新鋭ブランド初のイヤホンはボーカルがすごい!1DD+2BAのハイブリッドIEM「SGENE / Kaimei」を試してみた

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回は2026年に日本で設立された新鋭オーディオブランド「SGENE」より、1DD+2BA構成の有線イヤホン「Kaimei」を紹介します。

価格は19,800円(税込)。「SGENE」はイヤホンケーブルの「SoundsGood」などを手がける伊藤屋国際の新ブランドで、『evokes a scene.(あの情景を想起する)』を体現することをコンセプトとして名付けられたようです。

Kaimeiはその記念すべきSGENEブランド初のオリジナルイヤホンとなります。

VGP 2026 SUMMERでは「企画賞」と「金賞(インナーイヤー型ヘッドホン 1.5万〜2万円未満部門)」をW受賞していて、発売前から審査者からは高い評価を得ているようです。

今回は「伊藤屋国際」様より紹介用に提供いただいたので、どれほどの実力か検証していきましょう。

ぜひ、最後までご覧ください。

SGENE Kaimei ハイブリッド3ドライバー 有線イヤホン IEM

▼動画版はこちら▼

目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

SGENE Kaimei 外観・付属品

それではSGENE Kaimeiの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

SGENE Kaimeiのパッケージはこちら。

ゲームパッケージのイラストかな?と思うくらい気合いが入ったやつ。月明かりに手を伸ばす少女を描いた、水彩タッチでどこか幻想的なアートワークです。さすが(?)ボクの趣味をわかってらっしゃる。

SGENEのコンセプトキャラクターで「伊藤屋 霧(いとうや きり)」ちゃんというらしいです。霧ちゃんモロタイプです。かわいいですね、アクリルスタンドの発売はまだですか?

開封するとこんな感じ。いきなりイヤホンっぽいシンプルなデザインに落ち着いたな。

付属品

付属品一覧
  1. シリコンイヤーピース(S, M, L)×各1ペア
  2. 銀メッキ単結晶銅(OCC)8芯ケーブル
  3. セミハードケース
  4. 取扱説明書(保証書)

イヤーピースはシリコン製のS/M/Lが各1ペア付属。開口部が広めで軸が短めのタイプですね。

この形状でチューニングも行っていると思うので、もし他社のイヤーピースに変更する場合も似たような形状のものを使った方がよさそうですね。

セミハードケースも付属しています。

中はこんな感じ。メッシュポケットのついたシンプルなもので、ほどよく薄くて携帯もしやすそう。

本体・ケーブル

SGENE Kaimeiのイヤホン本体はこちら

漆黒の3Dプリントシェルに、フェイスプレートへカーボンファイバーを使ったブラックデザインで、めっちゃシックでかっこいい! どちらにもSGENEのロゴ(scene)入り。

製品名の「Kaimei(晦冥)=月の無い夜」を表現したデザインとのこと。

人間工学に基づいて最適化されたシェル形状を3Dプリントで成形しているとのことで、片側約6g(左右合計約12g)と軽量に仕上がっています。

内側はこんな感じで「L」「R」の表記のみのシンプルなデザイン。

耳の形に合わせて凹凸のある形状になっているので、装着感は悪くなさそう。

ドライバーは低域用にφ10mmのPU+PEEKコンポジットダイアフラム・ダイナミック型、中域・高域にそれぞれBAを1基ずつ搭載した、1DD+2BAのハイブリッド3ドライバー構成です。

ケーブルは着脱も可能で、コネクタはφ0.78mmの2pinに対応。

ノズル部は金属筐体で、やや太めで短めの形状。

付属ケーブルは、姉妹ブランドSoundsGoodの知見を活かした銀メッキ単結晶銅(OCC)導体の8芯構造ハイグレードケーブルを採用。

緻密に編み込まれていて、とてもしなやかで取り回しよく使えますね。

コネクタはφ0.78mmの2pinに対応。

耳掛け部は形状固定型。

分岐部にはスライダーが備わっています。

プラグはφ3.5mmのステレオミニ(ストレート)になっていますね。SGENEのロゴ入り。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

SGENE Kaimeiの概要・スペック

スペック一覧Kaimei
形式カナル型(IEM)
ドライバーハイブリッド3ドライバー構成
(低域:φ10mm PU+PEEK ダイナミック/中域:BA×1/高域:BA×1)
インピーダンス 7Ω@1kHz
音圧感度104dB/mW(@1kHz)
再生周波数帯域20Hz〜20,000Hz
プラグ形状φ3.5mm ステレオミニ(3極)
コード長1.2m
付属ケーブル銀メッキ単結晶銅(OCC)8芯
重量約12g(左右合計/ケーブル・イヤーピース除く)
リケーブル対応φ0.78mm 2Pin
リモコンマイク×
保証期間1年
定価19,800円(税込)

SGENE Kaimei レビュー

装着感について

SGENE Kaimeiの装着感についてですが、他のイヤモニ型と同様にとても良好です。片側約6gと軽量なのも効いていますね。

実際に装着してみるとこんな感じ。デザインも悪目立ちせずカッコいい。

前から見たらこんな感じ。

他のイヤモニ型と同様に耳に沿ってピッタリとフィットしている感覚があります。

筐体もそこまで大きくないので圧迫感も少なく、それでいて密閉感もしっかり確保できていて遮音性も高め。

装着感周りではまったく不満なしでした。

装着感(4.8)

