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【LDACにも対応に】Marshallの定番ホームスピーカーが超進化!「Acton IV」を試してみた

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こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。

今回はMarshallの定番ホームスピーカーの4代目「Acton(アクトン) IV」を紹介します。

発売日は2026年7月。前作のActon IIIが2023年発売なので、約3年ぶりの新作となりますね。

変わったところはこちらの通り。

Acton IVで変わったところ
  • アンプ出力が30W+15W×2 → 60W+25W×2に大幅アップ
  • バスレフポートを再設計しさらに豊かになった低音
  • ダイナミックラウドネス機能を搭載
  • AAC・LC3・LDACに対応
  • RCA入力が追加されレコードプレーヤーを直挿しできる
  • カスタマイズ可能な「M」ボタンを搭載
  • 価格は49,980円(税込)

数字だけ見てもアンプ出力が倍になっていますからね。同じ見た目でこの中身の変わりようはなかなかですよ。

ボクは去年ポータブルタイプの「Kilburn III」をレビューして、そのまま1軍入りさせるくらい気に入っているんですけど。

今回のActon IVは、そのKilburn IIIとは真逆の「家に置きっぱなしにするためのスピーカー」なんですよね。

今回はメーカーさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってActon IVの魅力を、Kilburn IIIと比べながらお伝えしていきます。ぜひ、最後までご覧ください。

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目次
かじかじ
元イヤホン専門店スタッフ
オーディオ販売歴9年。元々イヤホン専門店で店長やWEBマーケを担当してました。

イヤホンをレビューすることは空気を吸うようなものだと思ってます。


2024年1月時点で月間100万PV。
YouTubeチャンネル登録者は7万人ほど

YouTube版はこちら

https://youtu.be/lNGEtJuVhyk

Marshall Acton IV 外観・付属品

それではMarshall Acton IVの外観や付属品をチェックしていきましょう。

パッケージ

Marshall Acton IVのパッケージはこちら。

Marshallらしい黒基調のデザインでかっこいい!

付属品

付属品一覧
  1. 電源ケーブル
  2. クイックスタートガイド

付属品は電源ケーブルとガイドのみ。Kilburn IIIに入っていたUSB Type-Cケーブルのようなものはありません。

Acton IVはバッテリーを積んでいない電源駆動のスピーカーなので、この電源ケーブルが生命線になります。

本体

本体がこちら。

グレーのメッシュグリルにゴールドのMarshallロゴ。Marshallのギターアンプをそのまま小さくしたようなデザインで、めちゃんこかっこいいです。そのままインテリアとしても馴染んでくれます。

筐体はシボ加工の入ったPUレザー巻き。キャビネットにはFSC 100%認証の木材を採用。

カラーはブラックとクリームの2色展開です。

上部にはブラス調のコントロールパネル。電源のトグルスイッチ、ボリューム / Bass / Trebleの3つのノブ、ソースボタン、Mボタン、3.5mmのAUX入力、そして再生操作用のジョグが並んでいます。

ノブの周りにはLEDのリングがあって、今どのくらいの値になっているかが一目でわかるようになっています。

操作方法は後半でお伝えします。

底面には電源端子と、今作から追加されたRCA入力が備わっています。

電源ケーブルの取り回しが底面側に変わったのもうれしいところ。ケーブルが後ろに飛び出さないので、棚や壁にピタッと寄せて置けます。

バスレフポートも設計が見直されていて、大音量時でも低域が膨らみすぎないように空気の抜け方が調整されているそうです。

Marshall Acton IV スペック

Acton IVのスペックを、前作のActon IIIとポータブルモデルのKilburn IIIと並べてみました。

Acton IVActon IIIKilburn III
発売日2026年7月31日2023年3月17日2025年7月4日
タイプ電源駆動
ホームスピーカー
電源駆動
ホームスピーカー
バッテリー内蔵
ポータブル
アンプウーファー用60W D級アンプ×1
ツイーター用25W D級アンプ×2
ウーファー用30W D級アンプ×1
ツイーター用15W D級アンプ×2
ウーファー用30W D級アンプ×1
フルレンジ用10W D級アンプ×2
ドライバー4インチウーファー×1
0.75インチツイーター×2
(ウェーブガイド付き)
ウーファー×1
ツイーター×2
ウーファー×1
フルレンジ×2
周波数特性37Hz〜38kHz45Hz〜20kHz45Hz〜20kHz
最大音圧95dB SPL @1m95dB @1m91dB SPL
Bluetooth5.35.25.3
対応コーデックSBC、AAC、LC3、LDACSBCSBC、AAC、LC3
Auracast対応(送受信)非対応受信のみ
有線入力RCA、AUX(3.5mm)AUX(3.5mm)AUX(3.5mm)
バッテリー非搭載非搭載50時間以上
防塵防水なしなしIP54
アプリ対応ありありあり
サイズ260 × 171 × 150 mm260 × 170 × 150 mm273 × 150 × 169 mm
重量約2.65kg約2.85kg約2.8kg
価格(税込)49,980円39,980円59,990円

Acton IIIから見ると、アンプ出力が倍、低域は45Hz→37Hz、コーデックはSBCのみからLDACまで、というかなり大きな変化。同じ名前の後継機というより別物と考えたほうがいいレベルです。

Kilburn IIIと比べると、電源が必要な代わりに出力と対応コーデックで上回り、しかも1万円安い、という関係になります。

Marshall Acton IV レビュー

電源ON/OFFが超お手軽!

