こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はTANCHJIMより、約15000円で買える超軽量・省電力の小型ドングルDACドングルDAC「SPACE II」を紹介します。

- デュアルCS43131で左右独立の完全バランス4ch構成
- 自社開発「Clean Bridge」USB入力チップを採用
- 3.5mm SE+4.4mmバランスの2端子
- 0.4W@32Ωの超低消費電力設計
- 約15gの超軽量アルミCNCボディ(スケルトン窓付き)
- PCM 32bit/384kHz・DSD256対応
SPACE IIは、前モデルSPACEの後継機。省エネ摂化だけではなく、全体的に音質やスペックも底上げしてきたモデルとなります。
SPACE PROみたいなサラウンド、ゲーミングモードといった多機能は載っていませんが、そのぶんシンプルかつ軽量設計になっています。
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TANCHJIM SPACE II 外観・付属品
TANCHJIM SPACE IIのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。


- SPACE II本体
- USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
付属品は激シンプル。本体とケーブル、説明書のみですね。
本体は航空機グレードアルミニウム合金CNC加工筐体で、基盤が見えるシースルーの窓付きデザイン。SPACE PROと似たおしゃれなデザインです。

サイズもかなりコンパクトで軽量。MagSafeアクセサリーなしで使っても、イヤホンケーブルの延長に近い形で使えます。

DACとしては珍しくカラーバリエーションも3色揃っていて、ガンメタル、ブラック、ブルーグラデーションの3つから選べます。
天面には3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力の2端子を搭載。

3.5mm側はマイク入力にも対応しており、OLA IIのようなリモコンマイク搭載イヤホンを刺せば、DACを経由した状態でもハンズフリーで通話やボイスチャットもできます。
底面はUSB Type-C入力。

側面には音量+-ボタンが搭載

SPACE PRO、SPACEと比べるとこんな感じです。

最後に重さは15.2gとドングルDACとしてはとても軽めです。

TANCHJIM SPACE II 概要・スペック
スペックはこちら! 兄貴分の「SPACE PRO」、前モデルの「SPACE」と並べてみました。
| スペック | SPACE II | SPACE PRO | SPACE |
|---|---|---|---|
| 価格 | 15,290円 | 16,900円 | 約11,200円 |
| DACチップ | Dual CS43131 | Dual CS43198 | Dual CS43131 |
| USB入力 | PureBridge(自社開発) | PureBridge(自社開発) | – |
| 最大出力(BAL) | 235mW@32Ω | 618mW@26Ω | 230mW@32Ω |
| 出力レベル | 4Vrms(BAL)/2Vrms(SE) | 4Vrms(BAL) | 4Vrms(BAL) |
| THD+N | 0.000156% | 0.000199% | 0.00017% |
| ダイナミックレンジ | 132.5dB | 131.5dB(BAL) | 132.5dB(BAL) |
| 対応フォーマット | PCM 32bit/384kHz・DSD256 | PCM 32bit/768kHz・DSD256 | PCM 32bit/768kHz・DSD256 |
| 消費電力 | 0.4W@32Ω(超低消費電力) | – | – |
| マイク入力 | 3.5mmマイク入力対応 | 3.5mmマイク入力対応 | – |
| 出力端子 | 3.5mm SE+4.4mm BAL | 3.5mm SE+4.4mm BAL | 3.5mm SE+4.4mm BAL |
| PEQ/サラウンド | フル機能対応(10バンドPEQ) | フル機能対応(10バンドPEQ)・サラウンド対応 | 非搭載 |
| 専用アプリ | あり | あり | あり |
TANCHJIM SPACE II レビュー
音質|TANCHJIMらしいナチュラルで艶やかなサウンド
TANCHJIM SPACE IIの音質についてですが、TANCHJIMらしいナチュラルで艶やかなサウンドが特徴のように感じましたね。

