ワイヤレスヘッドホンの5000円台コスパ最強はこれだ！QCY H3 レビュー

こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はワイヤレスヘッドホン。

コスパの高さで定評のあるQCYの最新ワイヤレスヘッドホン「H3」をレビューします。

今回は定価6,980円でありつつ、ノイズキャンセリング、マルチポイント、ハイレゾ対応とスペック上はかなりのコスパの高さ。

QCYのことだから、クーポンを配布していて5000円台で買えることがほとんどだと思います。

先行で他のブロガーやYouTuberの方もレビューしているようですが、どの方もかなり高評価のようです。

わかる、わかるよ。この子もかなりコスパすごい。

ということでH3をレビュー用に提供いただいたので、実機を使って詳しく紹介していきます。

▼動画版はこちら▼

製品提供：QCY

QCY H3 外観・付属品

それではQCY H3の外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

QCY H3のパッケージはこんな感じ。めちゃめちゃS◯NYっぽい。

開封！

付属品

本体

本体はこちら。見た目もやっぱりS◯NYのエントリーモデルっぽい。

アーム部分にQCYの印字。いつも思うけどロゴがN◯Kっぽい。

カラーバリエーションも今回、ブラックとホワイトがあります。

イヤーパッドはこの価格にしてはかなり肉厚でモチモチ。この時点ですでに評価が高い。

ヘッドパッドも同じくモチモチですね。

ヘッドバンドは特に印字もなく、シンプル。

アームは10段階で調整が可能。

右側の下部には、外音モードの切り替えボタン、充電用のUSB-C端子、ヘッドホン端子、音量ボタン、電源ボタンが備わっています。

折りたたみも可能で、こんな風にコンパクトに収納できます。ただ、ヘッドホンケースは付属していません。

重さは263.7g。この価格帯のヘッドホンとしては、逆に重い方。

QCY H3 スペック

スペック	QCY H3
連続再生時間	ANC OFF：60時間 ANC ON：35時間
ドライバー	40mm
コーデック	SBC AAC
ノイズキャンセリング	対応
外音取り込み	対応
マルチポイント	対応
専用アプリ	対応
低遅延モード	対応

残念なポイントとして、LDACに対応していないということでしょうか。

ハイレゾの承認は得ていますが、あくまで有線接続時のみ。

ワイヤレスでもハイレゾに対応しているLDACは対応してないのが残念。価格が価格だけに仕方なし。

QCY H3 レビュー

装着感｜モチモチふわふわで痛くなりにくい

QCY H3の装着感ですが、イヤーパッドとヘッドパッドがモチモチふわふわなおかげで、なかなかに快適です。

実際に装着してみるとこんな感じ。

イヤーパッドに厚みがある分、前から見るとちょっと飛び出している感じが強いんですよね。

決しておしゃれということでもないですけど、まあパッと見はふつうのワイヤレスヘッドホンって感じ。

長時間装着していても耳が痛くなりにくくて、2〜3時間くらい連続でも装着していられましたね。

冬は耳も寒くなりますけど、Hを着けておけば結構あったかいですよ。

装着感

(4.5)

ノイズキャンセリングは価格に対してかなり強い

QCY H3はノイズキャンセリングも価格に対してかなり優秀です。

耳がキュッとなるような感覚になり、装着した瞬間からノイズキャンセリングがハッキリと効いていることがわかります。

電車の中で使っても音楽を流しておけば雑音は気にならないですし、

また、ノイズキャンセリングモードはアプリで5つのモードから切り替えられます。

この価格でアダプティブノイズキャンセリングに対応しているのはスゴイですね。

基本アダプティブにしておけば、場所に応じて最適なノイズキャンセリングに切り替えてくれます。

アダプティブの状態だと風切り音は少し気になりますが、その場合はアプリで風切り音カットをONにしてあげればOK。

アダプティブノイズキャンセリングで風切り音にもアダプティブ対応して欲しい。

ノイズキャンセリング

(4.0)

外音取り込みはまあまあ

外音取り込み性能はまぁまぁといったところでしょうか。

外音取り込みモードで喋ると、マイクで拾っている感があって少し違和感がありますね。

最小音量でBGM感覚で音楽を聴いて試してみましたが、相手の声が聴き取りにくくて結局ヘッドホンを外すことが多かったです。

音楽を止めれば普通に会話ができるレベルですね。

イヤホンモデルのHT05では、外音取り込みレベルの調整が可能で、MAXまでにすればかなり周りの音は聞こえやすかったのですが、今回は外音レベルの調整はできません。

外音取り込み

(3.8)

