Ear(a)、右:Nothing Ear(最新モデル)

持ち手部の面積が狭くて、ケースを開けにくいのが気になる。

ケースを開くとこんな感じ。

イヤホン本体のデザインは今までのNothing Earシリーズとほぼ変わりなしですが、よく見ると微妙に違う……。

左:Nothing Ear(a)、右:Nothing Ear(最新モデル)
左:Nothing Ear(a)、右:Nothing Ear(最新モデル)

ただ、AirPodsみたいにツマミによるピンチ操作に対応してくれたのはありがたい!

スペックを比較

スクロールできます
製品名Nothing Ear(a)Nothing Ear(最新モデル)ピヤホン8EAH-AZ40M2Xiaomi Redmi Buds 5 ProAnker Soundcore P40i
ドライバーPMI + TPU11 mm ダイナミックドライバー
セラミック
2ドライバー
コアキシャル3Dシステム (10mmDD+6mmDD)
PEEK振動版6mmダイナミックドライバー10mm+11mm
同軸デュアルドライバー
11mm ダイナミック
音質
Bluetooth5.35.35.35.35.35.3
コーデックSBC,AAC,LDACSBC,AAC,LDAC,LHDC 5.0SBC,AAC,LDACSBC,AAC.LDACSBC,AAC,LDAC,LC3SBC,AAC
再生時間
※ANC ON時
本体:5.5時間
ケース込:24.5時間
本体:5.2時間
ケース込:24時間
本体:16時間
ケース込:50時間
※ANC OFF時
本体:5.5時間
ケース:18時間
本体:10時間
ケース込:38時間
※ANC OFF時?
本体:10時間
ケース込:50時間
充電端子Type CType C
ワイヤレス充電
Type C
ワイヤレス充電
Type CType CType C
ワイヤレス充電
防水本体:IP54
ケース:IPX2
本体:IP54
ケース:IPX55
IPX4IPX4IP54IPX5
操作方法ピンチ操作ピンチ操作タッチ操作タッチ操作タッチ操作
アプリ
自動装着検出
低遅延モード
ノイズキャンセリング アダプティブ
ハイブリッド
アダプティブ
ハイブリッド
アダプティブ
ハイブリッド
フィードフォワードアダプティブ
ハイブリッド
アダプティブ
ハイブリッド
外音取り込み
パーソナライズ
3Dオーディオ
マルチポイント
最大3台
価格
※Amazon参考価格
14,800円22,800円17,820円15,000円9,980円7,990円

Nothing Ear (a) レビュー

装着感|スティック型で圧迫感が少ない

Nothing Ear (a) の装着感ですが、スティック型を採用していることもあって圧迫感が少なく良好ですね。

実際に装着してみるとこんな感じ。相変わらずスタイリッシュ。

前から見るとこんな感じ。

ジョギングやスポーツ時は耳から落ちてくる可能性はありますが、通勤・通学など普段使いでは問題なし。

装着感(4.8)

音質|価格相応だけど機能性を考えれば十分

Nothing Ear (a) の音質ですが、まあ価格相応ですね。けど機能性を考えれば十分かと。

Nothing Ear (a) の音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.2

高音

4.2

中音

4.2

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り

音の傾向は柔らかくてメリハリ感が少なめの聴き疲れしにくい音という印象でしょうか。

高域は刺激感が強くなりすぎないように抑えていますが、かといってモッサリしすぎずといった印象。もう少し刺激感がある方が好きかなー。

はじめて聴いた時はわりとモッサリ気味なように感じましたが、アップデートで解消されたような気がします。

ボーカルラインはこもり感はないですが、伸びきらずに少しスポイルされている気がしますね。、

低域はドッシリとした迫力はありますが、下品になりすぎずに中低域も豊かな音で支えるような印象です。

Xiaomi Redmi Buds 5 Proと比べると、一聴してEar(a)の方が音質が良く感じるので、やはり価格相応の実力はありそうな感じはありました。

感覚的には柔らかくて聴きやすいSoundcore Liberty 4って感じですかね。音質はLiberty 4よりも良いと思います。

ただし、EAH-AZ40M2TE-W1ピヤホン8の方がもう1〜2段階音質は良いです。音質重視ならこの2機種を選ぶ方が良いかと。

ノイズキャンセリング|かなり強め

ノイズキャンセリング性能はかなり強め。電車の中で使っても、音楽鑑賞を阻害しない程度に強く周りの音をカットしてくれます。

アプリでノイズキャンセリングレベルの調整と、周りの環境に合わせてレベルを調整する「アダプティブ」への変更が可能です。

アプリでノイズキャンセリングレベルの調整も可能

アダプティブは最大限まで活かせていない印象で、アプリで「高」にしていた方がアダプティブよりも遮音性が高かったんですよね。これだったら常時「高」でいいかと。

ちなみに、ノイズキャンセリングのレベル的にはXiaomi Redmi Buds 5 ProやEAH-AZ40M2の上をいくので、2万円以下では遮音性はかなり強い方かと。

ノイズキャンセリング(4.5)

