今回は30台以上所持している耳を塞がないイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの中から、特におすすめだと感じたモデルを価格帯別に紹介します。
今回は以下の価格帯に絞っておすすめ製品をチョイスしています。
- ハイエンドクラス(20,000円〜)
- ミドルクラス(10,000円〜20,000円)
- エントリークラス(1,000円〜10,000円)
全部ゴリゴリ主観での評価なので、あくまで参考程度にご覧ください
紹介商品一覧はこちら
| スペック項目 製品名 | Shokz OpenDots ONE | Bose Ultra Open Earbuds | HUAWEI FreeClip | Anker Soundcore AeroClip | Victor HA-NP1T | EarFun Clip | MOONDROP Pill | UGREEN HiTune S3 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 再生時間(本体/ケース込) | 10h/40h | 7.5h/27h | 8h/36h | 8h/32h | 8h/24h | 10h/40h | 8h/28h | 7.5h/30h |
| Bluetooth | 5.4 | 5.3 | 5.3 | 5.4 | 5.3 | 6.0 | 6.0 | 5.4 |
| コーデック | SBC, AAC | SBC, AAC, aptX Adaptive | SBC, AAC, L2HC | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC | SBC, AAC |
| 防水規格 | IP54 | IPX4 | IP54 | IPX4 | IPX4 | IP55 | IPX4 | IPX5 |
| ワイヤレス充電 | 〇 | × | 〇 | × | × | × | × | × |
| アプリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
| マルチポイント | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
| 片耳重量 | 約6.5g | 約6.5g | 約5.6g | 約6g | 約4.9g | 約5.7g | 約6g前後 | 約5.3g |
| 価格(参考) | 約27,880円 | 約39,600円 | 約23,800円 | 約17,990円 | 約19,800〜22,000円 | 約7,990円 | 約6,750円 | 約2,999円前後 |
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ハイエンドクラス おすすめのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
Shokz OpenDots ONE
総合評価
4.9/5
OpenDots ONE

- イヤーカフ型としては音質はかなり良い
- Dolby Audio モードの音がとても自然で立体的
- ずっと着けていられる軽やかな装着感
- スポーツ用途でも安定した装着感
- 音漏れが驚くほど少ない
- 左右の識別を自動で行ってくれる
- 再生時間がかなり長い
- 操作&音量調整がしやすい
- マルチポイントやワイヤレス充電にも対応
- 低遅延モードは搭載していない
- 操作の割り振りが少ない
4.3
高音
4.4
中音
4.4
低音
5.0
装着感
5.0
音漏れ
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.8
利便性
| Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 | 本体10時間/ ケース込み40時間 |
| コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 本体:約1時間 ケース込:約2時間 |
| ドライバー | 16mm相当 ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
| ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 6.5g/52g |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | – |
| 自動装着検出 | ◯ | 空間オーディオ | ◯ |
| マルチポイント | ◯ | 保証 | 2年 |
耳を塞がないワイヤレスイヤホンハイエンド部門一つ目はShokz初のイヤーカフ型完全ワイヤレス「OpenDots ONE」。
片耳約6.5 gと同社最軽量ながら16 mm相当デュアルドライバー+Bassphere™を搭載し、Dolby Audioによる広がりのある立体音響まで備えたハイエンド機です。
ボクも2025年11月時点ではオープン型イヤホンのメイン機として使っています。

音は中低域に厚みを持たせつつ高域のシャリつきを抑えた自然なドンシャリ系で、オープン型ながらカナル型に近い密度感を実現しています。
あらゆるイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの中でもかなりの音質の良さ。
スポーツ向けのイヤホンを多数販売するShokzということもあり、耳たぶに挟み込む装着感も非常に軽快!
メガネやマスクと干渉せず長時間でも痛みが出にくい上に、イヤーカフ型でありつつジョギングでの使用でもズレにくい印象です。

独自のDirectPitch™技術により臨場感のあるサウンドに対して音漏れも少なく、音量を大きくしすぎなければ電車内でも周囲を気にせず使えるレベル。
操作はブリッジのタップとバッテリー部のつまみ長押しで行う直感仕様で、音量調整も長押しで断続的に帰ることもできます。
アップデートで3回タップにも対応し、次の曲 / 前の曲が割り振れるようになりました!
スペックBluetooth 5.4、コーデックはSBC/AAC。残念ながら高音質コーデックに対応していません。IP54、防塵防滴、マルチポイントに対応。ワイヤレス充電対応と実用機能も充実し、バッテリーは本体10時間+ケース40時間とかなり長めで、機能性も抜群に良いです。

