こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は北欧のオーディオブランド「LIBRATONE(リブラトーン)」より、クラウドファンディングでも700万超の支援額を募ったノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホン「AIR+(2nd)」をご紹介します。
目新しい新機能はなく、よくあるクラウドファンディング系のイヤホンかと思いきや、実際に使ってみると、音質・ノイズキャンセリング・携帯性など、色々とバランスが良いですね!
JBL Tour Pro+ TWSのように色んな側面から見ても弱点がなく、デザインもおしゃれで使いやすいイヤホンのように感じました。
ということで今回はこちらのAIr+(2nd)をメーカーよりレビュー用に提供いただいたので、実機を使ってレビューしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
総合評価
4.4/5
AIR+(2nd)
- 柔らかく聴き心地の良いサウンド
- 高いノイズキャンセリング性能
- かなり自然な外音取り込み
- 軽快な装着感
- 携帯性の高いワイヤレス充電対応の充電ケース
- 外音取り込み時に取り外してもう1度装着するとノイズキャンセリングになっている
- 操作ボタンの割り振りが少ない
4.4
高音
4.4
中音
4.5
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
3.5
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.5g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | – |
動画版はこちら
LIBRATONE AIR+(2nd) 概要
- 環境に応じて自動でノイズキャンセリング量をコントロール
- 自然な外音取り込み機能も搭載
- 風切り音を自動で軽減
- 最新チップ「QCC5141」を搭載
- アプリにも対応
LIBRATONE AIR+(2nd)の特徴をひとことで表すとすれば「北欧生まれの全部入り超万能型スマートイヤホン」という感じでしょうか。
カラーバリエーションは「ミルキーホワイト」と「ミッドナイトネイビー」の2色となります。
今回はミッドナイトネイビーをお送りいただきました。
LIBRATONE AIR+(2nd) 外観・付属品
パッケージ
LIBRATONE AIR+(2nd)のパッケージはパッと見VHS(ビデオテープ)でも入っていそうな、妙な懐かしささえ覚えるようなデザイン。
開封してみると本体が出てきました。本体と付属品に対して外箱大きくね?
付属品|イヤーピース3ペア、USB-Cケーブル、マニュアル
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースはシリコン製のものが本体装着分を含め3ペア付属。シリコン部も厚みがあり、わりとしっかり目の素材感ではありますね。
USBケーブルは短めのType Cケーブルが付属します。
充電ケース・本体
LIBRATONE AIR+(2nd)の充電ケースは胸ポケットにもすっぽりと収まりそうなほど薄型でコンパクトな設計。
曲線系のデザインになっており、AirPods Proのように自立しないタイプになっています。
手のひらに乗せてみるとこんな感じで手の中にすっぽりと収まってしまいますね。デザインもおしゃれ!
ちなみに充電ケースの小ささで定評のあるAirPods Proと比べると、さらに上回る小ささ!厚みはAirPods Proの方が薄いですかね。
充電端子はUSB Type Cに対応。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみにワイヤレス充電機は、初心者の方には以下がおすすめ。とにかく安いですし、Ankerなんで品質もしっかりしてます。
充電ケースは前面側から上部にパカっと開くような仕様です。片手だと若干開けにくい印象ではありました。
特に本体が取り出しにくいということもなく、利便性高く使えますね。
イヤホン本体はアンテナ部が下に伸びる特徴的なスティック型デザインを採用。
耳の収納部も小さく、パッと見の装着感は良さそうです。
ノズル部はかなり短めなので、他社性のイヤーピースを使う場合は「SpinFit CP1025」など、軸が最短レベルのものを使う必要がありそうですね。
最後に重さですが、総重量は52.6g、本体片耳で5.4gです。見た目のコンパクトさに対して意外と平均的な重さ。
外観や付属品のチェックはここまでにして、実際にAIR+(2nd)を使っていきましょう。
LIBRATONE AIR+(2nd) レビュー
装着感|圧迫感もなく、とにかくスマート
LIBRATONE AIR+(2nd)の装着感は圧迫感がなく軽快で、それでいて耳内をしっかりと密閉してくれます。装着感はかなり良い方だとおもいますね!