- スマホ:iPhone 17 Pro
- アプリ:Apple Music
- イヤホン:TANCHJIM OLA II / SODA / Nebula
- 接続方式:4.4mmバランス接続
- エージング:20時間ほど
音の特徴は次のとおりです。
4.1
音質
音の傾向は全体的にナチュラルで艶やかな音を基調としつつ、ほどよい解像感も持ったニュートラル系美音サウンドですね。今までのTANCHJIMのSPACEシリーズらしい、素直で聴きやすい音です。
音場は横方向の広がりがあって、奥行きへの広がりも感じられます。
高音はキラッとしつつも刺ささりはせず、角がほんの少しだけ丸められているので、キツさを感じにくいですね。それでいてほどよく粒立ちの良い音という印象を受けます。
中音域はさすがTANCHJIM、ボーカルの質感がめちゃめちゃ良いですね。声の芯を捉えつつも、しっとりとした艶感があって、男性も女性もナチュラルで明瞭に聴かせてくれます。
低音はほど良くタイトにしてボワつかせすぎず、かといって迫力を加えすぎない感覚。ドスンと重すぎず、キレよくまとめてくれるタイプなので、ボーカルの邪魔をせず際立たせるような感覚です。
SPACE PRO / LUNAとの違い
SPACE PROと比べると、全体的な音の傾向は艶やかさはおおよそ同じで、音質レベルとしても大体同じくらい。
ただ、SPACE PROの方が駆動力が高いため、同じイヤホンで聴いた時の音のアタック感や躍動感・奥行き感はより感じられますね。
ヘッドホンを使う場合は間違いなくSPACE PROの方がいいでしょうね。
カジェログオリジナルイヤホンの「Nebula」やTANCHJIM「SODA」で聴いたときは、SPACE IIだと低音のパンチが物足りなく感じたので、SPACE PROの方が好みでした。 その代わりボーカルやメロディラインはSPACE IIのほうが際立つように感じましたね。
OLA IIとの組み合わせだと、元が低音が多めのイヤホンのため、SPACE PROだと重たい音になりますが、SPACE IIでは低音がうまく整理されてちょうど良いバランスになります。
SPACE PROの弟分というよりは、ミドルクラスDAC「LUNA」の弟分って感覚に近いかも。LUNAになると、SPACE IIの音のバランスはそのままに中音域に解像度がさらにアップし、ボーカルの実像感や艶感がさらにアップするように感じますね。高域にもカリッとした輪郭を持つようになります。
駆動力がそこまで必要ないイヤホンでしか使わないという方や、コスパ・携帯性・省電力性を重視したい方はSPACE IIでもいいと思います。
携帯性|超軽量コンパクト
携帯性については、超軽量でコンパクトなおかげで。イヤホンケーブルの一部に近い感覚で使えます。

ただ、アルミボディで少し角張っているので、スマホと重ねるときはスマホ側に傷がつかないよう、DAC POCKETのようなアクセサリを併用した方が安心ではありますね。
アプリについて
SPACE IIは専用の「TANCHJIM App」に対応しています。

SPACE PROのCenter AppのようにPEQやサラウンドまで盛り込んだ多機能タイプではなく、基本的な設定を行うシンプルなアプリですね。
アプリでできることは次のとおりです。
- ゲイン切替(High/Low)
- デジタルフィルターの切替
- アンプクラスの変更
- UAC2.0/UAC1.0の切替(ゲーム機などとの互換用)
- 本体ステータスの確認
- ファームウェアアップデート
ゲインは高感度イヤホンならLow、鳴らしにくいものならHighと使い分けられます。デジタルフィルターは音色がほんの少し変わる程度ですが、とりあえず全部試してみるのがおすすめ。
目玉は8バンドのPEQ。周波数もQ値もいじれるので、中域を持ち上げてボーカルをさらに前に出したり、逆に低音を少し削ってスッキリさせたりできます。

さらにコミュニティ機能で、他の人が作ったプリセットをそのまま読み込めるのも面白いところ。
UACモードも切り替えられるので、UAC1.0にすれば、Nintendo Switchのようなゲーム機でも使えるようになります。
ただ、iPhoneユーザーは要注意。iPhoneだとアプリが認識しません。設定周りを使いたいならAndroidを用意する必要があります。
発熱やホワイトノイズは?
発熱については、省電力設計のおかげか、長時間使ってもほんのり温かくなる程度でほぼ熱くなりません。
ホワイトノイズも高感度のIEMで聴いてもほぼ気にならないレベルです。
気になった点。
ディスプレイが搭載していないので、本体のみで設定を変更できないのが残念ですかねー。
一応ゲイン設定は本体の±ボタン同時押しで切り替えられます。
TANCHJIM SPACE II まとめ
総合評価
4.5/5
TANCHJIM SPACE II

- TANCHJIMらしいナチュラルで艶やかな音
- 3.5mm/4.4mm両対応
- 省エネ仕様でスマホのバッテリーも減りにくい
- 本体がとにかく軽くて取り回しが良い
- アプリで音のカスタマイズも細かくできる
- ホワイトノイズや発熱が少なめ
- 出力はそこまで高くない
- 本体のみで設定を変えられない
4.1
音質
4.7
携帯性
4.0
拡張性
4.0
利便性
- 軽くて省電力なドングルDACを探している
- ナチュラルで艶やかなTANCHJIMの音が好み
- 4.4mmバランス対応のコンパクトDACが欲しい
- スマホのバッテリー消費を抑えて外で使いたい
TANCHJIM SPACE IIは、SPACEシリーズらしいナチュラルで艶やかな音を、超軽量&省電力で楽しめるドングルDACでした。
音にパンチや低音の躍動感、スナップ感が欲しい方はSPACE PRO、さらに高解像度でボーカルを際立たせたいならLUNA、コスパ重視で気軽にイヤホンを使いたい方はSPACE IIという選び方がいいと思います。
ボクが選ぶとすれば、Nebulaで使うとすればSPACE PROですし、OLA IIで使う場合は予算次第ですけどSPACE IIかLUNAって感じですね。
今回の記事が参考になれば幸いです。
以上! TANCHJIM SPACE IIのレビューをお送りしました。
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