音質・装着感・音漏れ対策・利便性を高次元で両立したイヤーカフ型イヤホンの決定版と言えましょう。
予算度外視であれば、イヤーカフ型イヤホンで個人的にイチオシです。
Bose Ultra Open EarBuds
総合評価
4.5/5
Ultra Open Earbuds

- 音質は耳を塞がないタイプでトップクラス
- Boseらしい豊かな音を耳を塞がずに体感できる
- イマーシブオーディオでさらに臨場感のある音に
- 臨場感の良さに対して音漏れがとても少ない
- 本体のみで音量調整ができる
- 手動で接続先を切り替えられる
- 装着感がとても安定している
- 本体再生時間が長い
- 音途切れが少しあったりアプリが不安定だったり
- ワイヤレス充電非対応
- 本体デザインがゴツすぎる
4.3
高音
4.4
中音
4.5
低音
4.7
装着感
5.0
音漏れ
–
外音取り込み
3.8
マイク性能
4.5
利便性
| Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 | 本体7.5時間/ ケース込み19時間 |
| コーデック | SBC,AAC,aptX Adaptive | 充電時間 | 本体1時間/ ケース込み3時間 10分で2時間使用可能 |
| ドライバー | ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
| 音漏れ防止 | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | – |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | – |
| 自動装着検出 | – | 保証 | 1年 |
| マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
Bose初のイヤーカフ型「Ultra Open Earbuds」。耳を塞がずにBoseならではの臨場感を楽しめるモデル。
空気振動スピーカー+指向性コントロール&逆位相で、開放型ながら音漏れが非常に少ないのが強み。音漏れの少なさはShokz OpenDots ONEとおおよそ同じ程度。

音は豊かな中低域と芯のある高域で、動画のセリフも聞き取りやすいサウンド。また、独自の「イマーシブオーディオ」でスピーカーで聴いているかのような広がりのあるサウンドを体感できます。
スピーカー部を耳穴にそこまで近づけなくても、ちゃんとBoseの臨場感のあるサウンドを再現できるのがすごい。
スペックBluetooth 5.3、コーデックはSBC/AAC/aptX Adaptive(Snapdragon Sound認証)、IPX4相当の防滴。再生時間は本体最大7.5時間/ケース込み19.5時間となっています。ケース込みの再生時間はやや短め。
急速充電にも対応で、10分充電で約2時間の駆動が可能。充電端子はUSB-Cですが、ワイヤレス充電は非対応となっています。片耳約6.4g。
物理ボタンで誤操作が少なく、本体だけで音量調整可能。アプリは3バンドEQ、自動音量、ショートカット、モード切替に対応。マルチポイントはアップデートで対応済みとなっています。。

上記以外に気になる点は、デザインがややゴツいこと。ゴツめのアクセサリーのようにも見えなくはないですが、ボクみたいなヒョロ長人間には合わないです。あと長時間使っているとズシっとした重みを耳に感じやすいです。
機能性とのバランスも重視するならOpenDots ONEの方が良いと思いますが、Boseならではの臨場感のあるサウンドをイヤーカフ型で体感できるのは強み。音質重視で選ぶならおすすめです。
HUAWEI FreeClip
総合評価
4.8/5
HUAWEI FreeClip

- ずっと装着していても耳が痛くなりにくい
- 左右の耳を自動で識別してくれる
- 操作のタッチ範囲が広い
- 本体のみで音量調整可能
- 通話性能がとても高い
- 再生時間が長い
- マルチポイントに対応
- 自動装着検出に対応
- ワイヤレス充電にも対応
- 操作の割り振りが少ない
- 低音がスッキリ目
3.9
高音
3.9
中音
3.9
低音
5.0
装着感
4.7
音漏れ
–
外音取り込み
4.9
マイク性能
5.0
利便性
| Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体8時間/ ケース込み36時間 |
| コーデック | SBC,AAC,L2HC | 充電時間 | 本体40分/ ケース60分 |
| ドライバー | 10.8mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C Qi |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IP54 |
| ノイズキャンセリング | ◯ | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.6g/57g |
| 外音取り込み | ◯ | ゲームモード | – |
| 自動装着検出 | ◯ | 保証 | 1年 |
| マルチポイント | ◯ | 公式サイト | こちら |
Huaweiより2024年2月に発売したイヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホン「FreeClip」。
一時期はイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンおすすめ1位として紹介として紹介し続けていたモデルですが、今でも十分おすすめです。

