こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
日本のオーディオブランド「NUARL」から、待望のフラグシップの完全ワイヤレスイヤホンが登場しました!
それが今回紹介する「NEXT1」です
今回のNEXT1は、ガチで完全ワイヤレスイヤホンのトップを狙いにきていますよ!
その特徴が次のとおり。
- 筐体とドライバーを一体化した新ドライバーモジュール「M2」を採用
- Hi-Res Wireless認証の新素材10mmドライバー
- プリセットを経由しない音質調整が行えるピュアダイレクトイコライザーを搭載
- LDACに対応
- ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング搭載
- 低遅延モード搭載
- ワイヤレス充電対応
- アプリに対応
- マルチポイント対応
完全ワイヤレスで欲しい機能を全部ぶっこんできましたよ!
Nuarlのノイズキャンセリング搭載の全部入りイヤホンとしては、2020年にN10 Pro、2021年にN10 Plusと2機種発売していましたが、正直に申し上げるとイマイチだったんですよね。
筐体は大きいし、Nuarlらしい美しい音の響きも薄めだし、個人的にはおすすめできませんでした。
今回のNext1は先に試しましたが、安心してください、これが今のNuarlの完全体です! これを待っていた!!
ということで、今回はこちらのNUARL NEXT1をメーカー様よりレビュー用に提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ!
総合評価
4.8/5
NEXT1
- 超美音系の鮮やかなサウンド
- イコライザーが優秀
- 軽快で安定した装着感
- 聞き取りやすい外音取り込み性能
- デザインが美しい
- マイク性能が神
- マルチポイントやワイヤレス充電など機能性が充実
- 操作のカスタマイズがほぼできない(修正予定)
4.7
高音
4.8
中音
4.5
低音
4.8
装着感
4.3
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
4.9
マイク性能
4.7
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み20時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5g/40g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
▼動画版はこちら▼
NUARL NEXT1 外観・付属品
それではNUARL NEXT1の外観や付属品をチェックしていきましょう。
パッケージ
NUARL NEXT1のパッケージはこんな感じでオシャレなデザインです。
開封すると本体がお目見え。
付属品
- Block Ear+7抗菌シリコンイヤーピース(S/MS/M/L各1ペア)
- USB Type Cケーブル
- イヤーループ
- マニュアル
イヤーピースは抗菌剤を配合したシリコン素材を使用しているイヤーピースを採用しています。
シリコンでありつつ、厚みのある素材で耳の手前でしっかりと密閉してくれるのが特徴ですね。
充電ケース・本体
NUARL NEXT1の充電ケースはマットブラックとカッパー色のNUARLロゴで彩られた超オシャレなデザイン。
皮脂やテカリがやや目立ちますが、デザイン性はすばらしいですね!
側面からみても厚みはそこまでありません。
他社のワイヤレスイヤホンと比べてもこんな感じ。
大きさ的にはWF-1000X4と同じくらいですね。
再生時間はAAC接続でノイズキャンセリングON時で本体6時間、LDACで5時間となっています。
合計再生時間は20時間と記載がありますが、これはノイズキャンセリングON時かどうかがわかりません。
充電端子はUSB Type Cに対応。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ!