まず使ってみてよかった点が、電源ON/OFFが超お手軽ということ。トグルスイッチを下に1回倒すだけで、気軽に電源ON/OFFができます。

「そんなしょーもないところ取り上げんなよ」って思うかもしれないですけど、けっこう重要ですよ!

電源ボタン長押しタイプだと、製品にもよりますが1-2秒ほど拘束時間が発生してしまいます。また、電源ボタンと他のボタン類がフラットに配置されているので、どこが電源ボタンかを探す時間も発生しますよね。

Acton IVは電源がトグルスイッチになっているので一目で電源ボタンの位置がわかりますし、長押しの必要もなくスイッチを倒すだけだから、ちょっとした拘束時間も生まれないんですよ。

ノー思考で電源をONにできるから、音楽を聴くまでの手間がとても少ないのが良かったです。

音質|Kilburn IIIとはまた違った音

Acton IVの音質についてですが、Kilburn IIIの電源駆動バージョンだと思っていたら、同じMarshallなのに傾向が思ったより違いますね。

Kilburn IIIが心地よさを重視したリスニング系だとすれば、Acton IVはライブ感を意識した締まりのあるモニター系サウンドという印象でした。

ロックを気持ちよく鳴らすためのチューニングという方向性はKilburn IIIと同じです。

Marshall Acton IVの音の特長は次のとおりです。

音の特長
音の傾向
狭い
広い
硬め
柔らかめ
分析的
余韻重視
繊細
迫力
楽器寄り
ボーカル寄り
低域寄り
高域寄り

音の傾向

低域と高域が持ち上がって、そのうえでボーカルもちゃんと前に出てくるMarshallらしいドンシャリサウンド。まさにバンドサウンドに特化したかのようなチューニングをしています。

Kilburn IIIと比べると、全体的に音が引き締まっていて、各楽器パートごとに音圧で攻めてくるような感覚。一つ一つの音もActon IVの方が重たく、モニターライク……というか生ライブ感のあるサウンドになっています。

Kilburn IIIの方が部屋に音が広がっていくような飽和力と一体感のあるリスニング向けの音になっているように感じますね。

低音

低域はActon IVの強み。かなり深く、それでいて締まりのある迫力を出せるという印象を受けました。

エレキベースのゴリっと感を見事に再現できているのですよ。それでいてベースラインが埋もれないんですよ。Bluetoothスピーカーなのにベースラインをめっちゃ耳で追いやすいです。

バスドラムの一発一発もとても重たい迫力がでますし、空気を揺らすような振動音もリアルに近い感覚があります。

Kilburn IIIと比べると全体的に締まりのある音になっていて、低域が団子になっていた部分も、Acton IVだとベースとバスドラムがちゃんと別々に聴こえてきます。

Kilburn IIIは意図的に中低域を広げているような感覚で、音の厚みや心地よさはこちらに軍配が上がるように感じますね。

打ち込み系でもサブベースは体に響くくらい出ますし、キックもクラブさながらにズンズンと鳴ります。

筐体サイズも特別大きいわけではないですけど、サイズからは想像できないような大迫力を出せます。

高音

高域も低域に負けないキレのあるサウンド。ギターやシンバル、ハイハットの音は粗さがありつつも一音一音をパワフルに刻み、勢いよく鳴らすような感覚。

といっても刺さるような硬さはなくて、長く聴いていても耳が痛くならないバランスに収まっています。

Kilburn IIIはストリングスやアコギの繊細な表現が潰れがちでしたが、Acton IVはそのあたりの見通しも良くなっています。とはいえ繊細な表現は得意ではないので、アコギやストリングスを生っぽく鳴らすのは苦手。