ShokzやBoseと比べても装着感が非常に軽く、一日中付けっぱなしでも耳が痛くなりにくいです。スペック面では本体8時間、ケース込みで36時間持つバッテリー、ワイヤレス充電やマルチポイント対応と利便性も申し分なし。
また左右自動認識機能があり、どちらに装着しても勝手に「左耳」「右耳」と認識してくれます。これが便利。

音質はBoseやShokzと比べると一歩劣るような感覚。低域は少なめでスッキリとした音ですが、その分声は聞き取りやすく、また外の音も聞こえやすいので、ながら聴きしながら会話するのにはピッタリ。
なによりの強みはマイクの圧倒的質の高さ。騒がしい環境で使っても周りのノイズをほとんど取り入れないですし、音声もクリアに届けてくれます。
マルチポイントもついているし、耳を塞がないから耳の中も痒くならないですし、長時間通話される方にも超おすすめ!

ただ、スポーツ用途で使うならBoseやShokzあたりを使った方が良いかと思いました。汗で耳から滑り落ちたりします。
音質よりも装着感の軽さやマイク性能の高さ重視で検討されている方におすすめしたいビジネスユース向けのイヤーカフ型イヤホンという感じですね。


ミドルクラス おすすめのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
Anker AeroClip
総合評価
4.5/5
Anker AeroClip

- ドッシリとした低音の量感
- 再生時間が長め
- LDACに対応
- カラーバリエーションが豊富
- マルチポイントに対応
- アプリが優秀
- マイク性能が高い
- ワイヤレス充電非対応
4.1
高音
4.1
中音
4.2
低音
4.5
装着感
3.8
音漏れ
–
外音取り込み
4.7
マイク性能
4.7
利便性
| Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み32時間以上 |
| コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | 約10分間で最大3時間再生可能 |
| ドライバー | 12mm ダイナミック | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IP55 |
| 音漏れ防止 | – | 質量 ※片耳 | 約5.9g |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | – |
| 自動装着検出 | – | 空間オーディオ | – |
| マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
ミドルクラスおすすめは、ガジェット界隈の大定番「Anker」から登場したイヤーカフ型のフラッグシップモデル「Soundcore AeroClip」。

片耳約6g・ケース込み約54gと取り回しが良く、耳のくぼみにそっと挟むだけの装着でメガネやマスクとも干渉しにくいのが魅力です。
SBC/AAC/LDACに対応し、IPX4防水、USB-C充電。カラーはブラック/ピンク&ブラウン/ホワイト&ゴールド /スカイブルーの4色。
再生時間は本体約8時間、ケース併用で約32時間。付属のイヤーカフキャップでフィットを微調整でき、Soundcoreアプリで音質カスタマイズも可能です。

音質はオープン型としては低域に量感があり、中高域はシャリつかない素直なバランス。Ankerらしく声の帯域は少し凹んだ感じはありますが、過度なドンシャリ感はなくノリ良く聴きやすいです。
一方で、ハイエンド機と比べると静かな場所では小音量でも音漏れがわずかにあります。

マイク性能も高く、周りのノイズを抑えつつクリアな音声を伝えてくれます。通話目的にもおすすめ。
AeroClipはミドルクラスでありつつ高いスペックや厚みのあるサウンド、高いマイク性能が強みのイヤーカフ型イヤホン。
Ankerということもあり、品質面でも安心して購入できる定番機という感じですね
Victor HA-NP1T
総合評価
4.5/5
HA-NP1T

- イヤーカフ型としてはボーカルの質感が非常に高い
- カラーバリエーション豊富でおしゃれなデザイン
- 軽快で安定した装着感
- 物理ボタン採用で誤操作が少ない
- マルチポイントに対応
- 低音の量感が少なめ
- 高音質コーデックに対応していない
4.3
高音
4.2
中音
4.0
低音
4.7
装着感
3.8
音漏れ
–
外音取り込み
4.5
マイク性能
4.5
利便性
| Bluetooth | 5.3 | 最大再生時間 | 本体8時間/ ケース込み24時間 |
| コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 約2時間(本体) クイック充電10分=約1時間再生 |
| ドライバー | 10mm ダイナミックドライバー | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
| 音漏れ防止 | ◯ | 質量 | 約4.9g |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
| 自動装着検出 | – | 空間オーディオ | – |
| マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
Victor「HA-NP1T」は、“音を身にまとう”をコンセプトにしたオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン。
同価格帯のAnekr AeroClipと比べて、機能性よりも”音質”と”デザイン”に重きを置いたイヤホンのように感じました。
まず、片耳わずか約4.9gという超軽量設計と、8色の豊富なカラーバリエーションでファッション感覚で楽しめるのが特徴です。

