こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はオープンイヤー型イヤホンのパイオニア「Shokz(ショックス)」より、イヤーフック型ワイヤレスイヤホンの最新エントリーモデル「OpenFit Air 2」と、骨伝導イヤホンの最新モデル「OpenRun Air 2」を紹介します。

OpenFit Air 2は前作のOpenFit Airより軽く、より小さく、それでいて音質も機能性・スペックも向上させてきたモデル。
OpenRun Air 2は前モデルと比べてさらに小型化され、IP67の高い防塵・防水性能を確保したスポーツ特化の骨伝導イヤホンとなります。
価格はどちらも19,880円とハイエンドすぎずエントリーすぎずちょうど良い価格になっています。
今回はShokzさんから提供いただきまして先行で試させてもらいましたが、いや〜いろいろと「ちょうどいい感じ」のイヤホンでしたよ。
ハイエンドモデルのようにそこまで多機能はいらないけど、音質や装着感・スペックには妥協はしすぎたくない、スポーツ目的で使いたいって考えている人にはおすすめしやすいモデルだと思いました。
▼動画版はこちら▼
OpenFit Air 2 / OpenRun Air 2 外観・付属品
それでは外観や付属品をチェックしていきましょう。
今回は外箱や付属品は割愛させていただきます。
充電ケース・本体(OpenFit Air 2)
OpenFit Air 2の充電ケースがこちら。マットな質感でロゴの大きさもちょうどよく、シンプルながらもおしゃれな見た目ですね。

厚みもそこまでないので、ズボンのポケットにいれても問題なし。

前モデルのOpenFit Airと比較すると。10.5%小型化、総重量は17.6%軽量化されているとのこと。
充電端子はUSB-C。

ワイヤレス充電には残念ながら対応していませんでした。この価格帯だったらほしかったな〜。

充電ケースを開けるとこんな感じ。

充電ケースの小型化のためにフック部をクロスして収納するような方式ですが、収納のしやすさ、取り出しやすさではストレスを感じることは特にありませんでした。

イヤホン本体はこちら。マットな質感のシュッとしたイヤーフック型を採用。シンプルに見えて細部まで作り込みが丁寧でおしゃれな印象を受けます。

フレームには0.75mmのニッケルチタン合金を採用。

スピーカー部は30°に角度をつけて設計されていて、耳の穴に向かって音を届ける構造。中身は独自のBassphere™ドライバーを採用し、11.8mm円形スピーカーながら16mm円形スピーカー相当の音響性能を実現しているとのことです。
肌に当たる部分は柔らかい素材で覆われていて、耳への圧迫感や熱のこもりが出にくいように作られています。イヤーフックも人間工学に基づいた形状で、耳の形に沿って自然に収まってくれる感じですね。
重さは片耳7.2g。前モデルの8.7gから17.2%軽くなっています。


イヤーフック型で7g台前半はかなり軽い方です。実際に使ってみてもめちゃめちゃ軽いですからね。
カラーはアイスブルー・ブラック・ホワイトの3色展開。マットな質感なので、どの色を選んでも指紋や皮脂が目立ちにくいのはうれしいところです。

本体(OpenRun Air 2)
OpenRun Air 2の本体がこちら。こちらは首の後ろ部分が繋がったネックバンド式の骨伝導イヤホンとなります。

こちらもマットな質感で、シンプルながらも高級感がある見た目。カラーリングがかわいいね。
カラーはブラックとアイスブルーの2色展開。

横から見るとこんな感じ。イヤーフックからネックバンドまでがひと続きになっているのがわかります。
前モデルから約9.39%小型化されていてフレームには形状記憶合金(ニッケルチタン合金)が使われています。
イヤーフック部も新設計で、耳のカーブに沿って当たるように作られています。一点に力が集中せず、圧力がバランスよく分散される設計だそうです。

前方に重心を寄せる設計になっていて、ネックバンドの揺れを抑える狙いだそうです。

操作は物理ボタン。タッチ式と違って誤操作しにくいのがメリットですね。

ボタンは押した感触がしっかりしていて、走りながらでも手探りで操作しやすいです。
充電端子はUSB-Cでフタつきの防水仕様となっています。本体もIP67なので、使ったあとは水でさっと洗い流せます。ただし、水泳や水中での使用には対応していません。

ちなみにOpenRun Air 2には標準サイズとMiniサイズの2種類があります。今回試しているのは標準サイズですが、頭が小さい方はMiniサイズを選んだ方がベストなポジションで装着しやすいと思います。

