XROUND VOCA レビュー｜超マルチに使える”声”特化型ワイヤレスイヤホン

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台湾の新鋭オーディオメーカーXROUNDから、クラウドファンディングで約1億円の出資を集めた話題のワイヤレスイヤホンが日本に上陸しました。

それが今回紹介するVOCAです。

国内外でも人気の高いXROUNDのフラグシップモデルですよ！

その特徴が次のとおり。

一言で伝えると、通話やビジネスシーンに特化しつつ、ゲームから音楽鑑賞にも使える超マルチに使えるワイヤレスイヤホンという感じです。

ノイズキャンセリングなどの機能性や音質にこだわるワイヤレスイヤホンが多いなか、ビジネスシーンに特化したワイヤレスイヤホンというのも珍しいですね。

YouTubeコメントで「通話品質の高いワイヤレスイヤホンってどれですか？」と聞かれることが結構多いのですが、明確にコレ！といえる製品って少ないんですよね。

果たしてどれほどの実力なのか？ 今回はレビュー用に提供いただきましたので、実機を使って検証していきましょう！

▼動画版はこちら▼

XROUND VOCA 外観・付属品・スペック

まず外観・付属品を見ていく前に、簡単にスペックの紹介です！

スペック

Bluetoothは5.3に対応。コーデックはAAC、LDAC、そして次世代コーデックであるLC 3にも対応予定です。

ドライバーは9mmのダイナミックドライバー。マイクはMEMSマイクを搭載した片側3基構成となっています。

再生時間はノイキャンONでAAC接続時で、本体最大9時間、ケース込みは36時間となっています。かなり長い！

ワイヤレス充電やマルチポイントにも対応し、防水性能もIP55相当なので雨や汗にも強い仕様です。

ワイヤレスイヤホンで欲しい機能は全て網羅されていて、さすがフラグシップモデルというべき申し分ないスペックを誇ります。

それではXROUND VOCA の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

XROUND VOCA のパッケージはXROUNDのブランドカラーであるブラックとカッパーっぽい配色で彩られています。

開封するとこんな感じ。

付属品｜イヤーピース2種類、USB-Cケーブル、マニュアル

イヤーピースはコンフォートタイプと低音強化タイプの2種類が付属しています。

個人的にはコンフォートイヤーピースが装着感がぴったり合いましたが、とりあえずどちらも試してもらっても良いかと。

充電ケース・本体

XROUND VOCA の充電ケースはは長方形型のデザイン。

フラグシップモデルにしてはそこまで高級感はないですね。

手のひらに乗せるとこんな感じ。胸ポケットにすっぽりと収まるほどのサイズ感ですね。

前面にはLEDランプとペアリングやリセット用のボタン。

天面にはXROUNDの印字。

底面にはUSB-Cの充電端子が備わっています。

さらにワイヤレス充電にも対応しています。

ワイヤレス充電を一度使い出すと「充電しているつもりがないのに、いつも満充電になってる！」のような感覚で使えるので本当に便利ですよ。

ちなみに初心者の方にはAnkerのワイヤレス充電器がとりあえずおすすめです。安い割に品質も良く、問題なく充電ができますよ！

充電ケースを開けるとこんな感じ。

本体は特別取り出しにくいこともないですね。

イヤホン本体はスティック型を採用！

マイク品質にこだわっていることもあって、マイクと口元までの距離を近くするためでもあるのでしょうね。

側面や内側のデザインはとてもシンプル。

マイクは底面に風切り音低減マイクと、2つのサイドマイクの計3つのマイクが備わっています。

ノズルは一般的な口径です。

XROUND VOCA レビュー

それではXROUND VOCAのレビューをしていきましょう！

音質｜価格を考えると良くはない

XROUND VOCA の音質はボーカルを中心に聴きやすいチューニングに仕上がっています。

XROUND VOCA の音の特長は次のとおりです。

装着感｜良好！

XROUND VOCA の装着感はなかなかに良好です。

スティック型を採用していることもあって、耳内の圧迫感も少なく、長時間装着していても耳が痛くなりにくいですね！

前から見ても飛び出しが少なく、見た目もそれなりにスマートで、ビジネス向けのガジェット感があります。

通話用途や通勤用途ではストレスなく使えますね！

走ったりすると振動で落ちそうになるかもしれないので、スポーツ用には向いていないように感じます。

装着感

(4.3)

ノイズキャンセリング｜ノイズ感が少ない

XROUND VOCA のノイズキャンセリング性能はなかなかに高いですね。

電車の走行音のような下から響くような音も、水道を流したり、スーパーの袋をクシャッとさせたときのような高周波の音も目立たずにしっかり遮音してくれます。

ノイズ感が少ないノイズキャンセリングで、「サーっ」とバックで鳴るホワイトノイズが目立たちません。

さらにノイズキャンセリングはアプリで「快適」「屋外」「屋内」「風切り音防止モード」の4つを選べます。

どれが一番遮音性が高いかは環境にもよるかもしれませんが、僕は普段「快適」を使っていますね！

ノイズキャンセリング特有の圧迫感やノイズ感がなく、静かに周りの音を遮音するだけのような感じで不快感がないです！

屋外で使うと風切り音が気になるので、その際は風切り音防止モードで使用するのがおすすめです。

遮音効果は薄くなりますが、「びゅおおお」と耳元で鳴る風切り音が小さくなり、屋外でも快適に使えるようになります。

ハイエンドモデルのような超強烈な遮音効果はないですが、必要十分な性能は備えているように感じました。

ノイズキャンセリング

(4.3)

