こんにちは、元イヤホン屋のかじかじです。 イヤホン・オーディオの情報を発信していますので @kajet_jt ←よければフォローお願いします。
今回はFosi Audioより、MagSafeで取り付けられる小型のポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「MD3 MagDac」を紹介します。

- 本体にMagSafeを内蔵
- ESS ES9039Q2M DAC + ES9603Q×4のアンプチップ構成
- PCM 32bit/384kHz、DSD256ネイティブ対応
- 3.5mm / 4.4mm デュアル出力対応
- デュアルUSB-C:再生しながら充電が可能
- 1.28インチ円形LCDディスプレイ。好きな画像やアニメーションのアップロード可能
- カラーはGalaxyとObsidianの2色展開
別売りアクセサリーを買い足さなくても、最初から本体にMagSafe用のN52マグネットが内蔵されているのがポイント。iPhoneにそのままパチッとくっつけて、ケーブル1本で接続できるので、めちゃくちゃ手軽です。
本体もコンパクトですし、デザインもおしゃれですし、3.5mm / 4.4mm 両方搭載ですし、ディスプレイもついていますし、急にFosi Audioが本気出してきたぞ。
今回はFosi Audioさんより紹介用に提供いただいたので、実機を使ってどれほどの実力か検証していきましょう。
Fosi Audio MD3 MagDac 外観・付属品
Fosi Audio MD3 MagDacのパッケージはこちら。コンパクトでシンプルなデザインです。


- MD3 MagDac本体
- USB-C to Cケーブル
- USB-C to Cケーブル(L字タイプ)
- USB-C to USB-Cアダプター
- ユーザーマニュアル
- クイックガイド
USB-C to CケーブルがストレートタイプとL字タイプの2種類入っています。
L字タイプを使えばケーブルの根本に負担が掛かりにくいので、取り回し良く安心して使いやすくていいですね。
本体はこちら。MagSafe対応ながらもドングル型に近いコンパクトさで、携帯性はとても良さそう。

正面には1.28インチの円形LCDディスプレイを搭載。サンプリングレートやボリュームの状況、選択中の入出力情報がここに表示されます。

このディスプレイは正面のオレンジのボタンを押すことで、待機画面を変更することもできます。
それだけでなく好きな画像をアップロードして表示できます。
「Vistaボタン」を押すと、サイコロを振ったり、じゃんけんをしたり、ワインボトルを傾けたりといった内蔵ミニゲームも遊べます。いるか?この機能。
側面は音量ボタンとマルチファンクションボタンが配置されていて、ボリューム調整やモード切替などができます。

上下にUSB-C端子が1つずつ。上下それぞれが入力としても充電としても使えて、給電しながら音楽再生できるのがMD3の強み。

底面には3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスのヘッドホン端子が並びます。

裏面はオレンジのプレミアムレザー仕上げ。N52高強度マグネットを16個内蔵していて、MagSafe対応のiPhoneに貼り付けることができます。

iPhone 17 Proに装着するとこんな感じ。磁力はやや弱めかな?ガッチリついているというよりは、落ちない程度に添えているという感じですかね。
iPhone風のラウンドコーナーデザインも、iPhoneと並べたときの一体感が出てて良いですね。
Fosi Audio MD3 MagDac 概要・スペック
| 項目 | 仕様 |
| DACチップ | ESS Sabre ES9039Q2M |
| アンプチップ | ESS ES9603Q ×4 |
| 入力 | USB-C ×2(上:オーディオ/画像/充電、下:オーディオ/画像/ファームウェア) |
| 出力端子 | 3.5mmシングルエンド / 4.4mmバランス |
| USBオーディオクラス | UAC 2.0 / UAC 1.0 |
| 最大サンプリングレート | UAC 2.0: PCM 32bit/384kHz、DSD256(ネイティブ) UAC 1.0: PCM 16bit/48kHz |
| 最大出力 (1kHz, THD+N<1%) | 3.5mm: ≥80mW ×2 @32Ω 4.4mm: ≥180mW ×2 @32Ω |
| 周波数特性 | 20Hz–48kHz (±0.2dB) |
| S/N比 | 3.5mm: ≥115dB / 4.4mm: ≥116dB |
| ダイナミックレンジ | 3.5mm: ≥115dB / 4.4mm: ≥116dB |
| THD+N | 3.5mm: ≤0.00075% / 4.4mm: ≤0.00084% |
| ノイズフロア | 3.5mm: <1.7μV / 4.4mm: <2.7μV |
| 対応ヘッドホンインピーダンス | 16–300Ω |
| ディスプレイ | 1.28インチ円形LCD(カスタム画像対応) |
| マグネット | N52高強度マグネット ×16 |
| 外形寸法 | 70 × 45 × 12 mm |
| 重量 | 約50g (±2g) |
Fosi Audio MD3 MagDac レビュー
音質について
MD3 MagDacの音質についてですが、価格相応の実力でコンパクトさと利便性の高さのわりには、なかなか良い音の仕上がりになっているように感じました。