全体的に、前モデルの雰囲気を残しつつ、ひと回りコンパクトになったという印象ですね。
新旧4機種スペック比較
まず、2機種の機能やスペックを、それぞれの前モデルと並べて比較するとこのようになります。
| 項目 | OpenFit Air 2 | OpenFit Air | OpenRun Air 2 | OpenRun |
|---|---|---|---|---|
| タイプ | オープンイヤー型 完全ワイヤレス | オープンイヤー型 完全ワイヤレス | 骨伝導 ネックバンド一体型 | 骨伝導 ネックバンド一体型 |
| 音響技術 | OpenBass™ 2.0 DirectPitch™ | OpenBass™ Air DirectPitch™ | PremiumPitch™ 3.0 | PremiumPitch™ 2.0+ |
| Bluetooth | Bluetooth 6.1 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 5.1 |
| 操作方法 | 感圧式ボタン | タッチ操作 | 物理ボタン | 物理ボタン |
| マルチポイント | 2台 | 2台 | 2台 | 2台 |
| 防塵防水等級 | イヤホン:IP55 充電ケース:IP54 | イヤホン:IP54 | IP67 | IP67 |
| バッテリー | 音楽:本体8時間/ ケース併用36時間 | 本体6時間/ ケース併用28時間 | 最大10時間 | 最大8時間 |
| 充電時間 | ケースでの充電:約60分 本体+ケース同時:約100分 | イヤホン:1時間 ケース:2時間 | 約60分 | 約1.5時間 |
| 急速充電 | 10分の充電で 最大3時間再生 | 10分の充電で 最大2時間再生 | 5分の充電で 最大2時間再生 | 10分の充電で 最大1.5時間再生 |
| 充電端子 | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
| 重量 | 片耳:7.2g±0.2g ケース:46.4g±2g 総重量:60.8g±2g | 片耳:8.7g±0.2g ケース:56.4g±2g | 標準:26.4g±0.5g Mini:25.9g±0.5g | 約26g |
| 保証 | 2年 | 2年 | 2年 | 2年 |
| 価格 | 19,880円(税込) | 19,880円(税込) | 19,880円(税込) | 17,880円(税込) |
Shokz OpenFit Air 2 / OpenRun Air 2 レビュー
装着感について
装着感についてはどちらも素晴らしいです。特にOpenFit Air 2は同社のイヤーフック型でも一番良かったですね。
実際に装着してみるとこんな感じです。見た目もスマートかつスポーティー。
OpenFit Air 2


ボクはメガネをかけている影響か、イヤーフック型をしばらく着けていると耳の付け根が痛くなってくることが多いんですけど、OpenFit Air 2は5〜6時間くらい着けっぱなしでも耳の痛みがほとんど発生しませんでした。
イヤーフック型でこの軽快さはすごいな。しかもイヤーカフ型よりも装着感は安定するので、ジョギング中もブレがとても少ないです。
OpenRun Air 2についても骨伝導イヤホンながらも非常に軽快。完全ワイヤレスタイプではないので、こちらは激しめのスポーツでもブレずに安定した音で聴けます。
OpenRun Air 2