こちらも参考にしてくださいね

【最強はこれ！】ノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキングTOP10

外音取り込み｜声が聞こえやすい

XROUND VOCAの外音取り込みもなかなかに優秀といったところです。

イヤホンをした状態でも相手の声が聞き取りやすく、ふつうに会話ができるレベルではありますね。

デフォルト状態だと少し聞こえにくい印象なので、個人的にはアプリで外音取り込み良を最大の「20」まで上げています。

この状態でも高周波が目立ちすぎないので、ずっと外音取り込みモードで過ごしていても不快感が少ないです！

アプリで「すべての外部音を取り込む」「話し声を取り込む」「環境音を取り込む」の3つのモードを選択できます。

個人的には「話し声を取り込む」が用途的に使いやすく、相手との会話がしやすく感じますね。ちょっとマイク感はありますけどね。

前作のFORGE NCの外音取り込みは高周波が際立ちすぎてイマイチでしたが、今回は不快感がなくとても実用的な外音取り込みのように感じました！

外音取り込み

(4.3)

こちらも参考にしてくださいね

操作性｜ふつう

XROUND VOCA の操作性は良くも悪くもなく普通ですかね。操作はタッチパネルで行います。

操作方法一覧は次のとおりです。

項目	操作方法（デフォルト）
再生/停止	R側を2回タップ
曲送り	アプリで設定可能
曲戻し	アプリで設定可能
音量を上げる	L側を2回タップ
音量を下げる	L側を3回タップ
電話を受ける	着信中にL or R側を2回タップ
着信拒否	着信中にL or R側を3回タップ
通話終了	通話中にL or R側を2回タップ
外音モードの切り替え	L or R側を長押し
音声アシスタント	R側を3回タップ
ペアリングモードへの移行	充電ケースを長押し

タッチパネルによる操作は使いやすくも、使いにくくもない感じです。

ただ、アプリでの操作カスタマイズは豊富で、左右に対して自由に割り振りができます。

「ノイズキャンセリングのオフ」をオフにする設定もあるので、1ボタンでノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えができます。

グループ通話中には、マイクをミュートにする機能もあるので、オンラインミーティング時も使いやすいです。

カスタマイズ性の高さを含め、操作性には不満なしですね。

アプリについて

XROUND VOCA はアプリに対応しています。

アプリでできることは次のとおりです。

イコライザー設定

イコライザー設定では7バンドの周波数帯に対して、手動でイコライザー設定を行えます。

設定したイコライザーは保存可能です。

また、プリセットのイコライザーもいくつかあるので、あらかじめ用意されたイコライザーから好きな音を選ぶこともできます。

TailorID 2.0

TailorID 2.0は、聴力検査を行って自動で使用者に最適なイコライザーを設定してくれる機能のことです。

僕が行ったテストだとこんな感じの設定になりました。

低域画少なくなり、中域の量感を多くした設定になりましたね。

個人的には低音の量感はもう少し欲しい気がしたのでデフォルトのままにしていますが、これはとりあえず試してみても良いかと思います。

ちなみに、TailorID 2.0で設定したイコライザーから、さらにイコライザーの設定を上乗せすることもできます。

環境音の調整

環境音の調整では、ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の詳細な設定ができます。

こちらは各項目で詳細をお伝えしたので割愛させていただきます。

XROUND Lite サラウンド

XROUND Lite サラウンドは、擬似的にサラウンド効果を付与する機能のことです。

「level1」「level2」と設定ができますが、個人的にはONにしても臨場感をそこまで得られないように感じました。

なんというか、一音一音の輪郭が甘くなって少し広がっただけのような感じですかね？個人的にはイマイチでした。

総評して、アプリのカスタマイズ性は高く、エージングなどのユニークな機能も備わっていることもあって、基本的な満足度は高いように感じました。

もう少しイコライザー面で面白みがあればなーって感じでした。

アプリは以下よりダウンロードいただけます。

通話品質｜ノイズに強く、音声もクリア

XROUND VOCA のマイク性能ですが、通話に特化していることもありかなり良い感じですね！

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね！

Bluetooth接続

トランスミッター接続

ビジネスシーン向けに作られたこともあり、声がかなり聞き取りやすいですね！

ノイズを流しても全然雑音が入ってきません！

トランスミッターで接続すると、さらに肉声に近い音声になるので、WEB会議でも相手によりクリアな音声を伝えられます。

車の走行中にもテストしてみましたが、こちらも走行音が全然入らずに声のみを伝えてくれるので、車用のヘッドセットにも使えそうです。

流石の実力です。

通話品質

(4.8)

こちらも参考にしてくださいね

音の遅延｜ほぼない

XROUND VOCA の映像と音声のズレですが、AAC接続をした場合はYouTubeなどの動画を見る分に関しては違和感なしです。

ゲームをすると若干の違和感があるので、音ゲーやFPSなどはやりにくい印象です。

そこで別売りのトランスミッターを使えば、最大30msのほぼ遅延を感じないレベルで使えるようになります。

実際に使ってみましたが、動画編集も有線レベルで遅延なくカット作業ができるので相当なものかと思います。

FPSや音ゲーでも難なくプレイできますね！

遅延の少なさ
Bluetooth接続時	(4.5)
トランスミッター使用時	(5.0)

XROUND VOCA まとめ

XROUND VOCA をまとめると以下のとおりです。

XROUND VOCA はこんな人におすすめ

音質は普通なので、音質にこだわりがある方とってはイマイチかもしれません。

ただ、通話品質が高く、マルチポイントも使えて、ドングルを使えば遅延もかなり少なくなるので、マルチな用途でイヤホンを使いたい方には良いと思います。

以上！ XROUND VOCA のレビューをお送りしました。