操作性｜ノーマルモードを挟むのがストレス

操作方法一覧は次のとおりです。

物理ボタンで全て操作を行うのですが、基本音量調整から曲送りなど基本操作は全て行えます。

マルチファンクションボタンをダブルクリックで、本体のみで低遅延モードをONにできるのもポイントが高いですね。

1点気になるのは外音モードの切り替え。

ノイズキャンセリングと外音取り込みモードの2つで切り替えたいのに、ノーマルモードを挟むことによって、余計に2回の操作が必要になってしまうんですよね。

これができない製品は毎回気になるところとして伝えていますが、H3もできないようで残念。

今後アプリでノーマルモードの操作をOFFにできるようにしてほしいですね。

ただ、ノーマルモードで聴いた方が音質が少し良いので、ノーマルモードも捨てがたいところ……。

アプリについて

QCY H3は先にも伝えている通りアプリにも対応していまして、この価格のイヤホンにしては結構いろいろできます。

こんな感じでできることは結構あります。

ただ、アプリと本体の接続が不安定になることが多くて、アプリを再起動したり、本体を再起動したりすることが多かったです。

ここが不満点。

通話品質｜価格に対してなかなか優秀

QCY H3のマイク性能ですが、こちらも価格に対してかなり優秀ですね！

マイク音声も実際に録音してみました。以下の音声をよければチェックしてみてくださいね！

H3

ノイズを流した状態でも周りの音を拾いにくく、それでいて音声もクリアという5000円台としてはなかなかな性能です。

通話品質

(4.0)

こちらも参考にしてくださいね

音の遅延｜ゲームモード搭載で超低遅延

QCY H3の映像と音声のズレですが、YouTubeの視聴くらいなら問題がない程度。

ゲームモードをONにすると、FPSや音ゲーでも違和感なくプレイできるくらい遅延が少なくなりました。

もっとハイスコアを狙いたい場合は有線イヤホンの方が良いですが、カジュアルにワイヤレスでプレイするのであればH3でも全然問題なしです。

ゲームモードを本体操作のみでONにできるのもポイントが高いです。

マルチポイントの挙動

マルチポイントの挙動も問題なし。

あらかじめペアリングさえしておけば、電源OFFにした後に再び電源ONにしても、自動的に2台のデバイスに接続されます。

ちなみに、後から再生された方のデバイスを優先的に再生されるような挙動になりますね。

この価格でノイズキャンセリングや外音取り込み、ゲームモードを搭載だけでなく、マルチポイントまで対応しているのは神。

価格に対して音質はかなり優秀な方

QCY H3の音質ですが、イヤホン同様に価格に対してなかなかの実力を持っています。

QCY H3の音の特長は次のとおりです。

音の傾向は1万円以下のワイヤレスヘッドホンによくあるようなバランスの良い音作りで、特にコレといった特徴はないですが万人受けしやすい音です。

高域はワイヤレス特有の雑味のようなものも少なく、こもり感も少なくて弦楽器やハイハットの輪郭もなかなかに感じられるレベル。

ボーカルもこもり感が少なく、他の楽器隊より少しに前に出るような感覚で聴かせます。

低域も過不足なく、量感も多すぎず少なくすぎずちょうどいい感じ。迫力もしっかり感じられますね。

クラシックやジャズの細かな音を表現するのは苦手ですが、ロックやポップスのノリの良いサウンドであれば問題なし。

クーポン価格で約5000円という価格でありつつ、7〜8000円クラスの機能性重視のワイヤレスヘッドホンと十分対抗できるほどの実力ですね。

とりあえず「安くていい音のワイヤレスヘッドホンが欲しい！」というザックリとした要望をお持ちの方であれば、これ一択でOKレベルですね。

それくらいバランスが良く、万人にとって良い音を体現しているかのような感覚でした。

iPhoneでの接続が一番音質が良かった

H3はLDACに対応していないので、コーデックはAAC接続までとなります。

同じAAC接続でiPhoneとXperia 5Ⅳで聴き比べましたが、同じAACならやはりiPhoneで聴いた時の方が雑味が少なくて音質が良く感じましたね。

AndroidのAAC接続の場合、接続機種によって音質にけっこうバラつきがあったりするので、H3の音質の良さを最大まで活かすならiPhoneで聴いた方がよいかもしれません。

有線で聴くと……

ハイレゾに対応しているとのことだったので有線でも聴いてみましたが、うん……急にどうした？

中低域がモッコモコで膨れすぎている感じです。ボーカルラインが中低域に被っている感覚で、正直めちゃめちゃバランスが悪いです。

「ハイレゾ音源に対応しているから、有線だともっといい音で聴けるんだ！」と思っている方は注意が必要です。

ちなみに有線接続時は自動で電源がOFFになって、ノイズキャンセリングもアプリも使えなくなるので、イコライザーでの調整もできません。

ワイヤレスで聴いた方がふつうに音質が良いです。

QCY H3 まとめ

QCY H3をまとめると以下のとおりです。

QCY H3はこんな人におすすめ

5000円台で買えるワイヤレスヘッドホンとしては素晴らしい完成度だと思います。

特に評価している点は、機能性と価格に対しての音質の良さ・ノイズキャンセリングの強さ・装着感の良さ。

あとはこの価格でマルチポイントに対応しているという点でしょうか。

ハイレゾ対応に関しては特にメリットではないのであまり気にしなくてOKです。

とりあえず安くておすすめのワイヤレスヘッドホンを探している方には、予算5000円台ならQCY H3をおすすめします。

おすすめ記事