メガネとの干渉もなく、快適に使えますね。ただ、ネックバンド型の宿命ではあるんですけど、ソファや椅子などにもたれかかるとネックバンド部が干渉してしまうのがネック。
2機種に共通するのは、耳をふさがないことのラクさ。カナル型のような圧迫感がありませんし、耳の中が蒸れないので、夏場や運動中でも快適に使えます。
周囲の音がそのまま聞こえるのもポイント。車や自転車の接近、駅のアナウンスもちゃんと拾えるので、外で使うことが多い人ほどこの聞こえ方はありがたいはずです。
選び方としては、スポーツとデスクワーク・自宅での利用など、さまざまなシーンで使われる場合はOpenFit Air 2。
ワークアウトやジョギングなどガッツリスポーツ特化で使う、もしくは確実に耳から落ちないという安心感が欲しいならOpenRun Air 2が良いかと思います。
どちらのモデルも各カテゴリーの中でもトップクラスの装着感だと思います。
| 装着感 | OpenFit Air 2 (5.0) | OpenRun Air 2 (5.0) |
OpenFit Air 2の音質について
それでは本題の音質について。まずはOpenFit Air 2から。
OpenFit Air 2の音の特長は次のとおりです。
4.2
高音
4.2
中音
4.2
低音
音の傾向は、やや中低域側に寄ったドンシャリ傾向のサウンド。
オープン型特有のスカスカ感、もしくは雑味の強いドンシャリ感のようなものがなく、カナル型のような緻密な音で鳴らしてくれます。
以前紹介したOpenFit Proほどの実力はありませんが、上位モデルのOpenFit 2くらいの実力はあります。
ただ、輪郭をクッキリ粒立ち良く鳴らすようなタイプではなく、音がやや団子になる感じはあります。
ストリングスやアコースティックギターなど生楽器を繊細に表現するのは苦手ですが、シンバルやギターの音を勢いよく鳴らすのは得意。
低域は中低域ラインから楽曲を下支えするような広がりのある音。重低音をドスドスと鳴らすタイプではなく、少し高めの中低域ラインから迫力良く鳴らすような傾向です。
低域から高域にかけてのバランスも良く、ボーカルも凹むことなく厚みある中音域で鳴らしてきます。
しかし、極端なドンシャリサウンドじゃないが故に、騒がしい環境だと低音が環境音に埋もれて聴こえにくくなることがあります。
その際はプリセットイコライザーを使って低音を増やしてあげると、バランスを大きく崩さずに環境音に負けない低音を出すことができます。
とはいえ、この価格帯のオープンイヤー型としては十分すぎる出来だと思います。ながら聴き用にとどまらず、音楽鑑賞メインで使っても不満は出ないかと。
OpenRun Air 2の音質について
続いてOpenRun Air 2の音質についてお伝えします。
こちらは骨伝導ドライバーにPremiumPitch™ 3.0を採用。オールメタル製のデュアルコイル・デュアルリード構造で、低音性能とボーカルのディテール表現を高めたとされています。
OpenRun Air 2の音の特長は次のとおりです。
4.0
高音
3.9
中音
3.6
低音
OpenRunと比べると少し低音は出やすく、厚みのある音になりました。また中高域の解像度もアップしていて、ザラつきやシャリつきが少なくなり、よりクリアな音声を聴けるようになりましたね。
ただ、基本的には高域寄りの音で、OpenFit Air 2のような空気伝導タイプと比べると低音がかなり少なく、シャカシャカした印象を受けます。
音声コンテンツを聴く場合はこのままでもいいと思いますが、音楽鑑賞メインだとデフォルトが高域寄りすぎるので、イコライザーでガッツリ低音を持ち上げてもいいと思います。
僕はこんな感じにしています。これくらい極端にしてもバランスは崩れず、OpenRun Pro 2のような厚みのある音に近づきます。

元の音質も骨伝導としては良い方だと思いますので、イコライザーをイジるだけでふつうに良い音になりますよ。
ただ、こめかみがめっちゃブルブル震えるので、耳周辺が痒くなってきます。耳元にウーファーでも当てられてるのかな?って思うくらい震えますよ。
さすがに音楽鑑賞メインであればOpenFit Air 2の方が良い音と感じると思いますが、OpenRun Air 2の強みは骨伝導による音の安定性。
ジムや屋外のような環境でも骨を伝えて聴こえてくるので、騒がしい環境音に再生している音楽や音声が埋もれにくくなります。そのためスポーツ目的に向いているのですよ。
あと振動のおかげでリズムもわかりやすいですしね。むしろこの振動だけでノレる。
なので、自宅でじっくり音楽鑑賞も浸りつつ、スポーツでも使いたいという方はOpenFit Air 2。
ジョギングやワークアウトメインで使いつつ、音の良さよりも音のブレのなさや聞こえやすさを重視したいならOpenRun Air 2という感じですかね。
アプリについて
2機種ともShokzアプリに対応しています。項目の並びは過去のShokz機とほぼ共通ですね。

- イコライザーモードの設定(4プリセット+2カスタム)
- ボタン操作のカスタマイズ
- マルチポイントのON/OFF
- イヤホンを探す
→イヤホンから音を鳴らして場所を知らせる機能 - 設定
→ファームウェアアップデート
→プロンプト(操作音の音量変更)
→言語設定
→ダークモード
イコライザーモードも搭載
2機種ともShokzアプリからイコライザーの設定が可能です。

