Questyleのフラッグシップモデル!Bluetoothにも対応したポータブルデュアルDAC「M18i Max」を試してみた!

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はQuestyleのドングルDAC「Mシリーズ」最新フラッグシップモデル「M18i Max」を紹介します。

Questyle M18i Maxの特徴
  • ESS ES9219Q x2(デュアルモノ構成)
    + Questyle独自のTTA DACアーキテクチャ
  • 4基のカレントモードアンプSiPモジュール搭載
  • Bluetooth 5.4対応(aptX Adaptive / LDAC / LE Audio等)
  • OLEDディスプレイ搭載
  • 3.5mm + 4.4mmデュアル出力
  • マイク内蔵で通話対応
  • 価格は55000円

同社のドングルDACとしてはM12、M15、M15i、M15Cと展開してきましたが、M18i Maxはそれらの上位に位置するモデルで、Bluetooth受信機能やディスプレイ、マイク搭載と多機能化を果たしています。

先に紹介したフラッグシップポータブルアンプ「SIGMA」が据え置きクラスの出力と高音質を追求したモデルだとすれば、M18i Maxはポータブル用途に出力やサイズ・価格を抑えたモデルという感じですね。

SIGMAやM15iとの違いも含めて、実機を使って検証していきましょう。

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
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Questyle M18i Max 外観・付属品

Questyle M18i Maxのパッケージはこちら。

開封するとこんな感じ。

付属品一覧
  1. Type-C to Type-Cケーブル
  2. Type-C to USB-A変換アダプター
  3. マニュアル・保証書

SIGMAにはUSB-Cケーブルが120cmと12cmの2本、USB-C to A変換アダプターが付属していましたが、M18i MaxはType-Cケーブル1本とUSB-A変換アダプターのみ。

本体はこちら。相変わらずのバウハウスしそうに基づくミニマルデザイン。CNC加工を施したアルマイト処理済みのアルミ合金筐体で、マットブラック仕上げです。

SIGMAは中の基板が見えるスケルトンデザインで、内部にインジケーターランプが仕込まれていましたが、M18i Maxは前面に強化ガラスで保護されたOLEDディスプレイを搭しています。

入力ソース、ビットレート、ゲイン設定、バッテリー残量、ボリュームが一目で確認できます。

SIGMAだと屋外ではインジケーターの状態がわかりにくかったので、OLEDディスプレイへの変更は大きな改善ポイントです。

ただし、サブメニュー等の機能はなく、あくまで状態表示のみ。専用アプリもありません。

側面にはボタンが5つ並んでいます。

ボリュームの+/-ボタン、電源ボタン、そしてMFB(マルチファンクション)ボタンの構成。ボリュームは60段階で細かく調整できます。

MFBボタンはモードによって機能が変わり、有線モードではゲインの2段階切替、Bluetoothモードでは再生/一時停止に。通話着信時は応答/終話ボタンとしても使えます。

SIGMAのようなIEM/HPモードの切替やロックスイッチは非搭載となっています。

本体上部には3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの出力端子、そして充電用のType-C端子(赤色)が並んでいます。