ティールブルーやマルーンなど柔らかい色味に、ブランド象徴のニッパー犬ロゴをあしらい、“音アクセ”というデザイン哲学を体現しています。
装着機構には「フレキシブルアジャスト機構」を採用。スピーカー部が可動し、耳の形状に合わせて優しくフィットします。AeroClipと比べても装着感が軽く、痛みも発生しにくいですね。

操作はタッチ式ではなく物理ボタン式を採用し、誤操作が少なく直感的。ボタン操作の割り振りもアプリから超自由に変更でき、スマホを取り出さず音量調整や曲送り・通話応答が可能です。
スペック面ではBluetooth 5.3、SBC/AAC対応、防滴IPX4、本体8時間、ケース込み24時間再生に対応。LDACに対応していないのは残念。
急速充電にも対応し、10分の充電で約1時間再生できます。マルチポイント接続、低遅延モード、片耳使用、マイクミュートなど機能も充実しており、実用性の高い仕上がりです。ワイヤレス充電は対応していません。

音質は中高域寄りで明瞭感があり、Victorらしいシルキーなサウンド。中高域の音作りはイヤーカフ型イヤホンの中でもとくに好きですね。
ボーカルやナレーションが聴き取りやすい一方、デフォルトだと低音の厚みや迫力は他のイヤーカフ型イヤホンと比べると控えめ。
イコライザーで「Bass」にしてあげれば、他のイヤーカフ型イヤホン同様に厚みのある低音が出るようになりますよ。ただ「NORMAL」のシルキーな音も結構気に入っているんですよね……。
ちなみ本体操作のみでサウンドモードも切り替えられるので、場面に合わせてイコライザーも気軽に変更できます。
他のモデルほどの高機能は備えていないものの、中高域明瞭度の高さとオシャレなカラーリングが強みかと思います。ボーカルの質感を重視したい方にはとくにおすすめですよ。
エントリークラス おすすめのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン
EarFun Clip
総合評価
4.9/5
EarFun Clip

- 1万以下のイヤーカフ型としては音質・スペックともに圧倒的コスパの高さ
- LDACに対応
- 本体が軽く長時間着けていても痛くなりにくい
- ゲームモード/マルチポイント対応
- アプリのカスタマイズ性が高い
- 物理ボタンで操作がしやすい
- 本体10時間 / ケース込み40時間と再生時間が超長い
- ワイヤレス充電非対応
- LDACとマルチポイント接続が同時に使えない
3.8
高音
3.8
中音
3.8
低音
4.8
装着感
4.0
音漏れの少なさ
–
外音取り込み
4.0
マイク性能
4.8
利便性
| Bluetooth | 6.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体10時間/ ケース込み40時間 |
| コーデック | SBC,AAC,LDAC | 充電時間 | |
| ドライバー | 10.8mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IP55 |
| ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 5.7g |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
| 自動装着検出 | – | 空間オーディオ | ◯ |
| マルチポイント | ◯ | 保証 | 18ヶ月 |
次にエントリークラスのおすすめ一つ目が、EarFun初のイヤーカフ型「EarFun Clip」。
片耳約5.7 gの軽量設計に形状記憶合金フレームを組み合わせ、長時間装着でも耳が痛くなりにくい快適さが特長です。

音質はエントリークラスのイヤーカフ型としてはなかなかの音質の良さ。ミドルクラスのAnkerやVictorには敵わないですが、強いこだわりがなければ「これでも十分」と思えるようなレベルは満たしているかと思います。
しかもLDACまで対応しています。LDAC接続時にはさらに輪郭が締まりクッキリとした音像で体感できます。
音漏れはそこまで大きくはなく、オフィス気兼ねなく使用できる一方、ホールドがやや弱めのためジョギングではズレやすい点ように感じますかね。

操作部にはVictorと同様に誤タッチのない物理ボタンを採用し、アプリから1回押し・2回押し・3回押し・長押しを自由に割り当て可能、ゲームモードも割り振れるのは強い! 操作性はかなり良い方です。
本体10時間+ケース40時間のロングバッテリーに急速充電、IP55防塵防水対応と実用性も十分ですがワイヤレス充電非対応、LDACとマルチポイントの併用不可という割り切りは残っています。