充電ケースを開けるとこんな感じ。
NEXT 1のロゴと、本体が少し斜めに収納されている感じがなんともおしゃれ。
本体も取り出しやすくて、マグネットの吸着性も高いのでストレスなく運用できます。
イヤホン本体もマットブラックとカッパー配色のNUARLロゴで彩られています。
着飾りすぎない感じがとてもオシャレです。
本体上部にはイヤーウイングもついていて、ジョギングやワークアウトでも耳から落ちにくい仕様になっています。
内側はこんな感じ。充電用のマグネットがポツポツとついています。
ノズルは一般的な口径で、充電ケースの収納部もやや広めに作られているので、他社のイヤーピースでも使えそうです。
最後に重さですが、総重量は54.8g、本体片耳の重量は5.7gです。
NUARL NEXT1 レビュー
それではNUARL NEXT1をしばらく使ってみましたので、詳細なレビューをお送りします。
ピュアダイレクトイコライザーについて
音質レビューの前に、まずピュアダイレクトイコライザーについて解説します。基本この機能を使う前提のほうが、よりNEXT1を音を楽しめると思います。
他社のイコライザーの場合だと、他社のドライバーを使っていることが多いので、あらかじめ自社内でイコライザーで調整して、そこからアプリでユーザー側にイコライザーで調整してもらうことが多いのですが
流れ的には以下のようなイメージです。
音源→DACチップ→内蔵アンプ→自社イコライザー設定→ユーザーによるイコライザー設定→ドライバー→耳
NUARLの場合、ドライバーを自社開発したドライバーモジュール「M2」を採用しているおかげで、自社内でイコライザーで調整せずとも理想の音を作り上げられているみたいなんですよ。
そこでNUARLはDACチップ→内蔵アンプ→から発せられたあとのイコライザー設定を、直接ユーザー側で調整してもらおうとして設計されたのが「ピュアダイレクトイコライザー」なんです。
つまり、メーカーによるイコライザー調整がまったく行われていないピュアな音源に対して調整できるので、歪みが生まれにくく、意図した音を作りやすいというわけなのですよ。
ちなみにプリセットだと「フラット」「クラリティ」の2つがありますが、周波数的に「フラット」は完全なフラットではなく、メーカーが意図するフラットに聴こえるサウンドのようです。個人的にはもう少し低音がほしいかな?と感じますね。
「クラリティ」はけっこうシャリつきがキツイので、個人的には苦手でした。
ということで、自分好みの音に設定してみた結果、こうなりました。
カスタムイコライザーをフラットな状態にすると、プリセットの「フラット」と比べて低音の量感がかなり増えるんですよね。
なので、中低域のラインを抑えて、中高域を伸ばすくらいで個人的にちょうど良い感じになりました。
もっとイコライザー調整が上手い人は、周波数特性とか見ながら作れるのですが、そこまでの技術はないので聴感上の好みくらいで考えておいてください。
イコライザー設定で迷ったら一度これで設定してみて、「なんか違うな?」と思ったら自身で調整してみてください!
音質|鮮やかさの化身
このイコライザー設定をした上でNUARL NEXT1の音質をお伝えしますが、NUARLらしい中高域の響きが美しい超美音系サウンドです。
N6 Proのようなあのキラキラとしたサウンドが、さらにパワーアップして利便性も高くなって帰ってきた感じです。
NUARL NEXT1の音の特長は次のとおりです。
4.7
高音
4.7
中音
4.6
低音
- 高音:とにかく響きが美しく「鮮やか」という表現が一番合う高音です。全ての音がキラキラとしていて、それでいて刺さりはなくて美しい音で、シンセサイザーやピアノ、シンバル、ブラス系の楽器は完全ワイヤレスのなかでも最強クラスの音の良さを誇ります。
- 中音:ボーカルの艶っぽさが素晴らしく、鮮やかにハリ良く鳴らしてくれる。ボーカルを聴くならコレ!と言えるような表現力の高さが特徴です。アニソン系のハイトーン系ボイスは特に相性が良いと思います。
- 低音:意外と量感が多く、迫力もたっぷり。ただ、少し膨らみやすくて他の帯域にかぶりやすくなるので、イコライザーである程度絞ってあげる必要はありますね。
- 音場:やや広めで、耳の外側から内に迫るような鳴り方。
- 傾向:やや硬質で、「煌めき」と「鮮やかさ」を融合した究極のリスニングサウンドという感じ。カメラで例えると、ビビッドの設定を強烈にして、赤や青などの原色をとても彩度高く見えるような音作り。少しボーカル寄りで余韻感たっぷりのサウンドです。
得意なジャンル
- J-POP
- J-Rock
- アニソン
- エレクトロ
楽器ごとの解像度も高く、キラキラとしたサウンドが特徴なので、最新チャート系はかなり得意ですよ!