下部には充電用のType-C端子(黒色)が配置されています。

充電用とデータ転送用のUSB-C端子が2つあるのがM18i Maxのユニークなポイント。

SIGMAも充電用とデータ転送用でUSB-C端子が分離されていましたね。充電しながらDAC接続できるのは実用面で助かります。

ただ、他社のDACみたにUSB接続時に音質が良くなるような仕様ではないようです。

SIGMAやM15iとサイズを比較するとこんな感じ。長男・次男・三男って感じ! 長男は腹違いの子だけど。

SIGMAと比べるとかなりコンパクトですが、M15iのようなイヤホン直結で使うには難しいようなサイズ感になっています。

スマホや同社のドングルDACとサイズを比べるとこんな感じ。角がやや鋭角なデザインなので、ポケットの中で当たると少し気になるかも。

重さは約98.8gです。SIGMAの約164gと比べると軽いですね。

Questyle M18i Max スペック

スペック一覧M18i MaxSIGMAM15i
DACチップESS ES9219Q x2AKM AK4493ESS ES9281AC
対応フォーマットPCM 384kHz/32bit
DSD64 / 128 / 256
PCM 768kHz/32bit
DSD64-512
PCM 768kHz/32bit
DSD64-512
Bluetooth5.4(SBC/AAC/aptX/
aptX HD/aptX Adaptive/
LDAC/LE Audio)
5.4(SBC/LE Audio/
aptX/aptX HD/LDAC)
THD+N0.0002%0.0002%0.00025%
出力レベル28mW @300Ω(4.4mm)
260mW @32Ω(4.4mm)
1200mW @32Ω(4.4mm)195mW @32Ω
出力端子3.5mm / 4.4mm3.5mm / 4.4mm3.5mm / 4.4mm
バッテリーBluetooth:最大約10時間
USB:最大約8時間
12時間-(バスパワー)
ディスプレイOLEDインジケーターランプ
価格55,000円99,000円31,900円

M18i MaxはSIGMAのような据え置きクラスの出力はないものの、など利便性では上回っています。

M15iと比べるとDACチップがデュアル構成になり、Bluetooth対応も加わっている分、価格も上がっています。

Questyle M18i Max レビュー

音質|クリーンでニュートラルなリファレンスサウンド

Questyle M18i Maxの音質ですが、SIGMAと同じくニュートラル志向のカチッとしたサウンドが特徴のように感じました。出力を抑えてイヤホン向けに特化したSigmaって感じですかね?

今回は以下の環境で検証しました。

試聴環境
  • スマホ:iPhone 17 Pro
  • アプリ:Apple Music
  • イヤホン:SENNHEISER IE 900
  • 接続方式:4.4mmバランス接続
  • エージング:20時間ほど

音の特徴は次のとおりです。

音の特長

4.7

音質

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り

音の傾向はSIGMAに近いニュートラル路線。やや硬質で分析的なサウンドですが、中域にわずかな温もりがあり、SIGMAほどカチッとしすぎない印象のようです。

低域はタイトで膨らみのない高解像度な低音。中域は滑らかで透明感があり、ボーカルの質感が自然に出る傾向。高域は伸びが良くスパッとレスポンスの良く鳴らすタイプですが、組み合わせるイヤホン次第では少しキツく感じるかも。

空間表現が優れていて、音の方向性がわかりやすく感じます。この点はSIGMAにも通じるものがありますね。SIGMAはさらに音場の広さが加わるような感じですね。

QCC Dongle Proを使ってBluetooth接続を使って検証しましたが、こちらもかなりの実力で、LDACの990kbpsやaptX Adaptiveの高音質設定であれば、USB接続時と同様の高解像度サウンドを提供してくれます。

ただ、コントラストの強い音なので、SBCやAndroidのAAC接続など圧縮率の高いコーデックだと、音の粗が逆に目立ちやすくなりますね。

SIGMAとの音質差についてですが、SIGMAの方が硬質で超カチッとしたモニターライクな印象に対し、M18i MaxはSIGMAと比べると少し滑らかに感じますね。出力はSIGMAが1200mW@32Ωと圧倒的なので、組み合わせるイヤホンやヘッドホン次第では躍動感がかなり変わってきますね。

音質差も価格なりにはあるような印象で、SIGMAの方が躍動感のある音+硬質な音のため、より華やかに感じますね。まあ価格は2倍近く違いますからね〜。さすがに同等クラスまではいかないです。

M15iとの音質差についてですが、やはり解像度感やレンジの広さなど全体的にはM18i Maxの方が上という印象。ただ、それ以上に音の傾向が異なる印象で、M15iはフラットなバランスでありつつも少し暖かみを加えたアナログライクなサウンドに感じます。M18i MaxはもっとSIGMAライクなカチッとした音です。M15iの音の方が好きという方がいてもおかしくはないかと。

USB接続で使うならM15iの方がやはり取り回しは良いですが、より高解像度で聴きたい方や、Bluetoothでスマホと分離して使いたい方はM18i Maxって感じですね。