ギターやシンセサイザーなどでジャキジャキと掻き鳴らす方が向いています。

中音

Marshallらしいエレキギターの表現力は健在です。歪んだギターサウンドがアンプを通じてフロアにぶぁああと広がっていく様を見事に再現できています。

ただ、Kilburn IIIと比べるとギターの厚みはやや薄く、メロディラインも引っ込んだように感じます。

Kilburn IIIよりボーカルが低域に飲まれずしっかり前に出てきていて分離して聴こえてくるような感覚がありますね。

おすすめのジャンル

Marshallなのでバンドサウンドは当然として、低域が下まで伸びたぶんエレクトロやヒップホップとの相性がKilburn IIIよりさらに良くなっています。

逆にクラシックやジャズのような、繊細さと分離で聴かせる音楽は得意ではありません。そこは得意なジャンルに寄せて使うスピーカーですね。

シティポップやアンビエントなどBGM用途で聴く場合はKilburn IIIの方が向いていると思います。

小音量でも音が痩せない「ダイナミックラウドネス」

Kilburn IIIに入っていた「ダイナミックラウドネス」はActon IVにも搭載されています。音量に応じて低音・中音・高音のバランスを自動で調整してくれる機能です。

ボクは家で使うときは家族の邪魔にならないように音量を下げがちなのですが、それでも低域がスカスカにならないので、BGM用途でも十分に鳴ってくれます。

ノブで低音 / 高音をその場で調整できる

本体上部のBass / Trebleノブで、アプリを開かずに音のバランスを変えられます。

Bassを上げるとさらに重たい低音になります。上げすぎるとこもるので、そのぶんTrebleも少し上げてバランスを取るのがおすすめです。

小音量で流すときにBassとTrebleを両方少し上げておくと、音を絞っても痩せずにBGMとして聴けます。

アプリについて

アプリでできることは次のとおりです。

アプリでできること
  • イコライザー設定
    →プリセット5種、カスタム3枠
  • 配置補正機能
  • Auracastの送信・受信
  • Mボタンの設定
    →「イコライザー」「Spotify Tap」などから選択可能
  • LEDの明るさ調整
  • スタンバイ タイムアウトの調整
  • ファームウェア更新・バージョン情報など

イコライザー

イコライザーはプリセットが5種類と、カスタムを3枠まで保存できます。

カスタムは5バンドで調整できます。ジャンルごとに保存しておいて、Mボタンで切り替えるという使い方もできます。

ボクはデフォルトの「MARSHALL」が一番好みでした。結局これに戻ってきちゃうんですよね。

配置補正機能

設置した場所に応じて音を補正してくれる機能です。「壁が近くにあるか」「棚の端に置いているか」などを選ぶ形式ですね。

Acton IVは電源ケーブルが底面から出るようになったおかげで壁にピタッと寄せられるのですが、壁際に置くと低域が膨らみます。そこをこの機能で抑えられます。

自動ではなく手動で選ぶ必要はありますが、音の印象がけっこう変わるので、こちらは設定しておくことをおすすめします。

Mボタン

Kilburn IIIのレビューでボクが「Spotify Tapが欲しかった」と書いていましたが、Acton IVではMボタンの割り当てに対応してくれました

Mボタンを1回押すだけで、Spotifyが自分に合わせたプレイリストを流し始めてくれます。「なんか音楽かけたいけど選ぶのはめんどくさい」という時にめちゃ便利なのですよ。

電源を入れて、ラジオ感覚で音楽をサッと流したい時に使えますよ。

可能であれば欲しかった機能

一番欲しかったのはAirPlay対応ですかね。Acton IVはWi-Fi非対応なのでAirPlayが使えません。

AirPlayが使えると、ペアリングなしでiPhoneからでもMacからでも音源をすぐ飛ばせるし、LDAC以上に音の圧縮が少ないので高音質になりますし、良いんことづくめなんですよねー。欲しかった。

Marshall Acton IV まとめ

Marshall Acton IVをまとめると以下のとおりです。

良かった点
イマイチな点
  • Kilburn IIIより低音がタイトではっきりしている
  • この筐体サイズで迫力満載
  • LDACに対応
  • RCA入力でレコードプレーヤーを直挿しできる
  • MボタンにSpotify Tapを割り当てられる
  • ノブとトグルスイッチの操作感が気持ちいい
  • 部屋に置いてあるだけで様になるデザイン
  • Kilburn IIIより1万円安い
  • Wi-FiやAirPlayには非対応
  • バッテリー非搭載で電源が必須

Marshall Acton IVはこんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  • 家の決まった場所に置くスピーカーを探している
  • ロックやエレクトロ、ヒップホップをよく聴く
  • レコードプレーヤーなど外部機器と繋いで聴きたい
  • インテリアとして映えるスピーカーが欲しい

Kilburn IIIのバッテリー非搭載モデルがActon IVだと思っていましたが、思った以上に音が違っていて驚きましたね。

Acton IVの方がモニター傾向、Kilburn IIIの方がリスニング傾向という印象で、ヘッドホンのMonitor III A.N.C.とMilton A.N.C.の関係に近いように感じます。

どちらがおすすめかは、バッテリーの必要性や、楽曲やその時の聴き方によって変わってくるかと思います。

自宅で本格的なロックサウンドをスピーカーで気軽に体感したい方は、ぜひActon IVを検討してみてください。

以上! Marshall Acton IVのレビューをお送りしました。

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