こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回は長野県のオーディオ・電材メーカー「マクサー電機」より、LETSHUOERとのコラボによるロック&メタル専用チューニングを掲げた有線イヤホン「Blast beat(ブラストビート)」を紹介します。

見た目が……見た目がやべぇ……。
Blast beatは、13mmの平面磁気ドライバーを1基搭載した有線イヤホン。ハウジングにはトゲトゲスカル仕様、ケーブルは鎖をモチーフにした編み込みと、見た目からしてロックすぎるイヤホンとなっています。
そして音響設計は中華イヤホン界でおなじみの「LETSHUOER」と協力して制作したモデルとなります。この時点で音質面では一定の期待が持てます。
定価は29,800円。まずはクラウドファンディングで先行販売され、超早割なら20%オフの23,840円から支援できます。
先行で試させてもらいましたけど、これボクめっちゃ好きです。見た目はともかく音が素晴らしくロックというかメタル・ラウド!って感じでめっちゃ重たいけどキレが良いんですよ。
チューニングにこだわりすぎて、もはや愛を感じるレベルですよ。この企画出した人、多分メタル・ラウド系めっちゃ好きだと思う。ボクも好きなんで、こういう音が欲しいな〜と思うラインが同じだったんですよね。見た目はともかく()
今回はマクサー電機さんより先行して実機を提供いただいたので、どれほどの実力なのかお伝えしていきます。
▼動画版はこちら▼
マクサー電機 Blast beat 外観・付属品
それではBlast beatの外観や付属品をチェックしていきましょう。
付属品|交換式プラグ2種、チェーンケーブル、イヤーピースなど

- チェーンケーブル(0.78mm 2pin)
- 交換式プラグ 3.5mmシングルエンド
- 交換式プラグ 4.4mmバランス
- イヤーピース
- マニュアル
イヤーピースはシリコン製との2種類が付属します。


ちなみに支援プランの「Premium Edition」を選ぶと、本牛革のイヤホンケース(ブラック/ブラウン)がセットになります。

本体・ケーブル
Blast beatのイヤホン本体は、フェイスプレートに金属のスカルが乗ったロック of ロックなデザイン。ステンレススチール製です。

え、なにこれ、四隅にスパイクがついているんだけど。うわっ、触ったら普通に痛い。やべぇ、おもろ。
内側はアルミニウム合金のハウジング。中身は13mmの平面磁気ドライバー×1で、第4世代のデュアルボイスコイル構造、振動板は両面駆動のナノエッチング振動板です。

平面駆動でおなじみのLETSHUOERとの協力で開発されていて、以前レビューしたS12シリーズで培ったノウハウが入っていると思われます。
ケーブルは着脱も可能で、コネクタは0.78mm 2pinに対応しています。

ノズル部は一般的なサイズなので、社外イヤーピースも問題なく使えるかと。

イヤーピースを着脱する時に、ハウジングのスパイクが指に刺さってイテェ!!
ケーブルは392芯の単結晶銅銀メッキケーブルを採用しています。チェーンをモチーフにした編み込み構造で、金属のような質感とカラーリングで、めちゃめちゃロック。つうかメタル。

クセはややつきやすいですけど取り回しは特に悪くはないです。
見た目が鎖すぎてブンブン振り回したくなる。
コネクタ部は0.78mm 2pinを採用。

耳掛け部は形状固定型。
分岐部はケーブルと同じ金属調の仕上げ。

プラグはネジ式の交換機構で、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを付け替えられます。差し込んでからネジで締める構造なので、抜け落ちの心配もありません。

本体とケーブルを装着するとこんな感じ。

スカルとチェーンが揃うと、まさに”身に着けるロック”。イヤホンというよりシルバーアクセサリーの延長といった存在感です。
デザインの好みはハッキリ分かれると思いますが、この世界観が刺さる人には他に選択肢がないレベルで唯一無二ですね。
マクサー電機 Blast beatの概要・スペック
| スペック一覧 | マクサー電機 Blast beat |
|---|---|
| 形式 | カナル型(耳掛け式) |
| ドライバー | 13mm 平面磁気ドライバー×1 (第4世代デュアルボイスコイル/両面駆動ナノエッチング振動板) |
| インピーダンス | 25Ω(1kHz) |
| 音圧感度 | 103dB |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
| 歪率 | 1%以下(1kHz) |
| プラグ形状 | 交換式(3.5mmシングルエンド/4.4mmバランス) |
| コード長 | |
| 重量 | |
| リケーブル対応 | ○(0.78mm 2pin) |
| リモコンマイク | × |
| 保証期間 | |
| 価格 | 29,800円(税込) クラウドファンディング超早割:23,840円 |
Blast beatは13mmの平面磁気ドライバーを1基だけ積んだシングル構成。インピーダンス25Ω、感度103dBと少しパワーは必要な数値。
平面駆動は駆動力で低域の締まりや音の勢いが変わってくるので、付属の4.4mmプラグを使ってバランス接続で鳴らすのがおすすめです。
マクサー電機 Blast beat レビュー
装着感|スカルの存在感はあるが耳への収まりは良好
Blast beatの装着感は見た目のわりには悪くないように感じましたね。
実際に装着してみるとこんな感じ。やっばウケる。