外音取り込み|ふつう

外音取り込み機能はそれなりには実用的ではありますが、めっちゃ聞きやすいということでもないです。

小音量で音楽を聴きながらだと相手が何言っているかわからないですし、音楽を止めた状態でも聞き取りにくいこともあります。

これはピヤホン8もEAH-AZ40M2も同じくらいの精度ですね。どれもふつうです。Anker Soundcore P40iよりは聞こえやすいです。

外音取り込み(3.8)

アプリについて

アプリではイコライザー設定、操作方法の変更、ノイズコントロールの設定、ベースエンハンスメント、そのほかの設定などが可能です。

イコライザーは高域、中域、低域の3つの量感を調整していくような設定。

イコライザーは高域、中域、低域の3つのみ調整可能

これで調整すれば満足できる音になるかと思いきや、細かく調整できないので良い感じのイコライザーが作れないのが残念……。10バンドくらいで調整できればよかったんだけど。

操作設定では、左右の1〜3回摘つまむに対して自由に割り振りが可能。

操作カスタマイズの自由度はかなり高い

2回つまんで長押しも反映できるので、ここに音量調整なんかも割り振れます。Nothingの操作周りは超強い。

ベースエンハンスは周りの環境に応じて自動で低音の量感をプラスしてくれる機能のこと。

ベースエンハンスは正直効果がわかりにくい。

便利そうに見えるけど、正直街中で使っても変化が分かりにくかったです。

そのほかの機能として、デュアルデバイス接続(マルチポイント)や低遅延モードなどの設定が可能です。

イコライザーをのぞくアプリのカスタマイズ性の高さもNothingの強みですね。

マルチポイントとLDACの併用も可能

スゴイ!と思ったのが、この価格でマルチポイントとLDACの併用にちゃんと対応している点。

1万円台前半のモデルだと、LDACを使うとマルチポイントがが使えなくなったりするモデルも多いんですよ。そこをクリアしているのはポイントが高いです。

ただ、接続先を切り替えた瞬間は、音が途切れ途切れになって不安定になることが多いです。しばらくすると安定しますけどね。

音の遅延|低遅延モードでもゲームは少しズレる

低遅延モードも搭載していますが、ONにしても音ゲーなどをすると、少しズレが気になりますね。タイミングがシビアなゲームでない限りは大丈夫かと。

ちなみにYouTubeを見る分には問題なしでした。

通話品質|1万円台最強クラス

マイクもiPhoneのボイスメモアプリで録音してみましたので聴いてみてください。

バックでカフェ店内の音を大音量で流した状態で検証してみましたが、ほとんどノイズが入っていないではないですか。

また、音声も非常にクリアの録音できており、同価格帯の中では最強クラスのマイク性能。

マルチポイントも搭載していますし、1万円台で通話メインで使う方にはイチオシできるワイヤレスイヤホンです。

遅延の少なさ(4.8)

Nothing Ear (a) まとめ

Nothing Ear (a) をまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.8/5

Nothing Ear (a)

  • ミニマルでスタイリッシュな見た目
  • ノイズキャンセリングはかなり強め
  • 良好な装着感
  • つまみ操作で誤動作なく操作できる
  • 操作のカスタマイズ性が高い
  • 高い通話性能
  • LDACとマルチポイントの併用が可能
  • ノイズキャンセリング時の再生時間がやや短い

4.2

高音

4.2

中音

4.2

低音

4.8

装着感

4.5

ノイズキャンセリング

4.0

外音取り込み

4.8

マイク性能

4.7

利便性

Bluetooth5.2最大再生時間
※ANC ON時
本体5.5時間/
ケース込み24.5時間
コーデックSBC,AAC,LDAC充電時間
ドライバーダイナミック型充電端子Type C
専用アプリ防水IP54
ケースはIPX2
ノイズキャンセリング質量
※片耳/ケース込
4.8g/49.2g
外音取り込みゲームモード
自動装着検出保証1年
マルチポイント公式サイトこちら

Nothing Ear (a) はこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 予算1万5000円ほどでワイヤレスイヤホンを探している
  • 音質よりデザインや使いやすさやノイズキャンセリング性能を重視したい
  • 見た目に惹かれた

デザイン性、音質、機能性、それぞれのバランスが取れた製品で意外と好印象でしたね。スマホメーカーということもあってアプリ周りや操作性周りがとても強いですね。ボクとしても普通にアリなイヤホンだと思いました。

ただ、もっと音質を重視したい場合はピヤホン8EAH-AZ40M2で良いかと。Nothing Ear (a)は使いやすさやデザインを重視する人向けって感じですね。

AnkerのSoundcore Liberty 4が発売したあたりでEar(a)が登場していればコスパ最強と名乗れたかもしれませんけど、今はこの価格帯も優秀な機種が多いので、コスパ最強が現れたというよりは15,000円台の選択肢のひとつになるかな?って感じですね。

デザイン性の高さって所有欲を満たす上でも重要だと思いますので、デザイン重視で買うのもおすすめかと思います。

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