デフォルトのスタンダードのままでも問題はありませんが、ポッドキャストなど音声メインのコンテンツではボーカルモードに切り替えると聞き取りやすくなりました。
OpenFit Air 2については、音楽鑑賞メインで使う場合は低域をもう少し強調させていいと思います。
ジムやジョギングなど周囲がうるさい環境では低音強化、オフィスや図書館など音漏れが気になる場所ではプライベートを使うのがおすすめです。
音漏れについて
音漏れの傾向も2機種で異なります。
OpenFit Air 2は独自の「DirectPitch™」によって音漏れに対して逆音波を出して音漏れを抑えるような構造があるので、音漏れは少なめ。
対してOpenRun Air 2については骨伝導方式ということもあり、その振動を通じてシャカシャカと音が外に漏れてしまいます。
大きな音量で聴くことが多い方や、電車内など静かな環境で使われることが多い方は、OpenRun Air 2に関しては特に注意が必要です。ジムのように常に大きな音が鳴っている環境であれば大丈夫だと思います。
目安としては、静かな室内だと音量50%あたりから、隣に人がいれば「何か鳴ってるな」と気づかれるくらいでした。オフィスや電車内のように多少ざわついている場所なら、60%前後までは周囲の音に紛れてくれる印象です。
マルチポイントの挙動について
2機種とも2台同時接続のマルチポイントに対応しています。
切り替えもスムーズで、スマホとタブレット、スマホとパソコンのような2台使いをされている方も、両方の音声を切り替えながら使うことができます。
パソコンと接続してオンラインミーティングをする時に便利ですよ。
実際に2機種ともミーティングで使いましたけど、どちらも軽くて、1時間ほど話し続けても耳や頭が痛くなりませんでした。耳をふさがないので自分の声もこもらず、長い会議でも疲れにくいです。
パソコンにつないだままにしておいても、スマホに着信が入ればそのまま切り替わってくれるので、机の上に置きっぱなしで運用できるのは便利ですね。
音の遅延について
過去のShokz機は、動画ストリーミングを見る程度ならほとんど気になりません。
YouTubeやNetflixで動画を観てみましたが、口の動きと音のズレは気になりませんでした。
動画視聴やオンラインミーティングまでなら問題なしです。
ゲーム目的で使う場合ですが、今回の2機種にも低遅延モードの記載はありませんが、OpenFit Air 2に関しては遅延を調整するモードもあります。

ゲーム用途で使う場合はOpenFit Air 2の方がまだ遅延を少なくして使えますが、リズムゲーやFPS、格ゲーなどは厳しいですね。カジュアルにアクションゲームをプレイするくらいであれば問題ありませんでした。
通話品質について
2機種ともデュアルマイク+AIノイズリダクションという構成になっており、雑音を取り入れにくく、相手にクリアな音声を届けられそうです。
マイク音声も実際に録音してみましたので、聞いてみてください。
OpenFit Air 2
OpenRun Air 2
OpenRun Air 2は風切り音の低減が前モデルより向上しているとのことで、Shokz Labのシミュレーションでも従来のOpenRunと比べてS/N比の向上と反響音の低減が確認されているそうです。
雑音下では差が出て、OpenFit Air 2は周囲のざわつきをしっかり削って声だけを残してくれる印象。OpenRun Air 2も風切り音はよく抑えられていましたが、人の話し声が混ざる環境ではやや拾いやすい傾向でした。
どちらも通話メインの用途で困ることはないと思います。
| 通話品質 | OpenFit Air 2 (4.5) | OpenRun Air 2 (4.0) |
2機種比較まとめ
| 製品名 | Shokz OpenFit Air 2 ![]() | Shokz OpenRun Air 2 ![]() |
| 価格 | 19,880円 | 19,880円 |
| タイプ | オープンイヤー型 完全ワイヤレス | 骨伝導 ネックバンド一体型 |
| 総合評価 | (4.7) | (4.5) |
| 音質 | (4.2) | (3.9) |
| 装着感 | (5.0) | (5.0) |
| マイク性能 | (4.5) | (4.5) |
| 利便性 | (4.5) | (4.5) |
| こんな人におすすめ | スポーツも日常も1本でこなしたい人 長時間つけっぱなしで使いたい人 オープン型でも音質にこだわりたい人 | ジョギングやワークアウトがメインの人 耳から落ちる心配をしたくない人 雨や汗を気にせず使いたい人 |
OpenFit Air 2 / OpenRun Air 2はこんな人におすすめ
2機種とも、名前のとおり「Air」らしい軽さが際立つモデルでした。どちらを選んでも、装着感で不満が出ることはまずないと思います。
どちらも19,880円。ハイエンド機のような全部載せではないですけど、そのぶん価格が抑えられていて、それでいて音質も装着感も妥協していない。まさに「ちょうどいい」ところを突いてきた2機種だと思います。
予算や用途に併せて、ぜひ検討してみてください。




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