評価:3
こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はYouTuberのコスパ最強ランキングでも名を連ねる完全ワイヤレスイヤホン、AVIOTより「TE-BD11t」をご紹介します。
結論からお伝えすると、僕の耳にはまっっったく合いませんでした!まっっっったく合いませんでした!!!
音の傾向が本当に合わなさすぎて、ここ最近で「一番ハズレ」だと思ったくらい苦手な音でした。
僕が苦手なだけならレビューしないでおこうかと思ったのですが、他のレビューを見てると結構同じ意見の方もいらっしゃるのですよね。
ということで、今回はTE-BD11tのどこがダメだと思ったのか、対処方も含め紹介していきます!
ぜひ最後までご覧ください!
動画でもアツく語ってます(悪い意味で)
総合評価
3/5
TE-BD11t
- 超ロングバッテリー(最長18時間)
- なかなか高いノイズキャンセリング性能
- マルチポイント対応(非公式)
- スペック・性能上のコスパはかなり高い
- デフォルトだと音質がモッコモコ
- ノイキャン・外音取り込みONでさらに音質が劣化
- ケースから本体が取り出しにくい
4.2
高音
4.1
中音
4.1
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体18時間/ ケース込み60時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | BA+10mm DD ハイブリッド型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 7.8g/65.9g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | × | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯(非公式) | 公式サイト | こちら |
AVIOT TE-BD11t 概要
- ハイブリッドドライバー×ハイブリッドANCを搭載のWハイブリッドシステム
- 最大55dB超を遮音するノイズキャンセリング性能
- 本体のみで18時間、ケース込みで60時間再生対応の超ロングバッテリー
- アプリ・ワイヤレス充電・ゲーミングモードなど多彩な機能を搭載
- マルチポイントにも対応(非公式)
15,000円以下という価格でありつつもハイエンド級の性能を備え、性能面では同価格帯で右に出るものがないほどの豊富な機能を備えています。
さらに公式では謳っていませんがマルチポイントも使うことができます。利便性はマジで最強クラス!
カラーバリエーションは「ディープブラック」「ドーンブルー」「ダークルージュ」「ポーラホワイト」の4色で、いずれもアクセサリー感覚で身につけられるほどオシャレな装いです。
今回はドーンブルーを購入してきました。
AVIOT TE-BD11t 外観・付属品
パッケージ
TE-BD11t のパッケージはいつものAVIOTらしいデザイン。VGP2022受賞していますが、正直あんまり信用していません。
開封してみると本体がいきなりお目見え。
付属品|イヤーピース3ペア、USB-Cケーブル、マニュアル
- イヤーピース(シリコン製)3ペア
- USB Type Cケーブル
- マニュアル
イヤーピースはクリアで天面が平行になったタイプのイヤーピースが付属。質はそこまで良くなさそうな印象。
あとは充電用のUSB-Cケーブルが付属しています。
あとはマニュアル類のみ。AVIOTにしては付属品が少なめに感じますね。
充電ケース・本体
TE-BD11t の充電ケースは高級感のあるデザインで、バッグに入れていてもコスメグッズの一部のように感じるほどおしゃれ。
指紋もつきにくく傷も目立ちにくそうで、質感はかなり良さそうです。触った感触も樹脂感が少なく、安っぽさも全然ないですね。
厚みは少しあるように感じますが、ズボンのポケットに入れてもギリギリ気にせずに持ち運べる程度の厚さ。
手のひらに乗せてみるとこんな感じ。そこまで大きくはないですね。
背面には充電用のUSB-C端子と、本体リセット兼ペアリング用のボタンが備わっています。
さらにワイヤレス充電にも対応しています。再生時間の長さといい、バッテリー周りの機能性は最強ですね!
ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる!」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。
ちなみにワイヤレス充電機は初心者の方には次の商品がおすすめです。
充電ケースを開けるとこんな感じ。指でつまむ部分が少なく、充電ケースから本体を取り出しにくいですね……。
イヤホン本体のデザインはマーブル状のデザインで、縁のゴールド色によって、さらにオシャレさが際立ちますね。
ただ、指紋や皮脂がパネルに付着して目立ってしまいそうな気はしますね。
本体はやや大きめに見えるのですが、耳の形に合わせて制作されたデザインのため装着感はかなりいいと思いますよ。
また、TE-BD11t はIPX4相当の防水に対応しています。雨天時でも問題なく使用できそうですね。
ノズルは標準的な口径のため、他社のイヤーピースも使えそうな感じです。
充電ケースの収納部は深めのため、完全ワイヤレス向けのイヤーピースであれば他社製でも使用できそう。
最後に重さですが、総重量は65.9g、本体片耳で7.8g。平均が50gほどのため若干重ためではありますね。
AVIOT TE-BD11t レビュー
外観や付属品のチェックはここまでにして、実際にTE-BD11tを使っていきましょう。
装着感|見た目以上に装着感はかなり良い
TE-BD11t はやや大きめの筐体には見えますが、耳の形状に合わせてすっぽりと収まってくれるため、見た目以上に装着感が良いですね。
前から見ると少し出っ張った感じではありますが、見た目がオシャレなデザインなので野暮ったさも感じさせません。
ジョギングに使うと耳から落ちそうな気がするので、スポーツ用途にはそこまで向いていないような気がしますが、普段使いであれば十分な装着感の良さですね。
装着感 | (4.5) |
音質|中低域寄りすぎるモコモコサウンド
TE-BD11t の音質は最近聴いた完全ワイヤレスの中では、特に「ひどい」と感じたほどモコモコなサウンドのように感じました。
本気で初期不良を疑いました……。これが正常だった時の絶望感。
音の特徴は次の通りです。
4.2
高音
4.1
中音
4.1
低音
- 高音:BAドライバーの影響か、超高域帯が妙にキレイで伸びやか。ただ、それ以上に中低域の量感が多すぎて全てを無駄にしている。
- 中音:低域の量が多すぎてボーカルラインが完全に埋もれてしまっているような感覚。
- 低音:モリモリの中低域で全ての帯域をマスクしてしまっているような鳴り方。チューニングが完全におかしい気がする。
- 音場:広くもなく狭くもなく。
- 傾向:とにかく中低域に寄りすぎているウォーム系まったりサウンド。ウォームというより梅雨があける前のような蒸し暑さというイメージ。
- 解像度:ダイナミックドライバー側の解像度は低いのに、BAドライバー側である高域帯の解像度は妙に高いから、逆に気持ち悪い。
得意なジャンル
- ポップス?
個人の聴こえ方の違いのような気がしますが、ボクが聴いた感覚だと本当に中低域がモッサリしすぎて聴けたものじゃないように感じました。
どちらかというとチューニングはおかしいのかなという気がしましたね。ドライバーの音自体は多分悪くはないと思うんですよ。
この音質を改善するために、ひとつ対処法があります。
イコライザーで大幅に音質を改善できる
TE-BD11tはアプリに対応しており、アプリ内のイコライザー機能を使うことによって、音質を大幅に改善することができます。
フラットだとかなりもっさりとした音質なので、次の画像のような極端なイコライザー設定にしてあげるとかなり改善されます。
けっこう極端に見えますが、これで他の完全ワイヤレスイヤホンで聴くフラットくらいの印象なんですよね。
これで使えばTE-BD11tの本来の音の良さを体感することができますね!
低域は程よい量感で、高域もBAのおかげで伸びやかですし、ボーカルラインも聴きやすく、この音を維持できればコスパは確かに最強クラスです!
この音を維持できればですが……。
ノイズキャンセリング・外音モードをONにすると音質が極端に劣化する
「イコライザー設定で音質を改善できたぞ!」と喜んでいたら、次はノイズキャンセリング・外音モードをONにすると音質が劣化してしまうことが判明しました。
それも結構なレベルで劣化します…..。
イコライザー設定によりクリアで伸びやかになっていた高音が、イコライザー設定前のようにモッサリとしてしまい、エントリー機種であるTE-D01qの方が音が良いと感じてしまうほど。
つまり。TE-BD11tの音質をフルで楽しむには「イコライザー設定」を駆使して「ノイズキャンセリング・外音モード」をOFFの状態じゃないと体感できないんですよね。
ノイズキャンセリングイヤホンってその機能ありきで使うので、その機能をOFFで使うのであれば音質特化型のイヤホンを買えば良い話ですし……。この時点でTE-BD11tに対して高評価をつけることを諦めました。
動画でバーチャル視聴ができるようにバイノーラルマイクで録音してみましたので良ければ聴いてみてください。
操作について
TE-BD11t の操作はタッチパネルで行います。タッチパネルですが、まるで物理ボタンのような操作感で誤動作も少なくスムーズに操作を行えますね。
操作方法一覧が次の通りです。
項目 | 操作方法(デフォルト) |
---|---|
再生/停止 | L or R側を1回押す |
曲送り | R側を2回タップ |
曲戻し | R側を3回タップ |
音量を上げる | L側を3回タップ |
音量を下げる | L側を2回タップ |
ミュート・ミュート解除 | 通話中にR側を2回タップ |
ノイズキャンセリング | R側を長押し |
外音モード | L側を長押し |
音声アシスタント | L側を3秒間長押し |
ペアリングモードへの移行 | R側を4.5秒長押し or充電ケースに入れた状態で背面ボタンを2回プッシュ |
またペアリングも本体のみで行えるので他の機器との接続もしやすいですし、操作性については不満なしですね。
欲を言えばゲームモードを本体のみで切り替えることができたら嬉しかったかな?