出力について

出力は4.4mmバランス接続時で260mW@32Ω、28mW@300Ω。SIGMAの1200mW@32Ωには及びませんが、ドングルDACとしては平均的な水準かと思います。

2段階のゲイン切替を搭載しており、高感度イヤホンにはローゲイン、出力が必要なイヤホンやヘッドホンにはハイゲインで調整できます。

SIGMAと比べると、据え置きヘッドホンクラスだと出力が足りず音圧を得られない印象を受けますね。TAGO-STUDIOなど少し鳴らしやすいタイプのヘッドホンであれば問題なしですね。

その他機能について

その他機能について。

まず側面のスイッチで「Bluetoothモード」「PCモード」「スマートフォンモード」の3つのモードの切り替えができます。

Bluetoothモードは名称の通りですが、スマートフォンモードはデータ転送のみを行い、給電はしないモードになります。M18i Max本体側のバッテリーで駆動するようになります。

PCモードはデータ転送と同時にM18i Max側への給電も可能としたモードです。本体動作を優先したうえでバッテリー充電を最適化しているとのことですが、このモードであればM18i Maxのバッテリー残量を気にする必要がありません。

スマートフォン接続時のPCモードで使用することもでき、その場合は他のドングルDACと同じくスマートフォンのバッテリーをちゅーちゅーしながら使う仕様になります。

あとは、一応マイクも備わっているので、BlueoothマイクがわりにM18i Maxを使うこともできます。クリップがついていないので、正直どうやって使うの?って感じですけどね……。

その他気になるところは?

気になるところを挙げると、以下の3つですかね。

  • 専用アプリがなく、サブメニュー等もない
  • Bluetooth接続時にゲイン切替が効かない(事前設定で対処可能だが不便)
  • USB接続時は取り回しが微妙

せっかくディスプレイがついているんだから、デジタルフィルターの調整やイコライザーの設定くらいあっても良いのに、マジで何もないですからね……。これディスプレイの必要あるのかしら?

Bluetooth接続時はゲイン切替が効かないという謎仕様になっています。事前に有線モードでゲインを設定しておけば、Bluetoothモードに戻してもその設定は引き継がれますが、なぜこんな仕様にしたし。

またUSB接続時は、M15iのようにイヤホンケーブルと一体化したような感覚では使えないため、取り回しが悪めに感じますね。

最近はMagSafeに対応した中型のドングルDACも増えてきたため、M18i Maxも対応しておいて欲しかったのが正直なところですね。MagSafeに対応してればもう少し評価は高くしてたかも。

Questyle M18i Max まとめ

総合評価

4.5/5

M18i Max

  • 有線イヤホンの音を気軽に高音質化できる
  • ニュートラルなサウンドでイヤホンを選ばない
  • 有線・Bluetooth両対応
  • さまざまなコーデックに対応している
  • USB端子2つ搭載で充電しながら使える
  • スケルトンデザインがかっこいい
  • 専用アプリやEQ / フィルター機能などがない
  • BT接続時にゲイン切替が効かない

4.7

音質

3.5

携帯性

4.0

拡張性

4.0

利便性

音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低音寄り
フラット
高音寄り
こんな人におすすめ
  • 有線もBluetoothも1台で使いたい方
  • スマホのバッテリーを消費せずに高音質を楽しみたい方
  • ニュートラルで色付けのないサウンドを求める方
  • SIGMAほどの出力は不要だが、M15iよりワンランク上の音質・機能が欲しい方

SIGMAのような据え置きクラスの圧倒的な駆動力を求めるなら物足りないかもしれませんが、イヤホンをメインに使う方にとっては、M18i Maxの方がコンパクトで価格も抑えられていていいかもですね。

Bluetoothも使えるのも大きいですね。有線でも無線でも気軽に高音質で有線イヤホンを聴きたい方は、M18i Maxを検討してみてください。

以上!Questyle M18i Maxのレビューをお送りしました。

Questyle SIGMAのレビューはこちら

https://kajetblog.com/questyle-sigma/

Questyle M15iのレビューはこちら

https://kajetblog.com/questyle-m15i/

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