音の特徴は次のとおりです。
4.0
音質
音の傾向はフラットでほんの少し柔らかさのあるニュートラルなサウンドという印象です。カチッとはしすぎてはおらず、少し付帯音を加えた厚みのある音という印象を受けますね。
角が取れていて聴きやすい感じに整えられた音という印象ですが、かといって真空管のようなアナログっぽさのようなものはないですかね。
音のバランスもボーカルを際立たせすぎず、全ての楽器帯をフラットな立ち位置にするような感覚です。
特によく感じたのがノイズの少なさ。高感度のイヤホンを使用しても背景ノイズがとても少なく、無音部分の多い楽曲でも気にならずに試聴できますね。
4.4mmバランス出力は180mW @32Ωとなっていますが、最近のポータブルDACで比較すると出力はやや控えめ。
ゼンハイザーのHD 600シリーズなど据え置きクラスのヘッドホンだと役不足感は否めないですが、イヤホンであれば出力面では問題ないかと思います。
携帯性・利便性について
MD3 MagDacの携帯性についてですが、ここはMD3の最大の強みのひとつ。

本体重量わずか50gでiPhoneにペタッと貼り付けても全体としての重さや厚みがそこまで気にならないレベル。
他のMagSafeモデルと比べても比較的軽いことが強みですね。
あと、デュアルUSB-Cで充電しながら再生できるのはありがたい。スマホのバッテリーが減りやすい有線DAC運用において、これは正義です。
上のUSB-CにケーブルでiPhoneに繋ぎ、下のUSB-Cから充電する形が基本。逆の組み合わせでも動作するので、ケーブルの取り回しが楽です。
ディスプレイのカスタマイズができる
MD3の魅力が1.28インチの円形LCDディスプレイ。

標準ではボリュームやサンプリングレートといった情報が表示されています。音量も100段階で調整可能で、かなり細かく調整できます。
正面のオレンジボタンを押すことでプリセットで「レコード風」「カセット」風のようなアニメーションで音楽を流すことができます。
なんかよくわからんAIアニメみたいなのもの入っていますけどね……。
また、好きな画像をアップロードして待ち受け画面のように表示させられます。
さらにサイコロ、じゃんけん、デジタル表示っぽいワインボトルを傾けるアニメなど、ミニゲームっぽいのも遊べます。うん、この機能いる?
個人的にはレコードかが一番気に入っていますね。
その他機能について
ディスプレイ搭載により、アプリなしで本体の詳細設定ができます。

できることとしては以下の通りです。
- USBモード
USBモード、画像転送モード - 出力ゲイン
低、高の2種類 - UACモード
2.0、1.0から選択可能 - ソース音量制御
ON / OFF - デジタルフィルター
8種類から選択可能 - 明るさ調整
→20〜100%から選択可能 - 自動表示
OFF〜60秒から選択可能 - 表示内容
消灯 / 画像表示 - 画像の自動切り替え
OFF / 10秒ごと / 20秒ごと - 画面回転
OFF / 90度 / 180度 - 言語設定
- バージョン確認
ゲイン設定やフィルター設定だけでなく、UACの切り替えができるのも嬉しいですね。ゲーム機でも接続できるようになります。
気になるところ
MD3はあくまでUSB接続のDACなので、Bluetooth接続には対応していません。
「ワイヤレスでも使いたい」「スマホとは独立して使いたい」方は他のMagSafe対応モデルの方がいいです。
あとMD3単体ではバッテリーを内蔵していないので、iPhoneから給電する形になります。スマホのバッテリー消費は早くなるので、その点も注意ですかね。
あとは3.5mm端子が隣のUSB-C端子と近すぎて、プラグが太いタイプだと干渉してしまうことですかね。

Fosi Audio MD3 MagDac まとめ
総合評価
4.5/5
MD3 MagDac

- 本体にMagSafe内蔵でiPhoneと合わせて気軽に携帯できる
- 3.5mm / 4.4mm両対応
- デュアルUSB-Cで充電しながら再生可能
- MagSafe対応ながらも50gと軽量設計
- ディスプレイ付きで本体のみで設定が可能
- 100段階のボリューム調整
- デザインがおしゃれ
- ノイズがとても少ない
- Bluetooth非対応(USB接続専用)
- 磁力がやや弱め
- 出力がそこまで高くない
4.0
音質
5.0
携帯性
4.0
拡張性
4.8
利便性
- 予算2万円前後でDACを探している
- iPhoneにMagSafeで装着できる有線DACが欲しい人
- デザインや見た目もこだわりたい人
- イヤホンに味付けを加えすぎないニュートラルなサウンドを求めている
本体にMagSafeが内蔵されている点、デュアルUSB-Cでパススルー充電できる点、ES9039Q2Mによる高音質、3.5mm/4.4mm両対応とコンパクト性、ディスプレイのカスタマイズ性など、音質と利便性のバランスがよくできたDACのように感じましたね。
Bluetoothが使えないのは残念ですが、その代わりMagSafe対応DACとしてはとても軽量なので、他社と比べてもスマホと組み合わせた時の取り回しが良いです。
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