音質について

SGENE Kaimeiの音質についてですが、ボーカルを中心にバランス良く聴かせる万能なサウンドのように感じましたね。

実際にボーカルの質感や聴き心地を重視して、測定ベースのチューニングに繰り返しの聴感評価を重ねたとのことですが、意図通りのチューニングになっているかと思います。

試聴環境
  • DAP:FiiO BTR 17
  • アプリ:Apple Music
  • 接続方式:3.5mmアンバランス接続(付属ケーブル)
  • イヤーピース:付属シリコンイヤーピース
  • エージング:50時間ほど

SGENE Kaimeiの音の特長は次のとおりです。

音の特長

4.5

高音

4.6

中音

4.4

低音

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向

音の傾向はほどよくメリハリ感を効かせた弱ドンシャリ型でありつつ、ボーカルもしっかり前に出てくるトレンドを抑えたW字型のチューニング。完全にボク好みのやつ。

音の性質的には高域はBAの特性が出ている影響か、やや硬質な印象を受けますが、中域〜低域は滑らかで比較的ナチュラルな印象を受けます。

一言で言えば、とてもバランスが良く、ほどよく迫力があって聴きやすい音って感じです。

音場

音場はやや広め、低域には奥行き側に広がり、高域は横方向からキラキラと鳴らすような感覚。

BAが優秀なのか、高域側の定位感はとても良く感じますね。

高音

高域はBA特有のキツさは感じず、やや硬質ながらも粒立ちやキレの良さだけをうまく抽出したような感覚。

2BA構成と最近のイヤホンと比較して特にドライバー数は多いわけではないですが、ドライバー数以上に解像度が高く粒立ちの良い音に感じます。

ストリングスは伸びやかに、ハイハットは小気味よく、ギターやシンセサイザーの音はキレ良く、楽器に合わせて率直にその音を引き出すような感覚です。

中音

中音域のチューニングは素晴らしいの一言。

中高域の解像度が高いおかげで声の輪郭がビシッと定まりますね。

ボーカルのピークラインの中高域だけにフォーカスをさせず、中低域〜中域もボーカルにうまく乗せているので、声がしっかり前に出てきつつも滑らかでナチュラルな音になっているのですよ。

男性ボーカルも低めの女性ボーカルも含め、ボーカルの全体域が得意です。それでいて中低域側の音がモヤッとせずタイトに鳴らせているのはすごい。

その上でボーカルだけでなく同帯域のギターやピアノなどの主旋律もしっかり分離できています。ピアノの音もボーカル同様にとても綺麗です。

低音

低音については迫力や立体感はあり、楽曲に適度な臨場感を加えてくれますね。

ただ、中高域のクリアさに対して低域の輪郭はややボヤけがちな印象を受けますかね。ミッドベースの上限よりも下限やサブベースなどの低い帯域の方が輪郭は把握しやすいように感じますね。

主張は強すぎず、かといって不足はなく、中高域との量感のバランスを保ちながらも主役は中高域に譲っているような感覚ですね。

おすすめのジャンル

おすすめジャンルは男性・女性問わずボーカルもの全般。高域のキレも良いので、ポップスやロック、アニソンなどとも相性が良いです。

ヒップホップやEDMなど低域の量感や沈み込みを重視するジャンルは、やや物足りなく感じるかも。その場合は後述のリケーブルで化けます。

リケーブルもしてみた

同時期に発売されるSGENEの交換ケーブル「Ame(雨)」にリケーブルして使ってみました。単結晶銅+銀メッキ銅銀合金の4芯ハイブリッド構造で、φ4.4mm 5極バランス接続に対応した8,800円(税込)のケーブルです。

4.4mmバランス接続にして出力がアップした影響もあるとは思いますが、元のケーブルよりも中域〜低域側の情報量がとても厚くなり、濃密な音に変化しましたね。ベースやキック音が一気に重たくなります。

少しボヤけがちで主張が控えめだった低域が、俺だ俺だ俺だ〜!と言わんばかりに主張するようになりました。あっさり系ラーメンから急にコッテリ系ラーメンになったような感覚。

「都会に降る雨」をイメージした少し暗くスモーキーな音色という触れ込みですが、高域の粒立ちの良さやボーカルのナチュラルさはそのままなので、Kaimeiの良さを伸ばすというよりは弱いところを補うようなケーブルのように感じましたね。

3.5mmのあっさり感も好きですけど、もう少し濃密な音が好みな方や4.4mmで運用したい方は「Ame」も検討してみてもいいと思います。

SGENE Kaimei まとめ

SGENE Kaimeiをまとめると以下のとおりです。

総合評価

4.5/5

SGENE Kaimei

  • 声が前に出て滑らかなナチュラルなボーカル表現
  • 解像度が高く粒立ちの良い、刺さらない高域
  • 3Dプリント+カーボンファイバーのシックな筐体
  • フィット感・遮音性が高い
  • ケーブルの取り回しが良い
  • 中高域のクリアさに比べると低域の輪郭はやや甘め
  • 4.4mmバランス運用には別売ケーブルが必要

4.5

高音

4.6

中音

4.4

低音

4.5

解像度

4.4

迫力

4.8

装着感

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

SGENE Kaimeiはこんな人におすすめ

Kaimeiは中高域の解像度が高く、声が前に出て滑らかでナチュラル。高域も粒立ち良くキレがあり、低域は控えめながら迫力と臨場感を添えてくれる、バランスの良い聴きやすいサウンドのように感じました。

ボーカルものを中心に聴きたい方にはとくにおすすめです。

さらに濃密なサウンドにしたい方は「Ame」も併せて検討してみてください。

以上! SGENE Kaimeiのレビューをお送りしました。

SGENE Kaimei ハイブリッド3ドライバー 有線イヤホン IEM

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