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【レビュー】スマホひとつで超高音質!? Shanlingからマルチに使えるDACアンプ「EH3」登場!

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はShanlingから超マルチに使える据え置き型のDAC搭載ヘッドフォンアンプ「EH3」をレビューします。

特徴
  • フラッグシップDACチップ「ESS ES9039PRO」 搭載し、8ch DACソリューションを採用。
  • 4.4mm/XLR/3.5mm/6.35mm、USB/光/同軸/BLUETOOTHなど豊富な入出力
  • シングルエンド出力:1900mW @32Ω、バランス出力:5300mW @32Ωの高出力
  • ローカル音源の再生機能とSyncLinkによるリモートコントロールにも対応
  • Wi-FiとBluetooth接続で ワイヤレス・ストリーミングも自由自在

超高音質な据え置き型のDACやヘッドフォンアンプとして使いつつ、パソコンと接続せずともEH3単体で音楽を流すこともできるマルチプレイヤーというわけですよ。

以前レビューした「H5」や上位モデルの「H7」の据え置きバージョンって感じですかね。あれを据え置きにして音質をめっちゃ良くした感じですね。

ESS社のフラッグシップDAC「ES9039 PRO」を採用している点も今回の注目ポイントですね。

つまり、音質が良くてめっちゃ便利ってことですね!!

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

EH3 概要・スペック

スペックEH5
サイズ23.8 ×18.8 ×5.9cm
重量2.8kg
スクリーン1.6 IPSスクリーン
USBドライブ対応フォーマットDSD、DXD、Ape、FLAC、WAV
Aiff/Aif、DTS、MP3、WMA
AAC、OGG、ALAC、MP2、M4A
AC3、OPUS、TAK、CUE
対応ビットレート32bit/768kHz | DSD512
DACチップESS社 ES9039PRO
BluetoothVer5.0(受信機能のみ)
BluetoothコーデックLDAC / aptXHD / aptX/ AAC / SBC
入出力形式
ヘッドホン出力3.5mm / 6.35mm / 4.4mm / XLR
アナログ出力XLR / RCA
デジタル出力USBオーディオ出力
デジタル入力USB-DAC / USBドライブ
COAXIAL(同軸デジタル) / OPTICAL(光デジタル) / I²S
アナログ入力AUX(RCA端子)
音声出力仕様
シングルエンド出力
出力レベルLow Gain:2.0V @32Ω(126mW @32Ω)(THD+N<0.0034%)
Medium Gain:4.1V @32Ω(537mW @32Ω)(THD+N<0.0009%)
High Gain(32Ω):7.8V @32Ω(1900mW @32Ω)(THD+N<0.002%)
High Gain(300Ω):7.8V @300Ω(205mW @300Ω)(THD+N<0.002%)
周波数特性20Hz -40kHz (-0.5dB)
THD+N0.0005% @32Ω (A特性 @2V High Gain)
ダイナミックレンジ123dB @32Ω (A特性 @2V High Gain)
チャンネルセパレーション73dB
S/N比123dB @32Ω (A特性 High Gain)
出力インピーダンス
バランス出力
出力レベルLow Gain:4.0V@32Ω(500mW@32Ω)(THD+N<0.0023%) Mid Gain:8.2V@32Ω(2100mW@32Ω)(THD+N<0.0009%) High Gain:13V@32Ω(5300mW@32Ω)(THD+N<0.02%) High Gain:14.5V@300Ω(750mW@300Ω)(THD+N<0.003%)
周波数特性20Hz-40kHz (-0.5dB)
THD+N0.0006% @32Ω (A特性 @4V high gain)
ダイナミックレンジ125dB @32Ω (A特性 @4V High Gain)
チャンネルセパレーション110dB
S/N比124dB @32Ω (A特性 High Gain)
出力インピーダンス
RCA出力
出力レベル2.15V
周波数特性20Hz-40kHz (-0.5dB)
THD+N0.0005% (A特性 0.5V)
S/N比118dB (A特性)
XLR出力
出力レベル4.3V
周波数特性20Hz -40kHz (-0.5dB)
THD+N0.0004% (A特性 @1V)
S/N比120dB (A特性)
付属品クイックスタートガイド×1
製品保証書×1
電源ケーブル×1
USB-A to USB-B ケーブル×1
リモートコントローラー×1

EH3 外観・付属品

付属品一覧
  1. クイックスタートガイド×1
    製品保証書×1
    電源ケーブル×1
    USB-A to USB-B ケーブル×1
    リモートコントローラー×1

製品説明書がかなり詳しく操作方法が記載されているので、基本はこちらを見れば大丈夫です。代理店のMUSINさんがめちゃめちゃ頑張ってます。

本体は据え置きということもあり、けっこう大型。

といってもモニター下に収納できるほどの大きさで、デスクトップでのオーディオシステムとして組み込めます。

FiiO K9 Proと大きさを比べるとこんな感じ。

FiiO K9 Proと比較

前から見たらこんな感じ。

上部には再生停止ボタンなどが備わっています。ここから再生ソースの切り替えやローカルファイルの再生・停止などが可能になります。

フロントパネルには4.4mmとXLRバランス端子、6.3mm端子、そして3.5mmヘッドフォンジャックが備わっています。

据え置きで3.5mmジャックがあるの珍しくない?