価格を考えれば、音質・装着感・機能の総合力で“これで十分やろ”と感じるかと思います。エントリークラスのイヤーカフなら音質・装着感・スペック・価格のバランスを考えるとイチオシしています。
水月雨(MOONDROP) PILL
総合評価
4.8/5
水月雨 (MOONDROP) Pill

- イヤーカフ型でありつつボーカルの質感が高い
- 聴き疲れしにくいマイルドなサウンド
- 近未来的で可愛いデザイン
- 軽快で安定した装着感
- パラメトリックイコライザーでで超細かく音を設定できる
- マルチポイントに対応
- ゲームモード搭載
- 音量調整が操作で割り振れない
- アプリの挙動画やや不安定
- 本体がややチープ
3.9
高音
3.9
中音
3.9
低音
4.7
装着感
3.8
音漏れ
–
外音取り込み
3.5
マイク性能
4.0
利便性
| Bluetooth | 6.0 | 最大再生時間 ※ANC ON時 | 本体8時間/ ケース込み28時間 |
| コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | 不明 |
| ドライバー | 13mm ダイナミック型 | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | ◯ | 防水 | IPX4 |
| ノイズキャンセリング | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 不明 |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | ◯ |
| 自動装着検出 | – | 空間オーディオ | – |
| マルチポイント | ◯ | 保証 | 1年 |
MOONDROP PILLは、13mm低歪みダイナミック+独自チューニング「VDSF for OWS」による、ボーカル主体で滑らか・聴き疲れしにくい音が魅力のイヤーカフ型です。

Bluetooth 6.0/SBC・AAC、連続8時間(ケース込28時間)、IPX4、低遅延モード、マルチポイントに対応。専用アプリではプリセット(Reference/Bass±)に加え、細かく追い込めるパラメトリックEQも使えます。
本体重量も片耳約5〜6g級の軽さでホールド良好。日常使いには十分な完成度です。

一方で「本体で音量操作ができない」「アプリ挙動が不安定な場面がある」「ケースがやや厚め」といった割り切りはあります。
使いやすさ重視ならEarFun Clipに軍配があがります。

音の傾向はMOONDROPらしくボーカルを中心に質感高く聴かせつつ、基本的には少し柔らかめのニュートラルサウンドで聴き疲れもしにくいです。
エントリークラスのイヤーカフ型イヤホンの中では、個人的には音質は特に気に入っているモデルですね。
特にボーカルを中心に屋内でしっとりと聴きたい方にはPillがおすすめです。
Ugreen HiTune S3
総合評価
4.8/5
Ugreen HiTune S3

- イヤーカフ型としては2000円台ととにかく安い
- 安さの割には低音もしっかり出る
- 価格にしてはバッテリーの持ちも長い
- 装着感もふつうに良い
- 低遅延モードも搭載
- 操作性がイマイチ
- マルチポイントやアプリ非対応
- マイク性能がなかなか終わってる
3.6
高音
3.6
中音
3.6
低音
4.5
装着感
3.5
音漏れ
–
外音取り込み
2.0
マイク性能
3.5
利便性
| Bluetooth | 5.4 | 最大再生時間 | 本体7.5時間/ ケース込み30時間以上 |
| コーデック | SBC,AAC | 充電時間 | – |
| ドライバー | 12mm ダイナミック | 充電端子 | Type C |
| 専用アプリ | – | 防水 | IPX5 |
| 音漏れ防止 | – | 質量 ※片耳/ケース込 | 約5.3g / – |
| 外音取り込み | – | ゲームモード | 低遅延モード(約80ms) |
| 自動装着検出 | – | 空間オーディオ | – |
| マルチポイント | – | 保証 | 1年 |
最後に紹介するのは、ガジェットメーカー「Ugreen」から登場した格安のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「HiTune S3」。
今回紹介するイヤーカフ型イヤホンの中では2,999円と群を抜いて価格がやすいです。
セールでさらに安くなることが多いので初めてのイヤーカフ型入門機として非常に手を出しやすい1台です。

スペックはBluetooth 5.3、SBC/AAC対応、防水IPX4、再生時間は本体7.5時間/ケース込み30時間以上、USB-C充電のみ(ワイヤレス充電非対応)。
2台同時接続ができるマルチポイントは非対応となっています。価格が価格だけに仕方ないですね。