前アングルから見ても耳からの飛び出しが全然なく、野暮ったさを全く感じさせません。さすが北欧デザインということもあり、見た目の良さにはとことんこだわっています。
防水性能もIP54相当ありますので雨や汗にも強く、走っても落ちる気配もないため、ジョギングやワークアウト向けにも使えそうですね!
装着感 | (4.5) |
音質|耳あたりの良い優しいサウンド
LIBRATONE AIR+(2nd)の音質は耳あたりが良く、長時間聴いていても聴き疲れしにくい優しいサウンドです。
機能性重視だと思い込んでいたので期待はそこまでしていなかったのですが、意外と音質が良くて驚きました。
音の特徴は以下をご覧ください。
4.4
高音
4.4
中音
4.5
低音
- 音質:中低域寄りの優しいサウンドでありつつ、細かい音もきらびやかに奏でます。ボーカルラインのハリもよくロックやポップスもフレッシュに鳴らしてくれますね。価格相応レベルはしっかり鳴らせている印象ですね。
- 音場:普通よりほんの少し広めに感じる
- 傾向:少し柔らかめで余韻感を重視した聴き心地の良い音作り。クセがなく万人受けしやすい。
- 解像度:音の柔らかさの中にも粒立ちの良さもあり、細かい音まで追いやすい。
得意なジャンル
- ポップス
- チル
- ヒップホップ
- ジャズ
オールジャンルに対応できそうなほどの万能なサウンドで、AIrPods Proよりは間違いなく音質の良さは上。メーカー紹介ページでは音質にそこまでこだわっているイメージはなかったのですが、なかなか音質が良いですよ!
スティック型採用でコンパクトで気軽に装着できる筐体なのに、ここまで音質が良いタイプもめずらしいですね。
ノイズキャンセリング|遮音性が高く風切り音も少ない
LIBRATONE AIR+(2nd)のノイズキャンセリング性能ですが、他社と比べても遮音性はかなり高めですね。
周りのノイズレベルをグッと引き下げ、無音状態が続く動画を見ていても周り音が気にならないほど。
また、風切り音防止機能も備わっているため屋外でノイズキャンセリングを使っても風の音が耳に入りにくく、ストレスなく使えます。
AirPods Proほどまではいきませんが、それに近いノイズキャンセリング性能は備わっていますね。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
こちらも参考にしてくださいね
外音取り込み|かなり自然
LIBRATONE AIR+(2nd)の外音取り込み性能ですが、性能はかなり高めですね。
音楽を鳴らした状態でも普通に会話ができるほどで、完全ワイヤレスの中でもかなり性能は高いと思います。
オフィスで作業しながらBGM感覚で聴いたり、コンビニのお会計時にワンポイントで使うときにも最適ですね!
ただ気になった点が、外音取り込みモードの状態で本体を耳から取り出してから再び装着すると、ノイズキャンセリングに戻っているということ。
外音取り込みモードのままにしてほしいのに、またモード切り替えするのがわずらわしいですね……。
外音取り込み | (4.5) |
こちらも参考にしてくださいね
操作性|ボタンの割り当てが少ない
LIBRATONE AIR+(2nd)の操作はタッチパネルで行います。操作方法は次の通りです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を2回タップ |
曲送り | アプリで割り当て可能 |
曲戻し | アプリで割り当て可能 |
音量を上げる | アプリで割り当て可能 |
音量を下げる | アプリで割り当て可能 |
外音モードの切り替え | L or R側を3回タップ |
音声アシスタント | アプリで割り当て可能 |
デバイスの切り替え | アプリで割り当て可能 |
ペアリングモードへの移行 | ケースに入れた状態で充電ケース裏のボタンを長押し |
アプリで割り振れる操作項目は多いのですが、割り当てボタンが「ダブルタップ」と「トリプルタップ」の2つしかありません。
タッチセンサーの感度も良いというわけではないので操作性については不満が残るところ。
シングルタップや長押しにも対応していれば言うことなしでしたね……。
アプリについて
LIBRATONE AIR+(2nd)はアプリに対応しています。インターフェイスもキレイで動作も安定したアプリですね!