「YOASOBI」「ずっと真夜中でいいのに。」「ヨルシカ」あたりとかヤバいです! この辺りの楽曲は最近のワイヤレスイヤホンのなかでも特に気持ちよく聴けるんじゃないかな?と思います。
女性ボーカル全般が得意なので、宇多田ヒカルのようなしっとり系のポップスも心地よく聴けますね。あとはDE DE MOUSEのようなキラキラとしたエレクトロサウンドも気持ちよく聴けます。
その他にも最近のBUMP OF CHICKENのキラキラとしたサウンドや、Eveのような少し高めの男性ボーカルとの相性もとても良いですね。
日本のメーカーということもあり、日本の耳やチャートにあわせた音作りがとても上手です。iPhoneでAAC接続しても、全然良く聞こえましたね!
他のハイエンド系のワイヤレスイヤホンと比べると、NEXT 1より解像度が高いものとか、粒立ちが良いもの、スケール感のあるものなどはいろいろあります。
ただ、この鮮やかなサウンドを表現できるのは、まじでNEXT 1しかありません。それほどまでに特徴的な美音系サウンドなのですよ。
この音にハマったら、なかなか他のワイヤレスイヤホンを使えなくなりますよ。
装着感|軽量&安定力抜群
NUARL NEXT1の装着感はとても快適ですね。
本体が軽量でありつつ、イヤーフィンもついているのでかなり安定しますね。
見た目もかなりおしゃれなので、野暮ったさも全然感じさせません。
耳から落ちる気が一切しないので、通勤・通学中も安心して使えますね。
防水性能も高いので、ジョギングやワークアウト用にも使いやすそうです。
装着感 | (4.8) |
ノイズキャンセリング|マイルドで自然
NUARL NEXT1のノイズキャンセリング性能はノイズ感が少なく、自然に遮音してくれるような印象ですね。
他のハイエンド系のノイズキャンセリングイヤホンと比べても、そこまで遮音性は高いというわけではありません。キーボードのタイピング音や空調音などの高周波帯は少し残るような印象を受けます。
ただ、低域はしっかりとカットできているので、電車の下から響くような走行音はしっかりカットできていますね。風切り音も少ないので、外出先でもストレスなく使えます。
さらにアプリでノイズキャンセリングの設定もできます。
「モード1」「モード2」「モード3」とそれぞれ遮音する周波数帯に違いがある感じですが、個人的にはモード1のまま使っていますね。
ノイズキャンセリングの強度も調整できますが、こちらは常に「HIGH」をマックスで良いと思います。
音楽を聴いていれば中高域帯も気にならないので、個人的には不満なく使えていますね。
ノイズキャンセリング | (4.3) |
こちらも参考にしてくださいね
【最強はこれ!】ノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキングTOP10
外音取り込み|周りの音はかなり聞こえやすい
NUARL NEXT1の外音取り込みは優秀で、周りの音はかなり聞こえやすいですね。
イヤホンを装着した状態でも周りの音が自然に入ってくるので、そのまま生活を送れるレベルですね。
外音取り込みに関しても「モード1」「モード2」と2種類あって、集音する周波数帯を少し変えられます。
個人的にはモード1を使っています。
さらに取り込み量も調整できますね。
こちらもHighをマックスでしておいても全然問題ありません。
ただ、自分の声は少しモゴモゴした感じになるので、何もつけていない状態と比べると少し喋りにくい印象です。
外音取り込みモードをONにすると風切り音が入りやすくなるので、ジョギング用途で使うとビュオオオという音が入ってきやすくはありますね。ジムや自宅で使う分には問題ないかと思います。
外音取り込み | (4.5) |
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操作性|現時点では難あり
NUARL NEXT1の操作性についてですが、ここは現時点では唯一の欠点のように感じましたね。
操作はタッチパネルで行いますが、ダブルタップやトリプルタップの感度が少し悪めで反応しにくい印象です。
操作方法一覧は次のとおりです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を2回タップ |
曲送り | R側を長押し |
曲戻し | L側を長押し |
音量を上げる | L側を1回タップ |
音量を下げる | R側を1回タップ |
ノイズキャンセリングON | L側を3回タップ |
外音取り込みON | R側を3回タップ |
ペアリングモードへの移行 | 接続元のBluetooth接続を切ると、自動でペアリングモードに入る |
アプリで操作項目の設定はあるのですが、あらかじめ設定された2つのプリセットから選ぶしかできなくて、ボタンごとの細かな調整ができないんですよね。
ただ、NUARLさん曰くここも調整する予定で、ユーザーからのフィードバックを集めて、さらに使いやすくするとのことです。
NEXT1に対するNUARLさんの本気度が伺えますね。マジでこの操作項目のカスタマイズは重要なんで、絶対に調整してください!