音質は価格にしては、格安系のイヤーカフ型イヤホンにありがちなスカスカ感やジャリジャリ感はなく、同価格帯のカナル型イヤホンで聴いているかのような緻密な音が出ます。安いのに音がよくてビビりました。
ボーカルも聴き取りやすく中低域にも程よく厚みがあり、ウォームでクセもなく、聴きやすいバランスです。正直、EarFun Clipよりも少し音質は下かな〜?と感じる程度です。

ケースや本体の質感はややチープで、音量調整がタッチ操作に割り当てられていないなど、機能面の制限はあります。
誤タッチが起きやすい位置にセンサーがある点もやや惜しいところ。あと操作時の音声が大きいのも気になりますね。
ただマイク性能はイマイチです。
同価格帯の代表格であるEarFun Clip(約7,000円)は、LDAC対応・IP55防塵防水・物理ボタン操作・10時間再生+カスタマイズ可能なアプリを備え、音質や機能性はワンランク上。
一方、UGREEN HiTunes S3はできる限り価格を抑えてイヤーカフ型を気軽に試したい人にぴったりです。
音質や機能性に強いこだわりがない人であれば、大体は「これでいいや」と思えるようなハイコスパモデルだと思います。
まとめ
| 評価項目 \ 製品名 | Shokz OpenDots ONE | Bose Ultra Open Earbuds | HUAWEI FreeClip | Anker Soundcore AeroClip | Victor HA-NP1T | EarFun Clip | MOONDROP Pill | UGREEN HiTune S3 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | ||||||||
| 価格(税込) | 約27,880円 | 約39,600円 | 約23,800円 | 約17,990円 | 約19,800〜22,000円 | 約7,990円 | 約6,750円 | 約2,999円前後 |
| 価格帯 | ハイエンド | ハイエンド | ハイエンド | ミドル | ミドル | エントリー | エントリー | エントリー最安 |
| 一言キャッチ | 立体的&自然、万能バランス | Boseらしい厚み+イマーシブ | 超軽快&通話最強クラス | コスパ良好の厚み系 | “音アクセ”で明瞭ボーカル | 1万円以下の王道コスパ | しっとりボーカル特化 | “とにかく安く”の入門機 |
| 音質 | ||||||||
| 装着感 | ||||||||
| 音漏れの少なさ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
| 通話/マイク性能 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
| マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
| ワイヤレス充電 | 対応(Qi) | 非対応 | 対応(Qi) | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 防水規格 | IP54 | IPX4 | IP54 | IPX4 | IPX4 | IP55 | IPX4 | IPX5 |
| 再生時間(本体/合計) | 10h/40h | 約7.5h/約19.5h | 8h/36h | 8h/32h | 8h/24h | 10h/40h | 8h/28h | 7.5h/30h |
| Bluetooth | 5.4 | 5.3 | 5.3 | 5.4 | 5.3 | 6.0 | 6.0 | 5.4 |
| コーデック | SBC, AAC | SBC, AAC, aptX Adaptive | SBC, AAC, L2HC | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC | SBC, AAC |
| 片耳重量 | 約6.5g | 約6g | 約5.6g | 約6g | 約4.9g | 約5.7g | 約6g前後 | 約5.3g |
| ここが強い | 音質・装着感・利便性の総合力 | 臨場感と低漏れの両立 | 装着の軽さ&通話性能 | 価格対効果・EQ自由度 | 色展開&軽さ、操作自由度 | 価格以上の総合力 | ボーカルの質感とEQ幅 | 価格破壊の聴きやすさ |
| 気になった点 | 高音質コーデック非対応 | 見た目がゴツめ ワイヤレス充電非対応 | 低域控えめ/滑りやすい | 小音量時に漏れあり | 低域弱め(EQ推奨) | LDACとマルチP同時不可 | 音量操作不可/アプリ不安定 | 質感・操作性・マイク弱め |
個人的におすすめのモデルは、総合力重視の「Shokz OpenDots ONE」と、コスパ面でバランスの良い「EarFun Clip」。
音質重視なら「Bose Ultra Open Earbuds」、ボーカル重視なら「Victor HA-NP1T」や低価格帯の「MOONDROP Pill」もおすすめ
ビジネス用途に特化するなら、マイク性能の高い「HUAWEI FreeClip」「MOONDROP Pill」がおすすめ
とにかく価格を抑えてとりあえず使えるものが欲しい!という方は「Ugreen HiTune S3」もおすすめです。















































































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