ここまで行くなら、クロ⚪︎ハーツのネックレスとかつけて全身ギンギラギンにしたい、もっと腕にシルバーを巻くとかさ。

ステンレススチール製にしては本体もそこまで重たくはなく、長時間使用による着け疲れも感じにくいように思いました。
問題があるとすればスパイク部分でしょうか。装着位置を調整するために指でハウジングを押さえるとイテェです。マジで鋭利に作られているので、ふつうにチクっときます。
尖ったデザインにするのは全然OKですが、もう少しスパイク部の角を丸くしてもらうか、そもそもスパイクなしでドクロのみにしてほしかったですかね。
| 装着感 | (4.0) |
音質|ロック・メタル専用にあえてバランスを崩した”熱”のドンシャリ
本題のBlast beatの音質についてですが、ボクめちゃめちゃ好きです、この音。
すんごい重いし、すんごいキレある。なんちゃってコンセプトじゃなくて、マジでロック・メタル大好きな人が作ったチューニングや!と感じられるような”好き”が詰まった音になっています。
- DAC:FiiO BTR17
- アプリ:Apple Music
- 接続方式:4.4mmバランス接続
- イヤーピース:付属シリコンイヤーピース
- エージング:100時間ほど

Blast beatの音の特長は次のとおりです。
4.6
高音
4.5
中音
4.7
低音
音の傾向
音のバランスは低域に重心を置いたTHE・ドンシャリサウンド。低域はとにかく重厚で一発一発の音にボディーブローのような重みがあります。
中域はやや引っ込みつつ、2〜4kHzの少し高めのギターとボーカルの帯域だけ前に出て、高域は高レスポンスで刺激的に鳴らす、まさにロックなチューニングになっています。
同じLETSHUOERの平面駆動でも、以前レビューしたS12シリーズのようなフラット路線とは全く違いますね。見事すぎるドンシャリ。
ただ、ドンシャリといっても雑な音ではなくて、平面駆動らしいレスポンスの速さがあるので、音がぐちゃっと混ざらないんですよね。
低音がどれだけ鳴っていてもギターの歪みの輪郭が消えない。かといってクリーンにもなりすぎない感覚。
メーカーが「正確さよりも熱さを」と言っているとおり、聴いていて楽しいかどうかに全振りしたチューニングです。
音場
音場はおおよそ並といったところでしょうかね。平面ドライバーらしい横方向似抜けていくような感じではなく、むしろ横から殴ってくるような攻める音場感です。
定位もしっかりしていて、ツーバスの連打の中でもキックとベースの位置がぼやけにくいですね。分離感を出すというより、それぞれのパートが同じ箱の中で殴り合っているような密度がありますね。
高音
高域はシンバルにフォーカスした鳴り方。ハイハットの刻みやクラッシュのアタックが鋭めの音でシャキッと煌めきます。レスポンスもめちゃめちゃ速いので、モタつき感もまったくなし。
スネアのターンッ!としたスナップ感のある音の勢いや、ギターを掻きむしるような金切り音の再現性もすばらしいですよ。
4〜5kHzあたりと8〜10kHzあたりにピークがあるので、リードギターの抜けとシンバルの金属感がちゃんと出る一方で、超高域の刺さりはそこまで気になりませんでしたね。
刺激的なサウンドを再現できているのに、不快に感じるラインは全然ないって感覚なんですよ。ただ、金属系の高域が好みでない人にはやや刺激的に感じるかもしれません。
中音
中音域のボーカルはめっちゃ引っ込みます。低音や同帯域のギターの圧によって埋もれています。
ただ、ボーカル自体はこもってはおらず、クリアに鳴らしつつも他の楽器隊の圧の中に埋もれているような感覚です。ラウド系バンドのライブに行くと、こんな感じの聴こえ方のバランスになることが多いですね。
でもいいんです、これで。ロックやラウド系を聴く時はボーカルよりもバンドサウンドメインというか、ボーカルも楽器隊と並列に聴くことが多いので、個人的にもこのバランスの方がありがたいです。
ラウド・メタル系は、ハイトーン系やシャウト系が多いですが、Blast beatはここのチューニングが上手くて、低音がバンバン鳴っている中でもシャウトやハイトーンがちゃんと前に出てきます。かといってボーカルだけが浮くわけでもなく、「バンドの中で前に出る」という表現がしっくりくる位置ですね。