ボリュームはスルスルと動くような感じではなく、カクカクと段階で動いていくような感じですね。

ボリュームは押し込むことでマルチファンクションボタンとしても使えて、電源のON・OFFから、設定まで本体のみで行えます。

背面パネルはこんな感じ。

接続端子の説明は以下の画像をご覧ください。

とりあえず入力は光デジタル入力、USB入力、同軸入力までぼなんでもついています。

あとはAUXのアナログ出力だけでなく、XLRのバランス出力までついています。外部アンプやアクティブスピーカーに接続するときはバランス接続は個人的に必須なのでありがたい。

EH3を使うための事前準備

まずEH3を使う前に、アプリで事前準備しておきましょう。

Wi-FiをONにする

まずは本体設定でWi-FiをONにします。

Eddict PlayerのSyncLinkからEH3を接続する

次にアプリで左上の3本線をタップして、メニューからSyncLink→EH3を選択します。

左上の3本線をタップして、メニューからSyncLink→EH3を選択

Wi-Fiネットワークを選ぶ

Wi-Fiネットワークを選択して、SSIDとパスワードを入力します。

Wi-Fiネットワークを選択

接続が完了したら準備OKです。

これでEH3が自宅ネットワークに組み込むことができました。

この設定をしておけば「AirPlay」や「DLNA」を使えるようになるので、ワイヤレスかつほぼ圧縮なしで

劣化がなくどのデバイスからでも再生できるBluetoothだと思ってください。

ただ、ボクの環境だとiPhoneから設定するとなぜかエラーが出てネットワークの接続ができませんでした。

Androidで接続した後はiPhoneでも問題なく使えるようになりましたが、念のために記しておきます。

アプリはちょいちょい不安定なところがあるんですよねー。

EH3で音楽を聴く方法はおもに4つ

Shanling EH3の使い方は、大きく分けると4つです。

EH3で音楽を聴く方法
  • スマホで操作してUSBメモリの音源を聴く
  • USB-DACとして使う
  • ネットワークレシーバーとして使う
  • Bluetooth接続で聴く

①スマホで操作してUSBメモリの音源を聴く

ひとつめがUSBメモリなど外部ストレージを挿入して、スマホで操作して音楽を聴くという方法。

ボタンを押して「USBメモリ」に合わせて、専用アプリ「Eddict Player」を使って接続します。このアプリを使えばスマホからUSBメモリ内の音源を選曲して再生ができるようになります。

Eddict PlayerからUSBメモリ内の音源を直接再生できる

この使い方をすれば、わざわざパソコンを立ち上げずとも、スマホ操作のみで無圧縮で音楽鑑賞ができます。これがいいんですよね〜。

Apple Musicなどのストリーミングサービスはあまり使わず、手持ちの音源だけで運用している方はこの使い方がめちゃめちゃ楽だと思います。

②USB-DACとして使う

次にUSB-DACとして使う方法があります。

この場合、付属のUSB-A to Bケーブルを使ってスマホやプレイヤーと接続したり、別売りのLightning to USB-Cケーブルを使ってiPhoneと接続したりします。