アプリでできることは次の通りです。
- 外音モードの切り替え
- 外音取り込み・ノイズキャンセリング量の調整
- 装着状態のテスト
- イコライザー設定
- タップ機能の変更
- etc
外音モードの切り替え
アプリ内でノイズキャンセリングと外音取り込みモードの切り替えができます。本体からでも切り替えができるので個人的には使わないかな?
外音取り込み・ノイズキャンセリング量の調整
外音取り込みとノイズキャンセリング量を手動で調整ができます。外音取り込みを取り込みすぎ、ノイズキャンセリングが強すぎると感じたら調整するのもありです。
僕はどちらも基本MAXで使うので調整はしないかな。
装着テスト
イヤーピースのサイズが合っているか確認ができます。
「耳に合っていない気がする」「イヤーピースのサイズが合っているか不安….」という方は一度使ってみることをおすすめします。
イコライザー設定
イコライザー設定はカスタムで変更することができず、あらかじめ用意されている以下の4つから選ぶことができます。
- スマートモード
- 通常モード
- 低音強調モード
- 高音強調モード
どの設定にしても変化は自然で、好みに合わせて使うことをおすすめします!個人的にはスマートモードがおすすめ!
タップ機能の変更
タップ機能では操作項目を変更することができます。
左右の「ダブルタップ」「トリプルタップ」のみと割り当てが少ないのがデメリットですが、デバイス切り替えという機能はユニークですね。
マルチポイントのように自動切り替えではないですが、手動で接続先を変更することができます。この機能は結構便利かも。
その他機能
あとは「装着センサーの設定」や「ペアリング」「初期化」「ファームウェアアップデート」などの操作が可能です。
アプリは以下よりダウンロードできますので、購入後はぜひ導入してみてください。
Libratone
posted withアプリーチ
通話品質|そこまで良くない
LIBRATONE AIR+(2nd)の通話品質は価格に対してそこまで良くない印象です。
マイク音声も録音してみましたので、聴いてみてください。
マイク品質自体は少しガサついた印象で、周りの雑音が大きくなっても、うまくかき消せていないように感じます。
ちょっとした通話くらいなら問題ないと思いますが、マイク性能に期待してテレワーク用途で使うのはおすすめしません。
通話品質 | (3.5) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|ほぼ気にならない
LIBRATONE AIR+(2nd)の映像と音声のズレですが、ほぼ感じませんでしたね。
iPhoneで動画やライブ映像を見ていても演奏と音がズレず、違和感なく視聴できますね。
ゲームだとさすがに遅延が気になりましたが、動画鑑賞くらいであれば問題なく使用できますね。
遅延の少なさ | (4.5) |
LIBRATONE AIR+(2nd) まとめ
LIBRATONE AIR+(2nd)をまとめると以下のとおりです。
総合評価
4.4/5
AIR+(2nd)
- 柔らかく聴き心地の良いサウンド
- 高いノイズキャンセリング性能
- かなり自然な外音取り込み
- 軽快な装着感
- 携帯性の高いワイヤレス充電対応の充電ケース
- 外音取り込み時に取り外してもう1度装着するとノイズキャンセリングになっている
- 操作ボタンの割り振りが少ない
4.4
高音
4.4
中音
4.5
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.5
外音取り込み
3.5
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体6時間/ ケース込み24時間 |
コーデック | SBC,AAC,aptX | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.5g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
マルチポイント | – | 公式サイト | – |
LIBRATONE AIR+(2nd)はこんな人におすすめ
- スティック型で軽快な装着感の完全ワイヤレスイヤホンを探している
- 音質もノイキャンも外音取り込みもこだわりたい
- デザイン性と携帯性を重視したい
※タブで切り替えができます
LIBRATONE AIR+(2nd)は想像以上に実力が高く、デザイン性も高くて充電ケースもコンパクトで万人におすすめしやすい完全ワイヤレスイヤホンのように感じました。
気になる点としては操作ボタンの割り当てが少ないことかな。
それ以外は音質も良くて、ノイズキャンセリング性能も高くて、外音取り込み機能も自然であらゆる側面で見ても言うことなし。
スティック型のタイプで音質も性能も良いモデルってなかなか無いので、AirPods Pro以外の選択肢としてもアリだとは思います。
以上!LIBRATONE AIR+(2nd)のレビューをお送りしました。
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