歪んだギターのリフは太くて荒々しく、ガリガリした質感がそのまま出ます。
クリーントーンのアルペジオやアコースティック系の繊細な表現は正直得意ではないので、そこは用途が違うイヤホンと考えたほうがいいです。
低音
低域はBlast beatの主役。キックの重低音は超絶重たくドスンと沈み込み、ベースのうねりは非常に太く、それでいてレスポンスが速いという、なんともメタルな鳴り方をします。
20〜100Hzを大きく持ち上げているので量感はかなり多いんですが、平面駆動ならではの立ち上がりと収束の速さで、ブラストビートのような高速のツーバスでも一発一発が潰れずに分離します。むしろこのツーバス連打を完全に再現したくて「Blast beat」って名前つけたやろ。
低音が重たすぎて、どんな楽曲でも重厚な音になりますよ。
おすすめのジャンル
おすすめのジャンルですが、言わずもがなメタル・ハードロック・ラウド・グランジ系との相性は最高です。聴いていてクッソ楽しいです。
ロックの中でもガレージロック・ギターロック・インディーロック系のような最低限のエフェクトで無機質に鳴らすものよりも、ディストーションを思いっきり効かせた重厚なラウド系の楽曲の方が合いますね。
「ザ・ストロークス」「ザ・ホワイト・ストライプス」よりも「コーン」「スリップノット」「マリリン・マンソン」って感じ。「結束バンド」よりも「エヴァネッセンス」です。
もちろん王道の「AC/DC」や「ガンズ・アンド・ローゼズ」などのハードロック系、「メタリカ」「アイアン・メイデン」などのメタル系はドンピシャです。
レスポンスも超速いおかげで、「ドラゴンフォース」のような超速技巧のバンドでも全然モタつきません。
日本だと「マキシマム・ザ・ホルモン」「coldrain」「SiM」あたりのゴリゴリラウド系が合いますね〜。
これでアニソンを聴いたら面白いですよ。ベース・バスドラムがクソ主張してくるので、バックがメタルバンドかな?と思うくらい重厚になりますよ。
ポップス・ジャズ・クラシック・弾き語りなどを聴きたい場合は他のイヤホンを用意しましょう。苦手です。
マクサー電機 Blast beat まとめ
総合評価
4.5/5
マクサー電機 Blast beat

- ロック・メタル・ラウド系に全振りした
“愛”を感じるチューニング - 超重量級なのにレスポンスが早い低音
- 楽器隊の圧の中でもシャウトや
ハイトーンがしっかり前に出る - 刺激的なのに不快なラインには届かない高域
- 3.5mm/4.4mmのネジ式交換プラグが両方付属
- スパイクが鋭くて、装着調整や
イヤピ交換のたびに指に刺さる - ボーカルは引っ込むので歌モノ中心の人には不向き
- チューニングも見た目も完全に人を選ぶ
4.6
高音
4.5
中音
4.7
低音
4.5
解像度
4.9
迫力
4.0
装着感
マクサー電機 Blast beatはこんな人におすすめ
メーカー自身が「これは、すべての人のためのイヤホンではありません」と言い切っているとおり、万人向けではありません。でも、ロックやメタルを聴くための1本として見るなら、同価格帯だとこれ以上のものがないと感じるくらい素晴らしい仕上がりでした。見た目はともかく()
クラウドファンディングの超早割なら23,840円! ロック・メタラーの方はぜひチェックしてみてください。
ボクも使ってみて想像以上に良かったです。以上! マクサー電機 Blast beatのレビューをお送りしました。
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コメント
コメント一覧 (2件)
音の傾向について質問なのですが、同価格帯であっても有線より無線のほうが指数が高いことがありますが、これはあくまで指数が無線のほうが高いからと言って有線より音質がいいとは限らないのでしょうか?また、有線無線は完全に別の音質評価になっているのでしょうか?
話がややこしくてすみません
コメントありがとうございます!
有線無線は完全に別の音質評価になっています!