この方法であれば、音質の劣化なくストリーミングサービスを聴けます。

ただし、有線ケーブルで接続したままの状態になるため、スマホと繋げた場合はスマホ自体の取り回しが最悪になります。

自分の席でゆったりと好きな音楽を聴く時にはこの方法が良いと思います。

同じくShanlingのL7というケーブルを使えば、USB-B to Cで接続できるので、最新のMacbookや、スマホとも接続できます。

他にも同軸接続やRCA出力も

他のDAPから接続できる同軸デジタル入力や、アクティブスピーカーでも使えるRCA出力も備えています。

さまざまな用途で使えるオールインワンDACとして使える点がEH3の魅力とも言えるでしょう。

ネットワークレシーバーとして使う

EH3の一番の強みが、ネットワークレシーバーとしても使えるという点。

ネットワークから直接Shanling H3を選べるようになる

先ほど伝えたWi-Fiの設定により、AirPlayやDLNA、NASを使った音源の再生などが可能になります。

わざわざパソコンを立ち上げる必要もなく、スマホを有線接続することもなく、スマホ操作で気軽にストリーミング音源も楽しめるので超ラクです。

Bluetooth接続で聴く

次にBluetoothレシーバーとして使う方法です。

BTに合わせてあげればペアリングモードになるので、スマホのBluetoothリストから「Shanling EH3」を選択すれば接続されます。

ただし、Bluetooth接続のため、音質は劣化します。

LDACまでには対応しているので、対応のスマホやプレイヤーをお持ちであれば、極力劣化なく高音質で音楽を楽しめます。

ただ、AirPlayの方が便利で音も良いので、正直Bluetooth接続で使うことはないかなー。

ボクの使い方

ボクが使う場合は、普段はパソコンと接続してUSB-DACとして使いつつ、パソコンを立ち上げずにストリーミングサービスで気軽に聴きたい場合はAirPlay。

購入したお気に入りのMQAやハイレゾ音源を聴きたい場合は、USBメモリて聴くって感じでしょうかね。

このように用途やシーンにあわせてさまざまな使い方や聴き方をできるのがEH3の強みです。

EH3の音質は?

Shanlingらしさの極地

EH3の音質はShanlingらしさの境地という感じでしょうか。

今までレビューしてきたポータブルDACのH5や、M6Ultraなどの機種を究極まで極めたような感じですね。

音の特徴は次のとおりです。

音の特長

4.6

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

※10万以上のDACを基準とした評価軸

音の傾向はShanlingらしく、少し柔らかめで、ほんの少し余韻感を加えられたようなナチュラルな音作りです。

FiiOやiFiのようにS/N比がめちゃくちゃ高いという感じでもなく、ノイズ感を味として残したような感覚に近いですね。

解像度も非常に高いのですが、解像度だけにこだわらずに楽曲の空気感や雰囲気も壊さないような感覚です。

少しの味付けはありつつも、使っているヘッドフォンの特性は変えずに出力してくれます。

これだけの機能性を持っているのにも関わらず、同価格帯のDACとも対抗できるほどの実力を持った製品です。

とにかくドライブ力が高い

特にすごいと感じたのはドライブ力の高さ。

ハイゲイン時でシングルエンド出力:1900mW @32Ω、バランス出力:5300mW @32Ωというバケモノ出力なので、大体のヘッドホンは鳴らせます。

というか、あれだけ鳴らしにくいゼンハイザー HD 800 S が最大ボリューム100に対して20でもう十分な音量なんだけど。

300ΩのHD 660 S2に関しては、逆にゲインをミディアムにしてボリューム20くらいの方がちょうどいいバランスになります。どんだけ出力高いねん。

たぶん、EH3に鳴らしきれないヘッドホンはないんじゃないかな。

イヤホンでは3.5mmアンバランス接続をおすすめする

次にイヤホンで試してみましたが、Lowゲインでもちょっと出力が高すぎる感じがありますね。

DUNU SA6MK2のバランス接続で試しましたが、細かな音量調整ができず、「10」くらいでちょうど良くて「11」だとちょっとうるさくなるんですよね。

高感度のイヤホンとの相性は最悪だと思います。

逆にTHIE AUDIOのHype 2で3.5mm接続で試しましたが、これはちょうど良いゲインでしたね。音も暴れすぎず、音量も細かく調整できました。

少し鳴らしにくいイヤホンで3.5mm接続でちょうど良いくらいかなと思います。

EH3 まとめ

総合評価

4.5/5

EH3

  • とにかく出力が高い、高すぎる
  • USB接続からローカル音源、ネットワーク機能まで幅広い音源を聴ける
  • 入出力端子が豊富
  • 利便性の高さに対して音質もとても良い
  • アプリの動作が不安定なことがある

4.7

音質

携帯性

4.8

拡張性

4.8

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り
こんな人におすすめ
  • さまざまな機器に接続できるDACが欲しい
  • リッピング音源や購入したハイレゾ音源を気軽に聴きたい
  • 柔らかくてナチュラルな音が好み
  • スマホ操作だけで簡単に音楽を聴きたい

やっぱりEH3のいいところは、お気に入りの音源を手間なく気軽に高音質で聴けるところだと思うんですよ。

ふつうのUSB-DACだったらパソコンを立ち上げたり、スマホと有線接続して聴いたりしないといけません。

対してEH3は、AirPlayで気軽にワイヤレスで聴いたり、USBメモリ内の音源をスマホで操作して超高音質でMQA音源とかも聴けたり、とにかく便利なんですよ。

音楽を聴くに至るまでに手間が多すぎると、逆に音楽を聴かなくなってしまいますが、EH3は音質と利便性どちらのバランスも取れた製品のように感じましたね。

数量限定でWiiM Miniもついてくるみたいなんですよ。

WiiM Miniを使えば、EH3の光端子に接続して、Amazon MusicやSpotifyをWiiMアプリで直接再生することもできるので、さらに便利になりますよ。

前回WiiM Miniの上位モデルである「WiiM Pro」のレビューはしたのですが、できることは同じなので以下の記事を参考に何ができるかをチェックしてみてください。WiiMはマジで神機です。

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