なぜかマルチポイントに対応している
TE-BD11tは公式ではマルチポイント対応とは謳われていないのですが、なぜか対応しています。この機能はめっちゃ便利で、2つのデバイスに対して同時に接続できるのですよ。
この機能があればiPhoneとiPadなどマルチにデバイスを使う際に、わざわざペアリングを行う必要がなくシームレスに接続先を切り替えてくれます!超便利!
マルチポイントの詳細については次の記事をご覧ください。
ノイズキャンセリング|それなりの遮音性の高さ
TE-BD11t ののイズキャンセリング性能は、同価格帯最強というわけではないですが、なかなかの遮音性の高さのようには感じました。
電車の中で音楽を聴きながら使えば、周りの音はほとんど気にならなくなりますし、十分実用的なノイズキャンセリングだと感じましたね。
風切り音も少ないですし、十分実用的な感じですね!機能性は本当に良い……。
ノイズキャンセリング | (4.5) |
外音取り込み|サウンドコレクトモードなら聞こえやすい
TE-BD11tの外音取り込み機能ですが、設定をそのままの状態だとこもって聞こえにくい印象です。
ただ、アプリで「サウンドコレクトモード」をONにすると、周りの音がだいぶ聞こえやすくなりますね。
サウンドコレクトモードをONにすると「サーっ」というホワイトノイズがちょっと目立ち、マイクで拾っている感は強くなりますが、声の帯域はかなり聞こえやすくなりますね。
コンビニでお会計を行う際もイヤホンを外さずともスムーズに会話ができそうです。
外音取り込み | (4.0) |
こちらも参考にしてくださいね
通話品質|声が聞き取りやすい
TE-BD11t のマイク性能ですが、声の帯域がなかなかに聞こえやすく通話性能としては十分高いように感じました。
音声を録音してみましたのでよければ聴いてみてくださいね。
騒がしい環境でもノイズが程よく軽減されており、通話用途でも十分に使えますね!
前作のTE-D01tのマイク性能はかなり酷かったですが、大幅に改善されましたね!
通話品質 | (4.5) |
こちらも参考にしてくださいね
音の遅延|かなり少ない
TE-BD11t の映像と音声のズレですが、ゲーミングモードをONにしなくても動画を違和感なく視聴できるほど遅延が少ない印象でしたね。
ゲーミングモードをアプリでONにするとFPSもギリギリプレイできるくらい遅延が少なくなります。
音ゲーはさすがにタイミングが合いませんでしたが、他のスマホゲームであればストレスなくプレイできそうですね。
動画用途、ゲーム用途ともに使えるマルチなイヤホンって感じです。
遅延の少なさ | (4.0) |
AVIOT TE-BD11tはこんな人におすすめ
※タブで切り替えができます
- 音質より機能性を重視したい方
- 毎回充電するのがわずらわしい方
- マルチポイント対応のイヤホンを探している方
AVIOT TE-BD11t まとめ
TE-BD11t をまとめると以下のとおりです。
総合評価
3/5
TE-BD11t
- 超ロングバッテリー(最長18時間)
- なかなか高いノイズキャンセリング性能
- マルチポイント対応(非公式)
- スペック・性能上のコスパはかなり高い
- デフォルトだと音質がモッコモコ
- ノイキャン・外音取り込みONでさらに音質が劣化
- ケースから本体が取り出しにくい
4.2
高音
4.1
中音
4.1
低音
4.5
装着感
4.5
ノイズキャンセリング
4.0
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.5
利便性
Bluetooth | 5.2 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体18時間/ ケース込み60時間 |
コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約1.5時間 |
ドライバー | BA+10mm DD ハイブリッド型 | 充電端子 | Type C ワイヤレス充電 |
専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 7.8g/65.9g |
外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
自動装着検出 | × | 保証 | 1年 |
マルチポイント | ◯(非公式) | 公式サイト | こちら |
TE-BD11tは機能性は最強だったのですが、音質が本当にダメでした…….。いくら性能が良くても音質がダメだとメインのイヤホンとしては使いにくいですね。
イコライザーで改善できたと思ったのですが、今度はノイキャンと外音取り込みが音質が劣化。そうなると本当にどうしようもなかったです。
他のYouTuberの方の評価は高かったので個人的に期待はしてたんですが、なんだったらここ最近聴いた完全ワイヤレスの中で特に嫌いな方でした。
イヤホンの聴こえ方って人それぞれなので、この音がいいと思う方も絶対いると思うんですよ。今回のレビューもあくまでも個人の意見なんで、こんな意見もあるよっていうぐらいで見ていただければうれしいです。
ただ、カスタマーレビューを見てもボクと同じような評価のされ方をしている人とかもいらっしゃるので、同じように感じる方もいらっしゃるということも参考にしていただければと思います。
以上!TE-BD11t のレビューをお送りしました。
動画でもアツく語ってます
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