なんだったら複数タップの反応のしにくさも調整してください。タップした回数に応じてタップ音が変わっていく仕様とかであれば最高です。
マルチポイントにも対応
NUARL NEXT1にはマルチポイント機能が備わっています。
これは、2台のデバイスに同時に接続できる機能なのですが、最近のワイヤレスイヤホンは使えるものがかなり多くなってきましたね。
この機能が本当に便利で、たとえば普段はiPhoneで音楽を聴いていて、途中でiPadでYouTubeを見たくなったとします。
本来だとここでペアリングモードに移行して、Bluetooth設定から毎回接続作業を行わないといけないのですが、マルチポイントがついていればその操作は必要ありません。
音を鳴らしたデバイス側から自動的に音が鳴るようになるので、わざわざ毎回接続設定をしなくても良いんですよ。
タブレットだけでなく、パソコンにも接続できるので、リモートワークとかしている方は、そのままWEB会議用のヘッドセットとしても使えますよ!
通話品質|神音質
NUARL NEXT1のマイク性能ですが、とんでもなく品質高いですね!
マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね!
外部マイクでも使っているのかな?と思うくらいキレイで、ワイヤレスイヤホンのなかでも最上位クラスのマイク性能を持ち合わせていますね。
雑音を流した状態で録音しても、ノイズが入りにくくて、騒がしい環境下でも問題なく通話ができますね
通話用のヘッドセットとしても、かなり実用的に使えます。
通話品質 | (4.9) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|ゲームモードも搭載で遅延なし
NUARL NEXT1の映像と音声のズレですが、ノーマル状態でも非常に遅延は小さいですね。
YouTubeやプライムビデオを見ても遅延を感じず、ストレスなく視聴できます。
さらに、アプリでゲームモードのON/OFFを切り替えられます。
ゲームモードをONにすると、さらに遅延が少なくなり、FPSでもストレスなくゲームができるようになりますね。
音ゲーだとちょっとズレが気になるかな?という程度です。
マルチポイントも使えるので、パソコンと繋いで動画編集をするときなんかにも最適ですね!
いや〜ほんとマルチに使えますね
遅延の少なさ | (4.8) |
NUARL NEXT1 まとめ
NUARL NEXT1をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.8/5
NEXT1
- 超美音系の鮮やかなサウンド
- イコライザーが優秀
- 軽快で安定した装着感
- 聞き取りやすい外音取り込み性能
- デザインが美しい
- マイク性能が神
- マルチポイントやワイヤレス充電など機能性が充実
- 操作のカスタマイズがほぼできない(修正予定)
4.7
高音
4.8
中音
4.5
低音
4.8
装着感
4.3
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
4.9
マイク性能
4.7
利便性
Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み20時間 |
コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | 10mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5g/40g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | ◯ |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
NUARL NEXT1はこんな人におすすめ
- 予算2万ー3万あたりでおすすめのワイヤレスイヤホンを探している
- 最新チャート曲やキラキラとした音が好み
- 音楽鑑賞だけでなく、映画や通話、ゲームなどマルチで使うことが多い
- iPhone、iPadな複数のデバイスを使い分けることが多い
NUARLの集大成ということもあり、完成度が凄まじいですね!
音質にはもともと定評がありましたが、その音質をパワーアップさせるだけでなく、機能性も他のハイエンド機にも勝る性能で作ってくるとは思っていませんでした。
唯一ネックなのが操作性ですが、今もユーザーの声を集めて改善しようと動いているみたいなので、いかにこのNEXT1に力を入れているかがよく分かります。
イコライザー設定は少し難しいかもしれませんが、また迷ったらボクのイコライザーでも一つの参考として取り入れてみてください。
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